サンダー(ポケモン)

登録日:2010/07/09 Fri 00:48:37
更新日:2024/01/19 Fri 06:48:08
所要時間:約 13 分で読めます




雲の上から巨大な稲妻を落としながら現れる伝説のとりポケモンである。





出典:ポケットモンスター、40話『VSサンダー!伝説レイドバトル!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ポケットモンスターシリーズに初代から登場する伝説のポケモン


■CONTENTS


■データ


全国図鑑No.145
分類:でんげきポケモン
英語名:Zapdos
高さ:1.6m
重さ:52.6kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:でんき/ひこう
特性:プレッシャー(相手から受けた技のPPを1余分に減らす)
隠れ特性:ひらいしん(相手が使ったでんき技を無効にし自分の特攻を一段階上げる)→せいでんき(接触技で攻撃してきた相手を30%の確率でまひ状態にする)

HP:90
攻撃:90
防御:85
特攻:125
特防:90(初代のみ125)
素早さ:100
合計:580

努力値:特攻+3


■概要


フリーザーファイヤーと同じく伝説の鳥ポケモンのうちの一匹である。

嘴が長く、でんきタイプらしく黄色にところどころ黒が混じったギザギザした羽や尾を持ち全体的に雷のイメージを彷彿させる姿をしてくる。
帯電しているのか、常にバチバチとした音を鳴らしており羽ばたく度に雷を落とす。また雷に撃たれるとパワーが溢れるらしい。

普段は雨雲の中に潜んでおり、地上に現れる際は嵐を巻き起こし雨雲を裂きながら降り立つとも言われている。
夏の嵐の原因もこいつらしい。

モデルは、ネイティヴアメリカンの伝承に登場し、目撃証言もある怪鳥・サンダーバードと思われる。

ちなみに「マジカル頭脳パワー!!」でポケモンが紹介された際のゲーム画面ではマスターボールでゲットされていた。


■ゲームでのサンダー


常に対戦で安定した実力を誇る準伝説だが、旅パでもバランス良く高い種族値と優秀な複合タイプからかなり使い勝手が良い。
特にサブウェポンが乏しい単電気勢との差は大きい。

初代では「むじんはつでんしょ」の最奥に生息しシンボルエンカウントで出会う事が可能。レベルは50。
リメイク版のFRLGでも同じ場所に生息している。

しかし金銀では発電所は有人化している為引越しした。

と思いきや、リメイクのHGSSでは

未練がましく発電所の入り口の隣に居座っており

その伝説の威厳ゼロな明らかに追い出されたような姿からよくネタにされている。
因みにサンダー捕獲後、ここにマチスが居座る事になる(電話番号を聞き出すまでの間だが)。意外と人気の物件?


プラチナではクリア後のオーキド博士と会話後にフリーザー、ファイヤーと共に各地を徘徊する。レベルは60。

BW2からファイヤー・フリーザーはレベル92で「ぼうふう」を習得するが、サンダーだけ何故か「でんじほう」。
原因は不明だが、「かみなり」を自力で覚えるポケモンは例外なく「ぼうふう」を覚えない傾向にある(ボルトロスも同様)。

XYにも登場。
最初にフォッコを選んでいると殿堂入り後にカロス地方を徘徊する。
運よく出会うと戦闘に突入するが、技を選ぶ暇もなく逃げられてしまう(「かげふみ」も無効)。
しかし何度も出会っては逃げられを繰り返していくと「海神の穴」に固定シンボルで現れ、バトルできる。レベルは70。

2016年3月には隠れ特性「せいでんき」を持ったサンダーが解禁された。

USMではウルトラスペースゼロの空ステージで三鳥全てを捕獲できる(通常特性)。

剣盾ではDLC第2弾から他の伝説のポケモンと共に登場。
ダイマックスアドベンチャーのボスとして出現する。
今作ではこれまでのサンダーとは別に、リージョンフォームなんちゃってガラルサンダーが登場した。

トレーナーでは「ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア」にて、シャドーボス・デスゴルドがダークポケモンとして使用する。


