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*beatmania IIDX 20 tricoro 【びーとまにあ つーでぃーえっくす とぅうぇんてぃー とりころ】 |ジャンル|DJシミュレーション|~| |対応機種|アーケード|~| |販売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~| |稼動開始日|2012年9月25日(19日に先行稼動)|~| |判定|なし|~| |ポイント|「''竜頭蛇尾''」&br;イベントが増量した反面、期限付きに&br;HD化&システム大幅変更、それによるバグも&br;EXPERTモード廃止&br;異例の長期稼動|~| |>|>|CENTER:''[[beatmania IIDXシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- ~ #center(){{ &big()&color(Red){''輪''}&color(Orange){''音''}&color(Orange){''転''}&color(Blue){''奏''} }} ~ ---- **概要 『beatmania IIDX』シリーズ21作目。~ 本作では「トリコロール(三色)」を元に、赤・黄・青の三色がテーマカラーとなっている。 キャッチコピーは「輪廻転生」をもじった「輪音転奏。」。~ #co{ **概要 『beatmania IIDX』シリーズ21作目。~ 本作では「トリコロール(三色)」を元に、赤・黄・青の三色がテーマカラーとなっている。基本は白いデザイン。~ イベントをコロコロ変えて遊んでもらうという意味合いもあるらしい。イベント開催時にはその対応する色を基調としたデザインになる。 ~ キャッチコピーは「輪廻転生」をもじった「輪音転奏。」。~ デザインは「未来都市」や「仮想空間」をテーマにしている。~ 販促ポスターはナンバリング「20」記念ということもあって10th styleと同じようにRoots26キャラクターの集合図になっている。~ ちなみに本作のイメージキャラの1人である士郎以外は全員学ラン・セーラー服姿になっている。~ 一番上にいる金髪の新キャラクターは、公式で一切言及されておらず結局謎なままになっている。((6作後の「CANNON BOLLERS」にて「姫留(ヒメル)」という完全新規キャラであることが判明した。))~ 猫叉Master氏もSDに就任し、L.E.D.氏と二人体制になった。本作のシステムBGMは彼が担当している。} **特徴(変更点) 目立つ変更点のみ挙げる。 -''画面解像度UP(HD化)'' --ただし、ブラウン管筐体では従来の解像度となっている。 -システムBGM関連 --本作から、エントリーから選曲画面までシステムBGMがクロスフェードで繋がるようになった。 ---選曲BGMゲットキャンペーンで手に入れられるのも同様である。 --エントリーとモード選択とプレー終了時には、音声案内がつくようになった。 -オプション画面 --モードセレクト画面でオプション設定が出来なくなった。 --オプション画面表示中、EFFECTボタンでビギナーオプションと通常オプションを、VEFXボタンで通常オプションと詳細オプションを切り替えられるようになった。 --ビギナーオプション ---初心者用に設定項目を減らしたモード。 ---間違ってこのモードを開いてしまうと、ここで表示されていないオプションが全て解除される厄介な点も。 --通常オプション ---従来とほぼ同等だが、ハイスピード設定の削除・DP専用オプションの移動を受けて、一部が1項目につき1キーから2キーに割り当てられた。 --詳細オプション ---ゴーストスコア表示、判定表示位置、判定タイミング(FAST/SLOW)表示、判定数表示(JUDGE)、''判定タイミング調整''のオプションを設定できる。 -オプション --ハイスピード表記が実際倍率表示へ変更された。また、SUDDEN+を使用していなくても緑数字が表示されるようになった。 --''フローティングハイスピード'' ---ハイスピードの値を細かく設定可能。最小値は0.50、最大値は10.0で、鍵盤で0.5ずつ変更、ターンテーブルでさらに細かく微調整できる。 ---緑数字((ノーツが表示される時間を示す数字。HSとSUD+の値によって変動する))を固定したままSUDDEN+を動かすことができる。 ---ハイスピード値が前ステージ終了時の白数字・緑数字に合わせて曲開始時に自動で設定される。 ---曲のBPMが途中で変動したとき、SUDDEN+を動かすと開始時の緑数字に自動的に合わされる。通称「皿チョン」。 ---前作で実装されたSUDDEN+ TYPE Bは廃止された。 --H-RANDOMオプションが復活。もちろんスコアは保存されない。 --HIDDEN、SUDDEN、HID+SUDは使うプレーヤーがほぼいなかったためか廃止。 --前作にあったHELP BUTTONは廃止された。 -選曲・プレー画面 --ローディング画面での曲名表記のフォントが「V」などの一部専用フォントを除いて統一された。 ---「F」や「HARETICUS」など削除されてしまったものも存在((この2曲に関しては数年後復活した。))。 ---逆に、TЁЯRAのHYPER J-POPシリーズの楽曲は豪華なフォントに。 --ローディング画面にハイスピード設定方法のナビゲーションが出るようになった。 --また、判定文字のフォントも変更。 --4:3ムービーが登場 ---旧曲は従来通りのサイズのものと、全画面サイズになっているものが存在。 ---次回作以降では一部の新曲や移植曲にて16:9ムービーも登場。これらはムービー表示領域の上下にレターボックス(黒帯)を配置して表示する形式となる。 --シングルプレー時にスコアグラフを表示しない場合、プレーしていない側のレーンが表示されなくなった。 --Resort AnthemからDPでのレイヤーが左上しか表示されていなかったが、本作から4画面全てに表示されるようになった。スコアグラフ表示時にも、ムービーが少し透けて見えるようになっている。 --リザルト画面でのレイアウトが変わった。 ---ここではFAST/SLOW数の表示をすることもできる。 -スコアグラフ --スコアグラフとBGAの位置を入れ替えることができる。 --ちなみにグラフでは、スコア更新時にグラフ上にカットイン表示が出るようになっている。 -STEP UPモードの仕様変更 --課題曲がステージごとに毎回ランダムで変わるようになった。 --次の月への進行と、クプロパーツ解禁がそれぞれ最短1クレずつでできるようになった。 --前作は手形を3つ集めていくだけで進むことができたが、本作では特定の月で発生する「試験」をこなさなければ先に進むことができなくなっている。 -''EXPERTモードがなぜか廃止。'' --稼働末期まで、公式サイト上に詳細不明な項目が1つあり、それがEXPERTモードに関するものであったと思われる。 -トランメダル --いわゆる実績システム。 --獲得するとデラーが貰え、本作では一定量集めると復活曲を解禁することができた。 -今日のイチオシ♪ --毎日、オススメ楽曲として3曲がピックアップされる。 --3曲を全てプレーしてコンプリートするとトランメダルを獲得できる。 --本作に限り、選定に規則がある。 -所属店舗の登録 --ただし黄イベント開催中は不可。 -ライバル挑戦状 --相互ライバルにしていると、両者プレー済みかつライバル勝利時の告知が挑戦状として来るようになった --「ライバル挑戦状」フォルダにて、その記録に挑戦し勝利できれば回数に応じてトランメダルが入手できる。 ***イベント -LEGEND CROSS RED ver -Ω-ATTACK BLUE ver -ぼくらの宇宙戦争 YELLOW ver --本作の3つのメインイベント。詳しくは後述。 -LIMIT BURST --前作までのEXTRA STAGE専用曲をイベント化させたようなイベント。 ---残念ながらONE MORE EXTRA STAGEは存在しないが、過去作のONE MORE EXTRA専用曲とタメを張れるほどの高難易度譜面は存在する。 --月ごとに出現する曲が変わり、週を進むごとに条件が緩和され、下位譜面も出現する。 ---新曲が1曲と、まるでナンバリング「20」を祝福するかのごとく他機種から人気ボス曲が1曲ずつ登場する。 ---最後の「Timepiece phase II」のみ、特定の条件を満たすと別譜面のCN Ver.