Crawlのシステムの一つである信仰。
どの神がどんな影響を与え、どんなプレイングが向くかを記しておきます。
特に明記していない限り常時祈り状態である事を前提として書いています。
まずは冒頭に猫の止まり木、Crawl攻略の
リンク(※消滅済み)。
基礎的な事項をココから仕入れてからこの記事を読む事をオススメします。
ジン
時間と倒した敵(アンデッドとデーモン)によって信仰値が上昇する。
逆に下げるには、特に行いやすいのが、死霊術の使用と友好的なモンスターの死亡。
次に悪魔の刃・鞭・三叉矛を使用した戦闘。
ロッドの使用・詠唱問わず「おぞましきものの召換」「インプの召換」「デーモンの召換」「小悪魔の群れ」「上位デーモンの召換」の詠唱。
オカワルや輝けるもの・エリヴィロン等にも言える事だが、
友好的なモンスターの死亡は、隷属のワンドの使用やでたらめのワンドで隷属のワンドの効果が表れて、
敵が友好になって他の敵を殴りに行って返り討ちになっても咎める。
例外としてツキマーの舞踊を唱えて出てきた踊る武器が倒されても咎めない。
これらの点を見て戦士系、および死霊術や召換術を用いない魔法使いが有効だろう。
特に強さを発揮するのがパンデモニウムや地獄。地下墓地や霊廟にも向いている。
聖なる御言葉をほぼ無制限に唱えながら突き進む様は快感。
いざとなればゲリュオンから得れる角笛で悪魔の獣人を増殖し、信仰値を稼ぐ手もアリ。
信仰値を上げにくい事に加えて、制限される行動もそれなりに多く、
しかもその割には序盤戦から中盤にかけて授けられる能力の使いどころがまるで無いため、
正義と秩序の主神にして不人気さの際立つ神と言える。
しかしながら死体の奉納を要求せず、信仰値も時間経過によって低下する事が無く、
更に飢餓状態の救済もあるので『食糧事情にもっとも優しい神』でもあり、
絶体絶命時の保護や経験値の保護なども踏まえると、
『生存能力の地味な底上げ』という点に限って言えば数多の神々の中でも恐らくトップクラスである。
特にこの神と『輝けるもの』のみが授ける経験値保護は(特に重戦士にとって)強力で、
信仰値が十分にあればレイスとの殴り合いを躊躇する必要がなくなり、
掠奪の武器やワンドなどによる不愉快な事故もほぼ発生しなくなる。
「再生」などが使えないのは痛いが、
毒や
不意打ち・祈りをあげながらの殺戮については問題ないため、正義の神の中ではまずまず寛容な方であり、
元より死霊術や吸血武器などを使わないのであれば、神の存在を気にする事なく自分のペースで戦略を立てる事ができる。
悪および中立の神々と異なり、時間経過が好意の対象となるため、スカム行為も見咎められない。……正義の味方が故意にゲームバランスを壊そうとするのはどうかと思うが。
この神の授ける能力はどれも概ね地味な上に、信仰値やスキルの関係上、連発できる機会はそう多くないのだが、
活用できる場面は意外に多く無駄にはなりにくい。
「アンデッドの退散」は強力なゾンビやスケルトンを相手にする際の防御力の強化として働き、
「悪疫の猛威」は相手の飛び道具に対する防壁や、直接の攻撃支援や戦況の撹乱にも使える。隠密・
不意打ちスキル次第だが、乱戦からの奇襲という利用法もある。輝き様ではこうはいかない。
「守護者の召喚」は…とりあえず気にしないでおこう。
なお、使いこなすには祈祷スキルを伸ばさなくてはならないのだがこれが意外に面倒。
信仰値を消費しない「アンデッドの退散」の空撃ちでもやってみよう。
こうした祈祷の中でも、ゲーム終盤戦以降の最大の強敵であるデーモンに対抗するための 切り札となる「聖なる御言葉」こそが、
この信仰の最大にして絶対的な存在意義である。
視界内のデーモンとアンデッド全てに耐性を無視して大ダメージを与え、恐怖させ、
さらに「氷結」のように行動を遅らせる効果は他ではあり得ないほど強力で、
加速してから連発すれば上位デーモンの大群だろうが何だろうが問答無用で壊滅させるほどの威力を持つ。
(もっとも、確実な発動には祈祷スキルを十分に伸ばす必要があるが)
又、デーモンやアンデッドには元より吸血武器などが通用しないため、 その段階になれば信仰上の制限は邪魔になりにくくなる上に、
他の神々の授ける能力は他のもので代用可能になっている事が多い。
難点はやはり前述の通り、序盤から中盤にかけてはどこを取ってもあまりに地味すぎる点。
序盤から信仰した場合、直接的な物品の下賜を期待できるオカワルやシフ・ムーナに比べると終盤までに戦力の差がかなり出てくる事は否めず、
