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【あくせすふか】

ジャンル パズルゲーム
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード
発売元 Shinyuden(日本版)
ラタライカゲームス(海外版)
開発元 ラタライカゲームス*1
発売日 2019年6月27日
定価 500円(税込)
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント ヒントなし・制限時間なし
記号暗号に満ちる箱の解錠を目指す

概要

元はロシアのインディデベロッパーであるStately SnailがPC版として制作した『Access Denied』*2のCS機移植版*3
本項にある日本語版はパブリッシャーであるShinyudenがローカライズを行っている。
本作はパズルゲーム集と言った内容で箱型の物体の壁面に書かれた記号や、スイッチ・ボタン・レバーの使い方をプレイヤーなりにひらめいて適切な暗号を入力し解錠を目指すゲーム。

システム

  • 全36問。最初は第1問目にしか挑めないが、クリア状況に応じてだんだんと挑戦できる問題が増えていく。
  • 制限時間はない。ただし一定時間が経過するとクリアしていなくてもパスして次の問題に挑めるようになる。
  • 解いたことのある箱は、○マークがつけられ判別できるようになっている。
  • 基本的な操作方法など
    • マウスのクリック、ドラッグの要領で何かを調べたり動かしたり出来る。
    • Aボタンを短く押すとスイッチを入れたり出来、Aボタンを押しながら左スティックを倒すと、ものをつかみながら動かしたり出来る。
      • なおNintendo Switch画面へのタッチ操作も可能。
    • パズルとなる箱は回転させてみたり、拡大・縮小視させることはできる。
  • 箱の形状
    • 立方体のもの、三角柱のもの、平べったいボード状のものがある。
    • いずれも壁面に書かれているギミックの動かし方や情報を読み解き、解錠のためには特定の壁面になにかしらの入力操作をする必要がある。

箱に搭載されているギミックなど

+ 格納
  • ボタン式スイッチ
    • スイッチの多くはON/OFF式。ただONにすればいいのではなく、特定の数だったり色だったり、特定の順番出押していかないといけないケースが多い。
  • スライドスイッチ
    • つまみをつかんだまま左右にスライドさせるタイプのスイッチ。
    • スイッチを動かすと、近くに表示される数字などが連動して段階的に変化するなどが起こる。
    • ラジオのチャンネルを合わせる要領で、スイッチを動かすことでヒントとなる画像を受信して表示するといった仕掛けもある。
  • ダイヤル
    • Aでつかみながら回転させられるダイヤル。特定のところまでまわすと何かが起こる。
  • メーター
    • 緑色の液体が満たされた円柱状のメーターが取り付けられていることがあり、これを満タンにすることができれば、何かが起こる。
    • メーターを満たすには、上記のボタン・スイッチを正しい順番で押したり、特定のものだけ押したりする必要がある。
  • パネル
    • 絵合わせパズルの形式で、特定の色のパネルを所定の場所にまで動かしたり、特定の図形を動かすことで、何かが起こる。
  • 回路
    • 特定の色の光の筋を、決まったゴールまで導くことを求められるギミック。
    • 光の色は黄・青・紅の3つがあり、特定の基板を通すことで光の色が変わる。また別々の光を接触させるてはならないといったルールもある。

評価点

  • 直感的なプレイができる
    • 箱を解錠するために何が最終的に求められているのかという「ゴールとなる操作」もあえて提示されていない。
    • 箱のとある面に何かしらのアプローチをして出てきた情報をヒントに、さらに別の面になにかしらのアクションをしてクリアといったスタイルが基本となっていく。
    • あえてノーヒントであるため、ネットで答えを見るなどしない限りは自力で解くことになる。そのため解けたときの達成感は高い。
    • 独自の記号だったり、色合いがヒントになっていたりする。細かい文章を読んで考える必要は特に無い。
  • 視覚的な効果
    • 箱の質感はなかなかリアルにつくられ、ただのローポリゴン調ではない。近くに寄ってみてみると、表面にシミだったり細かい傷が入れられていたりする。
    • ただ視覚的なデザインでとどまっているのではなく、こういった何気ないシミが意味のある模様になっていたりと、よく観察することで箱を開場するためのヒントが見えてくることもある。
    • 攻略の上では、色をよく観察する必要がある場合もある。
  • 制限時間がない
    • バックにはホワイトノイズが流れており、時間にせかされずに落ち着いてプレイが可能。
    • 時間が経つと違う問題に挑めるようにもなるので、ゲームが詰まる心配もなくひととおり色々なパズルにも挑戦できる。

問題点

  • あてずっぽうが通用する場合もあるので、なぜクリアできたのか分からないまますすめる場合がある。
  • パズルを解く際の背景が、工具場のような狭く殺風景な場所。
  • 操作性の難点
    • Switch画面へのタッチでうまく操作できない場面、コントローラーでうまく操作できない場面が点在する。
    • コントローラーで操作する場合、Aで触ったり、つかんだりする対象にカーソルを合わせる必要があるのだが、このカーソルの動きが遅い。
      • 小さいON/OFFスイッチがたくさんあるような場合は、タッチ操作が有利。
      • 逆にタッチ操作する場合、ドラッグのような操作入力はうまくいかないことが多い。箱の見る角度を変えるために回転させようとする場合は、画面タッチではなくコントローラー推奨。画面の2点をタッチすることでも回転はさせられるが、大抵思った向きになってくれない。
  • ダイヤル型のつまみを回す操作の癖が非常に強い。
    • Aボタンを押しながらスティックを「水平方向に」動かすことで、ようやく満足に回せるようになる。「回す」という感覚にあわせて左スティックをぐるぐると回すとうまくいかない。
  • ボリューム
    • 500円のゲームであり仕方のない面もあるが、あくまで36問のパズルなのでやりこみや熱中性は期待できない。
    • 解法も固定なので、一度といてしまった箱を再度解こうとしてもあまり面白みは無い。
    • 直感で解けるゲームシステムとはいったものの、ある程度ギミックの解き方には法則性が無いわけでもない。ひとつ問題を解いた後に挑むことになった別の問題の解き方が似ていた、といった事態は起こりうる。

総評

制限時間とヒントは一切なし。箱の仕掛けをとにかく触って、プレイヤー自身が箱の解錠の方法を直感で思いついていくことが求められる内容となっている。
ただし36の問題のすべては内容も固定。周回プレイには向いておらず、あくまでも500円のボリューム相応の内容ではある。

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最終更新:2021年06月12日 00:41

*1 厳密に言えば「CS機移植版」の開発元

*2 PC版はStately Snail自身がパブリッシャーとしてSteamで配信している。

*3 海外ではPS4/PSV/XboxOne版も出ている。パブリッシャーはSwitch版と同じくラタライカゲームス。