が出現した。 --イベント化にあたって解禁が必要になった。詳しくは後述。 -Road to SPADA --次回作のIIDX 21 SPADA稼動前に行われたイベント。 --先行曲が解禁されると思わせて……?詳しくは後述。 -店舗対抗 IIDXの乱 --楽曲解禁は無く、スコアによる店舗対抗イベント。 --上位店舗及びスコア上位者には、称号が授与される。 -Café de Tran --「jubeat saucer」との連動イベント。 --ムービーは全曲汎用。 --システムは「Lincle Link」に近いものだが、それほど悪評ではなかった。詳しくは後述。 -私立BEMANI学園 --6機種が対象の連動イベント。 --ムービーは全曲汎用。 --BEMANIアーティスト同士のコラボ企画である。連動イベントの中では評価はそこそこ良い。詳しくは[[ここ>BEMANIシリーズ 多機種連動イベント#id_c23e36ce]] -クプロ・ミミニャミ・パステルくんのみんなで宇宙戦争!! --beatmania IIDX・pop'n music・REFLEC BEATの3機種連動イベント。 --評価が「Lincle Link」並かそれ以上に悪い。詳しくは[[ここ>BEMANIシリーズ 多機種連動イベント#id_b898b299]] -Lincle LINK --前作から継続。稼動終盤の「Road to SPADA」開催同時に、第一弾の楽曲のみカードで解禁できるようになった。値段は高め。 **評価点 -HD化による画質向上 --ただし、この頃はまだブラウン管で稼動しているところも多かった。 -オプションの充実 --特にFHSと判定タイミング調整機能の2つは、IIDXのプレー環境を大きく変えた。 ---FHSは、今までHSを合わせにくかったかなり速い曲や遅い曲をプレーさせやすくなった。その一方で、ソフラン曲での事故を促すようにさせてしまった面もある((例えば、曲開始していきなり6倍も加速する「MAX300」など。))。 -楽曲は全体的に評価が高く、ムービーのインパクトが強いものが多い。ナンバリング「20」を記念してか、古参プレーヤーへのサプライズとも見れる要素も見受けられる。 --IIDX初参加((かつて「GOLDEN CROSS」の棋譜を監修をしたことがある。))のU1-ASAMi氏による「Illegal Function Call」は五鍵前期のアニメや選曲画面を模したムービーとなっており、古参プレーヤーを感動させた。 --PONの「Howling」では、PONが曲名どおりストップモーションで''叫びまくる・暴れまわる''レイヤーが色々な意味で話題に。%%わかりやすく言うと新しい顔芸。%% --TAGは「TAG」名義のIIDX新規楽曲では初めて((TAG名義の移植曲、CAPACITY GATE名義は前から存在))となる「Re:GENERATION」を提供。曲名や曲調、ボーカリストのERi((以前SUPER HIRONE 彩華-AYAKA-として満名義の楽曲を担当していた。))の存在から、前作星に帰っていったあのSUPER STARへのアンサーソングのような扱い。 --前作に衝撃デビューを果たしたPrimの楽曲「狂イ咲ケ焔ノ華」は前作と打って変わって中二病要素全快の電波曲となった。 ---いわゆる「萌え系電波曲」もイベントで2曲ほど登場している。その片方は稼動終盤に登場したが……詳細は後述。 --「To my star」のムービーでは星野奏子が一人芝居に挑戦。そして前作で引退したSUPER STAR 満-MITSURU-の姿が。 --今やBEMANIを代表する楽曲「FLOWER」がIIDXにも登場。ムービーはDJ YOSHITAKA本人のライブ映像になっている。 ---後のイベントで「JOMANDA」と「VALLIS-NERIA」も移植され、作曲者本人にそっくりなキャラが登場する%%厨二臭い%%ムービーが話題になった。 --後のbeatnation RHYZEメンバーであるOSTER projectが初参加。前作七大悪魔キャラが登場するレイヤーも話題になった。 ---キャラデザインはGOLIが描き直したものだが、マモニスのおっさんが若返っていたり、ルシェちゃんが妙にイケメンになっている。(前者に関しては楽曲コメントでストーリーがついている。かなりギャグだが) --元SEGAのコンポーザーである長沼英樹が参加。提供した「LUV CAN SAVE U」は難易度は高くないが大人気となった。 --HARDCORE TANO*Cレーベルから初参加したDJ Genkiの「Shining World」、USAOの「ZED」、DJ Norikenの「Neonlights」は稼動直後から人気を集めた。 --アニメソング界で有名なクリエイター集団、Elements Garden所属の中山真斗が「メイメツ、フラグメンツ」を提供。 --「LIMIT BURST」のIIDX新曲「Sol Cosine Job 2」にて、DJ TECHNORCHが久しぶりにIIDXに復帰した。 --赤イベントではそれぞれdjTAKA、Sota、Kors K、Tatsh、wacが中ボス曲を担当。詳しい解説は後述するが、どれも「過去とのクロス」というテーマで過去曲をモチーフにした新曲となっており、いずれも人気が非常に高い。 ---キャラ方面ではエルピス(白い天使)とパール(青い魔法使い風の女性)が人気を集めた。 --赤イベントにて、beatmania IIIのED曲である「mnemoniq」が、CS移植曲としてだが移植され古参プレーヤーを驚かせた。公式サイトでは作曲者本人からの曲コメントも。 --青イベントで追加されたDJ MURASAMEの新曲「仮想空間の住人」は従来のような難易度ごとではなく、SP→DPで曲が繋がるという新たな試みも。レイヤーは久々に虎大和(TIGER YAMATO名義の楽曲((現在は全て削除されてしまった。唯一の登場曲は「We are Disっ娘☆よっつ打ち命」のみだったりする。))に登場していたお団子頭の女の子)が登場。%%SPA譜面には正体を隠す気が無い全押しも……・。%% --同じく青イベントの黒猫ダンジョン(TOMOSUKE)の新曲「龍と少女とデコヒーレンス」はムービー・曲・譜面と3拍子揃い好評。jubeatとpop'n musicで人気を博したモード(水色ツインテールのキャラ)がIIDXのムービーに登場。 --黄イベントでのREDALICEの新曲「VEGA」は曲以上に''奇妙な服装でじたばた走るハゲのおじさん''という謎過ぎるキャラクターが話題になった。 -過去を意識したボスフォルダ「LEGEND CROSS」の演出・コンセプトは好評 --楽曲は、2つの過去バージョンで自分が提供した楽曲の要素を入れることをコンセプトにしている。 ---例えば2thと10thが解禁条件となるdj TAKAの「ΕΛΠΙΣ」は2thの「.59」と10thの「Pandora」のフレーズが盛り込まれている。((更にキャラ造形も「.59」のレイヤーで登場した天使を意識、曲名・キャラ名の「エルピス」もパンドラの箱に残された最後のものが由来。ちなみに小惑星エルピスが59番目に発見された惑星なのだが、そこまでは意図していなかった模様。)) ---他には、Sota氏のそれまでの曲のフレーズを盛り込んだ「CONCEPTUAL」や歴代Eagle(kors k氏)曲の声ネタを詰めた「S!ck」等、いわゆる「集大成」とも言える楽曲もあり、アーティストのファンなら感涙モノ。 --フォルダ内での演出はかっこいいと好評。 --楽曲の出現条件がやや難解であり、掲示板などで検証されてようやく特定された((「573」という数字が関わっているのが判明した後はすぐ特定された。))。 ---EX SCOREを「573」にして曲を終える、FHSを「5.73」に設定して曲を終えるなど満たすのがやや厄介な条件も存在した。 --フォルダ内のボス曲の勲章(クリスタル)の付け方に仕掛けがあり、1曲につき2個ずつつける必要がある((片方は正規、もう片方はRANDOMでプレーする。))。 --クリスタルを揃え、フォルダ内でとあるコマンドを入力すると度胸兄弟による「Thor's Hammer」が最上級者の前に立ちはだかる。 --ONE MORE EXTRA STAGEは出現難易度があまりにも高すぎた((緩和前は、前述の「Thor's Hammer」を正規AAA+EXH。))ため、緩和するまで存在が謎な状態になっていた。 ---そのボス曲はRyu☆の「Plan8」。曲名の由来は氏がアマチュア時代に組んでいたユニット名とのことでこちらも「過去とのクロス」を意識した楽曲。Another譜面は大ボスらしく☆12の中でも抜き出て高難度な譜面。 ---撃破に失敗すると、クリスタルが半分没収される。 --ボスフォルダだけにとどまらず、イベントの進行度に応じてしれっとCS移植曲が解禁されている。 --謎解き要素が多いことには賛否もあったが、古参から新参まで問わず楽しめる評価が高いイベントになった。 --しかし、イベント開催中までは良かったのだが、やはり自動解禁は無く…(後述)。 -「BEMANI学園」は前述の通り、連動イベントの中では珍しく評価は良い方。 **賛否両論点 -一部表記・レイアウトの変更 --様々な機能が追加されて便利になった一方とはいえ、ハイスピの実倍数表示、オプション画面やリザルト画面のレイアウトの変更などは旧作からの一部プレーヤーには戸惑わせる要素になり、慣れるのにやや時間がかかるものになった。 ---ACとCSを遊んでいるプレーヤーは特に戸惑いやすい。 -ボス曲の大量移植 --「LIMIT BURST」や連動イベントで、いろんな機種のボス曲が節操無く移植されたことに眉をひそめるプレーヤーも少なからず存在する。当然の如く、その大半は☆12と更なるインフレ。 --ちなみに、本作のイベントボス曲も連動イベントで他機種にあっさり移植されている。 -「Café de Tran」の解禁 --「jubeat sauser」ではPASELIを用いれば1TUNEのみのプレーが可能だったため、全体的なクレ数だけで見れば「Lincle Link」よりはマシであり、そこまで問題視はされなかった。 ---1曲30~40pでプレーしても貰えるお菓子の質にそこまで差は無く、どちらかといえばIIDXをメインにするプレーヤーが有利な仕様だった。 --「Lincle Link」と同様に連日プレーで解禁が早まる可能性があるという仕様もあって、ひたすらそれを繰り返す作業ゲーになってしまいがち。 -作業ゲー気味な「Ω-ATTACK」 --ゲームをプレーすることでCP(コードポイント)を貯め、六角形のパネルで構成された迷路のようなマスを開放していくイベント。 ---マスの上に解禁譜面や解禁アイテム「ウェポン」が落ちている。 ---効率よく解禁するには「ウェポン」をいかに使うかという戦略性が問われる。 --イベント開始から約2ヵ月後に、「クプロの部屋」にて獲得CPを増やす緩和アイテム「ブースター」が登場。 --カーソルが縦方向なので、やや混乱を招きやすい。 --L.E.D.と幽閉サテライト(実質的にStarving Trancerと森永真由美)の合作「トリカゴノ鳳凰」が中ボス、猫叉Masterの「Proof of the existence」が大ボス。それぞれ本作SDの楽曲である。難易度としてはどちらも☆12中堅レベルといったところ。 --イベントは割りと貢ぎゲーで、解禁譜面の難易度的には割りと地味であるが、解禁楽曲は全体的に評価が高い。 --イベント終了後の措置については後述。 -3色イベントボス曲のレイヤーについて --各イベントのボス曲は、前作同様クプロの戦闘形式のレイヤーである。 ---その中でもストーリーに関わった女性キャラ(ラピカ、リピカ、ルピカ、鳳凰鈴火)は人気を博した。 ---よりによってイベント大ボス曲で、露出の多い衣装を纏った萌キャラが出てくるという事態に抵抗を感じるプレーヤーも多少はいた。 ---ちなみにストーリーが終わったPENDUALの次回作以降でも、イベントのUIで登場している。 **問題点 -処理落ちバグ --ハードウェア関連の不具合だと思われるが、一部楽曲のノートが微妙にズレてきたり、判定がおかしかったりする。 -BGAのバグ --一部楽曲のレイヤーが表示されなかったり、ズレたりしている。 --アップコンバートに失敗したのか、一部楽曲の専用ムービー・レイヤーが削除され汎用ムービーになってしまった。特に古い曲に多い。 --また、一部楽曲の両下端(Lincle以前にゲージがはみ出ていた所)が欠けている楽曲も存在。 -青イベントに関するバグ --急遽修正されたが、特定の条件を満たした場合にゲームの進行が停止するバグが発生した。 --青イベント開始前に、今日のイチオシにそのイベントの解禁曲である「たまゆら」を入れたことでネタバレとなってしまった。 ---また特定の条件を満たすと、イベント開始前にもかかわらずBLUEイベントのボス楽曲の解禁メダルを手に入るバグが存在した。 -「LIMIT BURST」の解禁 --毎月曲が登場する点は評価が良かったのだが、前作までのEXTRA専用曲とは違い常駐に解禁が必要になってしまった。 ---前作までのように自動的に常駐されず、常駐にはe-AMUSEMENTのカード購入が必要。 ---譜面を出現させてプレーしたか否かで、デラー価格が変わるようになっている。もちろん各曲の出現できる猶予は1ヶ月である。 ---プレーしていない場合、プレーした場合の''4倍''の価格とかなり割高になってしまう。 -EXPERTモード廃止 --曲が決まっているオフィシャルコースでは5曲も遊べ、オリジナルコースを作成することもできたこのモードが廃止されたことはやはり痛い。 --おそらくPASELI関連の問題であるだろう。 --同モードは次回作でも廃止されたままだったが、次回作『22 PENDUAL』で当時のBEMANI界隈におけるコース・段位認定相当モード実装ブームに乗る形で復活する事になった。 -選曲BGMゲットキャンペーン --特定のアーティストの楽曲をプレーすると、そのアーティストの選曲BGMがクプロの部屋に登場する、というもの。 ---選曲BGMはデラーで購入する必要がある。ちなみに一定数「出現」させると、クプロパーツを貰えた。 --第6弾まで行われたのだが、後半からプレー必要曲数がかなり増え、選曲BGMがその割りに高い値段で売られ、さらに稼動終盤でそこまで長い期間は無かったので、評価は良くなかった。 -プレーヤー間の格差が酷い「ぼくらの宇宙戦争」 --3色イベントの最後の、店舗対抗イベント。 --過密店舗と過疎店舗で解禁労力が非常に大きく変わってきてしまうという問題が生じた。 ---過密店舗では、ほとんどプレーしていないのにいつの間に新曲が出ていたという状態になる一方、過疎店舗ではとんでもない貢ぎゲーが課さられる。 ---前述の通り、このイベント中には所属店舗が変更できないため誤って過疎店舗に登録してしまうと泣きを見る羽目になる。 ---イベントに貢献するほど貯まってCS曲が解禁される「ヒロイックゲージ」なるものが存在するが、直接店舗間の差を埋めるものにはなっていない。店舗に全然貢献していないと割と重いゲージと化す。 --解禁曲は主に同人界隈で活躍するコンポーザーが多めに参戦し、電波曲が多めである。 ---SOUND HOLICやmosaic.wav、前作に続きARMが参戦している。後半ではレギュラーメンバーのSota Fujimoriやkors kがいつものノリの楽曲で参加している。 ---本作のラスボスのポジションとなるこのイベントの大ボス曲はまさかのPrimの萌え系電波楽曲「キャトられv恋はモ~モク」であり、このポジションに電波系の楽曲が来たことに後味を悪く感じるプレーヤーは少なくなかった。おまけに難易度も☆12ではそこそこ難しい方ではあるが、最上位レベルの「Plan8」や連動イベントのボス曲達には遠く及んでいない。 //ハートは全角のvで代用 -3色イベントでの寸劇が長い。 --イベント中には、会話イベントというかクプロの寸劇が発生する。 --スキップはできるが、後から公式サイトなどで閲覧したりする機能は一切無し。かといって観ようと思えば、順番待ちもあるアーケードの場では気まずいこと必至。 --3色イベントはストーリーが繋がっているのだが、話がまとめきれておらず((赤→ボスに逃げられる。青→兄を撃破し妹と操られていた娘を救い出す。黄→ボスに逃げられる、その際赤ボスとつながっているような話がある…で、終わり。))、投げっぱなしな展開になってしまっている。一応、次々回作のIIDX 22 PENDUALでストーリーに決着は着いた。 ---ストーリーの主人公かつプレーヤーの分身となっているクプロが「ご褒美に釣られてホイホイ仕事を引き受けるスケベ野郎」というキャラ付けになってしまい、ストーリーを見てられないと感じるプレーヤーも……。''クプロパーツには女性キャラモチーフのパーツが多いにもかかわらず''、である。 -3色イベント終了後の措置 --イベントが進行するにあたって、各イベントには期間が設けられており、解禁を逃すと後々カード解禁することになる。 ---''常駐手段が無かった赤イベントのボス曲のみ、全員カード解禁''となる。ただし、ボスフォルダに楽曲を出現させなかった場合は必要デラーが割高になってしまう。