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*ザンキゼロ 【ざんきぜろ】 |ジャンル|ノンストップ残機サバイバルRPG|&amazon(B07CMQR4ZB)|&amazon(B07CP44QPK)| |対応機種|プレイステーション4&br;プレイステーション・ヴィータ|~|~| |メディア|ブルーレイディスク&br;プレイステーション・ヴィータ専用カード|~|~| |開発元|ランカース|~|~| |発売元|スパイク・チュンソフト|~|~| |発売日|2018年7月5日|~|~| |定価|【PS4パッケージ/ダウンロード版共通】7,776円&br;【PSVパッケージ/ダウンロード版共通】7,344円&br;【PS4エクステンド-EDITION-((PS Store専売のデジタル限定版。デジタルサウンドトラックの他、単品で別売りもされている水着コスDLCとアバターセットを収録。))】9,936円&br;【PSVエクステンド-EDITION-】9,504円(全て税8%込)|~|~| |プレイ人数|1人|~|~| |レーティング|CERO:D(17歳以上対象)|~|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~|~| |ポイント|『ダンガンロンパ』スタッフ制作のRPG&br;『ロンパ』譲りの生々しいゲス要素満載&br;世界観はかなりホラー寄り&br;初見殺し要素が非常に多い&br;後半になればなるほどシステムの不便さが鼻に付く&br;シガバネで難易度が変動していく作り|~|~| ---- #center{&size(18){''人類滅亡まで、残機8人''}} ---- **概要 スパイク・チュンソフトが制作した新規IPである3DダンジョンRPG。メインスタッフが『[[ダンガンロンパ>ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生]]』シリーズを手掛けた面々と同じであり、作風などに共通点が多い。 **あらすじ 2018年8月、真白出版の編集者・日暮ハルトはある事情から人生に深い絶望を抱き、ビルの屋上から身を投げる。~ 次にハルトが目を覚ました時、そこは見慣れた街ではなく、同年代の7人の男女と1人の少女・比良坂サチカが集められた孤島だった。~ ハルトたちは身体に「ペケ字キー」と呼ばれる機械が埋め込まれている事を疑問に思うものの突如始まった「エクステンドTV」の説明により、人類がこの孤島・ガレキ島に居る8人以外死に絶えたこと、8人はガレキ島のガレージに設置された「エクステンドマシン」によってクローン再生された存在であること、人類復興のために「エクステンドマシン」のパーツを集めねばならないことを知らされる。 テレビ番組の企画ではないかという疑いを持ったまま「エクステンドマシン」のパーツを取りに廃墟ビルへと向かう8人だが、そこでハルトは謎のクリーチャーに襲われ死亡してしまう。~ そして、死んだはずが幼児化した身体で目を覚ましたハルトは、他のメンバーが「エクステンドマシン」を使って自分を再生させたことを知らされ、世界の滅亡と自分たちがクローン人間であることを思い知らされるのだった。 **システム -プレイヤーは8人のクローン人間たちを操作して各ダンジョンへと潜りゲームを進めていく。敵を倒すなどゲームを進めていく度に「スコア」を獲得でき、このスコアを消費する事で蘇生などを行う事が出来る。 --キャラクターが1人でも生き残っていればゲームは問題なく続行できる。~ ただし、ダンジョンの最深部にいるボスへと続く「ザンキハッチ」を通るには8人全員が必ず生存している必要がある。 -クローン人間たちは寿命がわずか2週間程度しかなく、日数が進むにつれて幼年期・青年期・壮年期・老年期へと老化していく。 --各年代には特徴があり、幼年期の頃はステータスが低めでアイテムの装備と重量制限が激しいが一部の通路を通る事ができ、青年期は全体的なステータスに優れ、壮年期は攻撃のチャージが速く、老年期は幼年期並にステータスが低くなるもチャージが極めて速い。 --各キャラクターのスキルもそれぞれの年代にのみ効果を発揮するものが用意されている。 -各キャラには体力ゲージの他、空腹ゲージ、ストレスゲージ、便意ゲージなどの4つのゲージがそれぞれ存在する。 --探索を続けていく度に腹が減り、ストレスと便意が溜まっていく。それぞれ特定のアイテムを使う事で回復と消化が可能。~ 主に料理で腹を満たし、水やキャラごとの好物などでストレスを解消し、トイレを使う事で便意を解消できる。 --便意ゲージが満タンになると''大の大人でも漏らしてしまう。女性でも容赦なく漏らす''。%%キャラの掛け合い目当てでわざと漏らさせた人は手を挙げよう%% ---漏らした場合、悪臭のステータス異常とストレスゲージが最大まで貯まるため、シガバネ取得目的でない場合は素直に解消させた方が良い。 ---なお、便意解消アイテムは''空のペットボトル''。%%小はいいとして大は?%% -パーティーメンバーは探索に出る4人と後方で待機するサポートメンバー4人に分けられる。 --戦闘に出る4人は前衛・後衛が決められる他、敵やトラップなどの状態異常をもろに受ける。 --サポートメンバーはゲージの変動がほとんど無い。また、戦闘ダメージやトラップ、重量制限の影響も受けない。 -レベルアップで獲得できるスキルポイントを消費することで、スキルが獲得可能。 --特定の武器カテゴリに適性を得たり回復アイテムの効果を高めたり、といったことができる。 ---各状態異常の回復は、まずこのスキルで適正を得ないと該当する状態異常の回復ができない。 --キャラごとに得意とすることが異なっており、苦手なものはスキルの最大レベルが低くなっている。 --特定の世代に適性を得て、それぞれ違った効果を発揮するスキルもある。 --他にも、キャラ固有のスキルがあり、それぞれ全く違った効果を発揮する。 --最大レベルまで上げても全てのスキルを獲得するには到底ポイントが足りないため、取捨選択が必要。 --習得したスキルはエクステンド時にスキルポイントリセットを行うことで不利治すことができる。 ---ただし、エクステンドにかかるスコアが5倍になるため、序盤はおいそれと実行できないので注意。 #region(個性豊かなクローン人間たち) -日暮 ハルト --真面目な「怠惰の編集者」。眼鏡。その真面目さのためツッコミ役に回ることが多いが、保守的ではなく知的好奇心は割と旺盛であり、真顔でとんでもない発言をかますことも。作中ではわかりづらいが、手先が器用な様子。 --スキル構成は万能タイプで、状態異常回復系以外は何でも中程度にこなす。&bold(){金庫開け}と通常攻撃を得意とする。 -玖保田 ゼン --端正な外見((声も雑賀みつき女史が担当しており中性的な雰囲気を醸し出している。))で容赦のない毒舌を放つ「憤怒の農家」。麦わら帽子。やや他人を拒絶気味で、攻撃的な姿勢も見せることも多い。名字で呼ばれるのを好まず、他の人も職業名などで呼ぶ。 --アタッカーで、回復アイテムの回復量を最大まで引き出せるので戦闘では頼りになる。狩猟や採取も得意。 -瀬戸内 ミナモ --正義感に溢れる「傲慢の警察官」。ホイッスル。法もへったくれもなくなった世界で、風紀委員みたいな立場を担当する。注意するときはホイッスルを吹きながら。 --所有アイテムを他人に使う場合に補助効果を発揮したり前線に自分より年下がいるとパラメータが挙がったり、と変則的なスキルを習得する。 -真白 ユマ --ぽっちゃり「暴食のお嬢様」。''女版十神''(2バージョン)。感情の起伏が見えにくく冷淡さすら感じさせる口調で話すが、内面は感情豊かで真顔で冗談を飛ばしたり頓狂な発言をすることもある。食べることと現在の体型維持はもはや使命。 --最も攻撃力が低くバリエーションも乏しい刺突・投射しか適性がないため、戦闘ではやや微妙。