ちなみに設定上はタマゴ未発見だが、ポケモンスナップではサンダーのタマゴと思われる物体が登場している。


色違いは若干色が濃いが、異常なほど分かりづらい。


■対戦でのサンダー


でんき/ひこう複合の元祖。
初代および金銀ではでんきタイプ第1位の特攻(でんきだまピカチュウ除く)と、激戦である100という素早さを持ちそれ以外の能力も平均以上。
さすがは伝説のポケモンと言うべきか。

初代で不遇扱いされたファイヤーや当時最強・現在最弱なフリーザーと違って3鳥の中では初代から常に安定した実力を誇る。
但し初代では壊れ技筆頭の「ふぶき」に弱い上に、でんきタイプで最メジャーだったサンダースより遅い為さほど採用率は高くなかった。
じしん」読みで降臨可能、「かみなり」でスターミーが高乱数一発、対ナッシー用の「ドリルくちばし」といった強みもなくはないが。
VC版初代環境では、オフ会環境に多いサイドンに打点が無く無理対面なこと、でんきミラーで相手のでんきウェポンが等倍で入ることなどから、「だいばくはつ」で起点作りができるマルマインに評価の劣るポケモンとなった。

しかし、その後の世代ではは3鳥最メジャーとまで言われる実力を発揮するようになる。
特に金銀時代は二種壁電磁波吹き飛ばしなどのサポートの優秀さと、最強キャラのカビゴンに強いかくとうに強い飛行ポケモンと言うことで大変重宝され、
金銀はカビガラサンダーの三強とされる場合もあった程のポテンシャルをもっていた。
但しRSEでは何故か「リフレクター」を没収され現在に至る。現在使うにはVCを活用するしかないためレートでは使えない。

その高い特攻から繰り出されるでんき技は脅威。
またタイプが優秀な為主にハッサム等のメジャーなむしタイプはがねタイプに役割を持ちやすいのは大きな利点。
ダブルバトルでもコンボ面で恵まれている。
フリーザー・ファイヤーと違っていわ4倍じゃないのも評価出来る。

また「はねやすめ」を使うと弱点タイプががらりと変わる為上手く使うと非常に効果的。ただし「じしん」を使われると悲惨。
また交代技も「ボルトチェンジ」「とんぼがえり」と揃っており、対面操作をしやすい。

しかし困った事にひこう特殊技のバリエーションに欠ける難点がある。
「ぼうふう」は元よりなんと「エアスラッシュ」すら覚えない
その為「めざめるパワー(飛行)」を粘るか、第四世代の教え技だった「エアカッター」で妥協する以外の選択肢しかない。
その後めざパは威力60固定になり、エアカッターも教え技から外されてしまった。無惨過ぎる。
その為でんき・ひこう複合でありながら ひこう技を真っ先に切られる

また、でんきタイプらしくサブウェポンに乏しい。やはり「めざめるパワー」を粘りたいところ。
粘るタイプは辺りがメジャー。
プラチナからは「ねっぷう」を習得し草や鋼、虫への役割を更に持ちやすくなりその攻撃範囲を更に広げる事になる。

XDでは「きんぞくおん」を習得可能で決定力補強や特殊受け相手に非常に有効だが、厳選難易度は異常なまでに高い為常人にはお勧め出来ない。
ぶっちゃけその難易度はネタポケの域。
しかし2013年末になってようやく乱数調整の方法が発見されたので、興味のある方はググってみるといいだろう。
まあ、やったところでレートじゃ使えないけどな

「ひかりのかべ」や「じゅうでん」と優秀な変化技もありフリーザーと比べてタイプが優秀な為耐久型も使いやすい。
特性「プレッシャー」も合わせて相手の「ストーンエッジ」辺りのPPを枯渇させる事が出来れば儲けもんである。

第7世代ではZワザフィールド効果による瞬発火力で一撃でおとされやすくなり、仮想敵のファイアローが環境から消えたので使用率の低下が懸念されたが、メガボーマンダなどサンダーが有利をとれるメジャーポケモンがまだまだいることからORAS時代と同等の順位を維持している。
一方のダブルは一貫性の高いでんき技、おいかぜ要員として採用されやすくなった。
新要素の「すごいとっくん」でめざパ飛行が最速可能になった。 

