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はかいのいでんし(ポケモン)

登録日:2025/11/24 Mon 21:51:59
更新日:2026/04/23 Thu 19:08:00
所要時間:約 6 分で読めます



ケンタロスが もっていた
はかいのいでんしが さどうした!
ケンタロスの
こうげきりょくが
ぐーんと あがった!
ケンタロスは
こんらんした!

はかいのいでんしとは、ポケットモンスターシリーズの第二世代で登場した道具。
第三世代以降ではリメイクを含めて一切存在しないため、第二世代でのみ使用可能。


■効果


こうげきりょくが グーンと あがるが
こんらん じょうたいに なってしまう

持たせたポケモンが場に出ると攻撃力が2段階上昇すると同時にこんらん状態になってしまう。
消費アイテムなので使い切り。
一見すると場に出たと同時に「いばる」がかかるのと同じに見えるが、このこんらんは、PP40技ポイントアップ3回(PP61)×4つのPP244をすべて使い切って、わるあがきが発動してなお解けない255ターン継続であり、基本的に自然回復は望めない(細かい補足については余談を参照。)。

■入手場所


ハナダシティの水上で入手可能。
近くの男が「自分のダウジングマシンが反応する」といった話をしているため、それがヒントとなっている。
入手可能な地点は第一世代においてななしのどうくつ*1があった場所。第二世代においては跡形も無くなっているが、ミュウツーとはかいのいでんしには何らかの関係があるのだろうか。

■相性の良い戦術


非常にハイリスクであり、誰にでも持たせられる道具でこそ無かったものの、リターンも大きいため相性の良い戦術&ポケモンは存在する。

攻撃力を活かしたごり押し

単純に攻撃力が2段階上昇することを活かし、相手を物理技で殴る戦法。単純だが強い。
自分を攻撃した時のダメージも上昇してしまうものの、こんらんの自傷ダメージは威力40のタイプ不一致物理技と同等であり、そこまで気にするものではない。第2世代は全ステータスが努力値をMAXまで貯めれたので尚更である。
同時に当時の耐久こそが物を言う環境に対してのメタ的な存在でもあった。
特に相性が良いポケモンとしてケンタロスが知られており、はかいのいでんしを持たせた型は「狂牛病型」などと呼ばれ恐れられた。
タイプ一致の「はかいこうせん」が何より強く、レベル55で使用すれば同レベルのガラガラサンダーカイリキー等を高確率で倒すことができる。
前述のポケモン以下の耐久力ならば当然一撃となり、多くのポケモンに対しタイマンで高い勝率を確保できる。
ケンタロスはサブウェポンも充実しており、特に「じしん」は相性が良く、バンギラスムウマゲンガーでも止めにくい。
タイマンでの勝率が高いことから、「だいばくはつ」を覚えたポケモン2匹+55レベルのケンタロスといった選出が基本となる。
ケンタロスが行動できるターンが多ければ多いほど勝率が上がるため、「リフレクター」や「ひかりのかべ」でサポートできるとなお良い。
前述の要素をどちらも満たす「マルマイン」は特に相性の良い相棒となる。

ケンタロス以外で相性が良いポケモンはプテラリングマ等が挙げられる。
プテラは素早さがケンタロス以上に高く、微妙な火力を補える点が高相性。
リングマはケンタロス以上に攻撃力が高く、はかいこうせんで同レベルのカビゴンすら一撃で倒すことが可能。

バトンタッチ

ステータスの上昇は当然「バトンタッチ」で引き継ぐことができる。
「バトンタッチ」先は道具を自由に選べるため、「にがいきのみ」や「きせきのみ」を持たせておけば混乱状態を解除し、メリットのみ享受できる。
「つるぎのまい」を覚えるポケモンに「バトンタッチ」を使わせた方が無難ではあるものの、こちらは攻撃力の上昇を相手が事前に予想しづらい。
また「ほえる」や「ふきとばし」を使用する相手に強めな「バトンタッチ」要員に使用させればコンボを阻止されにくい。

■対処法


ここでは特に強力な「はかいのいでんし」持ちケンタロスに対する対処法を紹介する。なお、対処法自体はいくつか存在するものの、運悪く毎ターン動かれてしまうと基本的にどうしようもない。

ツボツボ

「はかいのいでんし」を持ったケンタロスに対する最も確実な対処法。
レベル50でも「じしん」を2発耐えられるため、タイマンならほぼ確実に勝利可能。
「おうごんのみ」を持たせておけば交代からでもそこそこの確率で勝利し得るので、不意にケンタロスを出された場合でも対処できる。
こちらから能動的にケンタロスを倒しにかかるわけではないため、「リフレクター」や「ひかりのかべ」でサポートされても全く問題が無い。
さすがツボツボだ、なんともないぜ!

