斉天大聖(孫悟空)

登録日:2024/06/26 Wed 23:00:18
更新日:2025/02/23 Sun 14:17:09
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斉天大聖(せいてんたいせい) *1 とは、中国四大奇書に数えられる『西遊記』にて登場する神仙・孫悟空(スェン・ウーコン)*2が劇中に於いて自ら名乗った尊称であり、道教に於ける孫悟空の神格としての正式名称。

此方は正式なものではないが、仏教名は闘戦勝仏。
その名の通り、戦闘神としての信仰を集める*3



【概要】

まず「斉天大聖」が出てくる作品の中で最も有名な『西遊記』での記述を大雑把にまとめよう。
要約すると、
むかしむかしあるところに、己の力に自惚れ、調子に乗って「斉天大聖・孫悟空」とかいう大層な名を名乗りやがった乱暴者の猿がおりました。

この猿はあちこちで乱暴狼藉を働いた末にお釈迦様に敗れて捕縛され、三蔵法師というお坊さんの従者として真面目に働くことを条件に解放してもらいます。

外に出た孫悟空は、三蔵法師と共に大冒険を繰り広げ、最後にはその功績を認められて「斉天大聖」の称号を許され、正式に神々の列に加えられたのでした、めでたしめでたし。
といった感じ。
ただ、序盤の展開にて大暴れした後に捕らえられた悟空は、玉帝より“斉天大聖”として封印されている。
また、『西遊記』の孫悟空は最も有名なだけであり、『西遊記』以前に成立したと思われる文献にも「斉天大聖」は登場する。

つまり、「『西遊記』の孫悟空とは別に斉天大聖という猿の神様が居たんじゃないの?」「『西遊記』成立以前と以後で斉天大聖はどうなったの?」について考えるのが、この項目の趣旨である。

また、この他にも“通天大聖”という称号も過去には此の神格に用いられていたようである。
由来については不明だが、斉天大聖と通天大聖の名前が出てくる物語には以下のものがある。

『西遊記』成立以前の明代中期に作られた可能性のある雑劇『爭玉板八仙過海』では齊天大聖、通天大聖、攪海大聖、翻江大聖、移山大聖が、四海竜王と戦う八仙に協力する。
元代の『西遊記雜劇(楊景賢)第三本』では長姉が驪山老母、妹で次女は巫枝祗聖母、男兄弟は上から齊天大聖、通天大聖、耍耍三郎であるといい、孫行者はこの内の齊天大聖ではなく、次男の通天大聖であると名乗る。
明代の『二郎神鎖齊天大聖』では、主人公の斉天大聖が兄が通天大聖、弟が要要三郎、姉が亀山水母、妹は鉄色獼猴だと語る。
……しかし、この物語での斉天大聖は孫行者のことではないという。

尤も、今日に於いては、斉天大聖といえば孫行者のことのみを指すと言い切っても過言ではない。
『西遊記』以降に書かれた小説では明代の『八仙東遊記』や『南遊記』にも斉天大聖が登場しているが、此れは『西遊記』の物語を終えた後の孫行者である。

更に言えば、現在では通天大聖と要要三郎を孫行者とは別の猿神(義兄弟)として祀り、更に丹霞大聖と赤霞大聖を加え、更に色分けされた“五聖”(黒大聖(通天大聖)、白大聖(要要三郎)、赤大聖(赤霞大聖)、丹霞大聖、斉天大聖)としてグループで祀る形式もあるという。
また、斉天大聖には闘戦勝仏という仏教名があることから、他の四猿にも伏魔陀佛(通天大聖)、曪理沙佛(要要三郎)、横河沙佛(丹霞大聖)、監河聖佛(赤霞大聖)という名前が付けられ、此方の名前で“五聖”が祀られている場合もある。
……恐らくは、日本に於ける五大明王のような立ち位置なのだろう。

(余談として、通天大聖の名前は後に「封神演義」の通天教主に流用されたとも言われる)

因みに、日本では“孫悟空(ソン・ゴクウ)”として知られているが、
大陸には(忌み名)の風習があったことから、少なくとも当時には孫悟空(スェン・ウーコン)は正式な名前ではあるものの、物語以外での一般的な呼び名ではなかったようである。(神格としての“斉天大聖”か、劇中でも用いられている通称の“孫行者”か“猴行者”として親しまれていた模様。)