与えられる能力が通常の生命体、すなわちメインダンジョン序盤~中盤の敵の大半に対しては(終盤あたりまで有効な能力を授けてくれるイレデレンヌル等と比較して)それほど効果的とは言えないため、どうしても他の神に比べて苦しくなりがち。
以上の理由から、序盤はオカワルやシフ・ムーナを信仰し、終盤、装備や魔法書の下賜が一通り終わったあたりで、最難関の分岐の数々を有利にするべくこの神に宗旨変えし、
価値ある品(下賜の余り等)を一気に捧げて信仰値を上げ、神の守りや能力を授かるのが最も『効率的な』方策かと思われる。
なお、死霊術の制限の中でも『死者の躯』は特別で、これを使用すると即座に破門(棄教)扱いとなるため注意すること。これは残り二柱の善の神も同様。
この制限のため、後半の脅威である苦痛の紋章を防ぐには何らかの工夫をする必要が出てくると言える。
視界に入った時点で御言葉を連発して行動を封じるのか、静寂をかけるのか、それとも被弾覚悟で防御を固めるのか……。
いくらアンデッドやデーモンに強いといっても、霊廟やパンデモニウムでは油断することのないようにしたい。
輝けるもの
信仰条件や信仰値上昇条件はジンとほぼ同じ。
ただ、毒に冒す事や武器の使用とモンスターへの
不意打ちも含まれる。
この事から暗殺キャラでのプレイは難しいだろう。
毒の使用についてだがあくまでも『毒に冒したか否か』であって『毒魔術の使用』で無い事に注意。
(よって悪臭の雲を使った所で咎められない)
しかし、貰える能力は信仰条件の割に結構微妙(
TIPの虎の巻参照)でジン程デーモンやアンデッドに圧倒的有利になる訳でもない。
どちらかと言うとゲームに馴れた人向けだろうか?
…神罰エゴは『輝けるものの祝福を受けている』のだから、この手のアイテムの下賜とか生成可能とかしてくれてもいいのにネ☆
『
不意打ち』と『毒の使用』という、軽装の戦士などにとって最も重要な攻撃手段をどちらも禁止されており、
しかも死霊術なども使えず、仲間のモンスターの死も不興を買う原因になるため、
重装戦士以外での信仰は、まず間違いなく得られる能力よりもデメリットの方が大きい本末転倒な事態に陥る。
かといって重戦士でも、明らかにオカワルやトログあるいはマクレブあたりと比べても見劣りするのは否めず、
(悪魔の刃、悪魔の三叉戟、吸血武器なども使えない)
この迷宮では善や正義や秩序など何の価値も無いという事を図らずも体現してしまっているようだ。
(ちょっと言い過ぎかもしれないが)
祈りの間の経験値保護と絶体絶命時の守りは有用ながら、
コレ目当てに信仰するようなものでもないし、同様の加護をもたらす神は他にもいる。
得られる能力にしても、汎用性はそれなりに高そうに見えてその実微妙なものばかり。
「打擲の一撃」は攻撃の確実性だけは最高で刃の間などでは圧倒的な威力を持つのだが、
そもそも信仰値や威力などを考えると主力としてはまるで使えない。
適当な妖術なり弓矢なりでも使った方がマシである。
「アンデッドの解呪」は非常に強力だが、
それもひたすら苦労して信仰を続け祈祷スキルが十分に伸びていればの話で、有効な相手も非常に限定的。
『割に合わない』というのが正直な所だろう。
とにかくアンデッドだけを蹴散らしたい人や、あるいは普通の信仰ではゲームが簡単すぎて物足りないという人にはお勧めだが、
普通に考えるとこの信仰を選択肢に入れる必要は無いと思われる。
というか、長剣目当てで聖騎士を選んでおいてすぐさま棄教してしまう連中すら後を絶たないほどだ。
なお、たとえ信仰するにしても邪悪の神の信徒に寝返らない限りは懲罰を受ける事は無いため、
特に序盤では適当に毒吹き矢なり掠奪のワンドなりを使って生き延びつつ、
あとで適当に懺悔しておくといった程度に考えた方がよさそうである。
序盤は得られる能力はまったく役に立たず、馬鹿正直に神の課す戒律を守っていては野垂れ死ぬのがオチである。
上の人には散々な言われようだが、実はそこまで「割りにあわない」神ではない。
属性を問わない攻撃手段が充実しているため、じつは精霊使い系のビルドで効かない敵を埋めるのに有効である。
特に筆者は氷の精霊使いデュアルとの相性のよさを推してみたい。
序盤は氷使いが苦手とするアンデッドを「アンデッドの退散」でいなすことができる。また「打擲の一撃」を氷の矢と併用することで稀薄な霧を排除することができるだろう。
