難敵への対処法

初心者がつまずきやすい難敵をモンスター雑感の中から更にピックアップして、
その有効な対処法を考えるページです。自由に追加・添削して下さい。
尚、低確率で出現モンスターの強さにボーナスが加わるため、運が悪いと敵の主な出現階数より早く現れる事が有ります。


敵からの逃げ方について

強いモンスターを見かけて逃げ出したときに運悪く気づかれて追いかけられた場合には、角を1つ曲がって視界外に逃げたからといって安心してはいけない。
モンスターは@の姿を最後に見たポイントを覚えているので、あきらめずにそこまで探しにくるのだ。
そのため@の姿が消えた角までは探しに来てしまう。だから見失ってるうちに必ず角をもう1つ曲がろう。
なお、最後に見たポイントまで来ても@を見つけられなかったモンスターは、そこからランダム移動による捜索に行動が変化する。
そのため例え一本道でどう考えても奥にいるよね?って状況でも帰っていったり角の付近をうろうろし続けることも多々ある。

また、@の姿を最後に見たポイントを覚えているのは、モンスターが瞬間移動などで勝手に視界外に飛んでいった場合も同じである。
そのため待っていればほぼ戻ってくるし、@が離れればモンスターは@がいた場所まで戻ってきたのちにランダム捜索を始める。
インプやファントムのように瞬間移動するモンスターに対するときには覚えておきたい。


蛇(主な出現階層 1階~)

魔法使い系キャラクターの鬼門。
特に1レベルで遭遇してしまった場合、実力で勝つことはほぼ不可能。戦士系でも危ない。

対処方法は無い。 何しろ出現が早すぎるため、物資も何も無い状態でいきなり噛み付かれることが多々ある。また行動速度も@さんより高く、一度隣接されてしまうと(セントールやスプリガン等の早足種族でなければ)逃げ切れない。おまけに牙には毒がある!
3レベルくらいになればだいたい安定して倒せるようになるのだが、それまでに見つかってしまったらひたすら逃げること。コツは少しでも角を曲がること。たとえ一本道でも相手の視界から外れてしまえば追跡を諦めてくれる可能性があるためだ。

またお勧めプレイスタイルに載っているようないわゆる強組み合わせ(強種族/強職業)で開始するのもある種の対処方法と言えるだろう。
逆に言うと蛇をLv2など早めに安定して倒せるようになるのも強組み合わせの理由の1つ。
MP潤沢&魔法の矢や氷結のような命中しやすいLv1魔法を持つ種族+職業や、
HP、武器スキルが高い状態で始められる種族+職業などである。

こんな内容で対処法もクソもないと思うかもしれないが、Roguelikeゲームとは往々にしてそのようなものである、と諦めて開き直ることも時には必要である。


オーガ(主な出現階層 約4階~)オークの戦士(主な出現階層 約6階~)

戦士系キャラクターの鬼門。
初めての遭遇時ではHP最大から殴り合っても、逆に殴り倒されてしまいかねないモンスターたちである。

対処方法としては、つまりは相手から殴られなければいいわけで、非常に多岐に渡る。
いくつか列挙していくと、

  • 上位ボルトのワンドで遠くから殺す
  • 毒吹き矢針で(命中力は下がるが吹き矢筒無しで投げ('t')てもいい)毒化して、毒ダメージで死ぬまで逃げ回る
    • モンスターの毒の重さは最大4段階で、吹き矢針は1撃で2段階侵すのでできるだけ2発当てて毒最大にしたい。
    • 吹き矢針以外の毒飛び道具は毒判定が違って確率が低い上に毒化も1段階分なので、毒化の点ではあまり信用できない。*1
  • 「スピードの薬」を使って一時逃走、距離を取ったら下の2つのどちらかで完全逃走するなり、上の2つの手段で殺すなりで対処を。
  • 「テレポートの巻物」で逃走、以後は発見地点付近には近寄らない
    • 階段で逃走。別の階段から戻る、もしくはその階層は後回しで先に進む
      敵と隣接している状態で階段を上ると敵がついて来るので注意。
      敢えて殴られて攻撃速度の遅さを利用するなど、
  • HPの余裕さえあれば比較的簡単に1距離取る手段がある事を覚えておくとよい
  • 下位ボルトのワンドで削ったり、状態異常のワンドで状態異常にしたりしてから殴り合い
  • 「怪力の薬」「スピードの薬」等でドーピングしてから殴り合い

これらの敵と会う時点では、有用なアイテムはまだほとんど持っていないと思われるので、臨機応変に戦術の選択をしていこう。

今後も、初登場の階層では正面から殴り合っても勝てないモンスターというのは頻出してくるため、
そういったモンスターへの対処方法をこいつらで練習しておかないと、後々泣きを見る事になるかもしれない。


