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ドラゴンボールZシリーズ - (2013/12/05 (木) 14:57:25) の編集履歴(バックアップ)


このページはPS2ソフト『ドラゴンボールZ』と、その続編『Z2』『Z3』の紹介をしています。



ドラゴンボールZ

【どらごんぼーる ぜっと】

ジャンル 対戦格闘

対応機種 プレイステーション2
ニンテンドーゲームキューブ
発売元 バンダイ
開発元 ディンプス
発売日 【PS2】2003年2月13日
【GC】2003年11月28日
定価 7,140円
廉価版 PlayStation2 the Best:2004年9月16日/2,940円
ポイント 原作再現は良好
ストーリーはセル編まで収録
見所は多いifストーリー
セルリン
ドラゴンボールゲームリンク

概要

据え置き機では『ドラゴンボール FINAL BOUT』から6年ぶりとなるドラゴンボールのゲーム*1
原作『Z』のサイヤ人編からセル編までを収録している。
OPムービーはドラゴンボールZの初代OPをフルポリゴンで再現したものとなっており、ストーリーモードも極力原作を再現している。
ちなみに、本作のみゲームキューブ版も発売されている。

+ OPとプレイ動画

基本的なシステム

  • 本作のシステムの基礎は続編である『Z2』以降も受け継がれている。
  • □ボタンでパンチ、△でキック、○で気功波、×でガード。
  • □+△、もしくはコンボの締めに相手を吹っ飛ばすチャージ攻撃が出せる。タメ中は一発分のアーマーが付き、最大までタメるとガード不能になる。
    • チャージは×(ガード)でキャンセルできる。相手を吹っ飛ばさずにコンボを続ける、フェイントをかける、チャージ中の被弾を防ぐなどに使える。
  • 自分と相手のチャージ攻撃がぶつかり合うとバーストモードに移行。レバガチャして勝った方がダメージを与えられる。
  • 格闘攻撃は方向キーを加えることで性能が変化する。
  • □+×で投げ。
  • □+△+×で変身。
  • ボタン同時押し技が多いが、LボタンとRボタンがショートカットキーになっている。
  • 地上ダウン寸前に×で受け身。
  • ×+↑で画面奥、×+↓で手前に軸移動。
  • ×+←←で気溜め。
  • 一部のステージ端で相手を吹っ飛ばすと演出に移行し追加ダメージを与えられる。
    • 天下一武闘会ステージではリングアウトとなり失格してしまう。
  • 各キャラクターの技などは手に入れたスキルを装備する事によって使えるようになる。
  • クリア後には隠しモードが開放される。
    • Z1ではミスター・サタンを使用してのスコアアタックである『レジェンドオブミスターサタン』が隠しモードとなる。

良点

  • 原作の名場面を再現しているなど、原作再現が良好。
    • また『もしもベジータが仲間思いだったら』『もしもセルがクリリンを吸収してしまったら』といったギャグ路線シナリオもある。
  • ストーリーモードのCGムービーの再現度が非常に高く、今でも語り草になっている。
    • オープニングムービーはテレビアニメのものを再現している。
  • プレイヤーキャラは隠しキャラを含めて24人と多い。またドドリアやラディッツ、17号、ヤムチャなどが格闘ゲームで使用可能になったのは本作が初でファンを喜ばせた。
    • 上記の通りミスターサタンも使用可能。しかも露骨に強い。
    • 意外なキャラクターが使えるようになるという部分は後の『スパーキング』シリーズに通ずる点がある。
  • 一部のキャラは2Pカラーで衣装が変わるのだが、そのチョイスがかなり凝っている。悟空はセルゲーム編で着ていた私服姿、ヤムチャはフリーザーが地球に襲来してきた時に着ていた私服姿など等。

