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ポケモンARサーチャー - (2017/05/03 (水) 17:29:43) のソース

*ポケモンARサーチャー
【ぽけもんえーあーるさーちゃー】
|ジャンル|体感シューティング|&image(https://img-eshop.cdn.nintendo.net/i/a647a3149ba9e7a19bde96a4f73054ef17b76e327cf60918093c73cacda9efcb.jpg)|
|対応機種|ニンテンドー3DS(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)|~|
|発売元|ポケモン|~|
|販売元|任天堂|~|
|開発元|クリーチャーズ、ゲームフリーク|~|
|配信開始日|2012年6月23日|~|
|定価|300円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|備考|『[[ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2]]』と連動要素あり&br;3D表示非対応 |~|
|判定|なし|~|
|ポイント|BW2をサポートするシューティングゲーム&br強力なレアポケモンを入手可能。|~|
|>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ関連リンク>ポケットモンスターシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
『[[ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2]]』(この記事では以下BW2と記載する)の発売と同時にニンテンドー3DSのeShopにて配信されたDLソフト。~
本作はシューティングゲームでポケモンや道具をゲットすることが可能で、それらをBW2に送るための専用のツールソフトである。~
ちなみにBW2は発売当時既に普及していたニンテンドー3DSでは無く、様々な事情から前世代機であるニンテンドーDSでの発売となった。~
そのため3DSユーザーへの配慮からか、本作はニンテンドーDSソフトのツールながらニンテンドー3DS専用ソフトになっている。~

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**特徴
***主なゲーム内容
-ゲーム自体はシューティングゲームで、『ゆめぐも』という物体に向かってビームを当てる。
--ただしいつでも自由にポケモンの捕獲が出来るわけでは無い。なぜならゆめぐもは一度シューティングゲームを終えるとほとんど無くなってしまうので、一定時間が経過するか一日に3回のみ使用できるゲームコインを5枚消費しないとゆめぐもは満タンにはならない。そのためゲームを遊べる回数や時間が制限される。
-ゲームにはニンテンドー3DSに搭載されているカメラ機能やジャイロセンサーを使用する。そしてカメラに映された一定の数のゆめぐもに向かってビームを当てる。
--そしてビームを当てたゆめぐもから飛び散る物は二種類ある。通常のピンク色のゆめぐもからは『ゆめだま』というものが画面に飛び散り、これを撃ち落としていく。
---ゆめだまは基本3個ほど飛び散るが、4~5個ほど飛び散ることがあり、そうなった場合は素早く当てれば当たるほど連鎖して飛び散る。
--黒いゆめぐもからはまぶしい光をまとう物体がでてくる。この光る物体にビームを画面に表示されるメーターが埋まるまで当て続けるとポケモンやどうぐが手に入る。
---光る物体はプレイヤーに向かって攻撃してくる。また捕獲には制限時間が存在するため、制限時間内にビームをメーターが埋まるまで当てられないと捕獲は失敗となる。

***ゆめだまの使い方
-前述したゆめだまは一定数集めると『パーツ』と呼ばれるもの(他のシューティングゲームで例えるならば新ステージのようなもの)が出来る。このパーツで様々なポケモンが捕まえられるほかトルネロス・ボルドロス・ランドロスといったポケモンが登場し、これらのポケモンとシューティングゲームによる対戦が可能であり、捕まえればBW2に転送できる。
-ほかにもゆめだまを消費して、捕獲するために必要なビームの威力や耐久力を上げたり、出現するゆめぐもの増殖や捕獲を補助してくれる道具を購入することが出来る。

***その他
-捕獲したポケモンや道具は『ちょうさデータ』としてBW2に転送する。その後BW2の『ニンテンドー3DSリンク』から本作のデータを入手できる。またデータを送る場合はBW2のカセットは挿入してねばならない。
--連動可能なのはBW2のみであり、BWには直接転送することは出来ない。
--本作で保存できるポケモンやどうぐなどの道具は12個まで。それ以上手に入れようとすると、引き換えに道具やポケモンを逃がさねばならない。
--ちなみにBW2側で一度受け取っていないと転送できないので、こまめにBW2を起動して確認しておいた方が良い。
-本作でプレイヤーに対してパーツの完成度の報告や軽いアドバイスをしてくれるキャラはバーネット博士という女性キャラ。本作の舞台である『夢のはざま』について研究しているらしい。見た目も個性的なキャラ。本編に関わらない博士キャラながら人気はなかなか高い。
--が、後に思わぬ形で本編と関わることになる。詳細は余談にて
--また本編に登場するマコモ博士とは友人関係のようである。