ボスフォルダが稼動終了まで続いていた前作とは違い、カード解禁をしないとプレー手段が無い点が痛い。 ---赤・黄イベントは終了後すぐにカードが登場したが、青イベントのカード登場はイベント終了から数ヵ月後だったために未解禁に終わるとしばらくは解禁手段が無くなっていた。 ---CS移植曲は3イベント共に、黄イベント終了後にやっとカード解禁できるようになった。赤イベント終了との期間はなんと''約8ヶ月''である。 ---このようにイベント中に解禁できないとしばらくの間解禁できなくなってしまうことには批判が強い。 -もはや詐欺に近い「Road to SPADA」 --''本作の評価を最も下げたイベントといっても過言ではない。'' --条件が非常に重く面倒な割に、解禁するものがクプロパーツのみというまず微妙な内容だった。 ---ちなみに条件にはイベント開始後しばらくは絶対に達成できないものがあったために、プレーヤーを撹乱させてしまった。 --''解禁する内容について前情報が無かった''ため、楽曲が解禁するものだと思って努力をしたプレーヤーの期待を裏切る結果になってしまった。 ---結果、クプロシステムに対してヘイトを溜めてしまったプレーヤーが増えてしまった。 -前述の通り、連動イベント「みんなで宇宙戦争」は非常に不評。 **総評 稼動からしばらくは、主に赤イベントのおかげで評価はよいものに落ち着いていた。~ しかし、稼動末期に近づくにつれ黄イベントや「みんなで宇宙戦争」、「Road to SPADA」という評価が悪いイベントが立て続けに来たため、微妙な気持ちで本作を終わらせたプレーヤーが続出してしまった。~ 純粋にイベント・楽曲の完成度に加えてボス曲の難易度から「赤イベントを最後に持ってくればよかったのではないか?」という意見が今でも多くのプレーヤーから見受けられる。~ また、一部イベントにおいて楽曲がカードでしか常駐できないことや、開催期間を逃がすとしばらく解禁不可になることには批判が集まった。イベントが増量したこと自体は賛否両論である。~ システム面では高画質化や特にオプション周りの進化で、プレー環境は良くなった。ただし、それゆえのバグも色々と発生してしまった。 **その後 -長い稼動期間を経て、次回作IIDX 21 SPADAが稼動した。 --しかし、本作の''メインイベント解禁曲と復活曲が無条件で解禁されていない''という事態になった。 ---しばらくして赤イベントの楽曲は無条件解禁されたが、それ以外はトランメダルによる解禁となった。 ---また、これらの楽曲はSPADAで開催されたイベント「BEMANI遺跡」の解禁要素となった。 --連動イベントも全てそのまま継続し、一切無条件解禁はされなかった。 ---「Lince Link」は、やっとSPADAの途中で無条件解禁された。 ---「Café de Tran」、「BEMANI学園」、「みんなで宇宙戦争」はSPADAの途中でイベントが終了し、「BEMANI遺跡」の解禁要素となった。ただし「BEMANI学園」のみ、プレー回数での解禁が可能だった。 -そして「BEMANI遺跡」は続き、結局無条件解禁しないままさらに次回作のIIDX 22 PENDUALが稼動してしまう。 ---PENDUALで「BEMANI遺跡」が終了し、その後は本作のカードにあたる「ホログラム」での解禁になった。相変わらずベーシックコース加入が必要。 -結局、''全てのtricoroのイベント曲が無条件解禁されたのはなんと3作後のIIDX 23 copula''である。ちなみに、その内数曲が削除されてしまっている。 **余談 -本作を最後に、Tatsh氏の楽曲提供がピタリと止まってしまった。また、長い間IIDX常連だったkobo氏、上野圭一氏、S.S.D.氏、Dr.Honda氏は前作を最後に提供が止まってしまった。 --もっとも、これは当時リリースしていた他のBEMANI機種でも同様であり、2010年代前半はアーティストの世代交代が頻繁に行われた時期だったといえるだろう。 --その後、Tatsh氏については2016年に『DDR HOTTEST PARTY』から『Dance Dance Revolution A』へ「Lesson by DJ」が、2018年に『[[CHUNITHM STAR>CHUNITHM]]』(セガ)から天下一音ゲ祭を通じ『[[SOUND VOLTEX IV HEAVENLY HAVEN]]』へ「Xevel」がそれぞれ収録と、IIDX外では少ないながらも楽曲収録の動きがあった。 ---IIDXにおいても、『[[24 SINOBUZ>beatmania IIDX 24 SINOBUZ]]』から『[[25 CANNON BALLERS>beatmania IIDX 25 CANNON BALLERS]]』にかけて「RED ZONE」「仮想空間の旅人たち」それぞれにLEGGENDARIA譜面((『21 SPADA』からの新要素で、一部楽曲にのみ存在する第4譜面。))追加というテコ入れはなされており、忘れ去られているわけではないようである。 --S.S.D.氏についても、IIDXへの楽曲提供が途絶えて約6年後『[[REFLEC BEAT 悠久のリフレシア]]』に新曲「アエル」を提供している。 -本作の次にボスフォルダが採用された『22 PENDUAL』のイベントは本作同様にボスフォルダ→ΩATTACK相当の個別解禁イベントという構成であったが、前2作の反省やファンの要望に応えたのか、更なる次回作の『23 copula』より開催順が逆転し個別解禁イベント→ボスフォルダという構成になった。 --なお、本作以降の作品でぼくらの宇宙戦争に相当する全店舗対抗解禁イベントは一切行われていない。その代わりなのか『22 PENDUAL』からはEXTRA STAGE専用曲とエンディング曲の解禁を兼ねたイベントが稼働終期に開催されるようになった。 --もっとも、全店舗対抗解禁イベントに関してはプレーヤーはおろかスタッフ間でも失敗を認めている可能性が高く、結局のところ実験として採用されただけで終わった感が否めない。 -本作のサントラは2本リリースされるとアナウンスされたものの、本作単品のサントラはvol.1のみに終わり、収録漏れ楽曲は次回作のサントラに収録された。~ もっとも、他機種であるDance Dance Revolutionとpop'n musicでもX3 VS 2ndMIX、eclaleそれぞれで同様の事態が発生した為、現在のBEMANIシリーズ全体で起こりうる問題の一つとも言えるだろう。 --ちなみにサントラの2本体制は次回作以降もしばらくの間で行われていたが、そちらの場合はデフォルト曲を収録した物と隠し曲を収録した物の2つで構成されていた。現在は次回作のサントラのvol.1に前作後半の楽曲が収録されるのが半ばお約束になりつつある。 -本作は、韓国版も発売されている。これは、『beatmania IIDX 2nd style』以来14年ぶりのことである。 --基本的なゲーム内容は日本版とほぼ同じだが、主に以下の点が異なる。 ---一部曲の専用ムービーとレイヤーが削除され、汎用ムービーに差し替えられている。 ---PASELI非対応であるため、PASELI専用サービスは使用不可能。 --なお、操作方法パネルはローカライズされているが、ゲーム中表示のローカライズは行われていない。 //(2020/02/10)オフライン稼働に関する記述を追加。 -本作から『25 CANNON BALLERS』までのAC版6作は、e-amusementサービス終了後のオフライン稼働が不可能となっている。 --そのため、Lincle LINK第1弾楽曲、『19 Lincle』での隠し曲の大半と隠し譜面、本作~『25 CANNON BALLERS』の収録曲と追加譜面がその間に削除された場合、AC版ではプレー不可能となっていた。 ---なお、『beatmania IIDX 26 Rootage』(2018年11月稼働)ではオフライン化対応キット導入筐体に限り、e-amusementサービス終了後にオフライン稼働できるようになった。 ---このキットが適用された筐体は『26 Rootage』の稼働開始時点の状態となっているため、『25 CANNON BALLERS』でのイベント解禁曲や(版権曲扱いの)一部楽曲などはプレー不可能である。 -今作で登場したボスキャラクター達(通称ピカ族)は今作以降も解禁イベント画面での常連キャラとなる。 --今作で投げっぱなしだったストーリーは『PENDUAL』で一応はきっちり解決し、それ以降は解禁画面で協力してくれたり敵対したりするような関係となっている。