隠れ特性は「ひらいしん」。自身に対して等倍だったでんき技を無効化するついでに特攻アップだけでも恐ろしいのに、
ダブル・トリプルではでんき技の対象を自分に向けるので、でんき弱点のポケモンの横に並べるだけで相手に対する大きな牽制となる。
さすがにバランスブレイカーになる恐れがあると判断されたのか、XYで「せいでんき」に変更されたのが確認された。
「雷に撃たれるとパワーが溢れる」という設定と非常にマッチしていただけに、何とも残念である。

しかし現環境のサンダーは物理受けが主流なので試行回数も稼ぎ易い故に「せいでんき」も意外とマッチしていたりする。
メガガルーラの「ねこだまし」や「グロウパンチ」を撃たせ辛くすることができるかも。
あと「プレッシャー」と違い特性表示がないので「こだわりスカーフ」による素早さ上昇がバレにくくなるという利点もある。


そして第8世代。剣盾では冠の雪原で復活。
遂に「ぼうふう」を習得可能になった。これでようやく特殊ひこう技をまともに扱えるように。
しかし「エアスラッシュ」は覚えてくれないので雨が降らないと命中難が付き纏うのがまた悩み。
他にも「バトンタッチ」や「かいでんぱ」などの新技も習得している。
ダイマックスとの相性は非常によく、必中かつ素早さアップの追加効果があるダイジェットをタイプ一致で使えるので、抜きエースとして早くも評価され始めている。
でんき複合なので相手のダイジェットに強く、ダイマックス同士の殴り合いで有利になりやすいのもプラスにはたらいている。
おまけに多くの飛行ポケモンから没収された「はねやすめ」を剣盾でも自力習得できるので、受けとしての運用も相変わらず強い。
しかしこれまでの主力技だった「めざめるパワー」と「どくどく」が剣盾では使用不可能になったため、今までと少し使用感が変わっている。
シーズン12中盤から「どくどく」の代用としてか「かいでんぱ」で特殊アタッカーの妨害をしたり、「じゅうでん」で特殊受けと火力増強を同時に行ったり、「ダイジェット」で上げた素早さをバトンタッチしたりと様々な戦術が開拓されており、主要技の没収があったにもかかわらず前世代より大幅に型が増えた。
最終的にシングルバトルではエースバーンすらも抜き使用率1位にまで躍進した。

そんなサンダーだが、弱点が無いわけでもない。
特に問題になりうるのが前述の通り命中率
ダイマックス(or雨)が切れると途端に30%の外しが付き纏うことになる。
なので、いくら「かみなり」「ぼうふう」の一致両立が可能だからと言って無理に両立すると酷い目を見る。
また、めざパ消滅によりヒートロトムパッチラゴンゼクロムの存在が重くなっている。
一応「ウェザーボール」や「げんしのちから」も覚えるので抗う事は可能だがかなり工夫が必要。
地味に特攻を上げる積み技がないのも問題であり、種族値おばけバンギラスはもちろん、クレセリアハピナスなどの特殊受けには相変わらず弱い。
原始の力?そんな技知らないなあ…

BDSPではわざレコードが存在しないことが裏目に出て「ぼうふう」が無い・「ねっぷう」が無い・めざパも専用技なので覚えないの三重苦。
でんき・ノーマル技以外のサブウエポンは「げんしのちから」しかないという深刻な技不足に陥ってしまっている。
バトルタワーで出てくるサンダーは「ぼうふう」を使ってくるため、ポケモンホームに対応すればBDSPでも使用可能になると思われていたが、いざ解禁されても結局覚えられないことが判明…。

前世代でリージョンフォームが出た事もあってか、第9世代でもHOME経由で続投。
しかし、第8世代の強さの根幹にあったダイマックスは廃止されてしまったため、BDSP程の弱体化はしていないものの少し戦いにくくなったか。
どちらかと言うと第7世代+「ぼうふう」と言った感じになっており、再び物理受け型が主流になりつつある。
これに一番安堵しているのは実は当のリージョンフォームだったりする
ちなみに、第9世代でも「エアスラッシュ」はもらえていない。「エアカッター」は返って来たが。
その後「藍の円盤」の追加わざマシン分で長年XD産個体限定だった「きんぞくおん」を習得している。

