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ベヨネッタ2 - (2016/01/11 (月) 22:35:55) の編集履歴(バックアップ)


BAYONETTA 2

【べよねった つー】

ジャンル ∞クライマックス・アクション
対応機種 Wii U
発売元 任天堂
開発元 プラチナゲームズ
発売日 2014年9月20日
定価 7,700円(税別)
レーティング CERO:D(17歳以上対象)
判定 良作
BAYONETTA? / BAYONETTA 2

概要

2009年にXbox360/PS3で発売された『BAYONETTA?』の続編。発売元が前作のセガから任天堂に変わり、WiiU専用ソフトとして発売された。 前作のWiiU版も同梱。 前作最大の特徴のスタイリッシュアクションはそのままに、タイミング押しQTEの排除やテンポを損なう要素を極力排除することで、文字通りのノンストップアクションを実現している。


ストーリー

バルドルとの死闘から数か月後。
パレードで賑わう街に、突如として天使たちが現れ人々を襲い始める。

魔女ベヨネッタは魔界の力を駆使してこれに対抗するが、
召喚した魔獣ゴモラさえもが暴走して彼女に襲いかかる。

共に戦っていた魔女ジャンヌが辛うじて彼女の窮地を救うが、
身代わりとなって致命傷を受け、その魂を魔界に引きずり込まれてしまった。

ジャンヌの魂を救える時間は残りわずか……。

エンツォの情報を手掛かりに、ベヨネッタは魔界への扉があるという、絶界の霊峰へと向かう。
そこで彼女を待ち受けているものとは……。

特徴

システム以外

  • 今作の舞台は霊峰フィンブルヴェトルとその近辺の街や遺跡。更に魔界も舞台となり、魔界の敵とも戦う。
  • 主役のベヨネッタやジャンヌは前作からデザインを一新。ロングヘアだったベヨネッタはショートヘアに、ベリーショートだったジャンヌはロングヘアになっている。
    • ジャンヌは前作の時点でも貧乳だったが、今作(および同梱のWiiU版ベヨネッタ1)では、胸パッド不正使用の発覚によりまな板に修正された。
    • 一定条件で前作の姿で操作することもできる。
  • ゲーム全体のテーマカラーは前作の「赤」に対して、「青」となっている。
  • 前作はジャズの名曲「Fly Me To The Moon」をアレンジした曲がテーマ曲として印象的に使われていたが、今作でも名曲「Moon River」をアレンジしたテーマ曲が存在する。

ゲームシステム

システムは基本的に前作と同様。攻撃ボタンの組み合わせによる多数のコンボと、敵の攻撃をギリギリで避けることで周囲の時間を遅くする「ウィッチタイム」を軸とした派手で爽快な戦闘がウリとなっている。