*beatmania IIDX 20 tricoro 【びーとまにあ つーでぃーえっくす とぅうぇんてぃー とりころ】 |ジャンル|DJシミュレーション|~| |対応機種|アーケード|~| |販売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~| |稼動開始日|2012年9月25日(19日に先行稼動)|~| |判定|なし|~| |ポイント|「''竜頭蛇尾''」&br;イベントが増量した反面、期限付きに&br;HD化&システム大幅変更、それによるバグも&br;EXPERTモード廃止&br;異例の長期稼動|~| |>|>|CENTER:''[[beatmania IIDXシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- ~ #center(){{ &big()&color(Red){''輪''}&color(Orange){''音''}&color(Orange){''転''}&color(Blue){''奏''} }} ~ ---- **概要 『beatmania IIDX』シリーズ21作目。~ 本作では「トリコロール(三色)」を元に、赤・黄・青の三色がテーマカラーとなっている。 キャッチコピーは「輪廻転生」をもじった「輪音転奏。」。~ #co{ **概要 『beatmania IIDX』シリーズ21作目。~ 本作では「トリコロール(三色)」を元に、赤・黄・青の三色がテーマカラーとなっている。基本は白いデザイン。~ イベントをコロコロ変えて遊んでもらうという意味合いもあるらしい。イベント開催時にはその対応する色を基調としたデザインになる。 ~ キャッチコピーは「輪廻転生」をもじった「輪音転奏。」。~ デザインは「未来都市」や「仮想空間」をテーマにしている。~ 販促ポスターはナンバリング「20」記念ということもあって10th styleと同じようにRoots26キャラクターの集合図になっている。~ ちなみに本作のイメージキャラの1人である士郎以外は全員学ラン・セーラー服姿になっている。~ 一番上にいる金髪の新キャラクターは、公式で一切言及されておらず結局謎なままになっている。((6作後の「CANNON BOLLERS」にて「姫留(ヒメル)」という完全新規キャラであることが判明した。))~ 猫叉Master氏もSDに就任し、L.E.D.氏と二人体制になった。本作のシステムBGMは彼が担当している。} **特徴(変更点) 目立つ変更点のみ挙げる。 -''画面解像度UP(HD化)'' --ただし、ブラウン管筐体では従来の解像度となっている。 -システムBGM関連 --本作から、エントリーから選曲画面までシステムBGMがクロスフェードで繋がるようになった。 ---選曲BGMゲットキャンペーンで手に入れられるのも同様である。 --エントリーとモード選択とプレー終了時には、音声案内がつくようになった。 -オプション画面 --モードセレクト画面でオプション設定が出来なくなった。 --オプション画面表示中、EFFECTボタンでビギナーオプションと通常オプションを、VEFXボタンで通常オプションと詳細オプションを切り替えられるようになった。 --ビギナーオプション ---初心者用に設定項目を減らしたモード。 ---間違ってこのモードを開いてしまうと、ここで表示されていないオプションが全て解除される厄介な点も。 --通常オプション ---従来とほぼ同等だが、ハイスピード設定の削除・DP専用オプションの移動を受けて、一部が1項目につき1キーから2キーに割り当てられた。 --詳細オプション ---ゴーストスコア表示、判定表示位置、判定タイミング(FAST/SLOW)表示、判定数表示(JUDGE)、''判定タイミング調整''のオプションを設定できる。 -オプション --ハイスピード表記が実際倍率表示へ変更された。また、SUDDEN+を使用していなくても緑数字が表示されるようになった。 --''フローティングハイスピード'' ---ハイスピードの値を細かく設定可能。最小値は0.50、最大値は10.0で、鍵盤で0.5ずつ変更、ターンテーブルでさらに細かく微調整できる。 ---緑数字((ノーツが表示される時間を示す数字。HSとSUD+の値によって変動する))を固定したままSUDDEN+を動かすことができる。 ---ハイスピード値が前ステージ終了時の白数字・緑数字に合わせて曲開始時に自動で設定される。 ---曲のBPMが途中で変動したとき、SUDDEN+を動かすと開始時の緑数字に自動的に合わされる。通称「皿チョン」。 ---前作で実装されたSUDDEN+ TYPE Bは廃止された。 --H-RANDOMオプションが復活。もちろんスコアは保存されない。 --HIDDEN、SUDDEN、HID+SUDは使うプレーヤーがほぼいなかったためか廃止。 --前作にあったHELP BUTTONは廃止された。 -選曲・プレー画面 --ローディング画面での曲名表記のフォントが「V」などの一部専用フォントを除いて統一された。 ---「F」や「HARETICUS」など削除されてしまったものも存在((この2曲に関しては数年後復活した。))。 ---逆に、TЁЯRAのHYPER J-POPシリーズの楽曲は豪華なフォントに。 --ローディング画面にハイスピード設定方法のナビゲーションが出るようになった。 --また、判定文字のフォントも変更。 --4:3ムービーが登場 ---旧曲は従来通りのサイズのものと、全画面サイズになっているものが存在。 ---次回作以降では一部の新曲や移植曲にて16:9ムービーも登場。これらはムービー表示領域の上下にレターボックス(黒帯)を配置して表示する形式となる。 --シングルプレー時にスコアグラフを表示しない場合、プレーしていない側のレーンが表示されなくなった。 --Resort AnthemからDPでのレイヤーが左上しか表示されていなかったが、本作から4画面全てに表示されるようになった。スコアグラフ表示時にも、ムービーが少し透けて見えるようになっている。 --リザルト画面でのレイアウトが変わった。 ---ここではFAST/SLOW数の表示をすることもできる。 -スコアグラフ --スコアグラフとBGAの位置を入れ替えることができる。 --ちなみにグラフでは、スコア更新時にグラフ上にカットイン表示が出るようになっている。 -STEP UPモードの仕様変更 --課題曲がステージごとに毎回ランダムで変わるようになった。 --次の月への進行と、クプロパーツ解禁がそれぞれ最短1クレずつでできるようになった。 --前作は手形を3つ集めていくだけで進むことができたが、本作では特定の月で発生する「試験」をこなさなければ先に進むことができなくなっている。 -''EXPERTモードがなぜか廃止。'' --稼働末期まで、公式サイト上に詳細不明な項目が1つあり、それがEXPERTモードに関するものであったと思われる。 -トランメダル --いわゆる実績システム。 --獲得するとデラーが貰え、本作では一定量集めると復活曲を解禁することができた。 -今日のイチオシ♪ --毎日、オススメ楽曲として3曲がピックアップされる。 --3曲を全てプレーしてコンプリートするとトランメダルを獲得できる。 --本作に限り、選定に規則がある。 -所属店舗の登録 --ただし黄イベント開催中は不可。 -ライバル挑戦状 --相互ライバルにしていると、両者プレー済みかつライバル勝利時の告知が挑戦状として来るようになった --「ライバル挑戦状」フォルダにて、その記録に挑戦し勝利できれば回数に応じてトランメダルが入手できる。 ***イベント -LEGEND CROSS RED ver -Ω-ATTACK BLUE ver -ぼくらの宇宙戦争 YELLOW ver --本作の3つのメインイベント。詳しくは後述。 -LIMIT BURST --前作までのEXTRA STAGE専用曲をイベント化させたようなイベント。 ---残念ながらONE MORE EXTRA STAGEは存在しないが、過去作のONE MORE EXTRA専用曲とタメを張れるほどの高難易度譜面は存在する。 --月ごとに出現する曲が変わり、週を進むごとに条件が緩和され、下位譜面も出現する。 ---新曲が1曲と、まるでナンバリング「20」を祝福するかのごとく他機種から人気ボス曲が1曲ずつ登場する。 ---最後の「Timepiece phase II」のみ、特定の条件を満たすと別譜面のCN Ver.が出現した。 --イベント化にあたって解禁が必要になった。詳しくは後述。 -Road to SPADA --次回作のIIDX 21 SPADA稼動前に行われたイベント。 --先行曲が解禁されると思わせて……?詳しくは後述。 -店舗対抗 IIDXの乱 --楽曲解禁は無く、スコアによる店舗対抗イベント。 --上位店舗及びスコア上位者には、称号が授与される。 -Café de Tran --「jubeat saucer」との連動イベント。 --ムービーは全曲汎用。 --システムは「Lincle Link」に近いものだが、それほど悪評ではなかった。詳しくは後述。 -私立BEMANI学園 --6機種が対象の連動イベント。 --ムービーは全曲汎用。 --BEMANIアーティスト同士のコラボ企画である。連動イベントの中では評価はそこそこ良い。詳しくは[[ここ>BEMANIシリーズ 多機種連動イベント#id_c23e36ce]] -クプロ・ミミニャミ・パステルくんのみんなで宇宙戦争!! --beatmania IIDX・pop'n music・REFLEC BEATの3機種連動イベント。 --評価が「Lincle Link」並かそれ以上に悪い。詳しくは[[ここ>BEMANIシリーズ 多機種連動イベント#id_b898b299]] -Lincle LINK --前作から継続。稼動終盤の「Road to SPADA」開催同時に、第一弾の楽曲のみカードで解禁できるようになった。値段は高め。 **評価点 -HD化による画質向上 --ただし、この頃はまだブラウン管で稼動しているところも多かった。 -オプションの充実 --特にFHSと判定タイミング調整機能の2つは、IIDXのプレー環境を大きく変えた。 ---FHSは、今までHSを合わせにくかったかなり速い曲や遅い曲をプレーさせやすくなった。その一方で、ソフラン曲での事故を促すようにさせてしまった面もある((例えば、曲開始していきなり6倍も加速する「MAX300」など。))。 -楽曲は全体的に評価が高く、ムービーのインパクトが強いものが多い。ナンバリング「20」を記念してか、古参プレーヤーへのサプライズとも見れる要素も見受けられる。 --IIDX初参加((かつて「GOLDEN CROSS」の棋譜を監修をしたことがある。))のU1-ASAMi氏による「Illegal Function Call」は五鍵前期のアニメや選曲画面を模したムービーとなっており、古参プレーヤーを感動させた。 --PONの「Howling」では、PONが曲名どおりストップモーションで''叫びまくる・暴れまわる''レイヤーが色々な意味で話題に。%%わかりやすく言うと新しい顔芸。%% --TAGは「TAG」名義のIIDX新規楽曲では初めて((TAG名義の移植曲、CAPACITY GATE名義は前から存在))となる「Re:GENERATION」を提供。曲名や曲調、ボーカリストのERi((以前SUPER HIRONE 彩華-AYAKA-として満名義の楽曲を担当していた。))の存在から、前作星に帰っていったあのSUPER STARへのアンサーソングのような扱い。 --前作に衝撃デビューを果たしたPrimの楽曲「狂イ咲ケ焔ノ華」は前作と打って変わって中二病要素全快の電波曲となった。 ---いわゆる「萌え系電波曲」もイベントで2曲ほど登場している。その片方は稼動終盤に登場したが……詳細は後述。 --「To my star」のムービーでは星野奏子が一人芝居に挑戦。そして前作で引退したSUPER STAR 満-MITSURU-の姿が。 --今やBEMANIを代表する楽曲「FLOWER」がIIDXにも登場。ムービーはDJ YOSHITAKA本人のライブ映像になっている。 ---後のイベントで「JOMANDA」と「VALLIS-NERIA」も移植され、作曲者本人にそっくりなキャラが登場する%%厨二臭い%%ムービーが話題になった。 --後のbeatnation RHYZEメンバーであるOSTER projectが初参加。前作七大悪魔キャラが登場するレイヤーも話題になった。 ---キャラデザインはGOLIが描き直したものだが、マモニスのおっさんが若返っていたり、ルシェちゃんが妙にイケメンになっている。(前者に関しては楽曲コメントでストーリーがついている。かなりギャグだが) --元SEGAのコンポーザーである長沼英樹が参加。提供した「LUV CAN SAVE U」は難易度は高くないが大人気となった。 --HARDCORE TANO*Cレーベルから初参加したDJ Genkiの「Shining World」、USAOの「ZED」、DJ Norikenの「Neonlights」は稼動直後から人気を集めた。 --アニメソング界で有名なクリエイター集団、Elements Garden所属の中山真斗が「メイメツ、フラグメンツ」を提供。 --「LIMIT BURST」のIIDX新曲「Sol Cosine Job 2」にて、DJ TECHNORCHが久しぶりにIIDXに復帰した。 --赤イベントではそれぞれdjTAKA、Sota、Kors K、Tatsh、wacが中ボス曲を担当。詳しい解説は後述するが、どれも「過去とのクロス」というテーマで過去曲をモチーフにした新曲となっており、いずれも人気が非常に高い。 ---キャラ方面ではエルピス(白い天使)とパール(青い魔法使い風の女性)が人気を集めた。 --赤イベントにて、beatmania IIIのED曲である「mnemoniq」が、CS移植曲としてだが移植され古参プレーヤーを驚かせた。公式サイトでは作曲者本人からの曲コメントも。 --青イベントで追加されたDJ MURASAMEの新曲「仮想空間の住人」は従来のような難易度ごとではなく、SP→DPで曲が繋がるという新たな試みも。レイヤーは久々に虎大和(TIGER YAMATO名義の楽曲((現在は全て削除されてしまった。唯一の登場曲は「We are Disっ娘☆よっつ打ち命」のみだったりする。))に登場していたお団子頭の女の子)が登場。%%SPA譜面には正体を隠す気が無い全押しも……・。%% --同じく青イベントの黒猫ダンジョン(TOMOSUKE)の新曲「龍と少女とデコヒーレンス」はムービー・曲・譜面と3拍子揃い好評。jubeatとpop'n musicで人気を博したモード(水色ツインテールのキャラ)がIIDXのムービーに登場。 --黄イベントでのREDALICEの新曲「VEGA」は曲以上に''奇妙な服装でじたばた走るハゲのおじさん''という謎過ぎるキャラクターが話題になった。 -過去を意識したボスフォルダ「LEGEND CROSS」の演出・コンセプトは好評 --楽曲は、2つの過去バージョンで自分が提供した楽曲の要素を入れることをコンセプトにしている。 ---例えば2ndと10thが解禁条件となるdj TAKAの「ΕΛΠΙΣ」は2ndの「.59」と10thの「Pandora」のフレーズが盛り込まれている。((更にキャラ造形も「.59」のレイヤーで登場した天使を意識、曲名・キャラ名の「エルピス」もパンドラの箱に残された最後のものが由来。ちなみに小惑星エルピスが59番目に発見された惑星なのだが、そこまでは意図していなかった模様。)) ---他には、Sota氏のそれまでの曲のフレーズを盛り込んだ「CONCEPTUAL」や歴代Eagle(kors k氏)曲の声ネタを詰めた「S!ck」等、いわゆる「集大成」とも言える楽曲もあり、アーティストのファンなら感涙モノ。 --フォルダ内での演出はかっこいいと好評。 --楽曲の出現条件がやや難解であり、掲示板などで検証されてようやく特定された((「573」という数字が関わっているのが判明した後はすぐ特定された。))。 ---EX SCOREを「573」にして曲を終える、FHSを「5.73」に設定して曲を終えるなど満たすのがやや厄介な条件も存在した。 --フォルダ内のボス曲の勲章(クリスタル)の付け方に仕掛けがあり、1曲につき2個ずつつける必要がある((片方は正規、もう片方はRANDOMでプレーする。))。 --クリスタルを揃え、フォルダ内でとあるコマンドを入力すると度胸兄弟による「Thor's Hammer」が最上級者の前に立ちはだかる。 --ONE MORE EXTRA STAGEは出現難易度があまりにも高すぎた((緩和前は、前述の「Thor's Hammer」を正規AAA+EXH。))ため、緩和するまで存在が謎な状態になっていた。 ---そのボス曲はRyu☆の「Plan8」。曲名の由来は氏がアマチュア時代に組んでいたユニット名とのことでこちらも「過去とのクロス」を意識した楽曲。Another譜面は大ボスらしく☆12の中でも抜き出て高難度な譜面。 ---撃破に失敗すると、クリスタルが半分没収される。 --ボスフォルダだけにとどまらず、イベントの進行度に応じてしれっとCS移植曲が解禁されている。 --謎解き要素が多いことには賛否もあったが、古参から新参まで問わず楽しめる評価が高いイベントになった。 --しかし、イベント開催中までは良かったのだが、やはり自動解禁は無く…(後述)。 -「BEMANI学園」は前述の通り、連動イベントの中では珍しく評価は良い方。 **賛否両論点 -一部表記・レイアウトの変更 --様々な機能が追加されて便利になった一方とはいえ、ハイスピの実倍数表示、オプション画面やリザルト画面のレイアウトの変更などは旧作からの一部プレーヤーには戸惑わせる要素になり、慣れるのにやや時間がかかるものになった。 ---ACとCSを遊んでいるプレーヤーは特に戸惑いやすい。 -ボス曲の大量移植 --「LIMIT BURST」や連動イベントで、いろんな機種のボス曲が節操無く移植されたことに眉をひそめるプレーヤーも少なからず存在する。当然の如く、その大半は☆12と更なるインフレ。 --ちなみに、本作のイベントボス曲も連動イベントで他機種にあっさり移植されている。 -「Café de Tran」の解禁 --「jubeat sauser」ではPASELIを用いれば1TUNEのみのプレーが可能だったため、全体的なクレ数だけで見れば「Lincle Link」よりはマシであり、そこまで問題視はされなかった。 ---1曲30~40pでプレーしても貰えるお菓子の質にそこまで差は無く、どちらかといえばIIDXをメインにするプレーヤーが有利な仕様だった。 --「Lincle Link」と同様に連日プレーで解禁が早まる可能性があるという仕様もあって、ひたすらそれを繰り返す作業ゲーになってしまいがち。 -作業ゲー気味な「Ω-ATTACK」 --ゲームをプレーすることでCP(コードポイント)を貯め、六角形のパネルで構成された迷路のようなマスを開放していくイベント。 ---マスの上に解禁譜面や解禁アイテム「ウェポン」が落ちている。 ---効率よく解禁するには「ウェポン」をいかに使うかという戦略性が問われる。 --イベント開始から約2ヵ月後に、「クプロの部屋」にて獲得CPを増やす緩和アイテム「ブースター」が登場。 --カーソルが縦方向なので、やや混乱を招きやすい。 --L.E.D.と幽閉サテライト(実質的にStarving Trancerと森永真由美)の合作「トリカゴノ鳳凰」が中ボス、猫叉Masterの「Proof of the existence」が大ボス。それぞれ本作SDの楽曲である。難易度としてはどちらも☆12中堅レベルといったところ。 --イベントは割りと貢ぎゲーで、解禁譜面の難易度的には割りと地味であるが、解禁楽曲は全体的に評価が高い。 --イベント終了後の措置については後述。 -3色イベントボス曲のレイヤーについて --各イベントのボス曲は、前作同様クプロの戦闘形式のレイヤーである。 ---その中でもストーリーに関わった女性キャラ(ラピカ、リピカ、ルピカ、鳳凰鈴火)は人気を博した。 ---よりによってイベント大ボス曲で、露出の多い衣装を纏った萌キャラが出てくるという事態に抵抗を感じるプレーヤーも多少はいた。 ---ちなみにストーリーが終わったPENDUALの次回作以降でも、イベントのUIで登場している。 **問題点 -処理落ちバグ --ハードウェア関連の不具合だと思われるが、一部楽曲のノートが微妙にズレてきたり、判定がおかしかったりする。 -BGAのバグ --一部楽曲のレイヤーが表示されなかったり、ズレたりしている。 --アップコンバートに失敗したのか、一部楽曲の専用ムービー・レイヤーが削除され汎用ムービーになってしまった。特に古い曲に多い。 --また、一部楽曲の両下端(Lincle以前にゲージがはみ出ていた所)が欠けている楽曲も存在。 -青イベントに関するバグ --急遽修正されたが、特定の条件を満たした場合にゲームの進行が停止するバグが発生した。 --青イベント開始前に、今日のイチオシにそのイベントの解禁曲である「たまゆら」を入れたことでネタバレとなってしまった。 ---また特定の条件を満たすと、イベント開始前にもかかわらずBLUEイベントのボス楽曲の解禁メダルを手に入るバグが存在した。 -「LIMIT BURST」の解禁 --毎月曲が登場する点は評価が良かったのだが、前作までのEXTRA専用曲とは違い常駐に解禁が必要になってしまった。 ---前作までのように自動的に常駐されず、常駐にはe-AMUSEMENTのカード購入が必要。 ---譜面を出現させてプレーしたか否かで、デラー価格が変わるようになっている。もちろん各曲の出現できる猶予は1ヶ月である。 ---プレーしていない場合、プレーした場合の''4倍''の価格とかなり割高になってしまう。 -EXPERTモード廃止 --曲が決まっているオフィシャルコースでは5曲も遊べ、オリジナルコースを作成することもできたこのモードが廃止されたことはやはり痛い。 --おそらくPASELI関連の問題であるだろう。 --同モードは次回作でも廃止されたままだったが、次回作『22 PENDUAL』で当時のBEMANI界隈におけるコース・段位認定相当モード実装ブームに乗る形で復活する事になった。 -選曲BGMゲットキャンペーン --特定のアーティストの楽曲をプレーすると、そのアーティストの選曲BGMがクプロの部屋に登場する、というもの。 ---選曲BGMはデラーで購入する必要がある。ちなみに一定数「出現」させると、クプロパーツを貰えた。 --第6弾まで行われたのだが、後半からプレー必要曲数がかなり増え、選曲BGMがその割りに高い値段で売られ、さらに稼動終盤でそこまで長い期間は無かったので、評価は良くなかった。 -プレーヤー間の格差が酷い「ぼくらの宇宙戦争」 --3色イベントの最後の、店舗対抗イベント。 --過密店舗と過疎店舗で解禁労力が非常に大きく変わってきてしまうという問題が生じた。 ---過密店舗では、ほとんどプレーしていないのにいつの間に新曲が出ていたという状態になる一方、過疎店舗ではとんでもない貢ぎゲーが課さられる。 ---前述の通り、このイベント中には所属店舗が変更できないため誤って過疎店舗に登録してしまうと泣きを見る羽目になる。 ---イベントに貢献するほど貯まってCS曲が解禁される「ヒロイックゲージ」なるものが存在するが、直接店舗間の差を埋めるものにはなっていない。店舗に全然貢献していないと割と重いゲージと化す。 --解禁曲は主に同人界隈で活躍するコンポーザーが多めに参戦し、電波曲が多めである。 ---SOUND HOLICやmosaic.wav、前作に続きARMが参戦している。後半ではレギュラーメンバーのSota Fujimoriやkors kがいつものノリの楽曲で参加している。 ---本作のラスボスのポジションとなるこのイベントの大ボス曲はまさかのPrimの萌え系電波楽曲「キャトられv恋はモ~モク」であり、このポジションに電波系の楽曲が来たことに後味を悪く感じるプレーヤーは少なくなかった。おまけに難易度も☆12ではそこそこ難しい方ではあるが、最上位レベルの「Plan8」や連動イベントのボス曲達には遠く及んでいない。 //ハートは全角のvで代用 -3色イベントでの寸劇が長い。 --イベント中には、会話イベントというかクプロの寸劇が発生する。 --スキップはできるが、後から公式サイトなどで閲覧したりする機能は一切無し。かといって観ようと思えば、順番待ちもあるアーケードの場では気まずいこと必至。 --3色イベントはストーリーが繋がっているのだが、話がまとめきれておらず((赤→ボスに逃げられる。青→兄を撃破し妹と操られていた娘を救い出す。黄→ボスに逃げられる、その際赤ボスとつながっているような話がある…で、終わり。))、投げっぱなしな展開になってしまっている。一応、次々回作のIIDX 22 PENDUALでストーリーに決着は着いた。 ---ストーリーの主人公かつプレーヤーの分身となっているクプロが「ご褒美に釣られてホイホイ仕事を引き受けるスケベ野郎」というキャラ付けになってしまい、ストーリーを見てられないと感じるプレーヤーも……。''クプロパーツには女性キャラモチーフのパーツが多いにもかかわらず''、である。 -3色イベント終了後の措置 --イベントが進行するにあたって、各イベントには期間が設けられており、解禁を逃すと後々カード解禁することになる。 ---''常駐手段が無かった赤イベントのボス曲のみ、全員カード解禁''となる。ただし、ボスフォルダに楽曲を出現させなかった場合は必要デラーが割高になってしまう。ボスフォルダが稼動終了まで続いていた前作とは違い、カード解禁をしないとプレー手段が無い点が痛い。 ---赤・黄イベントは終了後すぐにカードが登場したが、青イベントのカード登場はイベント終了から数ヵ月後だったために未解禁に終わるとしばらくは解禁手段が無くなっていた。 ---CS移植曲は3イベント共に、黄イベント終了後にやっとカード解禁できるようになった。赤イベント終了との期間はなんと''約8ヶ月''である。 ---このようにイベント中に解禁できないとしばらくの間解禁できなくなってしまうことには批判が強い。 -もはや詐欺に近い「Road to SPADA」 --''本作の評価を最も下げたイベントといっても過言ではない。'' --条件が非常に重く面倒な割に、解禁するものがクプロパーツのみというまず微妙な内容だった。 ---ちなみに条件にはイベント開始後しばらくは絶対に達成できないものがあったために、プレーヤーを撹乱させてしまった。 --''解禁する内容について前情報が無かった''ため、楽曲が解禁するものだと思って努力をしたプレーヤーの期待を裏切る結果になってしまった。 ---結果、クプロシステムに対してヘイトを溜めてしまったプレーヤーが増えてしまった。 -前述の通り、連動イベント「みんなで宇宙戦争」は非常に不評。 **総評 稼動からしばらくは、主に赤イベントのおかげで評価はよいものに落ち着いていた。~ しかし、稼動末期に近づくにつれ黄イベントや「みんなで宇宙戦争」、「Road to SPADA」という評価が悪いイベントが立て続けに来たため、微妙な気持ちで本作を終わらせたプレーヤーが続出してしまった。~ 純粋にイベント・楽曲の完成度に加えてボス曲の難易度から「赤イベントを最後に持ってくればよかったのではないか?」という意見が今でも多くのプレーヤーから見受けられる。~ また、一部イベントにおいて楽曲がカードでしか常駐できないことや、開催期間を逃がすとしばらく解禁不可になることには批判が集まった。イベントが増量したこと自体は賛否両論である。~ システム面では高画質化や特にオプション周りの進化で、プレー環境は良くなった。ただし、それゆえのバグも色々と発生してしまった。 **その後 -長い稼動期間を経て、次回作IIDX 21 SPADAが稼動した。 --しかし、本作の''メインイベント解禁曲と復活曲が無条件で解禁されていない''という事態になった。 ---しばらくして赤イベントの楽曲は無条件解禁されたが、それ以外はトランメダルによる解禁となった。 ---また、これらの楽曲はSPADAで開催されたイベント「BEMANI遺跡」の解禁要素となった。 --連動イベントも全てそのまま継続し、一切無条件解禁はされなかった。 ---「Lince Link」は、やっとSPADAの途中で無条件解禁された。 ---「Café de Tran」、「BEMANI学園」、「みんなで宇宙戦争」はSPADAの途中でイベントが終了し、「BEMANI遺跡」の解禁要素となった。ただし「BEMANI学園」のみ、プレー回数での解禁が可能だった。 -そして「BEMANI遺跡」は続き、結局無条件解禁しないままさらに次回作のIIDX 22 PENDUALが稼動してしまう。 ---PENDUALで「BEMANI遺跡」が終了し、その後は本作のカードにあたる「ホログラム」での解禁になった。相変わらずベーシックコース加入が必要。 -結局、''全てのtricoroのイベント曲が無条件解禁されたのはなんと3作後のIIDX 23 copula''である。ちなみに、その内数曲が削除されてしまっている。 **余談 -本作を最後に、Tatsh氏の楽曲提供がピタリと止まってしまった。また、長い間IIDX常連だったkobo氏、上野圭一氏、S.S.D.氏、Dr.Honda氏は前作を最後に提供が止まってしまった。 --もっとも、これは当時リリースしていた他のBEMANI機種でも同様であり、2010年代前半はアーティストの世代交代が頻繁に行われた時期だったといえるだろう。 --その後、Tatsh氏については2016年に『DDR HOTTEST PARTY』から『Dance Dance Revolution A』へ「Lesson by DJ」が、2018年に『[[CHUNITHM STAR>CHUNITHM]]』(セガ)から天下一音ゲ祭を通じ『[[SOUND VOLTEX IV HEAVENLY HAVEN]]』へ「Xevel」がそれぞれ収録と、IIDX外では少ないながらも楽曲収録の動きがあった。 ---IIDXにおいても、『[[24 SINOBUZ>beatmania IIDX 24 SINOBUZ]]』から『[[25 CANNON BALLERS>beatmania IIDX 25 CANNON BALLERS]]』にかけて「RED ZONE」「仮想空間の旅人たち」それぞれにLEGGENDARIA譜面((『21 SPADA』からの新要素で、一部楽曲にのみ存在する第4譜面。))追加というテコ入れはなされており、忘れ去られているわけではないようである。 --S.S.D.氏についても、IIDXへの楽曲提供が途絶えて約6年後『[[REFLEC BEAT 悠久のリフレシア]]』に新曲「アエル」を提供している。 -本作の次にボスフォルダが採用された『22 PENDUAL』のイベントは本作同様にボスフォルダ→ΩATTACK相当の個別解禁イベントという構成であったが、前2作の反省やファンの要望に応えたのか、更なる次回作の『23 copula』より開催順が逆転し個別解禁イベント→ボスフォルダという構成になった。 --なお、本作以降の作品でぼくらの宇宙戦争に相当する全店舗対抗解禁イベントは一切行われていない。その代わりなのか『22 PENDUAL』からはEXTRA STAGE専用曲とエンディング曲の解禁を兼ねたイベントが稼働終期に開催されるようになった。 --もっとも、全店舗対抗解禁イベントに関してはプレーヤーはおろかスタッフ間でも失敗を認めている可能性が高く、結局のところ実験として採用されただけで終わった感が否めない。 -本作のサントラは2本リリースされるとアナウンスされたものの、本作単品のサントラはvol.1のみに終わり、収録漏れ楽曲は次回作のサントラに収録された。~ もっとも、他機種であるDance Dance Revolutionとpop'n musicでもX3 VS 2ndMIX、eclaleそれぞれで同様の事態が発生した為、現在のBEMANIシリーズ全体で起こりうる問題の一つとも言えるだろう。 --ちなみにサントラの2本体制は次回作以降もしばらくの間で行われていたが、そちらの場合はデフォルト曲を収録した物と隠し曲を収録した物の2つで構成されていた。現在は次回作のサントラのvol.1に前作後半の楽曲が収録されるのが半ばお約束になりつつある。 -本作は、韓国版も発売されている。これは、『beatmania IIDX 2nd style』以来14年ぶりのことである。 --基本的なゲーム内容は日本版とほぼ同じだが、主に以下の点が異なる。 ---一部曲の専用ムービーとレイヤーが削除され、汎用ムービーに差し替えられている。 ---PASELI非対応であるため、PASELI専用サービスは使用不可能。 --なお、操作方法パネルはローカライズされているが、ゲーム中表示のローカライズは行われていない。 //(2020/02/10)オフライン稼働に関する記述を追加。 -本作から『25 CANNON BALLERS』までのAC版6作は、e-amusementサービス終了後のオフライン稼働が不可能となっている。 --そのため、Lincle LINK第1弾楽曲、『19 Lincle』での隠し曲の大半と隠し譜面、本作~『25 CANNON BALLERS』の収録曲と追加譜面がその間に削除された場合、AC版ではプレー不可能となっていた。 ---なお、『beatmania IIDX 26 Rootage』(2018年11月稼働)ではオフライン化対応キット導入筐体に限り、e-amusementサービス終了後にオフライン稼働できるようになった。 ---このキットが適用された筐体は『26 Rootage』の稼働開始時点の状態となっているため、『25 CANNON BALLERS』でのイベント解禁曲や(版権曲扱いの)一部楽曲などはプレー不可能である。 -今作で登場したボスキャラクター達(通称ピカ族)は今作以降も解禁イベント画面での常連キャラとなる。 --今作で投げっぱなしだったストーリーは『PENDUAL』で一応はきっちり解決し、それ以降は解禁画面で協力してくれたり敵対したりするような関係となっている。

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