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マリオvs.ドンキーコング」を以下のとおり復元します。
*マリオvs.ドンキーコング
【まりお ばーさす どんきーこんぐ】
|ジャンル|アクションパズル|&amazon(B00022FIRG)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|Nintendo Software Technology |~|
|発売日|2004年6月10日|~|
|価格|4,800円|~|
|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''|
|>|>|CENTER:''[[ドンキーコングシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/678.html]]''|
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**概要
-[[ゲームボーイ版『ドンキーコング』>ドンキーコング (GB)]]の流れを汲むアクションパズルゲーム。2代目ドンキーコング10周年記念作品として製作された。
--なお、GB版に登場するドンキーコングは初代。スーパードンキーコング以降が2代目となる。
-ドンキーコングによって奪われてしまったマリオの形をしたおもちゃ、「ミニマリオ」を取り戻すため、マリオが奮闘するお話。

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**ストーリー
>家でくつろいでいたドンキーは、「あるいてしゃべる」ふしぎなおもちゃ、「ミニマリオ」のCMを見る。~
その可愛さに心奪われたドンキーコングは、あわてて買いに行くも、絶大な人気で売り切れてしまう。~
だがどうしてもミニマリオがほしいドンキーは、ミニマリオを生産している「おもちゃこうじょう」に潜入し、生産されたミニマリオをすべて奪い去ってしまう。~
と、そこへ騒ぎを聞きつけたマリオがやって来た。~
あわてて逃げるドンキーに、それを追うマリオ。~

今ここに、世代を越えた戦いが幕を開けたのだった。
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**システム
-逆立ちやバックフリップなど、操作はゲームボーイ版『ドンキーコング』とほぼ同じ。ただし、前作にあった水中ステージは削除されている。

-ギミック面では赤・青・黄の「スイッチ」が前面に押し出されている。
--スイッチを押すとその色に対応したブロックが実体化するというもので、これを駆使して先に進むというパズル要素の強いステージが多い。

-全6ワールド。各ワールドには通常の6ステージ+ミニマリオステージ+ドンキーコングステージの計8面のステージがある。
--通常ステージは前半と後半に分かれており、前半では鍵を持って扉に入るというGB版ドンキーコング同様の形式で、後半ステージでミニマリオがいる場所に着くとクリアとなる。
--ミニマリオステージは、通常の6ステージで救い出したミニマリオをステージにあるおもちゃ箱まで誘導するというもの。おもちゃ箱はステージ内に配置されている文字パネルを3つすべて入手しなければ開かない。ミニマリオは一定の法則((ジャンプは一段しかできない、梯子、ジャンプ台は使用可能、マリオと同じ場所に向かおうとする、画面から消えると停止するなど。))の下マリオの動きに従ってついて来るが、マリオ同様敵やトゲに当たったりすると死んでしまう。ミニマリオが全滅したらクリア失敗。
--ドンキーコングステージは、ドンキーコングとのボス戦。ドンキーコングステージのみマリオにライフがあり、先ほどのミニマリオステージで救い出したミニマリオの数がそのままライフ数となる。ステージによって戦い方は違うが、基本的にドンキーに樽や爆弾を当ててライフを削ることになる。
--6ワールドをクリアするとドンキーコングとの最終戦。これをクリアすれば晴れてエンディング。
--なお、全ステージをクリアすると裏面がスタート。裏面ではミニマリオステージが無く、また通常ステージでも前半・後半の区別がなく「鍵を持ったミニマリオを扉まで誘導する」という前半にも後半にもない独自のルールとなっている。

-各ステージには規定スコアが設定されており、それを越すと☆が手に入る。
--また、前半ステージをクリアすると前半で得点や残りタイムが後半ステージに引き継がれるが、ミスすると全て無くなった上で後半からのスタートとなるため、ハイスコアを目指す上でノーミスは必須のものとなる。
--クリア後には「チャレンジステージ」という全12面の高難度ステージを遊べるようになるが、これらは☆を集めることで順次解禁されていく。

