森高千里 渡良瀬橋/ララ サンシャイン
【もりたかちさと わたらせばし らら さんしゃいん】
| ジャンル | マルチメディアソフト |  
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| 対応機種 | セガサターン | 
| メディア | CD-ROM 2枚組 | 
| 発売元 | セガ・エンタープライゼス オラシオン
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| 開発元 | オラシオン | 
| 発売日 | 1997年9月11日 | 
| 定価 | 6,800円 | 
| レーティング | セガ審査:全年齢推奨 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 森高千里のMVが視聴できる 中々凝ったUI
 ゲーム性はほぼ無し
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概要
1987年に歌手としてデビューした森高千里のマルチメディアソフト。
特徴
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ポインターをコントローラーで操作して、メニューの選択肢を選んでMVやインタビュー動画を視聴できる。
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ものによっては簡単なミニゲームを遊ぶことができる。
 
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別売の「ツインオペレータ」または「ムービーカード」を使用することで、より高画質で楽しむことができる。
収録楽曲
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DISC1
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渡良瀬橋
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ハエ男
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ロックンオムレツ
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素敵な誕生日
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二人は恋人
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休みの午後
 
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DISC2
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ララ サンシャイン
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SO BLUE
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銀色の夢
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Let's Go!
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SWEET CANDY
 
評価点
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映像などの演出は当時としては中々な出来。
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流石に2024年の現在からの視点では、画質の粗さなどが目立つが、当時としては十分許容範囲。
 
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凝ったUI
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「ビデオの再生」「インタビュー映像の閲覧」「戻る」などのコマンドのデザインが、曲ごとによって全く異なったものとなっており、地味ながら凝っている。
 
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ゲーム機で映像メディアの視聴を可能にしたこと
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当時(1997年)はまだDVDが開発されたばかりの時代であり、DVDを利用した映像メディアの視聴を可能にしたPS2が登場するのも3年後であることを考慮すると、先見の明があったといえる。
 
問題点
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そもそも何故セガサターンでこれを出したのか
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上記の通り、演出やMV自体は比較的よくできているのだが、よりにもよって何故セガサターンでこれを出したのか……。
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正直、ゲーム性が殆どないため、VHSやレーザーディスク向けなどで出しても問題なさそうな内容ではある。
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後述するが、森高がゲーム機でマルチメディアソフトを出したのはこれが2回目である。
 
総評
本作はどちらかというと映像ソフトとしての趣が強く、ゲーム性はほぼ無い……というかぶっちゃけゲームではない。
しかし、後の時代にPS2がDVDの普及に大きく貢献したことを考えると、ゲーム機でマルチメディアを視聴するというコンセプトの本作は時代を先取りしたものと言える。
映像の画質や音質自体は当時の基準としては悪くないため、興味があれば森高千里のファンアイテムとして、セガサターンと共に入手してみてはいかがだろうか。
こらそこ、「素直にVHSやレーザーディスクで出せばよかった」とか言うな。
余談
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森高千里のマルチメディアソフトが出たのは今回が初ではなく、CD-ROMで『渡良瀬橋』が、Win/Mac対応で1995年にリリースされている。
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さらにその翌年の1996年には世界一売れなかったゲーム機として有名なピピンアットマークでも同じく『渡良瀬橋』がリリースされている。
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ちなみに後年の1998年にはプレイステーションで同じくマルチメディアソフトとして『サファリ東京』がリリースされている。
 
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こんな内容ではあるが、本作は何故かセーブデータの作成に対応している。セーブするようなものなど殆どないのだが……。セーブ用の電池が切れたサターンでも問題ないので安心!
最終更新:2024年05月25日 07:17