そして、現在では世界的知名度を誇り中国語圏でも人気のある『ドラゴンボール』の方の孫悟空との区別の為にも“孫悟空”を用いない方が『西遊記』の方と区別しやすくなるという事情もある。

英語表記では“Monkey King”として浸透しており、ここでも『DRAGON BALL』の“Son Goku”とは明確に区別されている。

名前の意味は“天にも()しい尊者”である。

岩から生まれたことから大地の化身と捉えられたり、権力に挑むことから物言うことを許されぬ大衆の代弁者という捉え方をされることもあるそうな。


【成立までの考察】

前述のように“斉天大聖”が厳格な信仰の場での、この神仙・上仙の呼び名となっており、主に中国南部(福建省や周辺地域)と、更にはシンガポール
やマレーシア、タイといった東南アジアの各地域に於いても信仰が伝わり、道教形式の廟が作られている。
尚、いつ頃から斉天大聖信仰が起きたのかは『西遊記』の成立過程と同様にまだまだ不明。
不明ではあるものの、下記のように研究は進められており、様々な情報が出され、考察も重ねられている。

西遊記の確認できる最古のテキストは16世紀のものだが、17世紀に書かれた『聊斎志異』にて“昔からの斉天大聖信仰を小馬鹿にしていた山東省から福建地方に移り住んだ商人が改心して自らも熱心な信徒になった話”……が登場してくる。
ここから、少なくとも16世紀より以前に『西遊記』の原型が出来上がっており、信仰となる程に人々に浸透していたのではないか?とする考え方がある一方で、
単に『西遊記』以前から“斉天大聖”と呼ばれる猿の神格が存在しており、これが『西遊記』の原型となった物語に取り込まれると共に、何時しか『西遊記』の余りの人気ぶりから『西遊記』発祥のキャラクターとして上書きされてしまったのではないか?とする説も有力。

何しろ、共に玄奘三蔵のお供をする猪八戒こと天蓬元帥と沙悟浄こと深沙大将も、共に『西遊記』以前から別に信仰があったり、玄奘三蔵法師に纏わる説話が存在していたので、その中で孫悟空こと斉天大聖のみが『西遊記』とともに生み出された━━としてしまうのは寧ろ不自然である。

では、物語の目的・宗教説話としての意味合い的には原作(?)となる『大唐西域記』と同様に本来は玄奘三蔵法師が主人公となるべきなのに、何処からこの主役を掻っ攫った猿猴が出てきたのかという話になる訳だが、どうやら天星5年(1027年)に玄奘の頂骨が江南の天禧寺(天台寺)に移された時のこと、当地は仏教の信仰篤い地域だったので人々に大変に喜ばれたのが始まりらしい。

そして、そこで……

“乗るしかねぇ、この三蔵フィーバーに……!”

━━と、ばかりに江南の人々は盛り上がってしまったらしく、以前から当地に伝わっていた玄奘三蔵以前の西天取経の伝説(天竺に渡り経文を取ってきた高僧達の話)を三蔵伝説に次々と加えていった模様。

江南地方で有名だった杭州西湖の有名な古刹である霊隠寺に伝わっていた、同寺の洞穴に彫られた石仏と、その洞穴より自分の従者だった黒猿と白猿を召喚したというインドの高僧・慧理の話やら、十二神将の内の申将(安底羅大将*4)の話……などがあったが、其れ等も福建省にまで三蔵フィーバーが伝わるまでに集約されまくっていき、ますますと盛り上がる上に元の話から規模が拡大していった。

勿論、それ程に話が膨らんでいったということからも解る通りで、玄奘三蔵法師に纏わる史実や伝説、玄奘三蔵以前の西天取経伝説が習合していったことに留まらず、唐代の頃には既に語られていた玄奘三蔵の天竺行きを前世から幾度も阻んできた深沙大将が沙悟浄和尚になり、道教の神だった天蓬元帥が朱(猪)八戒となり取り入れられ、斉天大聖こと孫悟空が生まれるか取り込まれる等して、後の『西遊記』の形が段々と整えられていったらしい。(悟空、八戒、悟浄の名前も元々は玄奘三蔵以前西天取経をした高僧達の名前から取られている。)