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**評価点
-BW2との連動
--様々なポケモンをゲットし本編のBW2に送ることができるのが最大の売り。本作で捕まえられるポケモンはいずれもレアな隠れ特性を持っているのも嬉しいところ。また本編ではやや値段が高い道具を稼げるので冒険が楽になる。
--トルネロス・ボルドロス・ランドロスといった貴重な準伝説ポケモンも入手できる。本作で入手した3匹は隠れ特性を持っている他、BW2でイベントを起こすと「れいじゅうフォルム」へのフォルムチェンジが可能になる。
---中でも''霊獣ランドロス''は対戦でも高い使用率を誇る強力なポケモンであり、それ目当てで本作を購入したユーザーも少なくない。
--さらにBW2以前の第四世代のソフトである『ダイヤモンド』『パール』『プラチナ』『ハートゴールド』『ソウルシルバー』をスロットに挿して本作をプレイすると、''セットしたソフトのパッケージの伝説のポケモンを入手できる''といいう大盤振る舞い。
---こちらも普通のプレイでは手にはいらない隠れ特性を持っている。「マルチスケイル」持ちのルギアは非常に強力。
-意外にもシューティングとして完成度が高い
--ただの連動用のツールかと思いきや、意外とシューティングゲームとしては低くない難易度で熱中できる。ジャイロセンサーやカメラ機能も存分に使用しており、内容自体は短いが単体のSTGとして見ても意外と完成度は悪くない。

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**問題点
-連続してプレイ出来ない
--仕方がないと言えば仕方がないのだが、一度ゆめぐもを使い切ると、捕獲をするのに十分なゆめぐもが貯まるまでしばらく待たねばならない。そのため連続でプレイできない。
---一応一日3回まで使用できるゲームコインを五枚消費すれば、即座にゆめぐもが満タンに出来る。とは言え3DSのゲームコインは他のソフトで使うことも多いので消費には配慮せねばならない。
---一日3回しかチャージできないという制限も厄介。コインがどれだけ余っていようと補充できるのは3回きり。
--本編側のゲームバランスや健康面への配慮、本作そのものを遊ぶ上でプレイ回数の制限により適度にメリハリをつけるなどといった観点から、意図的に制限しているのだとは思われるが。
-厳選が困難
--本作で手に入れたポケモンの厳選は困難を極める。理由としては本作はデータをBW2のボックスに直接送り込むうえに、ボックスに入った直後にレポートがされるためである。
--とある方法を使えば厳選自体は可能なのだが、その方法を使ってまで厳選するのは正直面倒な面が強い。
-外で遊びにくい
--本作はゲームの仕様上ジャイロセンサーをフルに使うため、電車などの狭い場所でプレイすることは少し難しい。一応人目を気にせねばプレイは出来るだろうが、そういうプレイヤーはあまり存在しないだろう。
--仮に人目が気にならなくとも、車の通る公道だとか、足元が不安定かつ狭い電車でプレイするのは極めて危険。開けた公園ならば大丈夫かと思いきや、今度は人間や遊具との接触事故が発生しがち。
---そのため本作を遊ぶ際には、自分の家など建物内で遊ぶことがほとんどだろう。
-BW2との連動がほぼ必須
--単体でも遊べないことはないのだが、ポケモンや道具といった報酬に意味がなくなり、結果としてゲームを遊ぶ醍醐味も損なわれる。やはり最低限BW2は所持していないと辛い。
-ARである存在意義が薄い
--ポケモンが現実世界に出てくるコンセプトであるが、演出面では殆ど活かされていない。
--ゆめぐももゆめだま出現するポケモンも場所によって出現率が異なるわけでもなく一定感覚で出現する。カメラ機能が活かされてる場面が無い。
--当時はまだもの新しいAR機能を使った現実世界と連動したゲームであることをアピールさせたい側面があると思われる。

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**総評
BW2のツールソフトとしては非常に魅力的なソフトである。~
DLソフトのため購入費用として300円ほど必要だが、本作で手に入るポケモンは値段相応かそれ以上の価値があると断言して良い。

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**余談
-3DSのダウンロード専用ソフトを「人気順」に並べ替えると''トップ''に表示される。レアポケモンの販促力恐るべしというところか。

-ARを用いたポケモンのゲーム、ということで後の『Pokemon Go』の先達と言えなくもない。

-本作に登場するバーネット博士は後に『[[ポケットモンスター サン・ムーン]]』にてとあるキャラの妻として再登場する。
--派生作品の人物が本家に登場するのは初の出来事であり、本作時点では独身だった彼女が新作で既婚者になったことで本作を知るプレイヤーは色々な意味で驚かされた(劇中の台詞で新婚であることも発覚している。)。