登録日:2025/03/16 Sun 22:10:27
更新日:2025/04/20 Sun 18:17:40
所要時間:約 18 分で読めます
『魔神創造伝ワタル』とは、バンダイナムコピクチャーズ制作のアニメである。
魔神英雄伝ワタルシリーズに属する。
【概要】
映像作品としては『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 -再会-』以来3年ぶり、TVシリーズとしては『超魔神英雄伝ワタル』以来27年ぶりの新作。
シリーズ構成は加藤陽一、監督はかまくらゆみ。
放送当時の流行りを多数取り入れたワタルシリーズの作品らしく、現代の流行りである動画投稿サイトやVtuber、サンドボックスゲーム等、令和らしいインターネットのモチーフが多数取り入れられている。
これはインタビューによると「数十年続く作品にしたい」というプロデューサー陣の願いや「ワタルシリーズは時代や状況に合わせてどんなものでも作れるIPにする」という中核メンバーの一致によるものらしい。
ノリも緩く、旧来のワタルシリーズそのままにギャグだけを現代風にしているような感じだが、一方でギャグの合間にさり気なく伏線が差し込まれると言った、連続ドラマ色の強い作劇も特徴。
これも監督の意向によるもの。
メディアミックスや商品展開も盛んであり、放送に1か月程先駆けて月刊
コロコロコミックにて漫画連載(作者:焼nick)が行われている他、公式YouTubeチャンネルとして「ワタル&カケルチャンネル」が開設されている。
そちらのアニメの制作は『
混血のカレコレ』、『
ブラックチャンネル』等を手掛けるPlottが担当しており、それらとのコラボ動画も投稿されている。
テレビアニメは
テレビ東京とBS日テレで放送。前者は『超魔神~』の放送局、後者は『ワタル』『ワタル2』の放送系列で、奇しくも歴代テレビシリーズの放送2局が関与することとなった。
プラモも発売されており、素組でも劇中そのままの仕上がりで高い人気を誇る。
【あらすじ】
小学四年生の主人公「星部ワタル」は動画配信でスーパースターを目指すリュ―チューバー。
ある日、突然迷い込んだのはトンデモ異世界な「宙部界」。
そこでは、迷惑系なヤカラたちが人々を困らせていた。
ラスボス「エンジョーダ」を倒し、人々の笑顔を取り戻すため、ワタルは救世主としてブロックで作った魔神「龍神丸」とともに戦うことになる。
いま、ワタルと仲間たちの大バズりな冒険バトルが秒ではじまる!
※公式サイト内の「イントロダクション」から引用
【登場人物】
ワタル一行
旧シリーズにおける救世主ワタル一行の要素を持つ面々が多い。
星部 ワタル
CV:田村睦心
明るく快活で、面白い事には“秒でノる”性格をしている。
龍神にいざなわれ宙部界に来た際に御富良院とマロに出会い、それぞれに「救世主」「スーパースター」と言われた事でエンジョーダを倒す為の冒険の旅に出る。
軽いノリだが人々を苦しめるエンジョーダ一味に対しては真っ向から立ち向かう等、ヒーローらしい一面もある。
龍神からもそういった点や「人々に笑顔に笑顔をもたらそうとする心」「その為の物を作り出す力」を見初められている。
スマホは電波が通じていないので使えないものの、動画を撮る事は可能であり、撮り溜めして元の世界に帰った時に公開するつもりらしい。
口癖は「秒で○○だぜ!」
漫画版では機械いじりも得意なのが描写されている。
旧シリーズにおける戦部ワタルに当たる人物。
御富良院
CV:
小西克幸
しばしばカバにも例えられる顔のデカい剣豪。
救世主ワタルを待ちわびており、共に宙部界を救うべく冒険している。
侍らしく一人称が「それがし」だったりと古風で、名は体を表すというべきかインターネットの知識に乏しい。
中年男性のようだが、回想の中では6歳の時も18歳の時も現在と全く同じ顔立ちをしていた超老け顔であり、詳細な年齢は不明。
宙部界で暴虐を働くエンジョーダの一味と昔から戦っているようだが、彼らの操る魔神には敵わず苦杯を舐め続けた経験を持つ。
その毅然と敵に立ち向かう精神はワタルにも尊敬されており、当初こそマロ共々「おっちゃん」と呼ばれていたが後に彼からは「先生」と呼ばれるようになる。