セントール(主な出現階層 約5階~)

ユニークモンスターを除けばおそらく初めての、強力な遠距離攻撃を持つモンスターである。
基本的な対処方法は通路の角で待ち伏せ、一気に隣接する事である。
隣接してしまえば射撃は使ってこなくなり、通常攻撃のダメージは射撃の比にならないくらい小さい。
注意点としては、セントールの速度は@よりもわずかに速いため、
遠くで見かけて即座に逃げ出したとしても、距離を保ちつつチマチマと撃たれ続ける事になる。
そのため逃げ込める角や通路の位置を常に気にしながら、不用意に広い空間を突っ切らないようにする事が重要である。
特に'^O'の自動探索は快適だぜ!と使うと広い空間を突っ切りがち。余裕で倒せるようになるまでは'^O'は控えた方が安全。

それでも広い空間で出会ってしまった場合には、ワンドや「スピードの薬」を惜しみなく使おう。
状態異常への耐性も比較的低いため、混乱等をしかけてから近づくのもいい。

術師系の場合には、「悪臭の雲」で混乱させれば矢は飛んでこなくなるのでゆっくりと対処しよう。
また、「飛来物の防御」を使えば矢の命中頻度は目に見えて低下するので、正面から普通に撃ちあっても大抵勝てる。
どちらも使えない場合には、上位ボルト(のワンド)等の最大火力をもってなるべく速攻で殺そう。
戦士系と同様に待ち伏せて隣接して戦うのもいい。
但し、闇エルフ等のHPが低い種族だと通常攻撃のダメージでも死にかねない点に注意。


見えざる恐怖(主な出現階層 約8~12階)

姿が見えない敵は先にオークの魔術師等で見るかもしれないが、それらとは段違いに対処の難しい敵である
姿が最初から見えず、居場所をプレイヤーに報せてしまうような愚を犯さず、
(透明なオークの魔術師が攻撃魔法を使うとだいたいの位置が割れる)
コウモリのように高速でヒット&アウェイを行うからである、更にHPが減ると逃げるのでトドメ刺すのもやや面倒。
見えざる恐怖が近くにいるかどうかは、何者かに攻撃された主旨のメッセージが出るので注意深く歩くしかない。
そうでもしないと、気が付いた時は手遅れになる可能性があるからだ。
もちろん霊視を持つ事が何よりの対処方法である事は言うまでもないが、その霊視がそうそううまく手に入らないので苦労する事になる。

霊視を得る
  • 手段としては「霊視の指輪」、霊視の兜や帽子、『視力を強化する』アーティファクトを装備する、
    魔法「透明体の視認」をかける事が挙げられる。
    他に種族の特性として初めから霊視手段を持っているナーガ、スプリガンや突然変異での霊視の獲得がある。
    この中で唯一能動的に霊視を得られるのは「透明体の視認」のみであるが、予見/呪術のレベル4の魔法である上、「予知の魔法書」にしか存在しない希少な魔法であるため、修得は絶望的であると言わざるを得ない。
  • 逆に霊視手段さえ手に入れれば、対コウモリと同じような戦術で戦えば良いだけである。
    この階層まで降りてきた実力が有ればまず負けないだろう。
霊視手段が無い
  • ダメージを受けた時点で即座に行動を中止して、対策を練るべきである。
    ポイントは周囲の地形、テレポートや瞬間移動の巻物の数、猛火等の上位ボルト魔法・ワンドの有無だ。
  • よほど物資に余裕が有るので無いのならばその階は放棄することが賢明だ。
    特に見通しの良い地形で襲撃されたのならば絶対に無理をしてはならない。
    放棄する場合は、有れば瞬間移動の巻物で敵から離れ、テレポートの巻物を読み、通路に逃げ込むのが一番である。
    テレポ後は下り階段に逃げ込もう。
  • 襲撃された場所が長い通路なら対策は比較的容易い、敵の居る場所は二つに一つだからである。
    ワンド・魔法で返り討ちにするのは難しくないだろう、敵に当たればその主旨のメッセージがでる。
    但し、電撃耐性を持っているので「稲妻のワンド」等は通用しない事には注意。
  • 毒が効くので、吹き矢筒があれば楽勝。
    ダメージが蓄積して逃げ出した後にトドメを刺してくれるのもありがたい。
  • 最悪なのがテレポート手段等の物資が無い時である。
    ワンド等すらない場合は通路をできるだけ通り、広場に近づかなければ下に降りる事のできる確率は上がるだろう。
    もし出会ってしまっても、入り組んだ通路で敵を巻く事を最優先に考えると良い。
  • 実は「照明」の魔法が透明を解除する事も役に立つかもしれない。
    …と言いたいが、照明による透明解除は見えざる恐怖には効果がないので注意!
  • 霊視を持つモンスターを召換し、倒してもらうという手もある。
    召換術は無論のこと神の特殊能力などで召換能力を得る機会は多いため、霊視持ちモンスターを覚えておくと役に立つ。
    • ゾンビとスケルトンは霊視を持たない事に注意する。

