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*FORTUNE ARTERIAL 【ふぉーちゅんあてりある】 |ジャンル|オーガストが贈る学園恋愛ADV|&amazon(B000XIMYEY)| |対応機種|Windows 98~XP(初回版)、7(7対応版)|~| |メディア|DVD-ROM 1枚|~| |発売・開発元|AUGUST|~| |発売日|初回版:2008年1月25日&br;通常版:2007年2月29日&br;7対応版:2011年7月29日|~| |定価|9,504円|~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|ソフ倫:18歳未満禁止|~| ---- #center{&size(35){''WARNING!!!!!!!''}&br()&size(20){''本作は18歳以上対象のアダルトゲームです。''}} #contents(fromhere) ---- **概要 過去二作で業界で盤石を極めたAUGUSTの4作目。これまでと同様、徹底された世界観と設定、それでいて前作とはまるで雰囲気を激変させたておりながらも完成度の高いものとなった作品。~ 略称は英語なので『FA』などが一般的。 **あらすじ 海上交通の要である「珠津島」(たまつしま)。そこには、桜の名所・珠津山や枯れない池と伝えられる千年泉がある。~ 支倉孝平は、父親の海外転勤を機に7年ぶりに珠津島へ戻り、6年制・全寮制の英国パブリックスクール風名門校「修智館学院」(しゅうちかんがくいん)へ転入する。~ 幼馴染みである悠木姉妹との再会、八幡平司という友人を得るなど、順調なスタートに見えた学院生活だったが、悪戯好きの生徒会長・千堂伊織の策略により、~ 妹で副会長である千堂瑛里華が入っている風呂場へ突入することに。一躍有名人となるものの、会長の策略と判明して騒ぎも集結。瑛里華とも仲直りを果たした。~ しかし伊織は孝平に、自らと瑛里華が吸血鬼であることを明かす。~ 伊織の吸血シーンを見て衝撃を受けた孝平は、瑛里華によって記憶を消してもらう選択を一度は取るものの、瑛里華の涙を見て記憶を残すことを選ぶとともに、スカウトされていた生徒会へ入ることを選んだ。~ 入会そうそう体育祭の実行委員長に選ばれた孝平は、持ち前の行動力とその性格で実行委員たちを始めとする周囲の信頼を得、体育祭を成功させる。~ そして孝平は、学院生活を通じて一人の女性と親しくなる。~ **キャラクター紹介 #region(クリックで展開) &size(15){''支倉孝平(はせくらこうへい)''}~ 主人公。非常に高性能なスペックを誇り、その能力を買われてヒロインの兄である伊織に生徒会へ招待される。~ 焼きそばに深い愛情を持っているが、紅しょうがだけは断固として認めない意地がある。~ あくまで常識人枠なので、作中では割とツッコミ派。 &size(15){''千堂瑛里華(せんどうえりか)''}~ 本作のメインヒロイン。生徒会副会長でありながらも、実務に関してはほとんどを担っている。~ 金髪ブロンドが映える美少女だが、その正体は吸血鬼であり、目撃した孝平には(不本意だが)容赦ない処置を下そうとした。~ 自身の正体とそのあり方に疑問を呈しており、本人は極普通の人間として、人間と共存することを願っている。~ かなり俺様思考なところもあり、自己主張も強い。 &size(15){''東儀白(とうぎしろ)''}~ ロリっこで後輩。財務担当の征一郎の妹。純真無垢で、あまり他人を疑わない色々と初な性格。~ イメージ的に共通するせいか、兎を飼っている。千堂兄妹とはかなり付き合いが長い。~ 兄に忠実な部分があるが、ブラコンというよりかは兄に憧れを抱いているといったイメージ。兄の出来が凄いのが主な原因だが。 &size(15){''紅瀬桐葉(くぜきりは)''}~ 黒髪ロン毛でナイスバディなクラスメイト。孤高の人といった印象が強く、他者を惹きつけない凛々しさがある。