戦闘においては二刀流の剣技「野牛御富良院流」を使いこなし、生身でも魔神にある程度渡り合える程。
口癖は「今こそ、それがしの時!」
旧シリーズにおける剣部シバラクに当たる人物。
マロ
CV:梅澤めぐ
チャンネル登録者数100万人超えの大人気VTuber。
天真爛漫な性格で、しょっちゅうワタル達を困惑させている。
VTuberでありながら宙部界では生身の肉体で活動していたりと謎な点が多く、御富良院からはエンジョーダのスパイかと疑われていたが、その正体はワタル達とは別の世界の出身。
龍神とも友達のようで、ワタルの元に龍神を誘ったのも彼女によるもの。
それでも御富良院やリュンリュンでも知らなかったセブンブロックについての情報を知っていたりと、未だに謎が多い。
旧シリーズにおける忍部ヒミコに当たる人物。
本当に偵察(スパイ)活動していたか、疑惑止まりの違いはあるとはいえスパイの要素を持つことや愛機が鳥モチーフという点から渡部クラマの要素も含まれていると思われる。
リュンリュン
CV:
釘宮理恵
龍神の使いでワタル達の冒険のサポートを務める。
普段は戦いに備えて眠りについている龍神の代わりをしており、本人は「代理人」「ピンチヒッター的存在」を自称している。
家事の腕前も高く、ワタル達からは頼りにされている。
かつてはさまざまな神の使いの育成機関である「神様幼稚園」の園児であったが、当初憧れていた鳳凰の使いになれない事に絶望して非行に走っていた。
そんな自分にも期待してくれた龍神に心を打たれ更生し現在に至る。
カケル一行
旧作に元ネタらしい人物のいないメンバーで構成されている。
天部 カケル
CV:
種﨑敦美
ワタルの従兄弟で「ワタル&カケルチャンネル」の共同運営者。
カケルは動画編集を担当している。
ワタル達二人の祖父に当たる
天部 勝仁(CV:利根健太朗)の家で二人暮らしをしている。
勝仁と二人暮らししている影響か、彼に似て義理人情に厚い性格でマロの大ファンであり、彼女の前ではメロメロになる。
口癖も決めポーズと共に放つ「これぞ、義理人情!」。
決め台詞も同様のポーズと共に放つ「これにて一件落着!」。
ワタルに巻き込まれて自らも宙部界に来ており、来て早々にエンジョーダに捕まり監禁されてしまう。
何とか逃げ出した先でショウとマイガーと出会い、彼らに助けて貰ったお礼として三人でセブンブロックを探す冒険をすることにした。
当初こそ宙部界に来た直後の記憶を失っていたが、冒険の中で御富良院らしき男に誘拐され捕まった事を思い出したが…!?
ショウ
CV:市川蒼
カケルの新たな友達の一人で、ヨーヨーの名手である金髪の青年。
語尾は「ショ~ウ!」
鼻歌でエンジョーダ社歌を歌っていたりと不審な点も多かったが、マイガー共々エンジョーダの配下であることが判明した。
ヨーヨーにもエンジョーダ一味との通信機が仕込まれている。
セブンブロックが全て集まった際にはワタル一行と争奪戦を繰り広げる者の、自分達が嘘を付いているのを知っても信じ続けてくれるカケルの為本性を現し、それぞれの魔神でワタルとカケルに襲い掛かる。
マイガー
CV:土岐隼一
ショウの相棒で、彼もまたカケルの友達となる色黒の青年。
口癖は「オーマイガーォ!」
マロの会話を盗み聞きセブンブロックの存在を知り、「自身とショウの貯金及び住宅ローンの返済資金に充てるため」という理由で先にセブンブロックを全て揃え適当なところに売っ払おうとしていたが、実際にはエンジョーダに献上しようとしている。
エンジョーダ
宙部界に災いをもたらしている悪の親玉。
多くの手下を抱え、宙部界を炎上させようとしているがその正体は謎に包まれている。
旧シリーズにおけるドアクダー等に当たる存在。
名は体を表す自己紹介のようなネーミングも継承されている。
エンジョーダの手下たち
あらすじ等では「ヤカラ」と表記されているが、特に本編では総称は呼ばれていない。
宙部界は彼らによって管理されており、倒される度にワタル達の行動範囲が広がるらしい。
CV:利根健太朗、中野泰佑、富士渕将行、中村源太
色とりどりのブロック型の姿をしている雑兵たち。
エンジョーダに対して従順であるが、きついブラック労働を強いられ愚痴をこぼすこともある。
旧シリーズにおけるブリキントンに当たる存在。
