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アクションゲーム 翔べよ!! ドラゴン! - (2020/02/11 (火) 16:18:09) のソース

*アクションゲーム 翔べよ!! ドラゴン!
【あくしょんげーむ とべよ どらごん】
|ジャンル|滝昇り2Dアクション|&image(https://www.nintendo.co.jp/ds/dsiware/kt9j/img/ds.jpg,height=160)|
|対応機種|ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア)&br;Nintendo Switch|~|
|発売・開発元|シルバースタージャパン|~|
|配信開始日|【DSi】2010年12月8日&br;【Switch】2017年9月7日|~|
|定価|【DSi】200DSiポイント&br;【Switch】300円(税別)|~|
|プレイ人数|【DSi】1人&br;【Switch】1~2人|~|
|セーブデータ|1箇所|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|ひたすら滝の上を昇る修行カンフー戦士達&br()不安定な足場を確保しないと即終了|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
携帯機のダウンロード専用ソフト中心のメーカーであるシルバースタージャパンからリリースされたソフト。~
同社の『[[アクションゲーム マジカルウィップ]]』と同じ「アクションゲーム」の冠が付くゲームタイトルだが、関連性は特にない。~
3人のカンフー戦士がジャンプで滝の上をひたすら昇る修行に挑むというストーリー設定。~
オートセーブ方式。ゲーム中のステージは"上方向スクロール・DS本体の上下二画面が繋がった状態"でのゲーム表示となる。 


**主なルール
-キャラを操作し、ジャンプを駆使して画面上方向を延々と目指していく。
--初期キャラ(男戦士1)の他に、特定条件を満たすと男戦士2と女戦士も使用できるようになる。
---各キャラには「移動スピード・ジャンプ力・ライフ数」に性能差が図られており、使い勝手に相違がある。&br()男戦士1は平均性能(ライフ3)、男戦士2はジャンプ力重視(ライフ2)、女戦士は移動スピード重視(ダメージで即ミス)という性能となっている。

-キャラの操作は以下の通り(全キャラ共通)。
--十字ボタン左右で左右移動、及びジャンプ中の移動制御。
--Aボタンでジャンプ動作。2回連続で押せば二段ジャンプも可能。鳥を踏みつけた後でもジャンプ操作が効く。
---ジャンプ中に十字ボタン上かLボタンで「滞空」。ジャンプの落下スピードを抑える。
---ジャンプ中に十字ボタン下かRボタンで「急降下」。ジャンプの落下スピードを速める。
---ジャンプ中に鳥に対して踏みつけをするとダメージをあたえられる(直接的な攻撃操作はない)。

-キャラが足場を踏み外して画面下部へと落下するか、鳥からのダメージでライフがなくなってしまうとゲームオーバーとなる。
--キャラがミスしない限りは、スクロールスピードが激しくなり難易度が上がった状態で延々とゲームが続けられる。

-ゲーム中は強制スクロールとなっており、同じ足場をずっと確保する事はできない。ジャンプのペースが速いと、スクロールスピードがより早くなる。次々に現れる足場を的確に利用しなければ生き残る術はない。
--「丸太」…上から下からへと垂直に落ちてくる。キャラが乗った後にジャンプすると消滅してしまう。
--「岩(小)」…上から下へとらせん状に落ちてくる。
--「岩(大)」…岩(小)よりも一回り大きい岩。動き方は小と同じだが、足場目的以外でキャラがこれにぶつかると動きを塞いでしまう危険性を伴う。
--「地形」…一切動かない足場。安定した足場確保ができる反面、岩(大)同様に足場目的以外でキャラがこれにぶつかると動きを塞いでしまう。

-滝には敵である複数の鳥がたむろする形で飛行している。踏みつければダメージを与えられるが、それ以外の接触ではダメージとなってしまう。&br()足場に触れる事なく複数の鳥を連続で踏みつけると、コンボカウンターが蓄積され、多大なスコアボーナスが得られる。
--「鳥(小)」…頻繁に出現する、いわゆる雑魚敵。踏みつけ1回で倒せる。
--「鳥(ボス)」…ある程度滝を昇ると出現するボス相当の敵で、飛び道具や体当たりで襲い掛かってくる。踏みつけを5回で倒せる。また、一向に倒せないでいると撤退してしまう。
--場合によっては足場だけに留まらず、鳥の踏みつけも足場確保の手段となり得る(踏みつけ後もジャンプ操作が効く為)。