ポケスペでのサンダー


第1章に登場。
ロケット団の幹部であるマチスの手持ちとなっており、電気ポケモンたちにエネルギーを供給していた。
曰く「無人発電所で捕まえた」「こいつのエネルギーは無尽蔵」とのこと。
絶縁スーツを身に纏い、チートな電気エネルギーでレッドを苦しめたが、
フッシーの「はっぱカッター」でスーツを切り裂かれたマチスが感電してダウン。

その後はエネルギー増幅器でフリーザー、ファイヤーと合体し、伝説の鳥ポケモン「サ・ファイ・ザー」となる。
ナツメに操られ、三色一体の攻撃を繰り出しレッドたちを圧倒する。
しかし最後はレッドのフシギバナグリーンリザードンブルーカメックスの三位一体の攻撃に押し負けて敗北、
ロケット団の支配から解放され、いずこかへ飛び去った。

第3章ではブルーの手持ちとして登場し、グリーンを乗せてルギアホウオウとの空中戦を繰り広げた。


■ポケモンカードGBでのサンダー


1998年当時のポケモンカードの要素をそのまま取り入れた、神ゲーとして名高い同作に登場するサンダー。
GBオリジナル版である「サンダーLv68」の性能がぶっ飛びすぎているのは、知る人ぞ知る有名な事実である。


以下がそのステータスである。


サンダー Lv68
たねポケモン
HP100
弱点:なし
抵抗力:闘-30

特殊能力:カミングサンダー
このカードを手札から場に出した時、1度だけ使える(対戦の始めに出した場合は使えない)。
このカード以外の、場に出ている全てのポケモンの内1匹に対し、「弱点・抵抗力」関係なく30ダメージ。
ダメージを受けるポケモンは自動的に選ばれる。

雷雷雷:ビッグサンダー
このカード以外の、場に出ている全てのポケモンの内1匹に対し、「弱点・抵抗力」関係なく70ダメージ。
ダメージを受けるポケモンは自動的に選ばれる。



こんなのでもたねポケモン(笑)である。

当時は電気タイプであれば当然のようにカモれたはずの闘タイプ(岩・地面・格闘)に抵抗力を持っているばかりか、弱点さえない。
にも拘わらず、HPは3桁の大台100をマーク。
現在ほど能力のインフレが目覚ましくなかった当時の環境では、いきなりHP100のポケモンを出されるだけで底知れぬプレッシャーを与えられたものである。

まぁ、この辺は同じような他の2匹にも、本家の「サンダーLv40」「サンダーLv64」(GB2ならこれに加えて「サンダーLv28」がある)にも言えることなのでそこまで特筆すべきことではないが・・・。


このカードをチートたらしめている最大の要因、それは

ビッグサンダー

である。


ダメージが70というだけでも凄まじいのに、あろうことか抵抗力を無視する貫通効果まで備えている。
当時の最大HPは「リザードンLv76」等の120であり、その数値をマークするポケモンもほとんどいなかった。
つまり「ビッグサンダー」を使えばどんなポケモンであっても一撃、もしくは二撃で消し炭にできる。

本家の「サンダーLv64」を見てみると、「かみなり」と「10まんボルト」はいずれも貫通効果を備えておらず、
加えて自爆ダメージ及びエネルギートラッシュのデメリットがあり、40であれば「サンダーストーム」だが、こちらも相手のベンチにもダメージを与えるが自爆ダメージがある。
しかし「ビッグサンダー」にはそれが全くない。しいていえば「場に出ている全てのポケモン」に無差別に攻撃を仕掛けてしまうことがネックだが、自分の場を「サンダーLv68」一匹で固定しておけば、
ターンごとに自動的に相手のポケモンを倒していってくれる。