CV:
千葉繁
第一話に登場。
「ほのぼの島」を拠点である「チャンネル登録お願い島」に変え、島民たちをベルトコンベヤーで運びチャンネル登録ボタンを押させ続け、自分の名を冠するファンクラブに「チャンネル登録」を強制させていたが、ワタルに咎められる。
初陣を飾る龍神丸によってBANされたのだった。
なお、担当声優の千葉氏は、旧シリーズにてデス・ゴッドを演じていた。
CV:
福山潤
第二話に登場。
「
ミントのアレを炭酸に入れてみた」といったおふざけや迷惑行為を行い、特に後片付けもしていない事から村の住民に迷惑がられていた。
指を鳴らす事で物のサイズを操作する事が可能で、御富良院の額を異様に長くしたり、龍神丸を小さくするなどの攻撃を行うが、完成した風神丸と龍神丸の合体攻撃の前にBANとなった。
元ネタは有名YouTuberの「はじめしゃちょー」氏か。
「始め」の「社長」=「終わり」の「親方」と対比になっている点が見られる。
CV:
村瀬歩
第三話に登場。
御富良院の愛読書「週刊くつろぎ」の記者。
マロの正体を調べていたワタルと御富良院に接触し、「マロには兄がいる」「ウズメは実は魔神」等、本当か疑わしいマロの秘密を暴露していた。
他の村でも恥ずかしい秘密を勝手に暴露するなどしていたが、魔神戦ではウズメ丸の作り出したヘッドホンで暴露を無視した龍神丸により敗れBANされた。
迷惑系としてのモチーフは「暴露系インフルエンサー」といったところか。
苗字から「フェイクニュース」の要素も入っている物と思われる。
CV:斎藤志郎
第四話に登場。
セブンブロックを探すついでに近隣住民にドッキリを仕掛けまくっていたが、自分の魔神にセブンブロックが突き刺さっていたのに気づかなかったりとやや迂闊。
ドッキリでワタル・カケル側の魔神の呼び出しを妨害するも新たに作られた麒麟丸に苦戦。
最終的に龍神丸と麒麟丸の同時攻撃に倒された。
モチーフはそのまんま「ドッキリ」か。
名前は旧シリーズにおける魔神のデザインモチーフである「
ビックリマンチョコ」も入っているか?
CV:
東地宏樹、高橋美佳子(歌唱パートのみ)
第五話に登場。
元ネタそっくりのアイドル衣装に身を包んだ肥満体形の男性。
普段は見た目通りのおっさん声だが、歌う時だけは
非常にキュートな女性の声になる。
エンジョーダの名前を勝手に使い「有限会社エンジョーダ」の定時社員総会を勝手に開き、エンジョーダの代理として手下を集めようとするも、乗り込んできたワタル達と勝負することに。
歌唱対決では圧勝するも、魔神戦ではマロのアドバイスで合唱することにしたワタル達に集めたブロッキン共々倒されBANされるのだった。
その後、倒壊した社屋に埋まっていた「義」のセブンブロックが掘り出された。
元ネタは「
初音ミク」で、本編でも
ニコニコ動画じみた弾幕が挿入されている。
余談だが、彼の登場した第五話は
2月9日の放送でちょうど肉の日だった。
CV:
Lynn
第六話に登場。
神様幼稚園の卒園生の一人で、リュンリュンの同級生。
卒業後は鳳凰の使いになる予定だったが自らが鳳凰の羽毛アレルギーだった為断念。
鳳凰本人は「出来る範囲で構わない」と寛大に接してくれたものの「新しい世界を見るのも悪くない」と判断しエンジョーダの手下となった。
とある村で悪行を繰り返しては形だけの謝罪で無理やり水に流す等、その愛くるしさを利用してやりたい放題していたがリュンリュンと再会、エンジョーダの為にリュンリュンの黒歴史を掘り返して無期限活動停止にしようとするも失敗、魔神戦でも愛機サー1000の特技を使い有利に立ち回ったが、
マロがウズメ丸で作った下手な御富良院の似顔絵を張り付けられ表情を変化出来なくなりBANされたのだった。
その後、倒壊した民家に埋まっていた「努」のセブンブロックが発見された。
名前の由来は謝罪系動画とそのお決まりの見出し文句「本日は~」と鳳凰の捩りか。
CV:平田真菜
第六話の回想にのみ登場。
ホンホン同様リュンリュンの同級生。
グレていた頃のリュンリュンに、ポテチを食べて汚れた手で自分のクレヨンに触られてベトベトにされてしまった。
現在の時系列では姿を見せていないが、公式サイトではホンホンと同じくエンジョーダと同じ欄にキャラの詳細が記されており…?