初心者が陥りやすいミスとして、出た敵を何でも倒そうとするのがある。
しかし、このゲームの目的はオーブを持って帰る事である、たかが1匹にそこまで尽力する必要はない。
見えざる恐怖に限って言えば、確認した時点で逃げる事をまず第一に考えなければならない。
その事を肝に銘じれば、この嫌らしい敵になぶり殺しにされる確率は減るだろう。


ヒドラ(主な出現階層 獣の棲み処4階~ 沼 ダンジョン中盤~)

Crawl名物、接近戦ではおそらく最強の難敵である。
圧倒的な攻撃力を誇り、対応がまずければそれを増大させてしまう。
視界に入った瞬間に勝負が始まると言ってよい。
対処法はWikiの随所に書かれているが、ここでひとまず傾向と対策を網羅したい。

どこがムズいか。

  • 1ターンに首の数だけ殴ってくるので、一気にHPを削られる。
  • 斧や長剣で攻撃すると首を斬りおとし、その武器が火炎エゴでなければ首が2本に増えてしまう。
    この増えた首も攻撃してくるためますます厄介だ。
    • 更にその時HPも8~15点回復してしまうので、厄介極まりない。
      しかし最後の首が切り落とされれば残りHPに関わらず死んでしまいます。
  • 高HP高回復力で元が堅い。
    ピンチになると先に逃げるため、追いかけている内に回復してしまう。
  • 強敵対策の定番である毒にも耐性を持ち、通用しない。

出会ってしまったら…

  • 近接攻撃を主な攻撃手段としているのならまず逃げる方から検討しよう。
    自キャラのHPが低い時は隣接しない内にその場を離脱、間があるなら歩いて下り階段など。
    「加速」や「テレポート」はダメージを蒙る前に発動できる時に使う、「瞬間移動」も有効。
    階移動で伴ってしまうとかなり痛い目に遭う。
    又、用意があるなら召換獣をおとりにして逃げるのも手だ。

戦えると判断したら…

  • 純術師なら上位ボルトでほぼ一撃、もしも隣接してしまったら「瞬間移動」でどうにかしよう。
    入手性の高い「下級魔術の魔法書」に載っている筈だ。
    召換師やイレデレンヌル信仰であれば、しもべに8方向囲んで殴らせれば驚くほどあっさり倒せる。
    ヒドラの防御面は最低クラス(ゴブリン以下)なため、例えネズミであろうと囲んでしまえば致命傷足り得るのだ。
    暗殺系では「魔法の眠り」と不意打ちで倒せる。
    問題は『低HP低ACで隣接→目を覚ます→ボコられて即死』又は『倒しきれなくて首が生えてきた上に(ry』と言うコンボ。
    手を出すなら戦闘スキルを鍛えてからにしよう。
    重戦士なら迷わず「猛火のワンド」や「凍結のワンド」を連発、やると決めたら物資を惜しまない。
    又、HPが減ると逃げるので追い討ちにも使える。再生があるので確実にトドメを。
    入手していれば火炎エゴの斬撃武器で首を生えてこなくさせたり、鈍器で殴るのもいい。
    (いずれも要実戦レベルのスキル)
    # 火炎武器なしで斬って殴り倒すのは、終盤までやるべきでないと思われる。
  • 殴り合いで戦える可能性があると思ったら、まずは"x"キーを使ってヒドラの首の数をチェックしよう。
    ヒドラの初期首は4~8本と幅が広い。
    非斬撃攻撃で倒すのならば、倒すまでに8本首から食らう打撃回数は4本首の2倍以上。
    火炎斬撃攻撃で倒すのならば、8本首から食らう打撃回数は4本首の4倍近くになる。
    4本首を殴り倒せたからと言って、不用意に8本首には近づかないように。

最後に場所別の傾向を。

獣の棲み処
他の敵の群れもいたりして対処しきれない事が多い、4階以降の探索は十分に用心しよう。
しかしヒドラ自体の数は少ないため上位ボルトのワンドなど物資を叩き込めば進んでいける。
視界が広く他の敵が寄ってきやすい上に浅い階層でも出る、ヒドラは深い水脈も入れることに注意。
そして接近戦で浅い水辺のペナルティは致命的なので、浮遊するか地面の上に立って行う。
逃げる場合も水場での減速を考慮しないと追いつかれてしまう。
ルーン周辺に複数出現するので対策必須。
ダンジョン
セントールなど強敵が出現し始める頃にひょっと出たりする。
逃げた後、いた場所には近づかない。
ヒドラを通常の攻撃で倒せるようになったらクリアが見えてきます。