中盤は、頻繁には出会わないが出会うと対処に苦慮する鉄トロル、鉄ドラゴンを排除するのに「雷霆の矢」が使える。
終盤は、ゲリュオンの角笛を手に入れることで(スカム的な行為をいとわないのであれば)信仰値を気にせず強力な祈祷が使い放題になる。
ゾットの領域の強敵のうち、電気のゴーレム・殺人ピエロは鍛え上げた打擲で倒せる。骸骨ドラゴン・太古のリッチはアンデッドの解呪で経験値の塊と化す。炎の球体も、デーヴァを呼び出して一緒に戦えばそこまで辛いものではない。
毒と
不意打ちの使用禁止ついては、術者寄りのデュアルの場合、デメリットになりにくい。
また、死霊術の不使用に関しては「再生」「ボーグンジョルの究極治癒」が使えないのが痛いが、これらは絶体絶命時の加護と代替が可能といえなくもない。)
「死者の躯」が使えないため、ルーンコンプのようなやりこみには向かないものの、クリアするだけなら存外悪くない信仰である。
それなのにここまでネタ的に弱い使えないといわれるのは、やはりハイエルフ聖騎士の序盤が厳しいからなんだろうなあ……。
エリヴィロン
Crawlでは貴重なHP回復関連の神様。
信仰条件は武器の捧げもの他時間経過により進行値の上昇と緩め、その他条件はジンとほぼ同じ。
ただし、他の神とは違い『できるだけ祈らない方が良い』と言う神様。
アンデッドやデーモンを倒しても咎められないが、普通のモンスターを倒したり、祈り状態でうっかり肉を捌こうものなら即全能力没収である。
能力によるHP回復は祈祷スキル依存の為、
祈祷スキルを上げたいがために祈りながら能力使用→敵がやってきて倒す→能力没収の流れは良く犯す初歩的なミスである。
HP回復したい時は大抵乱戦時なので、そういう時は素直に薬やワンドを消費しよう。
「聖杯の清め」はバーサーク終了時の減速を打ち消す事ができるので優位を保ち続ける事ができるだろう。
癒しの女神、筆者の脳内では女神。
異論は認めない。
一瞬で80近いHPを回復でき欠点は多いが絶体絶命時の護りもあるので、Crawlの中で最も危機回避能力に優れた神の一つと言ってよい。
エリヴィロンを信仰する事を選択した際、まずすべき事は”p”を他所へ移す事だ。
特に他の神を信仰していたら癖でつい”p”を押してしまいがち。
間合いを調整する時”p”を押す人間は、筆者だけではないだろう。 又、基本的にエリヴィロンを信仰する際は祈るべきではない。
一応絶体絶命時の護りの能力があるので、瀕死でMPが無い時は文字通り神に祈るといい。
それと、信仰値の増加は実質的に時間経過のみ、幸運にも序盤で悪食の護符を手に入れたら足踏みして信仰値を稼ごう。
聖杯の清めや癒しの能力の有無は、序盤の生存能力に決定的な差を生む。
注意すべき点を一つ。
肉体の欠損を補うからか、エリヴィロンの能力の栄養消費は全体的に高めに設定されてる。
生肉1個で「小さき癒し」は6~7回分「癒し」なら2~3回分「大いなる癒し」では約1回分の栄養だ。
エリヴィロン信者は食料を多めに持とう。
エリヴィロンが授ける各能力を見てみよう。
- 「小さき癒し」は全場面を通して非常にお世話になる能力だ。
同程度の治癒能力を授ける神は他にも存在するが、エリヴィロンのそれは一線を画する。
それは消費MP1・信仰値を消費しないという点だ。
スキル12で8ほど回復できるので、危険な地域での高速回復手段、又は連戦時に雑魚で蓋をして回復するなど非常に重宝する。
この能力のおかげで、エリヴィロン信者は常に万全に近い状態で戦闘を行う事ができる。
弱点はすさまじく腹が減る事、これだけはどうしようもない。
- 「聖杯の清め」は基本的に治療の薬と効果は変わらない、特筆すべき点はバーサーク後の疲労による減速も治療できる事だ。
ただし疲労はしたままなので、連続してバーサークする事はできない。
- 「癒し」は他の神の回復能力と同じ消費MPでありながらその効果は大きく異なる、スキル12でなんと26程のHPを回復する。
ただし信仰値の消費はオカワルのそれの2倍、栄養消費に至ってはそれの3倍以上なので、その点は注意する必要がある。
とはいえ死んでは元も子もないので、ちょっとでも危険だなと感じたらガンガン使う感じでよいと思われる(しその方が安定する)
- 「能力の回復」は地味ながら有用。
特に腐敗で失ったHPを全快できるので、特定のダンジョンで非常に有利に働く。
- 「大いなる癒し」の回復量は凄まじい、なんとスキル12で86ほどのHPを回復するのだ!