CV:
安元洋貴
第七話に登場。
ゴーグルに袖や裾の千切れたビジネススーツが特徴の屈強な男性。
「どんな無茶もYESと答える」という信念をもった勤勉な企業戦士ではあるがエンジョーダの手下の一人である。
美人の妻と生まれたばかりの息子がいるが、多忙故会えていないとのこと。
セブンブロックをどういう物なのかも知らされずに探していたが誤って竹藪で遭難、カケル一行と協力し、持ち前のサバイバル知識を活かして生還しようとする。
カケルがたまたま「情」のセブンブロックを見つけた際にはカケルに襲い掛かるも敗北、魔神を壊されても尚毒吹き矢でカケルを狙うが、マイガーの投石を受け何処かへと飛ばされていった。
元ネタはサバイバル生活やライフハック動画だろうか?
CV:
小林ゆう
第八話に登場。
着物に身を包んだ長い黒髪の女性。
「アヤカシの里」に住む老婆の家を乗っ取り事故物件に作り替え、人々を恐怖に陥れていたが、実際には殆どが立体映像などによるトリック。
魔神戦でその事を見破られ敗北、BANされた。
尚、乗っ取られた家の主は「絆」のセブンブロックをワタル達にお礼として渡すも、実は10年前に他界しており、彼女が乗っ取っていなくても幽霊の出る事故物件というオチが付いたのだった。
元ネタは心霊動画。
「動画投稿者が勝手に事故物件等に入って被害に遭う」と言ったホラー映画も多く、そういう意味では迷惑系としてのモチーフも満たしていると言える。
CV:加瀬康之(キリーのみ)
第九話に登場。
無口で大柄な弟ヌッキーの肩に乗る
小柄な兄、キリーの二人組。
切り抜き動画の編集が得意らしいが、合成音声等を使ったり、意図して撮影対象を貶める編集をしたりと実際の出来はイマイチ。
カケルの告白でスパイ疑惑をかけられた御富良院を仲間割れさせるべく、これまでのワタル達の冒険の記録映像を編集して如何にもスパイであるかのように見せかけようとするも、ワタルとマロは御富良院の事を信じていた為効果は無かった。
リュンリュンは一人だけ本気で騙されていた
魔神戦でも御富良院の飛ばした風神丸を呼び出す為の紙飛行機を切り裂いて召喚を妨害するも、ワタルとマロによって見破られ召喚されてしまう。
そのまま同時攻撃でBANされたのであった。
その後、彼らと戦った高台にて「信」のセブンブロックが発見されている。
元ネタはそのまま「切り抜き動画」から。
その中でも「編集の内容によっては風評被害を与えられる」という点を特に意識している。
CV:
関俊彦
第十話に登場。
ショウとマイガーの知り合いで、人の嘘を見抜く方法を知るメンタリストならぬ「ウッソリスト」。
宙部界で発行部数100万部超えのベストセラー「嘘を見抜く100の方法」の著者でもある。
御富良院が裏切者だという自身の主張をワタルに信じて貰えず落ち込むカケルを見かねショウ達が連れて来たが、その正体はエンジョーダの手下。
御富良院をエンジョーダの手下だと認めさせようとするが、いざ対面するとその余りの真っすぐさに怖気づいてしまい、レッテル張りや拷問じみた方法で無理矢理裏切者に仕立て上げようとするも、自らの著書によって自らが嘘を付いている事が見破られてしまい実力行使に出る。
魔神戦では龍神丸の母上の幻覚を見せ油断させようとするも、龍神丸の好物を見抜けずBANされた。
その後、近くの茶畑で「真」のセブンブロックが発見されるが、彼の著書に書かれていた嘘を見抜く方法によって、カケルはショウとマイガーが嘘を付いている事に気づいてしまい…。
CV:
小西克幸
敗れたショウ達が閉じ込められた「サウナ監獄」を管理する謎の男。
御富良院と瓜二つの顔をしているが、彼と違い
金色の和服を身に着け、顔からも金色の触覚のようなアクセサリーを身に付けている。
CV:
檜山修之
久しぶりに動画を撮ろうとしたワタル達の元に現れたRyuTuber。
動画を撮るに当たっては「オモシロソウ!!!」が信条で
どっかで聴いたような音楽と共に叫ぶのが口癖。
ペンギンの獣人でパツパツの白い短パンを履いており、中から様々な小道具を取り出す。
マロと共にワタルとカケルに動画を撮る為のハウツーを指導するものの、次第に天真爛漫過ぎるマロのテンションに嫌気がさし、ワタルにも肝心の面白さが欠如している事を指摘されエンジョーダの手下としての本性を現すと共に魔神で襲い掛かる。