  • アンブラン・クライマックス(以下UC)
    • 本作の新要素。魔力ゲージが1本分以上貯まっている時にLボタンで発動できる強化状態。簡単に言えばデビルメイクライシリーズの魔人化(デビルトリガー)と似たようなシステムである。
    • 発動すると、一定時間すべての攻撃が魔人召喚技「ウィケットウィーブ」へと変化し、攻撃力と攻撃範囲がアップする。
      • 通常時でも各コンボのフィニッシュ技はウィケッドウィーブを放つ攻撃となっているが、UC中のコンボフィニッシュは魔人のほぼ全身が出現する、より強力なウィケットウィーブへと強化される。
    • また発動時に敵を怯ませる効果があったり、発動中は敵の攻撃を受けても怯まなくなり、どれだけダメージを受けても死なずに残り体力ギリギリで耐えるといった効果もある。
    • 前作ではダメージを受けると魔力ゲージが減ってしまうという仕様だったが、今作ではダメージを受けても魔力ゲージが減らなくなり、魔力ゲージを消費する強力なアクションをより使いやすくなった。
  • 前作で不評だった多くの要素が改善されている。
    • チャプター中のQTEの数が少なくなり、演出時間も全般的に短くなった。
      • 即死QTEに関しては、タイミング依存のものは全て排除。残りもほとんどの人が初見で対応できるものに。
    • QTEやトーチャーアタック(TA)の連打入力やスティック回転入力は、必要な入力回数が大幅に減少。プレイヤーやコントローラーへの負担が軽くなった。
    • 仕掛けの解除やトラップといった要素も少なくなり、純粋に戦闘だけを楽しみやすくなった。
    • アクションゲームとして別ゲーになる場面も一部存在はするが、いずれも射撃だけでなく近接攻撃が追加されて単調さが多少改善され、またボリュームも前作に比べて大幅に短くなっており、何度も繰り返し遊ぶ上でも許容しやすくなった。
    • 前作のミニゲーム「エンジェルアタック」は廃止。その他チャプター間の演出も短くなり、チャプター進行のテンポが良くなった。
    • 敵の攻撃のうち、「避けてもWTが発動しない攻撃」が無くなり、どの攻撃でもタイミング良く避ければ必ずWTを発動できるようになった。
    • 巨大ボス戦も、前作に多かった特定箇所しか攻撃を受けないものやテンポを削ぐギミックは無くなり、BAYONETTAシリーズ本来の楽しさである高速戦闘がメインとなった。
    • ラスボス戦でのとどめイベントは「吹っ飛ばしたラスボスを操作して目標まで持っていく」イベントであることが誰の目にも明白なように改善された。
    • 最高難度「∞CLIMAX」でも、敵の攻撃をギリギリで回避する「バットウィズイン」ならウィッチタイムを発動できるようになった。
      • ただし効果時間は非常に短い。
  • 今作ではアンブラン・アーマーというどこかで見たようなロボットを操縦することもできる。
    • 通常は一部のチャプター限定だが、特定のキャラやアクセサリーを使えば、魔力ゲージを消費してどのチャプターでも操縦できる。
  • 使用できるキャラクターは隠し含めて前作が2名だったのに対し、今作では5名に増加。
    • 本編のストーリーモードで使えるキャラは3名。他2名は、後述のタッグクライマックスでのみ使用可能。
    • ストーリーモード1周目はベヨネッタで固定。1周クリアすればジャンヌも使用可能。ジャンヌの使用条件は前作の条件*1よりも大幅に緩くなっている。
  • マルチプレイモード『タッグクライマックス』
    • オンラインで他プレイヤーとタッグを組んで、敵との6連戦を共闘・競争しながらクリアしていくモード。
      • CPUのパートナーと共闘する一人プレイも可能。
    • 各戦闘の開始前に、戦う敵と難易度を選択し、ベット(賭け金)を行なう。それぞれの戦闘でより多く敵にダメージを与えたほうが勝者となる。片方のプレイヤーが戦闘不能になった場合、もう一方のプレイヤーが制限時間内に蘇生をさせないと両者ともゲームオーバー。
    • クリアすると各戦闘ごとの勝者に報酬の賞金が与えられ、ゲームオーバーになると賭け金は没収される。
      • 稼いだ賞金(ヘイロウ)はストーリーモードで利用できる。
    • このモードでしか使用できないキャラクターや、このモードでしか戦えない敵も一部存在する。
  • その他
    • 敵のドロップ武器は全体的に弱体化。攻撃方法もパンチボタンやキックボタンによる使い分けはなくなり、Y(射撃)ボタンの1種のみ。
    • アクセサリー「マハーカーラの月」のカウンターによるWT発動は、前作では非常に効果時間が長かったのだが、今作では通常のWTとほぼ変わらない時間にまで弱体化している。
    • アイテムを使っても特にチャプター評価へのペナルティは無く、全難易度で最高評価を達成できるようになった。
      • アイテムを一度も使わなければチャプタークリア時に+5000ヘイロウのボーナスが得られるだけであり、それ以外の影響は何も無い。
    • 前作と異なりオートセーブ対応。チャプターの途中でも進行度によって細かくオートセーブされていき、ゲームを中断してもオートセーブ箇所から再開できる。
      • 戦闘の途中でダメージを食らったりして高評価が達成できなさそうな場合でも、直前のオートセーブ箇所からやり直せるので、各チャプターを高評価でクリアするハードルはグッと下がった。
    • プラクティスモードが前作よりも改善された。
      • 隠し機能などではなくチャプターセレクト画面から項目を選んで遊べるようになった。
      • 練習用の敵も用意されている。その場でメニューを開いて装備を変更することもできる。
      • ロード画面でも前作同様のプラクティスモードが可能。プラクティスモードにするための操作方法も画面にちゃんと表示される。