ピンチを挽回するに十分な回復量だが、MPと栄養の消費も凄まじいので使いどころは吟味する必要がある。
(6MP、バーサーク並の栄養を消費する)
最後にエリヴィロンの相性だが実の所、術師系とはそれほど相性が良くない。
MPも栄養消費もそうだが、術師系がHPが減る状況ではたとえ80のHPが回復したとしても『焼け石に水』な場面が多いからだ。
よってHPを消費して敵と戦う職業、つまり重戦士・軽戦士との相性が良い。
筆者は特に聖戦者との相性の良さを強調したい。
自前で加速・腕力強化(バーサーク)できるためオカワルのメリットが非常に薄く、
バーサーク後の減速という致命的な弱点を、エリヴィロンの「聖杯の清め」でカバーできるからだ。
- エリヴィロンを信仰するつもりなら、祭壇に辿り着くまでにダガーとかの軽い武器をいっぱい拾っておこう。
一気に捧げればいきなり小さき癒しが使える事もある。
イレデレンヌル
溜まり場でプレイされ始めてから評価の上がった神様。
倒した敵に応じて強力な敵を味方に付ける事ができ、死体・骨を問わず蘇生できる「死体の蘇生」と、
それを全体化した死霊術と同等の「死霊の蘇生」は、その辺の死体を引き連れて行けばヒドラも囲んでタコ殴りにできる。
基本足の遅いアンデッド達だが、「アンデッドの招集」を使えばその辺のストレスも軽減されるだろう。
視界内攻撃兼回復手段の「生命力の吸収」(種族ミイラでは貴重な回復手段の1つ)や、
ほぼ駄目押しと言えるトドメに対する護りで防御面もある程度カバー。
又、信仰値が高い時に祈るとたまに友好的なアンデッドをくれる、『永遠なる死の支配者』だと割りと頻繁にくれるような?
戦士系というと何かとオカワルが注目されがちだが、ツモ具合によっては悪い選択肢ではないはずだ。
序盤は数の暴力でやや楽に突破でき、終盤もドラゴンゾンビ部隊を率いて戦う事ができるだろう。
ゾンビを扱うと言う事で氷主体の妖術師の選択もアリかもしれない。
しかし『死体を扱う』と言う事で、倒した敵を食肉にしづらいのが最大のデメリットと言える。
その辺はどうでもいい雑魚を食ってればいいんだけど、階移動などで戦力が整わない内に腹が減った場合は注意。
アンデッドの下賜で骸骨戦士が来た場合、彼は強いのだが死体に「死霊の蘇生」を使いまくるので、更に食肉の危機に(笑)
信仰値は味方アンデッドが敵を倒しても増えるが、経験値は半分になるので多少成長が遅くなるかもしれない。
更に、場所によっては死体がほとんどできない(倒しても敵が死体にならない)場合もあり、
味方アンデッドに頼りきっていると、全員倒された後『どうしよう…』的な目に合う場合も。
「死体の蘇生」は、@が死体と同じマスに乗っていて、かつ死体がアイテムの山の一番上にないと機能しない事に気を付けよう。
(つまり、武器等に埋もれていては駄目)
「死霊の蘇生」の場合は同じマスに乗っていなくてもよいが、死体が複数重なっていても一体しか蘇生できない、
使う前に一体づつばらして配置しよう。
え?「アンデッドの指揮」?
ストーンジャイアントのゾンビなどの強力な敵対アンデッドを味方に引き込めるかもしれないが、あくまで隷属なので時間で解ける。
アンデッドに囲まれてヤバイ!って時以外は基本的に使わない、MPと栄養と信仰値の無駄。
キクバークッグァの「アンデッドの支配」がこっちにあったら…
キクバークッグァ
イレデレンヌルが戦士系のアンデッド関連の神様なら、こちらは魔術師系といった所か。
貰える魔法書は死霊術関連の魔法書のみ(4冊だけ)でちょっと寂しいが、死霊術のファンブルからの保護はなかなか強力。
普通のミイラによる装備品の呪い・薬の腐敗が防げない事に注意は必要だが、この能力により『霊廟』の難易度が格段に下がるのが嬉しい。
でも言ってしまえば特筆すべき信仰した時の特典はこの二つくらい。
確かに魔術師系の神には違いないのだが、万能型のシフ・ムーナや超攻撃型のヴェフメットと比べていかにもニッチな分野であり、
授けられる能力についてもあまり多くない上に使い勝手も一癖あり、他の強力な神に比べていかにも見劣りしがち。
カバー範囲の狭さとも相まって人気の低さはどうも否めない感じである。
神様自体の領域の狭さを考慮するなら、実は本物の死霊術師にはそれ程向いていない。
魔法使用時のファンブル回避はそもそも本職なら詠唱失敗の危険性が少なく、