ただし、ソイネボーナスは確率でドロップアイテムが増えるのでぜひ活用したい。 -三花締 リョウ --明るい「嫉妬の芸術家」。%%頭部が手遅れ%%バンダナ。いわゆるヘタレで怖気づくこともあるが、愛されキャラでもある。それはもう業が深いほどに。 --男性陣の中で、唯一斬撃に適性がない。クリオネの攻撃力を上げるという珍しいスキルを習得できるため、しいて言うなら特殊攻撃担当。 -芒野 リンコ --温厚な「色欲の花屋」。優しく争いを好まないキャラなのにその肩書故に%%ワクワク%%ドキドキせざるを得ない。 --女性陣の中で唯一斬撃を得意とし、ソイネボーナスによってチャージ速度を強化できるため、何気に結構な前線(後衛)担当。 ---休憩中の回復量を増やすスキルも習得することができ、ダメージ次第では殴られながらも回復するという荒業も可能。 -一葉 マモル --マッスル「強欲の医者」。熱い胸板を持ちながら温厚な性格で、よく「愛だね」と口にする。その体格と落ち着いた態度は頼り甲斐があるが、ふざけるときは全力でふざける。 --攻撃と回復を得意とし、積載重量を上げるスキルも習得できたり、とマルチな活躍を見せる。おかげでポイントをどう使うか一番迷う。 -比良坂 サチカ --右腕と左脚が義肢である「原罪の少女」。多くのスキルを高いレベルまで獲得できる天才であり、プレイヤーや状況によっておそらく役割がころころ変わる。 --彼女のみ、年代が青年期で固定されるため老化や寿命を気にすることなくオールマイティーな活躍が出来る。~ なお、老化が無い事や義肢である事にもストーリー上で重要な意味合いがある。 ---代わりに、年齢が比較的幼いためか基礎パラメータが低め。 #endregion -拠点となるベース --中央部にはキャラの蘇生やミニゲームが出来る「エクステンドマシン」やアイテムを補完する「倉庫」、素材を組み合わせる事で武器や料理などのアイテムを作れる「料理室」「工作室」、休息の出来る「寝室」、便意を解消する「トイレ」などが存在する。 --必要な素材アイテムとスキルを使う事で施設のレベルを上げていく事が可能。 --拠点には基本的に敵は現れないのだが、稀にケイトラセオイという種類の敵が出現する場合がある。 ---ちなみに、雑魚としては最強の部類。「正面」からではおよそ苦戦は必至である。加えて、ガレキ島にしか出ない種類もいる。 -ソイネマッチング --寝室でのみ行う事が出来る、1つの部屋に2人のキャラを入れて休む事で、スタミナを消費する代わりに互いの固有ボーナスを取得できる。 ---生涯で初めてのソイネマッチングを行った場合、以後その組み合わせでソイネマッチングをする事で「ロストオーバージーン」が発生し、さらなるボーナスを会得できる。 ---生涯というのは一度死んでエクステンドするまで、という意味である。取り返しがつかないわけではないので、好きに組もう。 ---キャラクターの好感度も上がっていき、最大まで上がった状態でソイネマッチングをすると「添い寝イベント」が発生する。~ ちなみにイベント内容は''完全にエロゲーの事後そのものである''。しかも一枚絵は各キャラそれぞれの年代ごとに用意されており、青年期ですらギリギリな内容なのに他の年代(及びサチカ)だと''別の意味で危険な内容と化す''。%%ボスクリーチャの「モデル」たちも、彼らにだけは文句を言われたくはないだろう。%% ---なお、キャラの好感度の上昇量は寝室のレベルを上げるにつれより上昇していく。 -エクステンドマシン --各キャラクターの復活やクリオネ(後述)の装着はここでのみ行う事が出来る。 ---復活させる際はシガバネボーナスなしの状態で復活させる事も出来る。 --難易度選択もここで行う。 ---探索に集中したい時は低難易度で、シガバネを会得したり素材アイテムを集めたい時は高難易度でプレイするというテクニックも出来る。 ---なお、最高難易度でゲームをクリアするとエンディングに少し変化が起きる。 --時にはシガバネ取得のために、わざと死んで強くするという戦法も必要になってくる。 --イベントの見返し機能である「アルバム」やミニゲーム「ステミスカイ」もここで行う。 ---アルバムでは任意に各キャラの世代を変更して鑑賞できる。状況的にあり得ない世代にすることも可能。 ---ステミスカイは横スクロールシューティングで、高得点をとるとトロフィーが獲得可能。~ なお、タイトルに「捨て身」が付く通りレーザーを撃つたびにライフゲージを消費したりと、非常に被弾率が高く上手くプレイしないと本編並に死んでいく。 -シガバネ --キャラクターの様々な死因により耐性が付与されていくシステム。 --毒状態のまま死ねば毒状態になりにくくなり、特定の敵の攻撃で死ねばその敵からのダメージを軽減できたりする。 ---アイテムの積載重量が増加したり攻撃力や防御力が増加したりする場合もある。また、寿命も少し伸ばすことができる。 -クリオネ --ストーリー途中から使用可能となる特殊能力。〇ボタンを長押しする事で発動する。ただし、幼年期では使用不可能。 ---攻撃型と補助型の二種類が存在し、各キャラに1つずつ装着できる。ただし、付け替えにはスコアを消費する。~ 能力も範囲内の敵に攻撃やステータス異常やHPの回復などが存在する。 ---クリオネはボスなど特定の敵を倒した際にドロップし、エクステンドマシンで装着をすることで初めて使用可能となる。 --キャラクターの寿命日のみ強力な自爆技「シルバースト」を発動させる事が出来る。 --強力だが無制限に使えるわけではなく、使うたびに侵食度が増加していってしまう。 ---侵食度は一部例外を除いて死ぬ以外に減らす方法はなく、最大まで高まった状態で使用すると死亡してしまう。 -ダンジョンの構造 --ダンジョン内部にはスイッチや扉、罠などが存在しする。 ---スイッチには通常の押しボタン式と踏む事で装置が起動する踏みボタン式がある。 ---扉は通常の開閉式やスイッチによる開閉式の他、ダンジョン内部の鍵で開閉するロック式や日にちごとに開く連動扉などがある。 --罠も落とし穴やダメージ床などがある他、スイッチにより作動する罠やつまずいてアイテムをばら撒いてしまう「つまずき石」などがある。 --一度クリアしたダンジョンに再度潜ると「廃墟イベント」を見る事が出来る。 ---特定のマスに移動すると見られるイベントであり、専用のイベントスチルも用意されている。さらにこれを見た後で取得できるシガバネもある。 ---ただし、キャラクターの生存状態や成長状態など条件が課せられているものも多い。 -戦闘 --ダンジョン内を探索していると、敵と接触することがある。敵はほとんどこちらを認識すると見失うまで襲い掛かってくるため、応戦は必須。 --戦闘はリアルタイムで行われる。主に□ボタンで攻撃を行い、移動によって相手の攻撃を回避できる。 --□ボタン長押しでチャージ攻撃ができる。 ---チャージ攻撃はカーソルを操作してどこに当てるかを選ぶ必要があるが、複数のキャラで同時に攻撃することも可能で強力。同時攻撃はメンバーの絆で威力が上がる。 ---また、左スティックを動かしてマーカーを敵の部位に当てて攻撃する事で、その部位にダメージを与えることもでき、一定以上ダメージを与えると破壊してその部位を使ったアクションを封じることができる。~ この部位破壊によってのみ得られるアイテムもある。 --敵の攻撃範囲・攻撃対象は様々で、どの方向から受けるかによってどの位置のキャラがダメージを受けるかが決まっている。 **評価点 -先が見たくなるほどに引き込まれるストーリー。 --話が進行するたびに新事実が明らかになったり、それまでの情報が二転三転したりと息もつかせぬ展開が多く、高い評価を受けている。 -探索・戦闘はロード時間が短いなど、テンポが良く快適に進められる。 -敗北がそのまま強化に直結するシガバネシステム。 --シガバネを得る前後では受けるダメージなどに明らかに差が出るため、強敵に全滅寸前に追いやられても、その分多くのシガバネを得るため損した気分になりにくい。死因及びシガバネの種類も非常に豊富。 --ただし、シガバネは本作の賛否点及び問題点も含まれている(後述)。 -難しすぎず簡単過ぎない程度に程よい謎解きの難易度。 --ただし、最高難易度『V』はレベルや装備が整っていても一撃死する事が非常に多くなるなど、ゆっくり探索したい時には向かない。 ---難易度を下げる分にはノーコストだが、上げる場合はその都度難易度に比例したスコアを消費する必要がある。 -ショウとミライのコミカルな掛け合い『エクステンドTV』も楽しい。 --ちなみにショウの声は中尾隆聖氏、ミライの声は野沢雅子氏。言うまでもなく『[[ドラゴンボール>ドラゴンボールシリーズ]]』の悟空とフリーザである((野沢氏の演技は少年悟飯か悟天の方に近いが))。 -%%欠損、ロリショタ、フケ専、LGBTなどあらゆるニッチな性癖に対応している事。%% **賛否点 -本作の全体的な雰囲気は『ダンガンロンパ』譲りであり、''故に悪趣味さと生々しい要素、下ネタが非常に多い。''%%要は平常運転のチームダンガンロンパ%% --クリーチャーの造形などグロテスクな要素も多く、『ダンガンロンパ』ほどポップさやギャグに走った描写も少ないために余計にゲスさとホラー描写が強調されており、人によっては拒否反応が強く感じられてしまう。 --キャラクターの過去描写もストーリーに必然性があるとはいえ救いが無いものも多い。 -全体的にゲームバランス面はかなり尖っている。 --難易度選択は出来るので、戦闘面は楽になるのが救い。 ---なお、最高難易度にすると注意書きにあるとおり本当に地獄を見る。ただしシガバネを早く覚えさせたい時には重宝する。 ---クリオネや上位素材は難易度3以上でなければドロップせず、難易度4以上でなければドロップしないものも多い。~ 公式コンプリートガイドではドロップ確率がパーセントで記載されているのだが、難易度4か5でしかドロップしないものは0%以下のマイナス表記となっている。~ また、敵のステータス・ドロップ素材のパターンがいくつかあり、しかも出現場所で固定というものでもないため、レア素材の実際のドロップ確率は更に下がる。 //公式コンプリートガイドの内容を元に記述。 **問題点 良くも悪くもシガバネありきな部分が多く、全体的にゲームが進めば進むほどにダンジョン探索が面倒になっていくシステムとなっている。 -戦闘が単調。 --敵の攻撃モーション中に他のマスへ移動して回避するなど、ヒットアンドアウェイ戦法を繰り返していけば強敵相手かつシガバネ無しでも楽に勝てる事がある。 ---後半はスコアが余りまくるので、あまりシガバネなしで戦う意味もないが。 --また、探索面ではキャラの個性は強いものの、戦闘面では誰がやっても同じ攻撃手段しかないなど没個性気味。 ---キャラごとに武器への適性やソイネ効果が異なるため、どういうフォーメーションが戦いやすいかなどはある程度決まっている。 ---ある程度自由が利くため、好きにメンバー構成を決めることができるともとれる。 -装備品や食料はダンジョンでの入手と工作室・調理室による作成頼みなのだが、施設を拡張しないと作る事が出来るアイテムが少ないまま。~ なのに施設を拡張したいけど素材アイテムがなかなか出てこなく、もどかしい思いをすることが多い。 --また、一部の素材アイテムも調理・工作先が少なく無駄に持て余してしまう事もある。 -非常に多い初見殺し。 --シガバネへの調整のためか、敵の攻撃力が非常に高く設定されており難易度3程でも一、二撃で死んでしまう事が多い。 --スタミナを回復させるため調理したアイテムを食べさせたらアレルギーや毒で一撃死してしまったという展開もある。 ---エクステンドすればシガバネが付き問題は無くなるのだが、ボス戦など重要な箇所でやってしまうとかなり厄介。 ---このゲームは調理しても一切毒性が消えないため、調理して大丈夫だと思って食べてしまう、というケースは誰もが通る道。 --一応、危険そうな食材は一見して怪しいものが多いため、そのまま食べることは少ない。 --一部の敵は、ノックバック効果を持っており、これを食らうと難易度比例のダメージを受ける。 ---最高難易度となると、この手のダメージは最大値の8,9割持っていかれる上にシガバネで軽減できないため、油断するとシガバネがあってもあっさり死ぬ。 -シガバネボーナスのコンプリート。 --かなりの数がありコンプリートが結構大変。ちなみに、各キャラコンプリートでそれぞれトロフィーが獲得できる。 ---厄介なのは、攻撃モーションが同じなのに別の攻撃扱いの技を持つ敵が何体かいること。とりあえず、セーブしておいて駄目だったらロードするしかない。 ---また、状態異常も、例えば同じ毒でも神経毒・出血毒・細菌毒と複数あり、食らった直後ではどういう種類なのか分からない。死んでシガバネを獲得してようやく判明するのである。 -ゲージ管理が面倒。 --難易度が低い時にはそれほど上昇しないとはいえ、ストレスや便意に気を遣いながら進めていくため必然的にアイテムを多く持ち込む事となる。 ---ただし、難易度が高くても管理が困難なほど早く悪化するわけでもなく、サポートメンバーは変動しないため慣れでどうにかなる。~ 上記の通り、各キャラの役割はある程度替えが利く。 --ダンジョン内部にも所々にトイレ・料理場はあるのでそこである程度代えは効くのが救い。 -ダンジョン内部でイベントが発生するマスに移動すると周りが敵に囲まれている状況などにも関わらずイベントが強制的に発生してしまう。 --イベントを見終えた際に状況を忘れてしまい、あっさりと全滅してしまうなんて事故もしばしば。 --大きなイベントはマーカーが表示されているが、ない場合もあるため警戒を怠ることはできない。常に緊張感を持ってのプレイが推奨される。 -ダンジョン内での会話デモではキャラクターの生存状態が考慮されておらず、死亡状態でもキャラクターが会話に入ってくるため違和感が激しい。 --キャラごとに状況パターンを作ると膨大になってしまうため、こうしてしまったのもわからないでもないが…。 ---設定的にフォローが入るのかと思いきや、一切ない。 -幼年期はそれぞれのキャラにモデルが作られているが、壮年期以降は首から下が青年期とほぼ同じなど使い回しが目立つ。 -1つだけ、入手がある意味困難な素材が存在している。 --簡潔に言うと、攻略サイトやブログなどでは「こいつを倒せば入手できる」と書いてあるはずなのに、いくら倒してもドロップしないのである。 ---ドロップ率が低すぎるという人が多くいる一方、むしろ余っているという人がいるなど、よく分からない状態となっていた。 ---後に、どうしてそのような意見の相違が発生するか判明した。が、その情報が広まっているかは不明。 ---幸い、この素材は最強装備には必要がなく、装備のコンプリートに必要な数も少なく、そもそもコンプリートしても特に意味はないため、実害は少ない。 -武器カテゴリごとにパワーバランスが悪い。 --本作では斬撃・打撃・刺突・投射、の4つのカテゴリがあるが、最終的な攻撃力トップ3がすべて斬撃。 ---一方、刺突は最強でも斬撃最強の半分程度。%%サマルトリア王子(FC)。%% ---斬撃は使いづらいのか・最弱である刺突は小回りが利くのかと言えばそうでもない。その為、ボス戦ではどうしても斬撃に偏りがち。 --投射は遠距離攻撃ができるのだが、チャージ攻撃ができないため部位破壊などができず威力も低め。 ---遠距離攻撃をするには都度弾を消費しなければならないが、大量に持ち込むと重量やスペースが馬鹿にならない。 ---弾がなくても近接攻撃は可能で、全敵の射程を凌駕する位置から攻撃できるのでこれはこれでバランスをとった結果なのかもしれない。 #region(現在、以下の問題点はアップデートにより軒並み改善済み。) -アイテム持ち込みがかなり不便。 --武器防具クリオネは一つまでの所持。これらはまだしも、それ以外のアイテムのスタック数は5~10までと厳しく、大量に持ち運ぶ事がしづらかった。倉庫もすぐに一杯になってしまいがち。 ---アップデートにより、装備アイテム以外はすべて99個までまとめられるようになった。 --重量制限が地味に厄介。特に幼年期や老年期は制限が厳しくアイテムを少し持っただけで制限オーバーしてしまう事もしばしば。 ---一応、装備アイテムやシガバネで制限を緩和させる事は出来る。 ---キャラ死亡時に所持アイテムをばら撒いてしまい、そのおかげで床におけられるアイテム数が満杯となり重要アイテムをそのままロストしてしまう事も多い。~ 重量・持ち物制限なども相まって、死ねば死ぬ=キャラがいなくなるほどに回収が面倒になっていく。 ---アップデート後はロストした際にガレキ島の砂浜へ戻されるようになった。 -幼年期に装備できないアイテムが多いのに、その表記が一切無されていない。 --このため、青年期以降に死んでエクステンドした後に装備できなく不便な思いをすることも多く、わざわざ別の装備を用意する必要もある。 ---「〇〇の理解」などスキルを覚えさせる事で制限はある程度解除される。 ---アップデート後は全年齢で装備できるようになったが、それでも本来の条件を満たしていない時に限り、攻撃力や守備力が4分の1程度になるなど制限はかかる。説明欄に幼年期に不適合かどうかが表示されるようになり、分かりやすくはなっている。 ---とはいえ、幼年期でも変わらずに装備可能で強力なものもあるため、前線要員にはそういったものをつけておくなどして対応は可能。 #endregion() **総評 濃いキャラクターたちや軽快な会話など『ダンガンロンパ』の良点を受け継いでおり、『ロンパ』の作風が好きな人は確実にハマるだろうが、シガバネの癖の強さなどシステムの不便さと尖ったバランス、『ロンパ』以上の作風のゲスさもあり常人にはオススメできるとは言い難いゲームになってしまっている。 ただし、少なくともシステム面はアップデートもあって創意工夫で対処が可能となっており、漫然とプレイするか考えてプレイするかで印象はある程度変化すると思われる。 **余談 -良くも悪くも『ダンガンロンパ』シリーズの影響が大きい場面が見受けられている。 --本作のスタッフが『ダンガンロンパ』制作スタッフと同じという情報が開示されるや否や「ダンガンロンパと繋がりがあるんじゃないのか?」「黒幕は今回も超高校級の絶望だろ」とダンガンロンパとの繋がりを疑うユーザーが散見されている。 ---『[[ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期]]』終盤の衝撃的な展開や、作風の共通性などが相まってこのような憶測が立てられてしまったものと思われる。 #region(結果を言うと(軽いネタバレ)) 本作にはダンガンロンパとの繋がりは一切無く、本作単体でストーリーは完結している。ダンガンロンパシリーズを知らなければわからないネタも皆無。 #endregion --また、本作には『ダンガンロンパ』シリーズに関わってきた小高和剛氏と小松崎類氏は関わっておらず、「小高氏と小松崎氏が関わってないならいらない」と宣言するシリーズファンも見られている。 -ダンガンロンパシリーズのデータがあると、ゲストとして時折モノクマが出現する。~ ストーリーには一切関わらず、かなりの強さを誇るが、倒すと色々貴重品をドロップするなど一種のレアキャラ的な扱いとなっている。 --ダンジョン内にあるダンガンロンパシリーズのポスターを調べる事でも出現確率が上がる。 -ミニゲーム「ステミスカイ」は、実は元々は設定上のもので、企画したスパイク・チュンソフトとしてはミニゲームとして実装する予定はなかった。 --しかし、ランカース側から「できました」と報告が来たので、実装したとのこと。つまり、結構凝っているあれは''半ば趣味で作られたもの''。