~ 数学以外はわざと赤点ギリギリで調整している。ちなみに数学は毎回学年一位。超がつくほどの辛党。~ こういったキャラなので、彼女のルートはあまり生徒会が絡まず、独特のテイストになっている。 &size(15){''悠木かなで(ゆうき-)''}~ 達哉の幼馴染の一人。下の陽菜の姉なのだが、妹より幼く見える。ただし、姉らしい面も持ち合わせている。~ 相当なお調子者で、本作のギャグキャラといえる存在。妙なアダ名をつけたりと、妹なしでは暴走しがち。~ 妹の方に重い設定があるため、それを知ってプレイするとまた違った印象を受けるかもしれない。~ &size(15){''悠木陽菜(ゆうきはるな)''}~ かなでの妹。幼い時に色々あったので、彼女のルートではその辺が広くピックアップされる。~ 男子に好かれる性格をしているので、やたら告白されているらしい。~ 一部界隈では黒い部分を指摘されており、黒陽菜と呼ばれることも。ちなみに、終盤のお楽しみシーンはある意味「実用性が悪い」。 以下はサブキャラ &size(15){''千堂伊織(せんどういおり)''}~ 生徒会会長であり、学園の顔ともいえる存在。妹同様美形で金髪、更に女にモテる性格のため、アイドル並の扱い。~ 孝平にやたら興味があるらしく、風呂を共にすることもある。全裸立ち絵もある。~ 吸血鬼であるため、非常に長い年月を生きてきたらしい。 &size(15){''東儀征一郎(とうぎせいいちろう)''}~ 白の兄で、有力家系である東儀家の当主。周囲からの評判は絶大。~ それ以上に白に対しての保護っぷりも大げさで、周囲からは『シスコン』扱いされている。~ 真面目でニヒルな部分が強いが、少しだけお茶目なところもある。 #endregion **評価点 -設定・シナリオ --学園もの+吸血鬼という合わなそうな組み合わせだが、AUGUSTお得意の徹底された設定により違和感なく融合されている。~ シナリオも山場では感動、衝撃、悲壮、愛情といった人間の感情を刺激する部分が惜しげもなく強調され、出し惜しみや消化不良な部分が少ない。 -個性的なキャラクターによるテキスト --伊織を筆頭にどれもこれも個性が強い。前作の指摘点であった「良識なキャラばかりでの暇な日常シーン」からの改善点とも見える。~ 今回ではハメを外すシーンや(面白い意味で)殺伐としたシーンがあるため、中だるみすることはほとんど感じられないだろう。 **問題点・賛否両論点 -吸血鬼要素 --思った以上に吸血鬼といったジャンルが強く押し出されていない。ヒロインがそもそも「吸血鬼であることを好んでない」性格であるためともいえる。~ ただ、その設定に従って葛藤するシーンや、逆に伊織の個性が強く出されているため、素材そのものを活かしてないわけではない。 -一部のお楽しみシーン --シナリオを楽しむゲームではあるが、&bold(){感動的なシーンの直後に発生するシーンがある}。そのため、余韻を消化し切れないまま進めようとすると、~ なんとなく罪悪感に苛まれる可能性がある。 -陽菜について --キャラ紹介でも記述したが、実は&bold(){黒い性格}なのでは、と憶測が飛び交っている。意識しなければ「嫉妬深い性格」だけで済むのだが…。 **アニメ版・移植について 『FORTUNE ARTERIAL -赤い約束-』として2010年に放映された。しかし、最終回のぶつ切りENDや、端々に見られる原作破壊脚本のせいで評価は芳しくない。~ 作画は同メーカーのゲーム「夜明け前より瑠璃色な」を元にしたアニメ版の不評を払拭するほどではあるのだが…。~ また、PSP版のFD(と思われる)、およびPS3への移植版が発表されたが、最終的に開発中止となった。 **総評 前作同様「初心者おすすめゲーム」といえる作品。全体的に良評価な作品であるため、万人受けする作品なのは間違いない。~ 関連作が何故か不遇なことになっているのが気になる点だが、作品自体の影響はないため話題程度に留めるだけでいい。~ 上記の事情から、主力作品では珍しく全年齢版がないため、その点のみ注意。