名前の由来は
進研ゼミでお馴染み「赤ペン先生」か。
キャラデザなどにはお笑いコンビ「
ブラックマヨネーズ」の一員で
B'zの大ファンである小杉竜一氏の影響も見られる。
魔神
旧作から引き続き登場するロボット群。
旧作と同様、意志を持つ存在らしく、リュンリュン曰く自分の魔神と呼び出し方を相談しておく事は常識らしい。
味方側は旧作からやや等身が引き上げられているが、一方で敵側は旧作と同様に頭部から直接手足を生やしたようなデザインになっている。
旧作と同じく、明確な意思を持ち喋るのは龍神丸だけである。
ワタル一行
龍神丸
CV:
杉田智和
黄金の「龍神」がワタルがブロックで作ったロボットに宿る事で誕生する魔神。
デザインは旧作に比べてややシャープになっており、一番の違いとして
右肩に巨大な龍の頭部が追加されている。
必殺技は旧作と同様の「登龍剣」の他、背中にマウントされている「龍の弓」から光の矢を放ったりシールドを展開することが可能。
プラモオリジナルギミックとして、右肩の龍神の顔を専用パーツを使い頭部として移植することが可能。
中の人が中の人だからかこれまた旧作と同様に割とはっちゃけるタイプであり、「ワタル&カケルチャンネル」内で唐突に質問コーナーをやりたがったり、本編でも暴露宇の暴露によって「寝る時はリュンリュンに寝かしつけて貰っている」と明かされている。
好物は「母上に焼いてもらうネギタン塩」らしい。
ただ、やはり龍神丸ということからか真面目な時はしっかり真面目に決めており、演じ方も前任者を意識したような重低音で演じている。
風神丸
御富良院の意思に感銘を受けたワタルが新たにブロックで作った魔神。
当初こそ
いつものゲームに出て来る剣に手足を生やしたような姿で、マロがデコったせいで更に訳の分からない見た目になってしまったが、やってみタンクとの戦闘で最終的に戦神丸を緑色に染めたようなデザインに仕上がった。
両肩に愛刀「烈風剣」の入った鞘をマウントしている。
戦闘においては二刀流の他、風を操り味方のサポートをすることも出来る。
デザインがデザインだからか呼び出してもすぐに来ない場合が多い。
暴露宇との戦闘では魔神呼び出しの際に相談が必要なのを知らず、やむを得ず狼煙で呼び出した事に始まり、尻文字や手旗信号等、イマイチ安定しない。
ウズメ/ウズメ丸
CV:種﨑敦美
マロと仲のいいシマエナガだが、その正体はマロの相棒魔神。鳴き声は
「ジュピー!」
普段はシマエナガとしての姿のまま、目に内臓された
妙にむせるデザインのカメラを使いマロの配信を撮影するが、有事の際には三回撫でられる事で魔神としての姿「ウズメ丸」に変身する。
ウズメ丸としての姿は花柄のマーキングが施されたレトロな炊飯器型。マロとのサイズ比から、他の魔神よりかなり小型で、マロはウズメ丸の背中にむき出しで乗っている。
直接戦闘は苦手だが、周囲のブロックを吸い込む事で様々なアイテムを作り出すサポート向けの魔神。
龍王丸
CV:
杉田智和
ワタルがセブンブロックに「龍神丸を強くしたい」「エンジョーダを倒して皆を笑顔にしたい」と願った事で龍神丸がパワーアップした姿。
黒と赤を基調としていた旧作と異なり、青と赤を基調としたカラーリングをしており、一番の違いとして両肩の龍の頭が二つに増えた「
龍王頭」へとパワーアップしている。
鳳凰形態に変形出来た旧作と異なり変形ギミックは無いが、龍王頭からのジェット噴射で変形せずとも飛行が可能になっている。
また、大破した空神丸の魂が融合した存在であり、元の姿に戻る事は出来なかった旧作の龍王丸と異なり、パワーアップは一時的な物で、ワタルの
「パワー全開!変身、龍王丸!!」の合図でその都度別れたセブンブロックを呼び出し強化変身する形式を取っている為、普段は龍神丸の姿のまま過ごしている。
龍神丸の着ぐるみ実物が無駄にならないで良かった
必殺技は龍王頭から光の牙を大量に放つ「龍牙拳」、龍王頭を両手に移動させ炎を放つ「炎龍拳」、水晶のような剣となった「星龍剣」と物量、威力共に大幅に増している。
カケル一行
麒麟丸