そして魔法書にしても「ネクロノミコン」以外は獲得なり何なりで手に入るため、下賜に頼る必要性が低くなるからだ。
むしろイレデレンヌル信仰の方がまだメリットがあるかもしれない。
それよりは、他領域の魔術師系ないし軽装戦士で死霊術を使ってみたい場合に有効な選択肢と言えるだろう。
他に難点を挙げておくと、
死霊術師以外が信仰した場合、信仰値が最大近くになるまでほとんど何の加護も期待できない、という点も少々厄介である。
(もっとも、死霊術師にしてもたいしたメリットは期待できないが)
「アンデッドの招集」はイレデレンヌルの物と同じだが、友好的なアンデッドがいないと無意味。
「アンデッドの支配」は強力な敵対アンデッドを友好的な状態で味方できるが、
信仰値がえらく減る上に普通に抵抗もされるので、連発すると一気に降格してしまう。
少なくとも「死霊術の魔法書」が下賜されるまで使用は控えた方がよい、まあ滅多に使わないとは思うが。
- 使いどころは宝物庫、ダンジョン下層(地獄への分岐が出始めるあたりか)、ゾットなどである。
タイタン以下のジャイアントやゴールド以下のドラゴンなど、いかにも知能が低そうなゾンビは、ある程度(11ぐらい?)祈祷スキルを上げればほぼ確実に奴隷化できる。
逆にリッチ系、骸骨戦士、骸骨ドラゴンといった見るからに魔法防御が高そうなやつらには効果が薄い。
この能力のためにスキルを上げる価値があるかについては考え方次第ながら、宝物庫までに実用化できれば使ったほうが楽なのは間違いないだろう。
「死神の召喚」による切り裂きの悪魔は…祈祷スキルを能動的に上げないと成功率が悪過ぎるし、
後半ならそれこそ強力なアンデッド素材がそこら辺うろついてるし…
- 死神の持っている大鎌はすべてエゴつきである。大鎌自体は攻撃速度も遅く、エゴがついたからといってたいして使える武器ではないものの、早業がつくとなれば話はべつである。
グレイブやハルバードの早業には劣るにしても、最終装備までのつなぎとしてはまずまずの戦力であり、キクバー信者は死神を(自粛)することによってこれをほぼ確実に手に入れることができるのだ。
スカム的な行為なのであまり褒められたものでもないが、中盤程度で強力な武器が保障されると考えれば魅力的なやり方なのはたしかである。
ネメレクスよりは多少マシかもしれないが、
敵と自分とのパワーバランスが厳しい中盤戦を戦い抜く力がないと、少々厳しめの展開になる事も考慮しておく必要はあるかもしれない。
このためできるだけ早い段階で信仰値を上げる事が課題になってくるが、
祭壇に捧げられた死体ならば受け取ってもらえ、そしてその際の信仰値の上がり方も低くないため、
序盤戦では装備重量や食糧に余裕をもたせ、
諸宗派の寺院の近くの敵の死体はみな祭壇に捧げてしまうくらいの覚悟で軽めの死体や骨を持って寺院とダンジョンを往復すると、
比較的素早く信仰値を上げられるようだ。
カバー範囲こそ狭いものの、死霊術自体の持つポテンシャルはなかなか侮りがたい。
特に軽装戦士にとっては、生命をもった敵(となると通常ダンジョンでの大半が該当する)を相手にする際の有用性は非常に高い。
「死霊の蘇生」などによる味方モンスターによる搦め手を生かした立ち回り、「死体の腐蝕」を使ったトラップ、
「アンデッドの解呪」などの強力な攻撃、更には「再生」や「ヴァンパイアの吸血」を使った高速回復など、
効果的に使う術を身に付ければほとんど圧倒的とさえ言える程の威力を持つ。
水棲の民槍使いやケンク妖術師などといった組み合わせ、
あるいは「ネクロノミコン」狙いで変異術師などをプレイする際には決して悪い選択ではないはずだ。
氷の精霊使いならば、「獲得の巻物」で「氷結の魔法書」を、下賜で死霊術関連4種を手に入れ、
アンデッドを盾に「凍結の矢」「衰弱の矢」「オゾクブの瞬間凍結」「凍気の雲」なんかを叩き込むパワープレイも。
ただし、冷気も衰弱も「アンデッドの解呪」も効かないモンスターをどうにかできればな!
ちなみにキクバークッグァを信仰している場合、一部の死霊術の副作用(ファンブルとは別の物)が低減されるが、
これまた使われる機会の非常に少ない地味な物ばかりで、あってもなくても大した違いがないというのが悲しい所…
終盤戦以降はやっぱり、『地獄』などでの能力維持の必要性が非常に低減される事と、
『霊廟』の難易度が一気に落ちるのが主なメリットだろうか?