-プレイ結果・無敵モードについて。
--本作は選択キャラ毎に「滝を昇った最大距離」と「ハイスコア」の両方が記録される。
---スコアに関してはキャラをジャンプさせたり、鳥を踏みつけで倒す(コンボを繋ぐ)事で入手できる。
--ゲーム中に特定条件を満たすと「無敵モード」が選べる様になる。
---無敵モード時はライフが無制限となり、落下ミス以外でのミス要因がなくなる(キャラが鳥に触れてもミスしなくなる)。但し、このモードでのプレイ結果は一切記録されない。


//『記事の書き方』のページに倣い、「批評点」という項目を「評価点」と「問題点」に分離しました
**評価点
-小粒ながらも中毒性高し。
--「ただ上を昇るだけ」という単純明快なルールでありながら、地味にはまれる面白さ。
---いかにしてジャンプ(二段ジャンプ)を行い、足場の確保を把握するかという戦略が詰まっており、そのゲーム性はなかなかに高い。
---本格的に高嶺を目指したければ「滞空や急降下の使い分け」や「鳥の踏みつけを足場確保として利用する」といった応用テクニックも必要となるだろう。
---昇った距離と一緒にスコアも稼ぎたいのならば「鳥の集団を連続踏み付けで倒してコンボを繋ぐ」テクニックも重要となる。一歩踏み外すと間違えると高確率で滝下へと転落だが…。


**問題点
-油断すると即終了の恐怖。
--はっきりいって、本作は普通にプレイしても即効でゲームオーバーになってしまう高難易度である。
---なんといっても「足場を確保できないとミス確定」という環境がきつい。その足場も不安定な位置にある場面が多い為、「いつの間にやら足場がなくなっていた」という状況になりやすい。
---それに加え、不安定な足場に混ざって鳥が遠慮なくうろついており、「足場探しに必死になっていたら、鳥にぶつかってダメージをもらっていた」という状況にもなりがちである。
---プレイヤーキャラの女戦士は「ジャンプ力最低・鳥に触れたら即ミス」という低性能ぶりで極端に使いにくい有様((但し、彼女は移動スピードが速いので鳥を素早く踏みつけやすいという利点もある。まさに上級者向け仕様といえる。))。他2キャラに関しても決して頑丈な性能とはいえないのがまた…。
--しかし、テンポの良さも相まって、この死にやすい環境が「''ちくしょう、もう一回だ!''」とムキになってしまう中毒性に繋がる。まさに、「計算されつくされた高難易度」といえるだろう。

-あんまりカンフーらしくない世界観。
--本作はカンフー映画を意識したゲームデザインではあるが、その割にはカンフーらしさが薄い。
---プレイヤーキャラの攻撃手段は踏みつけだけでパンチやキックの類は使わず、ゲーム内容に関しても滝の上に昇るだけで別にカンフーである必然性は感じられない。
---グラフィック・BGM周りに関しても決して悪い訳ではないものの、あんまりカンフーらしさを感じない平凡なもので収まっている。

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**総評
カンフーらしさはほとんどないが、「あらゆるものを地形として利用し滝をひたすら昇る」という中毒性はなかなか面白い作品。安価で入手できるのも嬉しい次第。

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**移植
-2017年9月7日にNintendo Switchに移植された。
--基本的な内容は3DS版と同じだが、以下の相違点がある。
---ゲームタイトルが「翔べよ!! ドラゴン!」となった(「アクションゲーム」の冠はない)。
---販売価格が300円となった(3DS版に比べ100円相当の値上げ)。
---プレイヤーキャラ3人が初めから全員使用可能。無敵モードに関しては3DS版同様隠し扱い。
---ライフ制に加え残機制も導入された。残機数は各キャラ共通で3、ライフ数は3DS版と同様。ミス後は途中復活となる。
---難易度が「かんたん」「難しい」の2種類から選択できるようになった。
---2人同時プレイが可能となった。どちらかのプレイヤーの残機が0になると強制ゲームオーバーとなる。