難点

  • 格闘ゲームとしてはやや大雑把なシステム。
    • 上段・下段などの大きな違いがなく、各キャラのコマンド表も基本的に似たり寄ったりであり、コマンド自体も単純なものが多い。
      • キャラゲーだし、格闘ゲームが苦手な人にはこのくらいがちょうどいいかもしれないが…。
  • スキルを装備しなければ技や変身が使えない。
    • これ自体は別に悪いわけではないが、キャラごとに技が多いため使いたい技を使えないことも多い。
    • 挙句、投げ技すらスキル扱い。
    • 上位の変身スキルを装備するには、下位の変身スキルを装備しなければならない為に余計にスペースを食う。特に肝心の主人公である悟空が顕著。
  • 原作では名前がついた必殺技は少なく、多くの技スキルはオリジナルの技名なのだが、一部のセンスが最早ギャグ。
    • 例えばラディッツの場合は「サタデークラッシュ」「ダブルサンデー」……なぜ曜日?…まぁ原作も原作でこんな感じではあるのだが。
  • 必殺技のコマンドが「□→□→□→□→○」などであるため、パンチやキックを挟まなければ必殺技を出せない。
    • 技のコマンドは基本的にボタンの単調な組み合わせで出来ている。格ゲー経験者には退屈に感じるかもしれない。
    • ○で出せる通常気功波も一発ずつしか撃てないので、遠距離戦は殆ど出来ない。
  • 変身するには気力ゲージを貯める必要があるが、これを貯めるのに少し骨が折れる。
    • 例えば、本作で悟空が超サイヤ人になるには気力ゲージが5本も必要。狙って変身するよりは普通に戦ったほうが早いかもしれない。
    • しかも超サイヤ人に変身した後は気力が物凄い勢いで減っていく。
  • (↑と関係して)パワーアップ形態時に必要気力ゲージを下回った状態でダウンすると形態が解除されてしまう。
    • 超サイヤ人に変身するのに厳しい割には、解除はあっという間である。
  • ストーリーがセル編までしか収録されていない。
    • 隠しキャラでグレートサイヤマンが使えるぐらいである。
  • グラフィックの質(ポリゴンモデルやエフェクトなど)が低い。
  • 通常攻撃や必殺技のモーションの使いまわしが多く、一部ではキャラのイメージと食い違っている。
  • 敵の戦法が汚い。
    • 常にガード状態(どちらかと言えばガードボタン連打状態)または、ダッシュ攻撃を連続して使ってくる。投げ技は高確率ではじかれる。ダッシュ攻撃という方法もあるが、少しでも攻撃の手を緩めるとボコボコにされる。どうしろと・・・・

ドラゴンボールZ2

【どらごんぼーる ぜっとつー】

ジャンル 対戦格闘
対応機種 プレイステーション2
発売元 バンダイ
開発元 ディンプス
発売日 2004年2月7日
定価 7,140円
廉価版 PlayStation2 the Best:2004年9月16日/2,940円
ポイント グラフィックは大幅に進化
システムは前作とほぼ同じ
ゴタンとヤム飯、クリーザ

人気を博し、製作された続編。前作には出なかったブウ編のキャラクターも登場している。

概要(2)

  • OPが本作オリジナルのものとなった。テーマソングもアニメのOPを担当した影山ヒロノブ氏が歌っているため雰囲気にかなり合っている。
    • ちなみに『Z2』のOPは『Z3』で見ることも可能。
  • レンダリングが原作の雰囲気を再現した『ドラゴンシェーディング(いわゆるマンガシェーディング)』となった。
  • 前作のストーリーモードに代わってボードゲーム感覚でゲームを進めるドラゴンワールドモードが登場。
  • 隠しモードとして特殊な条件下で戦う『バビディの宇宙船』が追加。
  • さらに隠し要素としてドラゴンボールのセルフパロディ作品である『ネコマジン』のキャラクター・クリーザが使えるようになる(フリーザの別カラー扱いだが)。またドラゴンワールドモードの隠しステージの背景に他のネコマジンキャラが多数出演している。

良点(2)

  • OPがオリジナルアニメ。
  • ドラゴンシェーディングの導入によりグラフィックの質が向上した。
  • 究極技の演出がかなり派手になった。
  • キャラによってはその時の状態によって究極技の演出が変わるように。
    • 元気玉を例に挙げると、通常時及び界王拳ならそのまま投げつけるが、超サイヤ人だと龍拳に変化する。
  • ブウ編キャラの参戦。
    • それに伴い、戦闘中にフュージョンやポタラでの合体ができるようになった。
      • フュージョンは時間制限があるものの気力無限、ポタラは時間制限無しだが気力は普通と差別化されている。
  • 必殺技が「→+○」でも出せるようになり、前作よりは遠距離で戦えるようになった。

