武器が帯びる魔法属性(原文:AADC_Weapon Brands)

http://www.swallowtail.org/crawl/weaponbrands.shtml *1


武器属性

武器属性の詳細は以下: 以下の文章に含まれる「D」は、武器自身から発生するダメージ量に対応する。
この「D」は敵に与える最終ダメージ量を示すので、各種補正や敵のACの影響も受けた数値である。
もしあなたが追加ダメージに頼るなら属性上高ダメージ武器が有利になるし、
そうでないなら攻撃速度の高い武器が役に立つだろう。


属性攻撃

火炎/冷気
魔力付与の中では最も弱い。
通常 1 to D/2
耐性あり 0
弱点 1 to D
  • 火炎の斬撃武器はヒドラに対して有効。
    素武器に恵まれれば強化するだけで終盤まで使える。
    他のエゴと使い分けるのもよい。
    弱点を突いてナンボ。その意味では固定化するよりエンチャント呪文を覚えて使い分ける方が良い。

電撃
飛んでいる敵や電撃耐性を持つ敵は追加ダメージを受けない。
上記以外の全てのモンスターに対し、1/3の発動率で1-28ポイントの追加ダメージを与える。
この1-28のダメージは平均値寄りの出目になりやすいようにバイアスがかかっている。
(実質的には3d28を3で除算することで算出されている)
  • 元の武器のダメージに依存しない。短剣使いにはありがたいエゴ。
    --発動率が低すぎるせいで平均的に見るといまいち(1発あたりのダメージ+5) と思われがち。
    ところが詳しい計算は割愛*2するが、脱出レベルの腕力30キャラが処刑人の斧(+9,+9)でAC0の敵を殴った場合の期待値は28くらいであり、
    この場合の殺戮エゴは(1 to 28/2)であるから期待値は1発あたりのダメージ+7程度。ACを持つ敵であれば威力はこれより下がる。
    武器の威力を高くしやすい武器系統である斧でもこの程度の差であるので、
    通常の脱出レベルのキャラでは(1 to D/2)との期待値の差はほぼ無い。
    しかし、後半の強敵である悪魔やドラゴンは大半が浮遊していて効かない点がとても痛い。

毒殺
一回の打撃毎に75%の確率で、敵を毒状態にする。
  • 使い方でさまざまな戦略がとれる。
    追加ダメージ以外にも、毒状態で歩かせれば被ダメージが抑えられ、逃げる敵でもとどめをさすことができる。
    しかし打撃は素武器と変わらず、徐々に効かない敵が増えていく。


単純に強化

早業
追加ダメージはないが約2倍の速度で攻撃、詳しくは攻撃速度参照のこと
  • 最強の属性ともっぱらの評判。ただし強い武器(ロングソード以上の長剣、斧すべて)にはまず付かない。*3
    • あくまで通常攻撃の速度が上がるだけ。
      移動・魔法・アイテムの使用など(=攻撃速度100相当)には影響しないため、
      素武器や@が弱い場合はあてにしすぎない方がいい。
      また、基本的に弱い(軽い)武器にしか付かないため、ACが高い相手には歯が立たないこともままある。

切断・粉砕・分断・貫き
全ての敵に対し、1 to D/2 の追加ダメージ。
  • 殺戮の武器の巻物で素武器をこれにレベルアップさせられる。
    最も地味だが、堅実な強さがある。特に重武器に付ければ効果が大きい。
    敵を選ばないため初心者向きといえる。(ヒドラだけは注意したい)


対悪魔・アンデッド

神罰
悪魔とアンデッドにのみ有効。
対不死 1 to D
対悪魔 (1 to D)*1.5
  • パンデモニウム、地下墓地、霊廟ではほぼ完全に、
    また地獄とアビスでも概ね殺戮武器の上位互換として機能するが、前半戦では有り難味が薄い。

浄化
アンデッドに対して66%の確率で、1 to 3*D の追加ダメージ。
ダメージ性能自体は最高。ただし基本的に鈍器にしかつかないし、
アンデッド以外には無力。余裕があれば持ち歩くぐらいか。


対生物

掠奪
アンデッドと悪魔は追加ダメージを受けない。
それ以外の敵は、一回の打撃毎に66%の確率でドレインされる。
ドレインの内容は、1 to D/2の追加ダメージと、2-4ポイントの現在HP及び最大HPの減少、
更に20%の確率で敵のHD(ヒットダイス)を減らす。(これにより敵の命中率なども減少する)
HDと最大HPをドレインされた敵を殺す時は、得られるはずだったEXPも減少しているので注意しよう。