また、「ポケモンカードGB」のシステムでは、最初に手札に「たねポケモン」が来なければ何度でも引き直せるという鬼仕様となっていた。
(実際は3回引き直してもたねポケモンがいなければ負けになるルールだった)
このため、デッキの中身を「サンダーLv68」と、必要最小限の雷エネルギー数枚、サポート用のトレーナーカードを大量に投入するという、
なんともトチ狂ったデッキが横行した。
通称「ビッグサンダーデッキ」と呼ばれる。
(サンダーは1枚でも問題ないが、万が一倒されそうな時に備えて2枚以上入れた方が良い)

発動条件さえ整えば、3ターン目から問答無用の殺戮ショーが行われ、サイド4枚戦であれば7ターンで勝負が決まってしまう。
弱点もなくHPが100もあるこのカードを、ベンチで育てる暇もないたねポケモンだけで沈めるのはCPUではほぼ不可能に近く、まさに壊れ仕様となっていた。
本作のラスボスである四天王チャンピオンの5タテは朝飯前であり、
それどころかNPCトレーナーとランダムに戦う「勝ち抜きマシーン」でもほぼ無敗を誇る、まさに化け物としか言いようのないデッキが出来上がってしまったのである。

一応、この「ビッグサンダーデッキ」も弱点がない訳ではない。
その筆頭として挙がるのが「バリヤードLv28」である。
このカードの特殊能力「なぞのかべ」は、30以上のダメージを全て「0」にする。
つまり「カミングサンダー」であろうが「ビッグサンダー」であろうが全く通用しなくなり、事実上詰み状態になる。

しかしあくまでも特殊能力に依存しているため、「カブトLv9」で対策可能。
このカブトは原作ゲームでは未進化ポケモンだが、ポケモンカードゲームでは「なにかの化石」から進化する1進化ポケモン。
なにかの化石はトレーナーカードであり、たねポケモン扱いされない仕様だったため、
最初に「サンダーLv68」以外のたねポケモンを引いてしまうと言うデッキ事故を起こさずに済んだのである。

しかもカブトは攻撃手段こそ10ダメージのひっかくしかないが、特殊能力「カブトアーマー」によってダメージを半減(切り捨て)出来るので場持ちが良い。
バリヤードの攻撃技は「10+(ダメージカウンター×10)」のダメージを与えるヨガのポーズしかないので、無傷のカブトにはダメージを与えられず逆に詰ませられるのだ。
もちろん他のポケモンに交代される可能性はあるが、「なぞのかべ」はベンチでは働かないのでむしろこちらの思うツボとなる。
また、CPUはこちらのデッキに合わせた戦術を使用しないため、ベンチに他のポケモンが出ていれば、突風でバリヤードをベンチに下げて焼くと言う手段も可能だった。

続編となる「ポケモンカードGB2 GR団参上!」では、伝説のカードを4枚以上入手できるようになり、この「サンダーLv68」も例外ではなかった。
ちなみに1作目だと2枚が限界。というかレシピさえわかればGB2はグランドマスターに挑まずともブラックボックスで伝説のポケモンカードも作れるため(相応のレアカードが必要だが)中盤から入手も可能。
ちなみにGB2では特殊能力を封殺するトレーナーカードが追加されているため、更に使いやすくなっている。

サンダー4枚とラッキー1枚、ドローやポケモン回収などのトレーナーカード満載、他はエネルギーカードすら無しで、ただひたすらカミングサンダーを連発するだけの「カミングサンダー1キルデッキ」なる身も蓋もないデッキも組む事が可能。
運次第では何も出来ずに負ける、バリヤード1枚で詰む(他にたねポケモンがいれば突風でベンチに追いやってから焼けるが)などの問題はあるものの、対策していないデッキ相手なら9割以上の確率で1キル出来る(先行1ターン目でさえ)。