ワタルに触発されたカケルが周囲のブロックから作り出した自らの魔神。
モチーフは勝仁が所有する木彫りの麒麟の像。
天を駆けるような高速移動が持ち味。
武器はウズメ丸が作成したチャクラム型投擲武器「輝輪」で、必殺技は波の演出に乗りながら放つ「雷円斬」。
他にも登場時に波の演出が出たりと、どことなく水属性ぽい。搭乗バンクシーンも
某水の魔動王を思わせる。
また、臀部から新たな脚である「聖獣脚」を生やした「麒馬形態」に変形出来る…が、披露した回の内に天翔重號剛力波から龍神丸を庇い、大破してしまうのだった。
プラモオリジナルギミックとして、聖獣脚を背中にマウントし砲台としても使用可能とのこと。
天翔丸
本性を現したショウの愛機。
プテラノドンのような魔神で、胸にはプテラの頭がそのままくっ付いている。
見た目からわかる通り飛行による高速移動を持ち味としており、武装は背中の翼「天翔翼」に懸架された短剣「死地天罰刀」と、胸の口から放たれるミサイル「天翔弾」。
必殺技は残像を生じるほどの速さで敵をかく乱する「天翔残像陣」に加え、重號丸を抱えた状態で回転し突撃する合体技「天翔重號剛力波」がある。
重號丸
本性を現したマイガーの愛機。
これまた胸にはスティラコザウルスのような頭がくっ付いている。
これまた見た目からわかる通り、パワーを活かした肉弾戦と背中にマウントされた「重號砲」による砲撃戦を得意とする。
他にも左右の袖口にナイフ「失日號剣」を収納している。
単体での必殺技は体術による「重號イズナ落とし」。
皇龍丸
麒麟丸を修復しようとして分解し戻せなくなったカケルが、ワタルのアイデアから遺体のブロックを使い新たに作り上げた魔神。
ネーミングは「龍王丸にも負けない龍」という発案から。
完成当初こそ意志が宿っておらず、途中で危うく動かなくなるところであったが、龍神がカケルをもう一人の救世主だと改めて認めた事で新たに意志が宿り、完成した。
麒麟丸よりも水の要素を活かした攻撃が持ち味。
武器はこれまたウズメ丸が作成した錫杖「皇龍杖」及びそれに装着する「皇輪」。
エンジョーダ一味
爺チャンネルの愛機であるネズミ型魔神。
車輪にネズミの顔と手足を直接生やしたような姿だが、この車輪はウエポンラックの他高速移動の際にも使われる。
武装も豊富で「チャンネル登録おねガトリングガン」、「チャンネル登録お願いしま手裏剣」、「チャンネル登録お願いしまスタンガン」、「チャンネル登ロングソード」、「チャンネル登録ボカン」がある。
御富良院「やつは武器の名前を駄洒落にしないといけない呪いでもかけられているのか…?」
おわり親方の愛機である戦車型魔神。
旧作におけるゲッペルンのような見た目だが、あちらと違い脚が履帯で顔も鬼のよう。
生クリームを放つ砲塔や履帯の内部に搭載されたピコピコハンマー等、こちらも多種多様な装備を持つ。
暴露宇が搭乗するフクロウ型魔神。
腕にスマホが3枚づつ突き刺さっており羽のようになっているが、これには相手のスキャンダル映像を撮影・空中投影する機能があり、相手の隙を作り、頭部からのレーザー攻撃でダメージを与える設計。
ドッキリマンの愛機である握り寿司型魔神。
寿司ネタの部分は交換可能で、平常時はマグロ型だが「アマエビミサイル」を放てるエビ型を披露している。
プラカードのような装飾を付けたロングソードが武器で、これに最初の「創」のセブンブロックが突き刺さっていた。
その他にもクラッカー型のレーザー砲「テッテレーザー」を装備している。
敢えて名前は出さないが某ネオ・ジオンの摂政の愛機にそっくりの見た目
名前もそちらとドッキリ動画の定番のSE「テッテレー」を合わせたものか
厚目ニクの搭乗する魔神。
スピーカーやイコライザーのように発光する部位で構成されている。
ニクのコブシを利かせた歌声に合わせて両手から拳型のビームを放つ事が出来る。
名前の元ネタはパイロットに合わせ、楽曲「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」か。
ホンホンの搭乗する魔神。
絵文字の「ぴえん」を水色にしたような見た目で、頭部が回転してより潤んだ表情となり、謝罪によって相手に隙を作る。