漫然と祈りながら戦っているだけで喜んでくれる神なので、信仰が楽なのはメリットといえるかもしれない。
シフ・ムーナ信仰で魔法戦士を育てる場合、意外なストレスになるのが継続的な呪文使用という信仰条件のせいで
近接戦闘を鍛えるのが面倒になるという部分である。
強力な魔法書を下賜してくれ、さらに殺戮でよろこぶキクバー信仰は魔法戦士育成に向いているわけだ。
もちろん、それについてはヴェフメットでも同様であり、与えてくれる恩寵は祈祷を含めるとそちらのほうが圧倒的に上である。
とはいえ、ヴェフメットと違い、キクバークッグァ信者は死霊術の詠唱に失敗してもファンブルが起きないため、
丘オーク等魔法が不得意な種族でならよりよい結果が出せるだろう。
ほかに、死霊術領域と軽装魔法戦士の親和性の高さ、早期に下賜されるネクロノミコンの価値をどう捉えるかにもよるが、
死者の躯を使いこなせるまで育った場合、棄教のデメリットが限りなく薄いという点は見逃せない。
パンデモ永住を目指すようなキャラを育成する場合、最初にキクバーを信仰し、死者の躯が実用化したら
棄教してほかの神を信仰する、というスタイルはあながち悪くないのではないだろうか。呪文書下賜まで、神の加護なしで生き延びる腕さえあるならば。
マクレブ
破壊と混沌の神。
信仰スキル一つでランダムな属性攻撃を放つ「小さき破壊」は出鼻の一撃やトドメの追撃として使える。
「マクレブの小さきしもべ」は早いうちから能力として得る事ができるのがなによりの利点。
信仰値をわずかに消費するものの、序盤では噴煙のデーモンのような強力な悪魔(所謂アタリ)を引く可能性もある。
「大いなる破壊」はランダムな属性攻撃に加え「ファイアーボール」と言った範囲攻撃も含まれる為、距離が開いた相手に使いたい。
…と言いたい所だが大抵はワンドやしもべを使わせる程度で済んでしまうだろう。
「マクレブの大いなるしもべ」は強敵の群れに対する回答としては良いがアタリハズレが大きい。
重・軽問わず戦士系が一番プレイしやすいだろう。
敵との距離を確認するなりあらかじめ何体かデーモンをはべらせて一緒に戦い、トドメに「小さき破壊」で後ろから撃つ。
特殊フロア(特に『獣の棲み処』や『刃の間』)で降りる際に召換術バリアを張って安全を確保するなどなど。
しかし結局は自分それ自身の強さが肝心である事を忘れてはいけない。
マクレブの一番の特典は、敵を倒した際どんな敵かを問わず(病気状態であっても)HPとMPが回復する事だろう。
HP・MPを同時に回復させてくれる神様はマクレブだけなのだ。
- 噴煙のデーモン
- 持続ダメージ焼夷効果の「焼夷の炎」と通路でも後ろから撃ってくれる「神罰の一撃」を持つ、いわゆるアタリ
- 落ちてるワンドを持ち逃げするのが玉に傷
- オレンジデーモン
- 壁。
- 一応、毒攻撃をもっている為雑魚が沸いているときは使えないこともない。
- ヘルウィング
- 「死霊の蘇生」は良くもあり悪くもあり
- 『蜂の巣』などの飛び地マップで『テレポート罠だ、巻物節約節約♪→…戻れねえ!!!!』って時に、
- 裏切らせてから「他者のテレポート」で飛ばして貰って命拾いする…ようなお間抜けな事は絶対やらないように、マジで
- ヱノクシヌル
- たまに「鉄塊の矢」を撃つが、基本最弱とも言われるウフェツバスしか呼べないのでハズレ
- …かと思いきや、その増殖力は目を見張るものがある
- ウフェツバスも回避と速度は全デーモン中2位と近接戦においては意外と持つ方である、そんなのが大量召喚されるのだ
- 攻撃・逃走どちらでもOKの、最も扱いやすいデーモンといえる
- まあ毒ブレスとか範囲攻撃に弱いし、大量召喚のせいでメッセージ送りが非常に面倒なんだけども
- ネクオゼク
- 「小悪魔の群れ」がありヱノクシヌルの上位互換として機能する
- …と言いたい所だが、時々ぶっ放す「他者の変容」が、強敵を更なる強敵へ変える場合がある
- 小悪魔共はアイテム持ち逃げする事もあるし、正直手に余る…
- 「対突然変異の護符」があるなら「小さき破壊」後に殴って、早々にお帰り願う事もしばしば
- 処刑の悪魔
- 範囲攻撃や遠距離攻撃はできないが、
- 「加速」後の神速12連撃でモンスターを1匹づつ確実に葬ってくれる上に全耐性持ちの頼れるおねーさんなのだ!