尚、物語の中の玄奘三蔵のキャラクターも前述の霊隠寺の伝説に残る慧理和尚のキャラクターを元に、口語形の“物語”としてのキャラクターとして肉付けされていき『西遊記』の三蔵法師になっていったという。
因みに、霊隠寺では慧理和尚の伝承に倣ってか、歴代の住持(住職)には猿を飼う習わしがあったという。

また、前述のように『西遊記』以前から孫悟空こと斉天大聖という猿の神格が存在していたのでは?という可能性もある訳なのだが、これについてはインドから伝わっていたラーマヤーナで語られる白猿ハヌマーンが大元なのではないか?との指摘もある。

バラモン〜ヒンドゥー〜そして仏教に至るインド神話は仏教の伝来と共に中国にも入り込んでおり、八大龍王がナーガラージャの伝説を下敷きにしていることを考えると十分に考えられそうな話ではある。

前述のように、今日までには“孫悟空(斉天大聖)は『西遊記』と共に生み出された”と考えられるのが普通になっていた訳だが、2005年1月に福建省にて元代末期から明代初期(=14世紀)のものと見られる“斉天大聖”と“通天大聖”と記された墓碑銘が発見されている。
こうなると、矢張り『西遊記』以前から斉天大聖(通天大聖)なる猿の神格が存在していたが、後に物語に組み込まれた『西遊記』の流行と共にオリジン毎に上書きされてしまったと考えるのが正確なのかもしれない。
そして、性格や能力から考えれば、其れは中国版ハヌマーンだったのではないか?━━ということである。

勿論、『西遊記』以前から存在していたとしても純粋に斉天大聖(孫悟空)が中国での古代の伝承から生まれた説もあれば、此れも前述のように仏教(密教 )由来説も同時に存在する。
しかし、何れかが正解、または全てが集約したのが答えだったとしても、とにかく『西遊記』の影響が強すぎて明確には定めきれていないのである。

また、現在でも一部で信じられたままになっているのだが、黄金の毛並みを持つ幻の猿“金絲猴(キンシコウ)”が、その美しい毛並と姿から「孫悟空のモデルとなった」と言われたことがあったが、これはキンシコウを研究していた日本モンキーセンター世界サル類動物園長の小野重孝氏(当時)が1985年放送のNHKの『ウオッチング』内で「美猴王と名乗った孫悟空のモデルに相応しい美しいサル」と自身の願望に近い感想を述べたのが一人歩きしたもので、実は同年の『アサヒグラフ』3月5日号のインタビューでは「自分では勘違い(言い過ぎ)と認めているが引っ込みがつかなくなっている」と、自身でもどうしようもなくなっている旨を述べていたりする。それから数年後には最も有名は派生作品でこんなんが生まれたから余計に……ね。

尚、実際の『西遊記』の研究者によれば、中国ではありふれた種類のサルであるアカゲザルがモデルではないかとの意見が出され有力視されている。
そもそも、上述の通りでキンシコウは長年に渡り“幻の猿”となっていたので人目に全く触れていなかったので「モデルにしようがない」というツッコミがあるのと、先に述べたように孫悟空が『西遊記』と共に生み出されたというよりは、ハヌマーンや斉天大聖信仰など、後に上書きこそされたが『西遊記』以前から孫悟空のモデルが存在していたと考えられるからである。


【能力と活躍】

劇中での誕生経緯や物語の流れは『西遊記』の本項目を参照。

東勝身州の近海にある花果山の頂に生まれた仙石の中より出でた卵から生まれた石猿。
生まれた時には既に天界にまで届く眼光を放ち、後に敵対する天帝(玉皇大帝)をビビらせている。
勇気を示し同地の猿達の王となり“美猴王”と呼ばれたが不老の自分も不死ではないと気づき独りで旅に出て、西牛賀洲の須菩提祖師に弟子入りし“孫悟空”の姓名を得る。
祖師の下で念願だった長寿の妙法に加えて、地煞数と呼ばれる72の変化術と筋斗雲に乗る術を覚えるが調子に乗りすぎたことで破門された。