非常にぶっ壊れているカードだが、対人戦ではぶっちゃけその限りではない。
カミングサンダーデッキの方は、前述のようにバリヤード1枚で一瞬で詰む(初見ならわからん殺しも出来るだろうが)。
ビッグサンダーデッキの方も、「ターボカメックス*1」のようなデッキには速度で追いつけない場合も多々ある。
ぶっちゃけるとこのゲームの強いデッキは2ターン目に始動してくるデッキが対人になると多いわけで、そういうデッキ相手だとリムーブで妨害などをされるとわりと簡単に殴り倒されるわけである。

特にデッキの性質上、トレーナーカードの使用を封じて、封じられたトレーナーカードを溜め込んでいれば溜め込んでいるだけ火力がアップする「わるラフポルター」系列のデッキは天敵であり、
カミングサンダーデッキは先行を取れないと、ゴースLv13の「こわがらせる」で完全に終わる。
ビッグサンダーデッキの方も、トレーナーカードを封じられている間にエネルギーリムーブ等で時間を稼がれ、悠々と殴り倒されてしまう。

つまり、このデッキが真の意味で無双出きるのはあくまでも「CPU戦」だからであり、人間相手になにも考えず無双出きるかと言われるとちょっと違うわけである。それでも強いから有名なのだが。

■ポケモンXDでのサンダー


シャドー総帥のデスゴルドの手持ち。
リライブすれば通常は覚えない「バトンタッチ」「きんぞくおん」を持つサンダーが手に入る。以上。





















本題に入ろう。
デスゴルドのサンダーはダークポケモンなので当然スナッチして助けださなければいけない。
そしてスナッチしたポケモンは通常バトル後でないとステータスを見れない。
そしてこのサンダーをリライブしてサンダーに戻したら本家のRSEに送れる。
のだが、この時厳選が非常に面倒臭い。何故か?
前述の通りステータスはバトル後でないと見れないのだが、
このデスゴルド戦の後はエンディングに移行し自動セーブされるからだ。
「そんな大袈裟な…」「どうせまた戦えばいいじゃん」
そう思うだろう?彼のサンダーは一回切りしか戦えない。
もう察したひともいるのでは?
彼の厳選方法は

デスゴルド戦まで進める

デスゴルドと戦う(ダークルギアからの連戦、しかも回復なしなので少々キツイ)

Dサンダースナッチ

バトル終了。エンディング

ステータス見る

いいのじゃなかったら「あたらしくはじめる」でループ
いいのだったらリライブし、晴れてRSEへ

自動セーブなのでリセットして直前に戻ることは出来ず、倒してクリア後に復活なんてしないので、厳選するならデータを一回消してまたデスゴルド戦まで進める、ということを強いられる。
とにかく厳選に時間のかかるポケモンなのである。
一応、バトル中の挙動から見極めてダメそうならわざと負ける、という手もあるが、これはこれでパーティ調整と計算の手間がかなりかかる。

なお、後年の作品でこのXD産限定だった技が解禁されており、「バトンタッチ」は剣盾にて、「きんぞくおん」はSVにて通常個体の習得が可能となった。



追記、修正は発電所を無人に戻してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポケモン
  • ポケモン解説項目
  • 初代
  • 赤緑
  • 第一世代
  • でんき
  • ひこう
  • サンダー
  • 伝説の鳥ポケモン
  • 伝説のポケモン
  • 準伝説
  • 電撃
  • 鳥ポケ
  • サンダーバード
  • 3鳥最強
  • 3鳥最メジャー
  • 発電所
  • 無人発電所
  • 発電所を追い出された
  • ネタポケ
  • 家なき子
  • 住処を追われし鳥
  • おめぇの居場所ねぇから
  • XD産めざ氷高威力 ←廃人御用達
  • 最強の自宅警備員
  • ホームレス
  • むじんはつでんしょ
  • 海神の穴
  • プレッシャー
  • せいでんき
  • デスゴルド
  • 電気/飛行複合
  • 145

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月19日 06:48

*1 オーキド博士などの各種ドローソースを駆使して水エネルギーを何枚でも付けられる特殊能力「あまごい」を持つカメックスを最速2ターン目に着地させてそのまま高火力で押し切るデッキ。ビッグサンダーはどうあがいても3ターン目以降にしか撃てず、ピンポイントで狙うの自体が難しいため一度着地されると厳しい