難点・賛否両論点

  • 前作から一部のキャラがリストラされた。
  • 基本的にシステムは前作とほぼ同じ。
  • 相変わらずモーションや必殺技の使い回しが多い。
  • メインモードであるドラゴンワールドモードが不評。
    • 基本的に原作再現だった前作とは違い、今作では終始悟空が主人公であり、原作とはかけ離れたストーリーが展開される。(例として人造人間編、何の脈絡もなく突然ドクターゲロ(人造人間20号)が現れ、19号ではなく栽培マンを5匹連れて追いかかってくるというもの。さらに、未来からトランクスが来ない)
    • パッケージ裏では「物語は自分で作り上げろ!」という謳い文句が書かれているが、実際はそこまでの自由度はハッキリ言って無い。
    • 各ターン1マスしか動けないため非常にテンポが悪い。
  • 原作で悟空の想像として登場したゴタン、完全オリジナルのヤムチャと天津飯のフュージョン戦士であるヤム飯、フリーザやセルやべジータやヤムチャ&天津飯を吸収した悪ブゥ(排球拳や操気弾など吸収した相手の技もきちんと使える)など悪乗りの産物の隠しキャラクター。
    • 爆笑したプレイヤーも多いが、結局のところ不評だったのかZ3では登場していない。
    • 折角の新要素「合体」をゴテンクスとベジットだけのものにしたくなかった、なんて事情もあったかもしれない。
  • 何故か青年トランクスが超サイヤ人2になれる。これまた何故か『Z3』でも引き続き変身可能。*2
  • スキルを買うためにはゼニーが必要となり、ゼニーを稼ぐために天下一武道会モードに入り浸ることになり易い。
  • バグが多い。ある操作をするとスキルを勝手に獲得できるバグや、人造人間17号・18号・セルの必殺技「エネルギーフィールド」を挑発でキャンセルすることで暗転中の時間停止のまま自分だけ動けるバグ(通称「ザ・ワールド」*3)など、ゲームの進行に影響を及ぼすものも多い。
  • 必殺技が「→+○」で出せるようになったはいいが、CPUがこれでもかと言わんばかりに必殺技を使ってくるようになった。(いわゆるぶっぱ)むしろ隙ができると思う人もいるかもしれないが、必殺技名を叫んでいるときは暗転状態で操作不可のためガード以外防御手段はない。
  • 必殺技の一部に自分と敵がアクションゲージをタイミングよく3回止めて最終的なゲージ量の優越で技の成功・失敗が判定されたり、アナログスティックを回転させてアクションゲージをためる、画面に表示されたキーを左に表示されたものから順番にミスせず押すなどの行為が必要になったものもある。
    • この判定に失敗すると技の威力が落ちたり技で相手の体力を0にしようとしても必ずギリギリ残ったりスーパーゴーストカミカゼアタックや操気弾のように自爆してしまうものもある。
    • なおこの手のアクションはZ3ではゲージ3回貯め合戦のみになった。

余談

Vジャンプの企画で『ドラゴンボールZ2V』という特別なソフトが抽選で2000名に配布された。
最初から全スキル開放状態、通常版にはいないクウラが使える(フリーザのコンパチ)が、セーブ・ロードができない。


ドラゴンボールZ3

【どらごんぼーる ぜっとすりー】

ジャンル 対戦格闘
対応機種 プレイステーション2
発売元 バンダイ
開発元 ディンプス
発売日 2005年2月10日
定価 7,140円
廉価版 PlayStation2 the Best:2006年3月2日/2,940円
ポイント グラフィックもシステム面も進化
アニメオリジナルキャラの追加
さりげにスパーキングと連動

Zシリーズ第3作。全体的な完成度が高まり、劇場版やGTなどのアニメオリジナルキャラも登場する。

概要(3)

  • ドラゴンシェーディングに更に磨きがかかり、テカりが加わるなど完成度が高まった。
  • 各キャラクターのストーリーを楽しめるドラゴンユニバースモード。
  • 大幅に改良されたバトルシステム。
    • キャラクターごとに設定された基準気力値。
      • これにより、各キャラクターは対戦中、気力が決められた基準値まで徐々に回復するようになった。
    • 連続して出せるようになった気功波。
    • 究極技の成否に関係する疲労ゲージの追加。
    • 「本気中の本気」を再現したハイパーモード。
      • ハイパーアーマーが付き、究極技が撃てるようになる。その代わり疲労が激しい。
    • 相手をふっ飛ばした際にできる追い討ち攻撃の追加。
    • 相手の攻撃に合わせてガードボタンを押した際に発動する避け。
    • 同時に方向キーを相手方向に向けて押すことによる見極め。
    • ボタン入力により、相手に連続でダメージを与え続けることが出来るドラゴンラッシュ。
    • 体術スキルの削除・アイテムスキルの追加。
  • 隠しモードではキャラクター育成モードであるドラゴンアリーナモードが追加。
    • 育てたキャラクターはパスワードにより、プレイヤー同士で戦わせることもできる。
    • 後に発売された『ドラゴンボールZスパーキング!』にて本作で育てたキャラを持ってくることも可能。

良点(3)