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**評価点
-公式サイトで掲げられていたSIMPLE IS BESTというキャッチコピーそのままのゲーム内容。
--ステージを始めて遊ぶ時にはパズル要素に頭を悩ませ、ステージをクリアした後は☆を取るべくパターンを練る、という二度楽しめる構成。☆という要素が加わったことでタイムアタックの面白さを楽しみやすい。☆も含めて難易度はそこまで高くないため、プレイヤーを選ばないと言える。
--無論、☆を獲得すると開放されるオマケステージの難易度の高さは一級品で、近年の任天堂らしい手法。
--マリオシリーズ本流のアクションとは異なるが、「ジャンプしているだけで楽しい」というマリオシリーズの共通の面白さも本作にはある。多彩なジャンプを駆使してステージを駆け抜けるのは単純に気持ちいい。本作で導入されたスイッチも、ジャンプして押すという操作のためこの面白さを引き立てる役割を果たしている。

-前作に比べると操作が楽になった。
--簡単に説明すると、前作では逆立ちダブルジャンプをするためには逆立ちしてすぐにジャンプコマンドを入力する必要があったが、本作では逆立ちしていればいつでもダブルジャンプが可能となっているなど、初心者には手軽さを、上級者にはコマンド失敗によるストレス軽減を、それぞれ提供している。
--1ステージは短めで、携帯機らしく空き時間に手軽に遊べる。

-2代目主演のスーパードンキーコング同様の手法を使ったグラフィックは綺麗。マリオもかなり滑らかなアニメーションをする。
--もちろん、前作に比べると地味ではあるが圧死、焼死、感電死、落下死等の多彩なミスアクションも健在である。

-優れた音響周り。特に効果音が秀逸な他、チャールズ・マーティネー演じるマリオが2重の意味でよく喋る。
--紙芝居アニメ時はエセフルボイスであり、かなりボイスが入る上、ステージクリア時には一枚絵が表示される(全12枚)。
--台詞らしい台詞も多く、「[[いたストDS>いただきストリートDS]]、[[Wii>いただきストリートWii]]」以外でゲーム内((『スーパーマリオランド2 6つの金貨』の取説や『マリオゴルフGB』の公式サイトなど、ゲーム外ではマリオもよく喋ることもある。))でよく喋るゲームは今作しか無い。((彼自体は無口ではないが、ゲーム内で喋ることは少ないため、『ペーパーマリオRPG』でクラウダに「無口な人」と言われるなどメタ発言じみた台詞が見受けられた。))

**問題点
-コースが一つ一つ区切られたのと全体マップなどが特にないためか、全体的にあっさりしたゲーム内容。人によっては物足りなさを感じてしまう可能性も。
--前作にあったいくつかのギミックが本作には存在しないので、前作経験者は特に物足りなく感じる。

-ステージクリア後に必ず((プレゼントを取らなければいいのだが、プレゼントがかなり高得点なのでハイスコアを目指すとプレゼントを取らないという選択肢は無い。))行われる残機増やしミニゲーム。ゲーム自体も非常にシンプルなものであまり面白くない。
--なお、本作にゲームオーバーのペナルティは実質無いに等しく((ステージ未クリアでかつ後半ステージでゲームオーバーになった場合、そのステージの前半に戻されるだけである。))、残機の存在価値は薄い。

-カードeリーダー+によって追加コースが遊べるが、カードは雑誌懸賞のみだったので入手困難。
--GBAソフトに対応したカードe+は現在いずれも入手困難だが、本作の場合は特に希少。

**総評
前作を超えたとは一概には言えないが、パズルアクションとしては上々のつくりになっているので、決して悪いとは言えない作品。

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**その後の展開
-続編として『マリオ vs. ドンキーコング2 ミニミニ大行進!』が発売されている。
--『2』では操作キャラがミニマリオへと変わり、本作のミニマリオステージと裏ステージを射影した全く異なるゲームシステムになっている。~
以降のマリドンシリーズは『2』のシステムが基準となっている。
--『2』以降のシステムは、既存のマリオシリーズでは『[[マリオとワリオ]]』に近い。

**余談
-本作は、本来なら前作のリメイク「ドンキーコング+」として発売する予定であり、GCと連動してのプレイなどが予定されていた模様。
--それが没となり本作の路線に移った模様である。

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