故郷に戻り、そこで自分の不在の間にやってきた混世魔王を懲らしめて部下たちを救った後、無力な部下たちには武器が必要だと考えて武具を揃えさせる。
やがて自分の武器も欲しくなり四海竜王の一人である東海竜王・敖廣の下へ赴き、様々な武器を用意してもらうも、どの武器も「軽いから駄目」と一蹴する。
それを見た敖廣の夫人の提案で、海の重しとして使われていた重さ一万三千五百斤(約8t)で伸縮自在の如意金箍棒(如意棒)を貰う事ができ、自分の専用武器とした。
ここで、他の三竜王からも金の冠、金の鎧、歩雲履と防具一式も揃えてもらったとも言われる。

この後、寿命を迎えて冥界に魂が渡るが難癖を付けて閻魔帳から名前を消した挙げ句に閻魔を殴り現世に帰ったことで不死を獲得した。

以降は「天界による懐柔策」→「悟空の怒りを買って敵対」→「討伐部隊派遣」→「懐柔策」→「討伐部隊派遣」→「やっと捕らえる」→が、「どうやっても殺せないのが解ったから、御釈迦様の力を借りて封印される」……という流れとなるのだが、この間に天界でも屈指の実力のある筈の哪吒太子、恵岸(木吒)、托塔李天王(毘沙門天の化身で哪吒達の父親)、四大天王(四天王の道教での姿)にも勝利している。

しかし、恵岸より相談を受けた観世音菩薩の推薦を受けた顕聖二郎真君(『封神演義』の楊二郎(楊戬))には援軍も付いていたとはいえ互角以上の立ち回りをされて追い詰められ、更に太上老君が力を貸してやっと捕らえられた……と、純粋な戦闘能力では追い詰められた二郎真君と並び中国でも最強クラス
不利な立ち回りだったのは、初めて自分と互角以上の相手と出くわしたのと経験の差だったと取れる部分もある。
そして、下記の通りで肉体的な強靭さでは予想外の偶然も積み重なったことで二郎真君以上だと思われる。
ただし、此れはこの時点までの全盛期の話であり、本編までには以下の経緯もあってか若い頃の大暴れしていた恐れ知らずの状態からは色々と大人しくなっていくことに……(作劇上の都合というかなんというか)。

というわけで捕らえられた後は処刑されそうになったのだが、先に二目に天界に迎え入れられた際に偶然から入り込んだ兜率天宮にて貪り尽くした太上老君の金丹が完全に肉体に馴染んでいたので無敵の肉体となっていたので徒労に終わった。
続いて、太上老君の秘法の八卦炉の中に押し込めて神火で丹薬を分離させようとしたのだが悟空は此れを交わし切り煙に燻された目が赤くなっただけで済んだ。

……そして、この仕掛けからも生き延びで飛び出すと共に三度暴れ出した悟空には流石の天帝もドン引きして討伐の意思も無くしてしまったという。
此処で、天帝の要請を受けてやって来たのがお釈迦様で、かの有名な釈迦の掌の上で踊る孫悟空が行われ、全くの格の違いを見せつけられた孫悟空は五行山(両界山)の下に五百年の封印をされた後に観世音菩薩の導きを受けて西天取経の旅に出た玄奘三蔵法師に弟子入りして解放。
その際に襲い掛かってきた虎を一撃のもとに撲殺、すぐさま毛皮を剝いで袴を拵え、上着と靴は三蔵の弟子の物を頂いたという。

反抗的な態度を取ることもあり、そもそもは最初から逃げ出そうとしたものの、玄奘は観世音菩薩から預けられた宝貝の緊箍児を悟空の頭に嵌めて従える。
悟空も渋々ながら従いつつ、やがては確かな信頼関係を玄奘や、同じく弟子となった猪八戒、沙悟浄、玉龍と築いていき、一番弟子として玄奘を助け、かつては天界を独りで相手取った実力によりかつての義兄弟である牛魔王を含む妖怪変化を打倒して天竺行きと取経を成功させている。
『西遊記』の最後には斉天大聖として天界に復帰すると共に仏として迎え入れられ「闘戦勝仏」の名前を戴いた。


【創作での孫悟空】

※取り敢えず、日本で『西遊記』ブームを巻き起こした元祖的作品から。
数が多くなるし派生作品を考えたら膨大になるだろうから、追記に期待するということで悪しからず。

西遊記(日本テレビ(堺正章)版)

日本テレビ開局25周年として、日中平和友好条約の締結を記念して製作されたドラマ作品。
78年10月〜79年4月まで放映された『西遊記』と、番組の好評から第二期として製作された79年11月〜80年5月まで放映された『西遊記Ⅱ』が存在する。
それぞれ全26話(+総集編1話)

