登録日:2024/08/04 Sun 01:17:12
更新日:2024/08/17 Sat 01:09:39
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『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』とは、2016年3月5日に公開された、映画
ドラえもんシリーズのアニメ映画である。
●目次
【概要】
興行収入は41.2億円で、映画の売上が配給収入発表から興行収入発表に変わった2000年以降では、「
STAND BY ME ドラえもん」以外ではシリーズ初となる40億円を突破した。
なお、平成時代に公開された映画を平成時代にリメイクした例としてはシリーズで唯一となった。
【あらすじ】
旧作の
あらすじも参照。
いつものように
ママに怒られ、家出を計画する
のび太。
しかし、適した土地がなく家出が成功しない中、
ドラえもんら4人も家出を決意することになり、土地を求めて5人で7万年前の日本に家出することになる。
一方、現代日本には原始時代の少年ククルが現れ、ドラえもんらはククルと共に戦いに巻き込まれていくことになる。
【登場キャラクター】
【メインキャラクター】
のび太のパパが部長より預かってきた
ハムスターを恐れ、家出を決意する。
ツチダマとの戦いの際には「精霊大王ドラゾンビ」と名乗る。
いつものように成績のことでママに叱られ、家出を決意するが、空き地・裏山・廃村のいずれでもうまくいかず途方に暮れる。
7万年前ではペット大臣となり、ペガ・グリ・ドラコを育てる。
ピアノのことで母親からの期待を重圧に感じ、家出を決意する。
7万年前では環境大臣となり、花を育てる。
母親から店番でこき使われ、家出を決意する。
7万年前では建設大臣となり、洞窟を掘って住みかを作る。
母親から
英語、フランス語、中国語の3ヶ国語を習わされそうになり、家出を決意する。
7万年前では農林大臣となり、食物を育てる。
いつものように成績のことでのび太を叱り、のび太の家出の原因となる。
旧作にはなかったラストののび太らの現代帰還後では、勉強をしたのび太を心遣っている様子が描かれている。
会社の部長から
ハムスターを預かり、ドラえもんの家出の原因を作る。
旧作には登場せず、本作オリジナルの登場となる。
ドラえもんが現代に持ち帰ったツチダマの手の解析を行い、ラストではタイムパトロールとともに登場する。
【ゲストキャラクター】
ヒカリ族の少年でタジカラとコイヤメの息子。
1人で川に魚を獲りに出かけていたところ、その間に村を襲われてしまう。そこに時空乱流の穴が出現し、吸い込まれて現代の日本に出てきてしまう。
のび太の家に侵入していたことから一行と合流し、ドラえもんの調査で彼が中国から来たことが判明。
ドラえもんらは彼とヒカリ族を救うために冒険に出ることになる。
- ペガ CV:下和田ヒロキ
- グリ CV:伊東みやこ
- ドラコ CV:甲斐田ゆき
クラヤミ族のバックにいると言われる精霊王。
その正体は23世紀から来た時間犯罪者で、7万年前の時代に基地を建設しての世界征服を企てていた。実はのび太も似たような事を原作でやろうとしていたのは内緒。
ヒカリ族を拉致していたのは基地建設の奴隷とするため。
原作・旧作では小悪党然としていた(まあ実際原始人を支配して自分の王国を作るとか中二病そのものの発想だし)が、本作では意図して時空乱流を起こしていた旨が語られるなど、マッドサイエンティストじみた立ち振る舞いが強調されている。素顔も精悍で鋭い目つき。
ギガゾンビの手下の土偶。形状記憶セラミックでできており、破壊しても復活する。
旧作では1体のみの登場であったが、本作では何体も登場する。
- クラヤミ族 CV:武田幸史(族長)、棚橋弘至・真壁刀義・小島よしお
7万年前の中国に住む猿人のような種族。
大柄で力も強いがヒカリ族に比べると知能は低いようで、ギガゾンビやツチダマの命令に従順に従う。
本作ではマンモスに化けておらず、ドラミと共にギガゾンビの基地に登場する。
また、本作では数多くの女性隊員が登場する。
本作での外見は、原作者がおなじ『
T・Pぼん』からの流用である模様。
【用語】
時空の中に時折現れる
落とし穴で、人間が落ちると姿を消してしまうが、ククルのように違う時代に出てくることもある。
「中国兵士集団失踪事件」のような旧作で説明された具体例はカットされた。
登場するひみつ道具
- らくらくシャベル
- ノビール水道管
- ノビールガス管
- ノビール下水管
ジャイアンが洞窟を掘って住みかを作る際に使用。ノ
ビール水道管は地下水脈を掘り当てる効果がある。
ある程度の低温・高温に耐えれるようになる「エアコンスーツ」と、ゾウをも気絶させる電撃を放つ「ショックスティック」のセット。
ショックスティック自体は殴っても痛くない。
スネ夫・静香が植物・食物を育てる際に使用。
旧作ではラジコン雨雲は静香、ラジコン太陽はスネ夫が使用していたが、本作ではドラえもんより組み合わせて使うようにアドバイスをされている。
クローニングエッグに遺伝子アンプルを注入する事で、その動物のクローン体を誕生させる事が出来る。毎度のことながら22世紀の倫理観が心配になる代物。
複数種のアンプルを使えばそれぞれの特徴を併せ持つ幻獣を生み出す事が可能で、前述の通りペガ・グリ・ドラコの誕生に使われた。
地味にのび太の発想の豊かさがよく分かる。