評価点

  • 爽快で歯応えのあるアクションや、スタイリッシュでおバカな演出、派手なシチュエーションなど、基本的な面白さは健在。
    • 特に最序盤の都会での戦闘は、非常に派手で映画的な展開で、序盤からクライマックス感がある。また「仮面の賢者」というボスとの戦闘における、背景で繰り広げられている巨大な戦闘なども特筆に値するクオリティ。
  • グラフィックも前作より美しくなっている。
  • 前作で問題とされていた要素の数々が大幅に改善され、より遊びやすいゲームになった。
  • ベヨネッタやジャンヌの新しいキャラデザは好評。二人とも前作より若々しく明るいデザインとなっている。
  • アンブラン・クライマックスの追加と魔力ゲージの仕様変更により、雑魚戦・ボス戦ともに、初心者でもより遊びやすく、爽快感溢れる戦闘を行うことが可能になった。
  • 前作よりも人型ボスと戦う箇所が増えている。特に中盤のアルラウネ戦はボス戦を行うだけのシンプルなチャプターであり、手軽に遊びやすい。
  • ストーリー
    • 仮面の賢者のキャラクターや、1と密接に繋がる大筋の設定は続編のストーリーとして良くできている。
    • ストーリーの途中で他のキャラと共闘する場面が多く、展開を盛り上げてくれる。
      • ムービーではなく、実際に一緒に戦える。
    • 前作ではただ召喚されるだけだったベヨネッタの魔人(魔獣)もストーリーに絡んでくる。この点も前作にはない新鮮な楽しさがある。
      • 前作でお馴染みだった魔獣ゴモラが暴走する展開の意外性とインパクトは圧巻。魔界での魔獣との戦闘もあり、ベヨネッタの相棒とも言える魔人マダム・バタフライにも焦点が当てられている。
  • タッグクライマックスモードは他のプレイヤーとの共闘感が楽しい。使えるキャラも多く、人によってはストーリーモードよりもメインとして遊べるだろう。
  • アンブラン・アーマーはロボットならではの豪快なアクションが可能。
  • 前作がついてくる
    • 本作を発売するにあたり、前作をWiiUに移植。日本語吹き替えや各種任天堂コラボコスチューム、ゲームパッド操作を追加した上で本作にバンドルしている。
    • 本作からシリーズを始めたい人にもおすすめの仕様となっている。
  • 英語音声だけでなく日本語吹き替えも選択可能になった
    • 田中敦子・子安武人・玄田哲章・若本規夫氏など声優として評価の高いメンバーを起用。物語を彩っている。
    • キャスティングは劇場版アニメに準拠している。
  • 任天堂とのコラボレーション
    • 本作は発売元が任天堂になった経緯から、任天堂キャラクターをイメージしたコラボコスチュームが用意されている。
    • コラボしたキャラクターはマリオシリーズのピーチとデイジー、ゼルダの伝説のリンク、メトロイドのサムス、スターフォックスのフォックス。ほかに、武器としてマリオシリーズのワンワンも登場。
    • これらのコラボはどれも力が入っている。コスチュームはいずれも独自のアレンジを施したコスチュームになっており、小物にまで遊び心がうかがえる作りになっている。また、ピーチ衣装の時は敵から得られるヘイロウ(お金)がコインに変わったり、フォックス衣装を着ているととあるステージでアーウィンが登場するなど、ファンならニヤリとする要素も。