恐らくは、未だに『西遊記』の実写化作品としては日本国内で元祖にして最高傑作として殆どの人が上げる程の傑作で、特に堺正章を初めとする主演キャストのハマりぶりだけでも伝説となっている作品。
各話のゲストも当時を代表する有名・実力派俳優や人気者が揃えられており非常に豪華だった。
美人女優の夏目雅子が玄奘三蔵法師を演じたことには当時の中国では反発が起きたともいうが日本国内では当時から好評で、以降の創作における三蔵法師像に多大な影響を与えることになった。
主要キャストは孫悟空(堺正章)、猪八戒(西田敏行*5)、沙悟浄(岸部シロー)、玄奘三蔵(夏目雅子)で、『西遊記Ⅱ』からは玉龍(藤村俊二)が加わっている。

ゴダイゴによる主題歌『モンキーマジック』も大ヒットを記録した。
エンディング曲の『ガンダーラ』も有名。(『西遊記Ⅱ』では『ホーリー&ブライト』)

特撮として『西遊記』では円谷プロが、『西遊記Ⅱ』では東宝が協力している。
日中平和友好条約の締結を象徴するように社会主義国家として戦後はベールに包まれていた中国国内でのロケを敢行したことでも驚かれたが、流石に一部のシーンのみの撮影である。
日本国内でも“最高の『西遊記』”だが、同時に妙に海外での知名度や人気が高いことも有名だが、此れは放映当時に殆ど間を置かずにイギリスのBBCにて英語吹替版が製作されてイギリス、ニュージーランド、オーストラリア、香港でも放映されていたため。
その人気は放送地域でも非常に高く、何と『西遊記Ⅱ』が国内放送している時期に、ほぼリアルタイムでイギリスの子供達からのファンレターが日本テレビに届けられたとか。

ヤンマーファミリーアワー飛べ!孫悟空

78年の日中平和友好条約締結に伴う日中友好ブームの中で真っ先に『西遊記』を題材とした企画としてスタートしたTBS製作の人形劇。放送枠名にある通り、ヤンマーディーゼル(現・ヤンマー)の一社提供番組だった。
全74話で同局にて『8時だョ!全員集合』を担当していたザ・ドリフターズが声優を務めた。
尚、ドリフのメンバーが三蔵一行を演じているのだが、さんぞうほうし=いかりや長介、そんごくう=志村けん、ちょはっかい=高木ブー、さごじょう=仲本工事……と演じる中で加藤茶はうまではなくカトー(カトチャン)としてカトちゃん本人のキャラを演じている。(うまはサポートメンバーだったすわしんじが担当。)
元メンバーの荒井注もゲスト出演していた。
主題歌はピンクレディーの『スーパーモンキー孫悟空』で、二人は人形劇の合間の狂言回し、進行役を本人役で務めていた。

西遊記外伝 モンキーパーマ

2013年、2014年、2015年に放送された『西遊記』をテーマにした人形劇。
メインキャストはTEAM NACSで、孫悟空大泉洋三蔵法師森崎博之沙悟浄戸次重幸猪八戒は音尾琢真、玉龍安田顕
2015年版には人気声優の戸松遥が物語のキーパーソン的存在の少女役で登場した。


孫悟空をモチーフとしたキャラ


パロディ・劇中作における演者

当然ながら、主人公やヒロインに相当するキャラが大多数である。


追記修正は二郎真君に化け比べで勝ってからお願いします。

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最終更新:2025年02月23日 14:17

*1 繁体字: 齊天大聖; 簡体字: 齐天大圣; 拼音: Qítiān dàshèng

*2 繁体字: 孫悟空; 簡体字: 孙悟空; 拼音: Sūn Wùkōng; ウェード式: Sun Wu- k'ung; 粤拼: Syun¹ ng hung

*3 1899年の義和団事件の際にも斉天大聖を信仰するグループが参加していた。

*4 “あんてらたいしょう”または“あんちらたいしょう”と読む。現在は十二支と絡めて猿神として描かれることも多いが、元々は出典が違うので明確に猿神という訳でもないし、申=安底羅大将と確定していた訳でもないことには注意。

*5 『西遊記Ⅱ』では左とん平