他にも射出兵装の「スマナカッター」、刀剣の「アイムソード」、ビーム砲の「お詫ビーム」を両腕に備える。
サバイ・バルの搭乗魔神。
全身に10本のノコギリを装着しており、それぞれにローマ数字で通し番号が振られている。
機体から分離させて自立稼働も可能で、材木を切り出し物を加工することも出来る。
占部霊子の搭乗魔神。
頭骸骨に着物を着せたような幽霊そのものな見た目をしており、攻撃しても一切手応えが無いという特異な機体だが、実は頭部に立体映像の映写機が付いており、頭部以外の部分はただの映像というハリボテだった。
ヌッキーが操縦し、キリーが相席する魔神。
兜に開いた鋏の装飾が付いている事を除けば普通の侍のような見た目。どちらかと言うと
グランゾートに出てきそうな感じ。
両肩にマウントされている剣は合わせる事で実際に鋏として使用できる。
Mr.ライアーの搭乗魔神。
金髪に紫のスーツの如何にも高貴そうな見た目。
パイロット同様嘘を絡めた戦法が得意で、
ロケットパンチならぬ「ロケットつま先」を放ったり、口からビーム…と見せかけて尻からミサイルを放ったりする。
霧と共に幻覚を見せる機能もあり、劇中では龍神丸の母上に変身した。
丸ペンコーシの魔神。
シロクマ型でギターを背負っている。
ネバネバした「ソウルボンバー」を放ち攻撃する他、ギターの弦にソウルを付着させかき鳴らす事で広範囲にソウルをまき散らす「ベタベタソウル」が必殺技。
【用語】
本作の舞台となる異世界。
龍神を始めとする神々がいたり、人間の他に獣人が暮らしていたりと様々な存在が入り乱れている。
空中にはブロックが浮かんでおり、これらを組み合わせて物を作ったり出来る。
ワタルはこれを「
いつものゲームみたい」と言っている。
暴露宇の暴露によるとワタルはこの力で作った下着を着ているらしい
スマホ等のハイテク機器は存在しないか普及していないようで、人々の暮らしは旧作同様江戸時代のようになっており、御富良院はネット関連の用語が出る度に困惑している。
一方でセブンブロックの在処を指し示す地図は立体映像のようになっている他、エンジョーダの一味は普通に電子機器を利用している為、ある程度技術が混入している物と思われる。
旧シリーズにおける神部界に当たる土地だが、特に階層には分かれていない様子。
名前の由来は「YouTube」を異世界の名前風に捩った物か、空中にキューブが浮かんでいる事と合わせての駄洒落だろうか?
本来ならインターネット上のアカウントを削除・停止するという意味だが、宙部界においてはその世界から追放される事を意味している。
この為、ワタルの決め台詞も必然的に「秒でBANだぜ!」となる。
CV:利根健太朗 ほか
宙部界のどこかに存在する秘宝。
7個すべてを集めるとエンジョーダを倒せるほどの「大いなる神の力」を得られるとされる。
実際には7つ全てを集めた上で専用の神殿に納め、特定の手順を踏んで煮込む事でその自我が目覚め、願いを叶えられるようになる。
…が、あくまでブロックである為、ブロックに出来る事しか叶えられない。
また、その人格も曲者揃い。
- 創(赤)-白いひげを生やした老人。
- 義(橙)-鉢巻きと青ひげが特徴の大工。
- 努(桃)-リボンと輝く目が特徴の努力論者。
- 情(紫)-大阪のおばちゃん、やたらとお菓子を勧めて来る。
- 絆(黄)-ポジティブな笑顔の投げ縄使い。
- 信(緑)-頭に小さい花をつけた人間不信、50年前や100年前に人間に裏切られた事を恨んでいるが、1000年前と同様人間を信じる事にした。
- 真(青)-眼鏡をかけた妙に理屈っぽい男、ローンは自分で返すようにとカケルに諭した。
現状用語のみ登場。
龍神をリーダーとした7人の神々の集まりらしい。
【楽曲】
オープニングテーマ
「POP UP!」(第一話~第十二話)
- 歌:lol-エルオーエル
- 作詞:深川琴美
- 作曲・編曲:宮川麿
旧作からの伝統か、SEが入りまくる。
「創」(第十三話~)
- 歌:SANTA
- 作詞:藤原優樹
- 作曲・編曲:長谷川大介
前期とは打って変わってシリアスな雰囲気。
色の変わった天翔丸・重號丸に御羅院の乗る魔神、マロの兄らしき人物まで出る等伏線も多いが…?
