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アストロコマンド」を以下のとおり復元します。
*アストロコマンド
【あすとろこまんど】
|ジャンル|シューティング|&amazon(B001EHEDRE)|
|対応機種|カセットビジョン|~|
|発売・開発元|エポック社|~|
|発売日|1983年8月|~|
|定価|4,980 円|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|カセットビジョンの限界|~|

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#contents(fromhere)
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**概要
カセットビジョンの強制横スクロールシューティングゲーム。~
カセットビジョンとは1981年、エポック社より発売されたゲームハード。1983年には一部のソフトとの互換性を排した廉価版の『Jr.』が、本作と同時に発売された。~

**特徴
-左右2方向のみ入力のレバーで自機を上下、4つのボタンの内2つで加速、もう2つでショットを行う。加速、ショットにそれぞれ2つのボタン割り当があるが、どちらも同じ機能で実質、レバー1本と2つのボタンしか使わない。
-横の移動は独特で、加速している間は右方向へ進むが、後退の操作はできない。一般的な強制スクロールのSTGは、操作しなければ画面上の一点に止まる。対して、本作は加速しなければスクロールする地形上に止まり、左へ地形と共に移動し画面左端で止まる。例えればホバリングである。
-地上のエネルギータンクを破壊して補給、エネルギーが切れると墜落する。地上から垂直に撃ち上げられるミサイルなど『[[スクランブル]]』の影響が見られる。
--ステージは全4面で、4面の最後にはボスが待ち構えている。ボスを撃破すると1面に戻る、を残機が尽きるまで繰り返す。エネルギータンク、敵、障害物の細かい配置はプレイ毎に違う形になる。難易度設定は2種類あり、スクロールの高速化等、一部の仕様が変化する。
-ハードの仕様上、グラフィックは黒一色の背景と、モザイク状の荒いスプライトで表示される。

**評価点
-面ごとに変化する地形、狭い空間をくぐる、ボスとの戦闘等、シューティングゲームの王道と言うべき要素は揃っている。
-人によるが、低難易度は容易にクリア可能。高難易度は緊迫感があり、頑張ればクリアできる程度に仕上がっている。

**賛否両論点
-『スクランブル』同様、1周にかかる時間は短い。

**問題点
-ランダム故か、道中のエネルギータンクを全て破壊しても、エネルギー切れに陥ることがある。
-性能の限界か、スプライトの表示が多い面では、瞬間的に表示が消える。
-昔の作品なので仕方ないが、画面が激しく点滅する演出がある。
-特徴と割り切ってしまえばそれまでだが、操作には煩わしさを感じるか。
--割り当てるボタンが無いからか((初代カセットビジョンは、4つのボタンが横一列に配置され、片手で操作できるのは2つが限界。))、任意での後退ができない。攻撃したい対象を追い越した場合、諦めるしかない。
--レバー、ボタンは微調整に向いてるとは言えず、狭い空間に入るには慣れないと苦労する。
---その代り、一部の物体の当たり判定は見た目より小さく、見る限り接触するような空間でも、問題なく入れたりする。

**総評
ハードが誕生した時点では、想定され無かったであろう、横スクロールSTGに挑んだ意欲作。STGとして成立はしているが、ハードの陳腐さ、性能に縛られた感は否めない。

**余談
古いハードに関する情報をまとめたサイト『[[クラシックビデオゲームステーション オデッセィ>http://www.ne.jp/asahi/cvs/odyssey/]]』内にて、カセットビジョン開発者へのインタビューが掲載され、他のソフトと共に取り上げられている。~
『スクランブル』の影響については、公然の秘密のような状態である。~

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