吸血
追加ダメージはないが、敵が生命体である場合、
80%の確率で 1 to D のHPを回復し、かつその際に空腹を幾分和らげる。
  • 十分な攻撃力がある場合には非常に強力。
    ただし空腹の進行が加速してしまうというオマケ付き、使い勝手としては微妙な位置付けか?
    一応5ターンに1度くらいの頻度で攻撃を当てられれば栄養消費の増加はまかなえるが、
    普段は外しておくか別の武器に持ち替えておくことをオススメする。

苦痛
自然なあるいは聖なる敵(アンデッド・悪魔は該当しない)に対して、
1 to (死霊術スキル) の追加ダメージを与えるチャンスがある。
チャンスは死霊術スキルによるが、スキルレベル7以上なら確実に有効となる。
  • 死霊術の達人が使うと強い。が、対生命体用の武器 (掠奪、吸血、苦痛) は効かない敵が結構いる。
    その上、遠距離攻撃や僕が主体の魔法使いにとって接近戦の価値そのものが微妙といえば微妙。
    体感的に出現率も低いため、使えるシチュエーションは運次第だ。


その他

オーク屠殺
オークに対し、1 to D の追加ダメージ。
  • Nethackで言うところのオルクリストのようなものか。
    ハズレ感満載で、オークの位置づけが表れている (笑)
    オーク系モンスターは総じて弱く、
    他のエゴの方が優先順位が高いため使うとしたら最序盤くらいだろう。

歪曲
相手がまたたきカエルなら回復する、それ以外の敵に対しては以下の通り。
発生確率 効果
33% 空間を歪める(1-7の追加ダメージ)
22% 空間を激しく歪める(3-26の追加ダメージ)
15% 敵を近距離テレポートさせる
15% 敵を遠距離テレポートさせる
7.5% 敵をアビスに追放する
7.5% 何も起こらない
  • 非常にユニークな武器ではあるが、この武器を装備したり外したりする際に、
    最高位の転位術のファンブル効果が発生するため、
    よほどの度胸がない限りは決して装備するべきではない。
    そして使う際にもクセの強さに注意。
    接近戦しかできない敵を相手にするには強力、
    見かけの上では最速で敵を追い払うことができる。
    しかしセントール等に対してはテレポート効果はあまり良い方向に働かない事が多く、
    またアイテムを拾う敵を遠くへ飛ばしてしまうという欠点も存在する。
    そしてこの武器は気軽な装備変更を許さない。
    どうしても使いたい場合には、ある程度妖術や転位術などに熟達しておいた方が良いだろう。
    他にもアビス逝きを防ぐ浮遊手段、しょっちゅう発光するので耐突然変異の護符、
    食糧の準備、飛び道具対策の飛来物の防御、飛来物の阻止(ロッドは不可なので魔法) が必要だ。

護り
AC+5
どうしてもACが足りないときに持つようなもの。
  • むしろ敵が装備していて手ごたえが若干硬くなる原因になる。

伸縮
長距離射程、[E]で発動。
  • 長斧ファンクラブ
  • 六尺棒、槍、鞭にしか付かない?
  • このゲームの近接戦では応用がきかないため使いづらい。
  • ツキマーの舞踏で威力を発揮する。


一部のエゴ武器の作り方

武器は魔法で一時的にエゴを付与できるが、効果が生じている際に*武器強化*の巻物を読む事で、エゴを永続的に固定する事ができる。

素の武器を持つ→魔法をかける→*武器強化*を読む→(幾分のダメージ)→エゴつき武器になっている

こうして火炎・冷気・掠奪・毒液(と一部の殺戮エゴ、註参照)を作れる。
皮防具の魔法強化と同じで、この変化の際には武器の命中精度や威力は上がらない。
なお固定する瞬間にその属性のダメージを食らうため、一時的に耐性を強化しておく事が望むましい。(掠奪エゴは経験値が減る)
手軽だが各種魔法でエゴを使い分けられなくなってしまうというデメリットがある、最終装備候補にはよくよく考えてからにしたい。
又、付与しているのを忘れていて拾った*武器強化*を即読んでしまわないように注意。

殺戮エゴは例外で、目的の武器を持って「殺戮の武器の巻物」を使うだけで済む。*4

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最終更新:2022年12月13日 21:43

*1 ただし、元の記事からの翻訳以外の訂正や加筆もあります。

*2 コメント行として残してあるので、詳細を知りたい方はこのページのソースを見てください ※復刻者注: 散逸済みです。至急、追記くれや

*3 例外として、悪魔の騎士が所持している武器、およびアーティファクトは素武器を問わず早業化しうる。

*4 大して役に立たない知識だが、別のエゴと同じ方法でも作れなくは無い。ツキマーの死の刃で刀剣の切断エゴ、マックスウェルの銀のハンマーで一部の鈍器の粉砕エゴを得られる。