- (タイルモードクォータービュー時の画像参照)
- バルログ
- @や他のしもべをも平気で巻き込む「ファイアーボール」を撃つ(しかも凄い痛い)
- そこに気をつければまあ遠近両用のしもべだが、出現を確認するなり敵から離れた方が賢明
- 蒼の殲滅者
- 「影の怪物」ばかりしかやらない為アタリ、『刃の間』でのエゴ武器稼ぎにもこき使われる苦労人
- たまに、「凍結の矢」や「稲妻の矢」を使うので射程に入らないよう注意しよう。
- 緑の殲滅者
- 毒耐性装備があればアタリだがなければハズレである、「小悪魔の群れ」の小悪魔共も召喚早々毒に巻き込まれる
- 混沌の悪鬼
- こいつも「小悪魔の群れ」や「他者の変容」を使う。
- ようするにネクオゼクの上位互換。
- 大いなるしもべを使うような時にはアイテム度外視で殲滅戦だろうから問題ないだろう
オカワル
Crawl12柱の中で恐らく一位二位を争う人気の神様。
その理由は早いうちに授けてくれるやたら強力な「腕力強化」の能力に、備えあればなんとやらの「軽症の治癒」と「加速」。
そして絶命時の護りに加え、武器と防具の下賜。
武器と防具の下賜は聞こえこそ簡単そうだが、相当数の信仰値を獲得し祈らなければならないので、
手間などを考えるとメインではなくサブ(むしろツモが悪いときの保険)程度にしておいた方が良い。
戦士系は勿論、魔術師系・特に変異術士のようなデュアルクラスでも良い。
魔法書のツモが良ければ(もしくは早い段階で書店を見つけた)防具目当てに信仰するのも選択の内の一つだろう。
ほとんど副作用なしに近接戦闘能力を飛躍的に増大させる「腕力強化」、
そしていかなる状況においても切り札となる「加速」という効果が、ストレートかつ強力で非常に分かりやすい能力をもたらすため、
特に戦士にとって極めて恩恵が大きい。
ただし「加速」については高位の呪術に類似の効果がある魔法があり、運良くワンドが手に入ればこれでも代用できる。
「軽傷の治癒」はこうした強力な能力に比べて軽視されがちだが、
『物資を消費するほどの致命傷ではないが近くに強敵がいるためあまりゆっくりと休憩もできない』
という場合には意外に有用である。
時間経過によっても信仰値が減少する事を考えれば、この能力による信仰値の消費はさほど大きなものではない。
下賜の物品がこれらの恩恵以上に注目されがちなのだが、
装備はできても使い物にならないガラクタという事も割と多いためあまり当てにはならず、期待しすぎるのはよろしくない。
長期的には強力な武器や防具の2~3個程度は下賜されるため、
探索による分捕り品に恵まれなかったり、あるいは装備不足で探索が思うように進まない場合などには大きな助けとなるだろう。
終盤でも定期的な下賜はモチベーションを高めてくれる。
又『スライムのあなぐら』を近接戦闘主体の戦士で攻略しようと言う場合には、
それなりに使える(しかし主力にはならない)下賜の☆武具をここで利用するという手段が考えられる。
ただし逆に言うなら、他の強力な神の恩寵を捨ててまで武具の下賜に期待するのはさほど賢明とは言えないかもしれない。
(そこまで考えて後から棄教するという手段も無い事はないが)
オカワルは味方モンスターの死を嫌うため、特に召換術を利用する魔法使いにとって信仰はよい考えとは言えない。
それから短剣使いにとっては「腕力強化」の利用価値は最大級である一方、
正面からの戦闘で乱戦状態からの不意討ちを狙うという戦術がかなり使いにくくなる事にも留意しておくべきである。
トログ
こちらはオカワルと同一線上に位置するが、コテコテの重戦士系に向いている。
ロッド以外の魔法の使用の禁止はどのくらいの難度の上昇と見るか。
オカワルと違い味方がいくら死んでも咎められる事はないが、
禁忌となる行動を含めてオカワルと比較するとクラスが絞られるのでなかなか人気が延びない。
「バーサーク」は諸刃の剣ではあるものの、敵の密度が低い序盤においては非常に強力に働く。
信仰値を消費しない事も使い勝手の向上に貢献している。
トログ信者にはこの切り札が有るため、
序盤のスキル経験値を単純に武器につぎ込む代わりに飛び道具・徒手格闘・発動・罠解除などに積極的に割り振る余裕が有る。
逆に言えばこれらのスキルを鍛えるのを怠ると、中盤以降魔法を使えないという弱点に苦しむ事になる。
中盤に差し掛かる頃には「腕力強化」「加速」が使用可能になり、武器も下賜され始める事から接近戦での強さにさらに磨きがかかる。
下賜が期待できる信仰値ならば「加速」もほぼ確実に成功するため、この時点での安定度はかなり高いと言って良い。
なお武器の下賜は強力だが、エゴ武器は一定の確率で歪曲であるため、