賛否両論点

  • アンブラン・クライマックス(UC)が万能すぎるのでトーチャーアタック(TA)がやや空気と化している。
    • 広範囲・高威力のUCは複数の雑魚敵を一気に蹴散らせるため、単体技のTAに比べ非常に使い勝手が良い。魔力の使い道はほぼUCに使っていって間違いはない。また今作では敵のドロップ武器が弱体化したので、ドロップ武器を確実に入手できるというTAの利点も下がっている。そのため今作では、前作に比べてTAを使うべき機会が非常に少なくなっている。
    • とはいえTAも雑魚を即死、中ボスクラスを一撃で瀕死に持ち込む火力は健在なので使えないわけではなく、ちゃんと使い分けた方が良い場合もある。
    • 一応UCを禁止すれば、前作と似たような感覚でTAを多用していくことは可能。
  • 前作に比べて大型飛行機やビルなどの近代的な場面は少なくなり、魔界も舞台になるなど、全体的な雰囲気は前作と異なる。
  • 前作とは趣の異なる雰囲気
    • コミカルなシーンの多かった前作と比べ、基本的にシリアスな登場人物が多く、笑える展開なども少なくなっている。前作の主要人物・ルカとのロマンス(?)も今作では薄い。
    • 前作のジャンヌ戦は「主人公と同じ力を使うライバルとの戦闘」という定番の展開で好評意見も挙がっていたが、今作の人型ボスは趣が異なるため残念だという意見もある。
      • 一応おまけステージで「ベヨネッタ&ジャンヌ」というタッグの敵と戦うことはできる。しかしおまけステージでの戦闘なのでストーリーは特に無い。
    • ラスボス戦が巨大ボスではなくなった事もあり、スケールダウンしたのではないか…という声も。
  • とは言え、新作である以上、前作と方向性を変えてくるのは不思議な話ではないとも言える。前作のストーリーに思い入れの無いユーザーも多く、単純に今作のストーリーを評価する声もある。
  • 後半の過去ヴィグリッドステージは懐かしくて良いという人も多い反面、前作の要素の使い回しという否定意見もある。
    • 特に新規プレイヤーは同梱されている前作から続けてプレイすることも多いため、ほとんど間をおかずに同じステージを見ることになる。

問題点

  • 前作に比べてアクションの爽快感が下がった面もある。
    • ウィッチタイムは体感的に効果時間が短くなったと言われている。特にカウンター成功時のWT時間はかなり弱体化しており、WT中にガンガン攻撃を叩き込む快感は前作ほどではない。
    • UCの追加によるバランス調整のためか、ウィケッドの攻撃力は弱体化している。ウィケッドを決める快感はやや薄れた。
    • 敵のドロップ武器が弱体化した分、ドロップ武器の性能で押していく豪快な攻めがしにくくなった。
    • 難易度∞CLIMAXでもWTを発動可能になったのはいいのだが、WTの時間が短すぎて「せっかく攻撃を避けたのにほとんど反撃できない」「ウィケッドの出始めでWTが終了して攻撃を潰されたりウィケッドを避けられる」といったことになりやすく、いまいち爽快に戦いにくい調整となっている。
  • 各Verseの戦闘評価において、戦闘時間の評価基準が前作に比べて厳しくなった。
    • 高評価を達成したければ、強力な技を連発して速攻で敵を倒すというプレイスタイルが基本となる。そのため色々な武器を使ったり好きなコンボを決めて楽しむような余裕はあまりなく、戦い方の自由度が低くなりがち。
    • アイテムを使って攻撃力を上げたりすれば多少は余裕も出てくるが、アイテムはそう何度も使えるものでもないし、アイテムを使わず自分の実力だけで攻略したいというのも人情だろう。
  • 前作に存在した武器のいくつかがリストラされた。
    • 爆弾を設置したり、ヌンチャクを振り回したりと個性的な武器もあったのだが、それらに代わるような武器は今作では無い。
  • ストーリー
    • ストーリーの設定はともかく、唐突に別の場所に飛ばされる展開が妙に多いなど、展開に粗はある。
      • 前作と違って四天王的なボスを次々に倒していったりもしないので、中盤辺りからは目の前の問題に対処するばかりで「先に進んでいる」という感覚が薄れがち。
      • 前作はベヨネッタの過去の謎に迫りつつ因縁の敵を倒すといった展開で、終始一貫してベヨネッタというキャラクターに焦点が当てられていた。それに対し今作では、新たな敵と戦いつつ前作で起きた出来事を補完するといった程度の内容で、ベヨネッタよりも他のキャラに焦点が当てられており、ベヨネッタは他者の問題に巻き込まれた部外者という感がある(一応無関係ではないのだが)。
  • 前作ほどではないとは言え、相変わらずアクションゲームとして別ゲーになる場面を強要される。
    • チャプターによってゲーム内容も区別されていればまだいいのだが、一つのチャプター内でジャンルの異なるゲームを両方やらされるのだからタチが悪い。
  • 一部ボスの問題点
    • 巨大悪魔インシディアス戦は、前作の巨大ボス戦と似たような作業感がある。
    • 今作のライバルキャラである仮面の賢者戦は、敵の攻撃の予告動作が分かりづらい、画面が派手すぎてキャラが見えにくいなど、WT発動のために回避が重要である本作においては厄介な要素が多い。
  • 難易度表記が分かりづらくなった
    • 難易度表記が前作の「EASY・NORMAL・HARD・∞CLIMAX」から「1stCLIMAX・2ndCLIMAX・3rdCLIMAX・∞CLIMAX」へと変わっている*2
    • 最高難易度の∞CLIMAXに表記を合わせたものであり、また「EASY」というヌルゲーマー的な語感に抵抗を感じさせないためでもあると思われるが、初見ではどれがどの難易度か、どれが標準の難易度か判別しづらい。
  • タッグクライマックスモード
    • 相手プレイヤーの実力や「どれくらいの難易度で遊びたいのか」が分かりにくい。
      • 上級者であれば☆0~1(低難度)では物足りないし、初心者には☆2~3(高難度)だと辛い。そのため最初は☆1くらいの難易度の戦闘で相手の様子を見る、といった遊び方になりがち。
    • 相手プレイヤーとの競争によって「勝者が賞金を独占する」というルールだが、これが微妙な空気を生みやすい。
      • 「賞金など別にいらないので純粋に共闘を楽しみたい」という人にとっては、自分が競争で勝って賞金を独占してしまうと、相手に申し訳ない気持ちになるし、自分が負けた場合も戦闘ごとに「LOSE」と表示されるのであまり良い気はしない。
      • 賞金を相手に全額譲渡したり、競争ではなく賞金を均等に山分けすることなどもできれば、より素直に楽しみやすくなったと思われる。
  • ダウンロード版を買うと1・2合計で30GBの容量が必要になる。ダウンロード時間の長さもさることながら、WiiUの内部ストレージでは容量が足りないので、同時に保存するには外部記憶用HDDが必要になる。
  • その他細かい点
    • 戦闘終了毎に投げキッスなどで結界を壊す演出が、前作ではスキップできたのに今作ではスキップできない。尤も、スキップできなかったところで非常に短い演出なので細かい点ではあるが。