  • 今作もOPがオリジナルアニメで、主題歌も引き続き影山ヒロノブ氏が歌っている。
  • 劇場版やGTのキャラの参戦。『Z2V』にて先行参戦したクウラも勿論登場。
    • ちなみに、本作以降のゲームで必ずと言っていいほど出てくるブロリーとバーダックが初めて二人揃った。特にバーダックは今まで出演が一切無いながらも人気が非常に高いキャラであったためファンを驚かせた。
    • また、前作までCPU専用キャラだったサイバイマンとセルジュニアもプレイキャラに昇格した。
  • グラフィックのさらなる向上。陰影とテカりがよりくっきりしている。
  • 究極技の演出がもっと派手に。既存の物も若干手直しされた。
    • 特に「地球規模の爆発→演出後は地形が崩壊したステージで戦闘」という流れはCMで使われたこともあり話題を呼んだ。
    • 『Z2』『Z3』の演出は大分好評だったのか、アーケードのデータカードダスで脈々と使いまわされることになる。
  • ドラゴンラッシュの演出も原作再現度が高く迫力もあり評価が高い。
  • 戦闘システムが改良され、より遊びやすくなった。
    • 瞬時に相手の背後に移動する「見極め」、吹っ飛ばした相手への追い打ち攻撃、かめはめ波のような光線系必殺技がぶつかった時になる「撃ち合い」など、よりドラゴンボールっぽい要素が増えた。
  • スキルの付け替えのみだったカスタマイズ要素に、直接ステータスを弄れる育成モードを加えたことでより長く遊べるようになった。
  • ドラゴンアリーナでパスワード入力するとピッコロ大魔王、長髪のトランクス、天使の輪が付いた悟空が出現する。
    • パスキャラはプレイヤーが育てられる限界値よりもかなり強く設定されている。

難点(3)

  • 前作から一部のキャラがリストラされた。
    • 復活したキャラもいるものの、ザーボンとドドリアが結局復活しなかったのは不可解である。ドラゴンユニバースにて存在が触れられているだけに尚更そう感じる。
  • 改良したと言っても、やはりシステムの基本部分は変わらない。
  • ドラゴンラッシュは対人戦はともかく、CPU戦は運任せになりがち。
  • 前作よりは減ったが、まだまだ使い回しが多い。
    • 特にドラゴンラッシュは4パターンしかない。「各キャラに4パターン」でなく「モーション自体が4パターン」である。
  • 演出が派手になったことにより、ムービーの時間が長くなってテンポが悪くなった。
  • 前作までと比べて究極技を使えるキャラが大幅に増えたものの、悟天やラディッツなど一部のキャラは終始究極技が無いまま。
  • 前作同様、スキルを買うために天下一武道会に入り浸ることも多い。
  • スキル種類の変更により、すべての技が使える能力スキル『限界突破』が一部のキャラを除き、無用の長物と化してしまった。
  • 原作で強いキャラはステータス面でも露骨に強キャラ。カスタム無しでガチ対戦は無謀。
    • 一時期、公式サイトにてカスタムキャラによるネットランキングが開催されたが、上位は超一星龍でほとんど溢れかえっていた事からも伺える。*4
  • ヤムチャが栽培マンの自爆を喰らうと即死するなど、ネタ的な原作再現とはいえ厄介なものもある。

総評

原作の雰囲気をムービーによって大きく再現したシリーズである。
肝心のゲーム部分は『Z3』に至るまで大雑把なものではあるものの、原作が好きな人ならば買って損はない作品であると言える。
操作が簡単で分かりやすいので、ゲーム初心者にもオススメできる。
2002年頃からのリバイバルブームの流れで発売された作品で、売上はシリーズ累計150万本以上。
現在に繋がるDB人気を盛り上げた立役者の一人としてもいいだろう。

余談

  • 海外では『Dragon Ball Z Budokai』のタイトルで発売されている。ナンバリングも『Budokai 2』のようになっている。
    • 2012年には『1』と『3』をHDリマスターしたものがPS3とXBOX360で発売された。国内では未発売。
  • 本シリーズで作曲を担当したのはSFCのドラゴンボールのゲームにも関わっていた山本健司で、TVアニメ版とは雰囲気が異なる曲調のものが多く用いられているが、TVアニメ『ドラゴンボール改』で彼の楽曲に盗作疑惑が持ち上がった際に本シリーズについても検証され、いくつか洋楽などからの盗作疑惑が上がっている。
    • あくまで疑惑にとどまっていたのだが、あまりにもメロディがそのまますぎる上に『改』について東映アニメーション公式が楽曲の盗作を認め差し替えたこともあって、ファンの間ではほぼ間違いないという見解が固まっている。
    • 前述した海外のHDリマスター版ではBGMが差し替えられた。