エンディングテーマ
「ポケット」(第一話~)
- 歌:FANTASTICS from EXILE TRIBE
- 作詞:FAST LANE
- 作曲・編曲:Matt Ermine
こちらも旧作からの伝統か、踊る。
挿入歌
「有限会社エンジョーダ社歌」
- 歌:厚目ニク(高橋美佳子)
- 作詞:赤尾でこ
- 作曲:広瀬恵一
- 編曲:広川恵一・高田龍一
作中では「演歌風に歌ってみた」、ワタルによる「替え歌で歌ってみた」のバージョンも披露されたが、そちらは詳細が明かされていない。
余談だが、作詞の赤尾でこ氏は本名の三重野瞳名義で『超魔神英雄伝ワタル』の主題歌を担当していた。
秒で追記・修正だぜ!
- ご時勢からシバラク先生のナンパと同じことはできなくなってるが、パロディ要素は原作以上に酷いw -- 名無しさん (2025-03-16 23:38:04)
- この作品の登龍剣は「チャンネル登録」から来ているのかな? -- 名無しさん (2025-03-17 00:13:38)
- ワタルは口癖に対して素直でクセがなくてとっつきやすいキャラ。いい子である。 -- 名無しさん (2025-03-17 06:43:54)
- 解説のためとはいえマスゴミって下品な蔑称持ち出すのはなんか違和感ある -- 名無しさん (2025-03-17 08:24:01)
- ↑普通のWikipediaならともかくここはアニオタwikiだし -- 名無しさん (2025-03-17 08:42:39)
- 面白いんだけどただ基本目的がセブンブロック集めるだけ、ってのがなー旧作だとおかしな世界を戻すため -- 名無しさん (2025-03-17 09:38:41)
- ミスって送信しました、世界を戻すためこのアイテム必要!みたいな小目的の積み重ねもあるし、世界全体図もあって世界を旅してる感じが強かったけど、あんまり広大な世界、に感じないんですよねー -- 名無しさん (2025-03-17 09:42:16)
- 田村少年って、個人的にはダウナーでローテンションな役ばかり思い浮かぶから、今回のワタル役は正直意外だった -- 名無しさん (2025-03-17 10:37:56)
- >『超魔神英雄伝ワタル』以来27年ぶり うそだろJ太郎!? -- 名無しさん (2025-03-17 11:05:13)
- ↑3まぁ尺の問題だろうな… 前3作の時代と違って今はそうそう4クール放映なんてできず旅の道筋を詳細に描写する余裕がないし -- 名無しさん (2025-03-17 11:57:59)
- ショウとマイガーはカラーリングが虎王と海火子っぽい -- 名無しさん (2025-03-17 12:44:21)
- ショウとマイガーはクラマポジじゃないの? -- 名無しさん (2025-03-17 15:07:57)
- ワアルとシバラクとヒミコっぽいキャラはいるけど他は全くそれっぽいやつが全く出てのないのは意外。まあマロとヒミコは見た目全然違うが -- 名無しさん (2025-03-17 16:14:48)
- 敵側に「おんらいん」がいそうだな -- 名無しさん (2025-03-17 22:13:18)
- 杉田龍神丸に家族がいたなんてな…。じゃあ…父親は、先代の玄田龍神丸か? -- 名無しさん (2025-03-18 07:05:13)
- エンジョーダの手下達って旧作同様、元は悪堕ちさせられた善良な市民で良いのか? -- 名無しさん (2025-03-19 10:08:26)
- ↑ホンホンとか明確に自分の意志で悪事してる奴もいるし部下によってまちまちと予想 -- 名無しさん (2025-03-19 18:43:32)
- 10ソーマン初めて見た時はそのまんま過ぎて「大丈夫かこれ?!」ってなった。いや元祖ワタル(とその仮想敵だった『SDガンダムシリーズ』)からして展開当時のご時世を感じるような露骨な時事ネタの元ネタそのまんまなパロネタはお約束なところがあったけどね?! -- 名無しさん (2025-03-19 19:59:45)
- ↑コンボスとかキングヘラクロスとかいたもんなあ(前者はまだタカラつながりって逃げ道はあるけど、後者はね…) -- 名無しさん (2025-03-19 20:11:23)
- ↑コンボスに関してはトランスフォーマーチームから何にも言われなかったらしいね。キングヘラクレスも? -- 名無しさん (2025-03-19 20:34:17)
- あの笑点の裏とは言え、たったの2クールで終了するのは残念!原典と同様、1年間は放映しTVシリーズ終了後も別のメディアで展開し続けて欲しいけど・・・ -- 名無しさん (2025-04-13 20:25:38)
- コミカライズ版はテンポ良いな -- 名無しさん (2025-04-18 13:05:26)
最終更新:2025年04月20日 18:17