総評

前作の問題点を大幅に改善して遊びやすくなった一方で、前作の長所であるクライマックス感や戦闘の骨太な面白さはやや削られ、悪い意味でも「軽い」作風になっている。
とはいえ基本的にはよりスピーディに、より派手になった戦闘を楽しめる良作である。
また他プレイヤーとの共闘という新たな楽しさも提示している。
前作を丸々つけるという気前のいい販売形式も手伝って、前作経験者はもちろん新規層にもおすすめできる。
残念ながら売り上げは芳しくなく、続編も絶望視されているが、面白いアクションゲームがやりたいのであれば買うべきだろう。

余談

  • 本作はとても"難産"であったことが神谷氏twitter上にて明かされている。
    • 当初セガがパブリッシャーとして開発を進めていたがセガ側が打ち切り。そこで各社に本作のファンディングを求めていたがことごとく断られプロジェクト中止……になるところを、任天堂がパブリッシャーとして名乗りを上げたため開発が続けられた。結果として2014年に世にでることができた、という話。
    • その経緯を説明した上で、神谷氏は連日来ていた別ハードへの移植希望や任天堂バッシングに対して明らかな不快感を示していた。
    • 前作のPS3版の問題といい、つくづく業界の「大人の事情」というものを感じさせるシリーズである。
  • 前作にも登場していたボス戦BGM「You May Call Me Father」のイメージが本作をやると大幅に変わるという声も多い。
  • 今作の舞台や後半のストーリー展開は、『大神』のカムイ編との共通点がいくつか見られる。
    • 雪山とその周辺地域が舞台。過去の時代に飛んでの時空を越えた出会い。狼に変身する能力を持つ、仮面を被った重要キャラなど。
  • 海外Metacriticによるメタスコアは91と高評価。
  • 障害者支援団体AbleGamers財団により、「2014年にリリースされたゲームで最もユニバーサルデザインに秀でた作品」と評価された(参考1,2)