先手を取ってリフレクター

レベル55のライコウなどが代表例。
確実に先手を取れるのでケンタロスの行動前にリフレクターを貼ることで、ケンタロスの攻撃を確実に耐えることができる。
10まんボルト」2発とケンタロスの自傷ダメージで確実に倒せるため、相手が一度でも自傷してくれれば(≒75%)勝利できる。
リフレクターライコウ自体タイマンに強く、ヘラクロスやカイリキーといった物理ポケモンに強く出られるほか、「だいばくはつ」からエースを降臨させる構築に対しても強く出られるため、まともな構築を組むついでに対処できる。
また、他の対処法はまきびしに弱めだが、こちらはむしろまきびしを捲くポケモンをライコウ自体がカモにできる。
攻撃を耐えている間にケンタロスを倒す対処法のため、相手に「ひかりのかべ」等でサポートされてしまうと一気に苦しくなる点に注意。

「はかいこうせん」を確実に耐えるポケモン

55レベルのカビゴンミルタンクは、ケンタロスのはかいこうせんを確実に耐える。一度でも「のろい」を積んでしまえば攻撃を耐えられるようになるため、対面からの2ターンのうち一度でも自傷してくれれば(≒75%)勝利できる。
カビゴン自体が強力なポケモンであり、ケンタロス対策を意識しなくても強い構築にできる点が強み。また、こちらも能動的にケンタロスを倒しにかかるわけではないため、「リフレクター」等のサポートも問題とならない。
反面、「はかいこうせん」を耐えることに意味があるため、「まきびし」を撒かれると一気に勝率が落ちる。

先手を取ってみがわり

混乱したポケモンは当然「みがわり」に弱いので、試行回数を稼いでしまえばいつかは自傷するだろう。「はかいのいでんし」の場合はこんらんが自然に回復しないのでなおさら「みがわり」を連打されると辛い。
55レベルのケンタロスは素早さが177となるため、これに先手を取れるポケモンは、メジャーどころでマルマイン、レベル52以上のフーディン、レベル54以上のスターミーと言ったところ。メジャーではないものの、クロバットサンダースなども確実に先手を取れる。
一度でも自傷してくれれば勝利がほぼ確定するため、勝率自体は高いものの、スターミー以外は「みがわり」を覚えさせた型がメジャーではなく汎用性に劣るのが難点。

取り巻きのだいばくはつに対処する

ケンタロスでエース同士の対決に持ち込む構築限定だが、ケンタロスの取り巻きが自爆する際、こちらがそれを耐えることができれば残ポケ数で優位に立つことができる。
ケンタロスがこちらのPTを倒し切るまでに必要な行動数を増やしてしまえば、当然こちらの勝率が高くなる。
また、単に自爆を耐えるだけでなく、ケンタロスが出てくる前に「リフレクター」を貼ることができれば、攻撃を急所に当てられない限り勝利できるだろう。

なお、全ての対処法について言えることだが、「はかいのいでんし」を持たせたケンタロスは単独エースとは限らず、むしろ他のエースでは相性が不利になるパーティーに対し刺していくような使い方をされることが多い。そのためケンタロスに対処できるだけでは勝率的にあまり意味が無い点に注意しておこう。
無理に対処しようとしてPT構築が変になってしまうようならば、敢えて対処しようとせず汎用性の高いポケモンで誤魔化すのも手だろう*2


■余談


  • ポケモンスタジアム金銀に限り、こんらん状態の継続ターンが普通のこんらんと同じになっている。
    2~5ターンで自然回復するため使い勝手がやや良くなっている。

  • 「しんぴのまもり」を事前に使用しても、「はかいのいでんし」によるこんらん状態は回避できない。

  • はかいのいでんしを持ったポケモンのこんらんターンは、自分の場で最後にこんらんしていたポケモンの継続ターンを引き継ぐという妙な仕様(バグ?)がある*3
    自発的にこんらんする手段が少なく、攻撃後にこんらんする「げきりん」等は使いづらい世代のため、活かせる状況はまれ。

  • はかいのいでんしは当作のみの出番だが、スピンオフ作品「名探偵ピカチュウ」ではミュウツーの細胞から作られた「R」が登場し、接種したポケモンは凶暴化していることから、はかいのいでんしを彷彿させるものとなっている。

  • アニメ「ポケットモンスター」(リコロイ)では似たようなアイテムとして、「ストロングスフィア」が登場しているが、こちらはラクリウムと呼ばれる本来ならリコたちがいる世界の産物ではない物質を原料にしたアイテムでミュウツーやはかいのいでんしとは関係ない。また原料のラクリウムは人間にも使用でき擬似的な延命も可能になっている。

  • この道具に関して一時期ある情報が非常に広範囲に浸透していた。その情報とは「一度これを持たせたら二度と預かることは出来ず、持たせたポケモンは永遠に攻撃力上昇+混乱の効果を受け続ける」というもの。だが当然そんなことにはならず、効果は一回のみ。おそらく「(消費してしまったので)もう預かれない」「混乱が永続的に続く(上記の仕様によるもの)」この二つの情報が誤った形で広まっていったためだと思われる。

  • はかいのいでんしが第三世代以降登場しないのは「特性がマイペース(特に攻撃と防御の高いバンバドロ)のポケモンが大暴れするからでは?」や「ミストフィールド下でどの物理アタッカーでも猛威を振るうからでは?」などの声がある。最もはかいのいでんし側にマイペースとミストフィールド下でもこんらんする仕様にすれば問題無さそうだが…。



追記・修正は攻撃力を2段階上昇させてからお願いします。


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最終更新:2026年04月23日 19:08

*1 最奥部にミュウツーがいる洞窟。

*2 例えば「リフレクター」・「れいとうビーム」を覚え「おうごんのみ」を持ったパルシェンは、レベル50でもケンタロスとのタイマンで勝率が50%を超える。

*3 例えば相手に「あやしいひかり」を使用され、こんらん継続ターンが2ターンとなったポケモンが自分の場にいる時、「はかいのいでんし」持ちのポケモンに交代した場合、このこんらんは2ターンで解除される。これは間に他のポケモンを挟んでも有効。例えば前述の状況で、自分の場のポケモンがこんらん状態のまま倒されてしまい、次のポケモンも倒された後、「はかいのいでんし」持ちのポケモンを出した場合、やはりこのこんらんは2ターンで解除される。