ククルが食べた
ほんやくコンニャクで、旧作ではお味噌味を使っていたが、本作では味と形状が変更された。
言わば改良型の「電車ごっこロープ」で、最高時速400kmを出すことができる。
匂いで要救助者を探し、簡単な治療を行う道具。はぐれたのび太を探しに行ったが…
・0点のテスト
何故かドラえもんのポケットに入っており、レスキューボトルにのび太の匂いを覚えさせるために使われた
使用者と周囲にいる人以外の時間を止める働きをする。
相手に触れない限り時間を解除できないはずだが…
相手の根城の奥地に移動するのに使用した。
壊しても復活するツチダマを止めるために使用。
巨大なマンモス土偶を相手に「マンモスを狩る時はぬかるみに追い込む」というククルの発言をヒントに使用、マンモス土偶を沈めた。
旧作同様に音声制御装置がついている。
お馴染みのひみつ道具の数々。
どこでもドアは最初7万年前では使えなかったが、日本から中国大陸までの道のりを覚えさせた事で使用できた。
追記・修正は家出をしてからお願いします。
- この記事なかったのか -- 名無しさん (2024-08-04 01:34:24)
- 原作を忠実に再現しつつ、旧作の不満点といえるタイムパトロールまかせのラストを改変し、自分たちの手で決着をつける展開はお見事。キャラもバージョンアップしており、特にギガゾンビは大塚芳忠さんの熱演でラスボスらしい威厳があってかっこいい。また、ククルはわさドラ恒例の妙に力の入ったショタキャラになっていて非常に可愛い。総じて全てのクオリティが高く、旧作を超える最高のリメイクと言える。新大魔境、今作、月面探査記と八鍬新之介監督の作品はどれもハズレなしの名作ぞろいなのでのぶドラが好きな人にこそ見て欲しい。 -- 名無しさん (2024-08-04 02:21:42)
- 偽物の歴史が本物の歴史に敵うはずないんだって台詞が良い -- 名無しさん (2024-08-04 06:13:17)
- ある作品のヒロインのご先祖なのでククルの顔が旧作より整った感じになってる。ギガゾンビも漫画の悪役顔に戻ってるし。 -- 名無しさん (2024-08-04 06:38:21)
- 個人的にはのび太が死に際に見た幻想のパパが「自分のことは自分でやるんだろ?」にグッときたな。子供らしい自立を求める意識とは裏腹に色んな人に支えられてることを認識するのび太らしい回顧。旧作ファンの自分も時間が経って大人になっても考えさせられる台詞 -- 名無し (2024-08-04 06:44:58)
- ギガゾンビが威厳ある悪役になり過ぎて誰これ状態だったw -- 名無しさん (2024-08-04 08:08:46)
- 2024年版『T・Pぼん』で、タイムパトロールが『救助課』と『犯罪捜査課』、『特異現象処理課』が存在することが判明し、その犯罪捜査課に、ぼん達が異動したと考えれば、辻褄が合うな…。 -- 名無しさん (2024-08-04 09:49:07)
- ジャイアンが建設大臣に任命されるときのセリフが「任されよう!」から「光栄の極み!」に変わったところ以外は良リメイクだった。あのセリフなんか好きなんだよ -- 名無しさん (2024-08-04 09:58:25)
- ↑4 この辺からわさドラ映画は子供と一緒に観てる大山ドラを観てた親世代にも問いかけるような内容になったよな。 -- 名無しさん (2024-08-04 10:10:57)
- 最後ののび太とペットのお別れは年甲斐なく泣きそうになったわ -- 名無しさん (2024-08-04 10:24:11)
- めちゃくちゃ出来が良い最高のリメイク -- 名無しさん (2024-08-04 12:30:24)
- ケージから逃げるハムスターに子供の姿をみる母とペットに逃げられ親の辛さを知る子供。細かい伏線や心情描写が多すぎる…! -- 名無しさん (2024-08-04 12:34:05)
- 原作を知っているならニヤリとする伏線が最初から最後まで満載で感心した。リメイクとしてのクオリティは随一だと思う -- 名無しさん (2024-08-05 13:31:58)
- 最初のツチダマの中の人絶対もののけ姫の浅野の使者の人と中の人一緒だと思ってる。 -- 名無しさん (2024-08-05 18:29:17)
- ギガゾンビが放った象の巨像ロボットをドンブラ粉で倒す場面...夢幻三銃士を思い出して何気に感動した....。しかし、オオサンショウウオになったのは...あの時代と場所にワニがいるのがおかしかったのかな? -- 名無しさん (2024-08-05 19:10:44)
- 人を飲み込めるほどのサンショウウオが本当にいたのだろうか? -- 名無しさん (2024-08-05 19:34:29)
- 大人になった今見ると旧作の反省点を見事に昇華させた傑作だと感じてたけど子どもの目線で考えるなら少し説教臭いかも -- 名無しさん (2024-08-05 22:25:08)
- 後に逆転勝利するとはいえ、ギガゾンビに負けた時のドラえもん達は、原作や映画よりも善戦していた(原作や映画では呆気なく負けたが、リメイクである本作ではドラえもんはギガゾンビの発明により武器を割られ、ツチダマとクラヤミ族の連携によりジャイアンとスネ夫と静香ちゃんの三名は追い詰められていた)。 -- 名無しさん (2024-08-09 11:18:57)
最終更新:2024年08月17日 01:09