*FORTUNE ARTERIAL 【ふぉーちゅんあてりある】 |ジャンル|オーガストが贈る学園恋愛ADV|&amazon(B000XIMYEY)| |対応機種|Windows 98~XP(初回版)、7(7対応版)|~| |メディア|DVD-ROM 1枚|~| |発売・開発元|AUGUST|~| |発売日|初回版:2008年1月25日&br;通常版:2007年2月29日&br;7対応版:2011年7月29日|~| |定価|9,504円|~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|ソフ倫:18歳未満禁止|~| ---- #center{&size(35){''WARNING!!!!!!!''}&br()&size(20){''本作は18歳以上対象のアダルトゲームです。''}} #contents(fromhere) ---- **概要 過去二作で業界で盤石を極めたAUGUSTの4作目。これまでと同様、徹底された世界観と設定、それでいて前作とはまるで雰囲気を激変させたておりながらも完成度の高いものとなった作品。~ 略称は英語なので『FA』などが一般的。 **あらすじ 海上交通の要である「珠津島」(たまつしま)。そこには、桜の名所・珠津山や枯れない池と伝えられる千年泉がある。~ 支倉孝平は、父親の海外転勤を機に7年ぶりに珠津島へ戻り、6年制・全寮制の英国パブリックスクール風名門校「修智館学院」(しゅうちかんがくいん)へ転入する。~ 幼馴染みである悠木姉妹との再会、八幡平司という友人を得るなど、順調なスタートに見えた学院生活だったが、悪戯好きの生徒会長・千堂伊織の策略により、~ 妹で副会長である千堂瑛里華が入っている風呂場へ突入することに。一躍有名人となるものの、会長の策略と判明して騒ぎも集結。瑛里華とも仲直りを果たした。~ しかし伊織は孝平に、自らと瑛里華が吸血鬼であることを明かす。~ 伊織の吸血シーンを見て衝撃を受けた孝平は、瑛里華によって記憶を消してもらう選択を一度は取るものの、瑛里華の涙を見て記憶を残すことを選ぶとともに、スカウトされていた生徒会へ入ることを選んだ。~ 入会そうそう体育祭の実行委員長に選ばれた孝平は、持ち前の行動力とその性格で実行委員たちを始めとする周囲の信頼を得、体育祭を成功させる。~ そして孝平は、学院生活を通じて一人の女性と親しくなる。~ **キャラクター紹介 #region(クリックで展開) &size(15){''支倉孝平(はせくらこうへい)''}~ 主人公。非常に高性能なスペックを誇り、その能力を買われてヒロインの兄である伊織に生徒会へ招待される。~ 焼きそばに深い愛情を持っているが、紅しょうがだけは断固として認めない意地がある。~ あくまで常識人枠なので、作中では割とツッコミ派。 &size(15){''千堂瑛里華(せんどうえりか)''}~ 本作のメインヒロイン。生徒会副会長でありながらも、実務に関してはほとんどを担っている。~ 金髪ブロンドが映える美少女だが、その正体は吸血鬼であり、目撃した孝平には(不本意だが)容赦ない処置を下そうとした。~ 自身の正体とそのあり方に疑問を呈しており、本人は極普通の人間として、人間と共存することを願っている。~ かなり俺様思考なところもあり、自己主張も強い。 &size(15){''東儀白(とうぎしろ)''}~ ロリっこで後輩。財務担当の征一郎の妹。純真無垢で、あまり他人を疑わない色々と初な性格。~ イメージ的に共通するせいか、兎を飼っている。千堂兄妹とはかなり付き合いが長い。~ 兄に忠実な部分があるが、ブラコンというよりかは兄に憧れを抱いているといったイメージ。兄の出来が凄いのが主な原因だが。 &size(15){''紅瀬桐葉(くぜきりは)''}~ 黒髪ロン毛でナイスバディなクラスメイト。孤高の人といった印象が強く、他者を惹きつけない凛々しさがある。~ 数学以外はわざと赤点ギリギリで調整している。ちなみに数学は毎回学年一位。超がつくほどの辛党。~ こういったキャラなので、彼女のルートはあまり生徒会が絡まず、独特のテイストになっている。 &size(15){''悠木かなで(ゆうき-)''}~ 達哉の幼馴染の一人。下の陽菜の姉なのだが、妹より幼く見える。ただし、姉らしい面も持ち合わせている。~ 相当なお調子者で、本作のギャグキャラといえる存在。妙なアダ名をつけたりと、妹なしでは暴走しがち。~ 妹の方に重い設定があるため、それを知ってプレイするとまた違った印象を受けるかもしれない。~ &size(15){''悠木陽菜(ゆうきはるな)''}~ かなでの妹。幼い時に色々あったので、彼女のルートではその辺が広くピックアップされる。~ 男子に好かれる性格をしているので、やたら告白されているらしい。~ 一部界隈では黒い部分を指摘されており、黒陽菜と呼ばれることも。ちなみに、終盤のお楽しみシーンはある意味「実用性が悪い」。 以下はサブキャラ &size(15){''千堂伊織(せんどういおり)''}~ 生徒会会長であり、学園の顔ともいえる存在。妹同様美形で金髪、更に女にモテる性格のため、アイドル並の扱い。~ 孝平にやたら興味があるらしく、風呂を共にすることもある。全裸立ち絵もある。~ 吸血鬼であるため、非常に長い年月を生きてきたらしい。 &size(15){''東儀征一郎(とうぎせいいちろう)''}~ 白の兄で、有力家系である東儀家の当主。周囲からの評判は絶大。~ それ以上に白に対しての保護っぷりも大げさで、周囲からは『シスコン』扱いされている。~ 真面目でニヒルな部分が強いが、少しだけお茶目なところもある。 #endregion **評価点 -設定・シナリオ --学園もの+吸血鬼という合わなそうな組み合わせだが、AUGUSTお得意の徹底された設定により違和感なく融合されている。~ シナリオも山場では感動、衝撃、悲壮、愛情といった人間の感情を刺激する部分が惜しげもなく強調され、出し惜しみや消化不良な部分が少ない。 -個性的なキャラクターによるテキスト --伊織を筆頭にどれもこれも個性が強い。前作の指摘点であった「良識なキャラばかりでの暇な日常シーン」からの改善点とも見える。~ 今回ではハメを外すシーンや(面白い意味で)殺伐としたシーンがあるため、中だるみすることはほとんど感じられないだろう。 **問題点・賛否両論点 -吸血鬼要素 --思った以上に吸血鬼といったジャンルが強く押し出されていない。ヒロインがそもそも「吸血鬼であることを好んでない」性格であるためともいえる。~ ただ、その設定に従って葛藤するシーンや、逆に伊織の個性が強く出されているため、素材そのものを活かしてないわけではない。 -一部のお楽しみシーン --シナリオを楽しむゲームではあるが、&bold(){感動的なシーンの直後に発生するシーンがある}。そのため、余韻を消化し切れないまま進めようとすると、~ なんとなく罪悪感に苛まれる可能性がある。 -陽菜について --キャラ紹介でも記述したが、実は&bold(){黒い性格}なのでは、と憶測が飛び交っている。意識しなければ「嫉妬深い性格」だけで済むのだが…。 **アニメ版・移植について 『FORTUNE ARTERIAL -赤い約束-』として2010年に放映された。しかし、最終回のぶつ切りENDや、端々に見られる原作破壊脚本のせいで評価は芳しくない。~ 作画は同ブランド作品をアニメ化した『[[夜明け前より瑠璃色な Crescent Love>夜明け前より瑠璃色な]]』の不評を払拭するほどではあるのだが…。~ また、PSP版のFD(と思われる)、およびPS3への移植版が発表されたが、最終的に開発中止となった。 **総評 前作同様「初心者おすすめゲーム」といえる作品。全体的に良評価な作品であるため、万人受けする作品なのは間違いない。~ 関連作が何故か不遇なことになっているのが気になる点だが、作品自体の影響はないため話題程度に留めるだけでいい。~ 上記の事情から、主力作品では珍しく全年齢版がないため、その点のみ注意。

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