変身能力者

  1. 中盤で強い敵や明らかに場違いな敵(ロイヤルジェリー等やエルフ広間の通常モンスター等)を見た場合、
    それは変身能力者である可能性が高い。
    なので、こちらと同じ速度の相手であれば距離を置いて逃げ回り、弱い奴に変身した瞬間に近距離戦やワンド等で瞬殺する。
  2. ストームドラゴン等、明らかに対処不能な敵であれば即座に離脱。
    テレポートすら間に合わないと踏んだ場合には瞬間移動の巻物を使う。
    余裕があれば加速してから「飛来物の阻止」>様子見でもいい。
  3. 強いけど勝てそうな相手であれば、加速+ワンド連発や狂戦士化など持てる最大の攻撃手段で一気に潰す。
    変身する隙を与えるな!というのが基本。
  4. 勝てそうにない場合にはその階を放棄して他を探索し、対策を考える。
  5. 変身能力者が多く出現する特殊な地形を覚えて、そこには十分に強くなるまで絶対に近づかない。
  6. それでも死んだならその時はその時。
    後悔するもよし、今後の対策を考えるのもよし、詳細なプレイ記録を取ってどこかでアドバイスを求めるもよし。
  7. 特例として、変身能力者はデーモンやアンデッド等には変身できない。
    タルタロスの力で葬り去れ!!

オレンジの像・銀の像


オレンジの像

厳密に言うと障害物、又はトラップの類であり、敵ではないのだが他に適当な場所も無いためここで紹介する。
この像は@の精神を攻撃し、予見術のファンブル(記憶喪失・混乱・知力低下等の症状)を引き起こしてくる。
対処法を知らないと究極戦士ですらあっさり痴呆死させられるきわめて恐ろしい相手である…
この像は通常攻撃や普通の妖術等では破壊できない。
破壊方法は以下の通りである。

  • 「分解のワンド」を振る。
  • 「リーの瞬間解体術」を当てる。
    • powerが足りてても10分の1の確率でしか壊れない模様。
      オレンジ像の怖さを考えると、解体術はほぼ使えないとして考え方が良さそう。
  • 効果範囲内に入れて「粉砕」を唱える。

下二つは使える場合が非常に限られるため、基本的には「分解のワンド」で破壊する事になるだろう。
視界外から破壊出来れば特に問題は無いが、大抵の場合こいつを見つけた瞬間に混乱させられる事が多く、
そうなると対処を誤れば即死する事も珍しくない。
以下に私の取っている対処法を示しておく。
もちろん万能では無いし状況によってはより良い方法も多いだろうから、あくまで対策の一例として欲しい。

  1. 運良く混乱させられなかった場合、「分解のワンド」があり、像までの射線が通っていれば速やかに破壊する。
    (像は他の敵のようにターゲットとして指定できない)
    射線が通っていない、若しくはワンドが無い場合一歩で視界外に離脱出来るなら離脱、
    そうでないなら「瞬間移動の巻物」で離脱する。
  2. 混乱を食らった場合、
    「スピードの薬」を飲み次に知力が危なければ「能力回復の薬」、余裕が在りそうなら「治療の薬」を飲む。
    再度混乱を食らった場合は又「治療の薬」を飲む。
    混乱が解けた場合1.と同様の対処をする。

  • 「明晰の護符」があれば、他の悪影響はあるものの混乱はほぼ完全に防ぐ事ができる。
    最初から装備していれば最善だが、混乱させられた場合でも状況に余裕があれば、
    装備を付け替えてから「治癒の薬」を飲めば確実に離脱できるだろう。

破壊できずに離脱した場合、当然のことながらその付近(像の視界内)に近づいてはならない。
その階でCTR+oなどもっての外である。
その後の探索で「分解のワンド」を手に入れたら忘れずに視界外で振って破壊しておく事。


銀の像

オレンジ像ほど危険ではないが厄介なトラップ。
視界内に入った瞬間@のそばに下級~中級デーモンを召換する。
しかるべき場所でこそ雑魚だが成長途中のダンジョンではてこずるだろう。
まごまごしていると、全耐性持ち、ヒット&アウェイ、冷気攻撃、再生能力持ちみたいなのが1匹ずつ増えていく。

対処法は像に気づいたら近づかないようにする、デーモンが召換されたらすみやかに離れるなど。
十分な力のある重戦士なら像の視界外で倒すとわずらわしくないかも。
こちらも「分解のワンド」で破壊可能。

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最終更新:2022年11月24日 21:51

*1 詳細はプレイヤーによる投擲・射撃の毒の塗られたの解説を参照