未鑑定の武器はランダムアーティファクトのみを選んで装備するという慎重さも必要かもしれない。
運良く獲得の巻物が手に入ったら杖を願ってみるのが良い、ロッドは必ず役に立つ。(例え射的であっても)
終盤にさしかかるとトログの恩恵にも陰りが出てくる。
オカワルやマクレブと異なり、アンデッド・デーモン・無生物を倒してもトログは喜ばない事が主要因である。
徐々に信仰値の維持が困難になり、ZOTの領域では「加速」を使う度に信仰値の回復に苦労する。
危険を承知で再び狂戦士化に頼らざるを得ない場面も多く、プレイヤーの判断力が試される事になる。
魔法を諦めて獲得でロッドを狙うプレイスタイルの場合、オカワルと比べて利点が多い。
まず、特殊能力の成功率が信仰値依存であるため祈祷スキルが上がる事が無く、
あまり意識しないでも発動が呪文系第一スキルになる事になる。
オカワルだとかなり意識的に祈祷スキルを伸ばさない限り、信頼できる精度で「加速」を使う事は出来ないが、
トログ信仰なら中盤以降は意識せずとも使えるようになるはず。
又、召換系のロッドに対する制約も無い、デメリットは防具が貰えないぐらいだと思う。
上で書かれている事とは反するが、Zotの領域でもドラゴン系やオーブの守護者等生物もそれなりに出てくるため、
極端に信仰値を消費する行動を連打しない限り信仰値で苦労する事は無いだろう。
私見だが地獄もクリアするだけなら特に信仰値で困る事は無いと思う、霊廟やパンデモ永住を目指すならその段階でさっさと棄教しましょう。
シフ・ムーナ
Crawl唯一の女神と言われているが特に公式の情報はない、敬称が先生と呼ばれる。
信仰条件は継続的に魔法を唱えるという性質の為、デュアルより純魔法使いが最も向いているだろう。
魔法ファンブルの防御は失率と成功率がほぼ半々な魔法を使うときに役に立つ。
キクバークッグァと違い、ミイラを倒した時のファンブルや各地獄やゾットの罠のファンブル効果を防ぐ事は出来ない。
「魔法の記憶の除去」は呪術の「選択式記憶消去」と同じ効果だが信仰値の消費は大きい。(
魔法インプレッション)
そして敬称が先生と呼ばれる所以であり、メインとして据えていいのが魔法書の下賜。
十分な食料を持ち、敵のいない場所(寺院あたり)で魔法のカラ撃ちマクロを組んで押しつづける。
すると大体肉の保存食2~3個消費して最初の一冊は下賜される。
信者専用のハイレベルな魔法書(「ネクロノミコン」や「殲滅の魔法書」)もかなり後まわしになるが下賜されない事はない。
ヴェフメット
魔法攻撃主体の魔法使いなら鉄板の神様。
シフとは違い敵を倒す事が信仰値の上昇方法だが、敵の種類を問わず死体を捌かなくても良いのもポイント。
祈祷スキルによるMP回復・祈り状態で敵を倒す事によるMPの回復のため、継戦・連戦能力が期待できる。
妖術・召換術に限り魔法の成功率を上昇させる効果は、デュアルクラスが低レベルで高位の魔法を唱える際に大きな助けになる。
敵の召換に対する保護はあまり過信しない方がいいが、召換主を叩いたり「解放の宣誓」を連射する余裕を与えてくれる事もしばしば。
魔法書の下賜はさほど多いわけではないが、強力な「殲滅の魔法書」「召換の魔法書」を確定でもらえるのは嬉しい。
常時祈り+「妖術の杖」+「レフディブの水晶の槍」は一度お試しアレ。
ネメレクス・ソベー
ある意味最強(最狂?)な神様。
ゾムと並んで(あるいはそれ以上に)実に奇ッ怪でメリットを見出すのが困難な信仰スタイルである。
シフ・ムーナが魔術師の神であるように、ネメレクス・ソベーは魔導具師の神なのではある、が…
『継続的な捧げもの』が信仰値の上昇方法なのを見て普通はため息が出るのだが、
この神様の下賜としてまず最初にくれるのは「ネメレクスの移動式祭壇」なのがミもフタも無いと言うのかユーザーフレンドリーと言うのか…
とりあえず、このアイテムにより信仰値の上昇の難度は緩和される。
よってフロアにて死体 or アイテム発見→祭壇設置→捧げる→祭壇回収、というプレイになる。
祭壇をA、武器をaとした場合に「wAEp,ywa」というマクロを組んでおき、
奉げたいアイテムの上で実行すると割りと手間がかからない。
意外と死体の奉納を好むので、生肉の消費が激しい種族だと信仰度を上昇させにくい。
面倒くさければ「影の怪物」をなんとか覚え、『刃の間』でひたすら唱えて捧げるという方法もある。
下賜してくれるのはなんと各種デッキ。
このデッキというのが曲者で役立つ局面というものも確かにあるのだが、常に不確定要素が絡んでくるため使いこなすのはかなり難しい。
「完全体」(後述) を目指すのでなければ他の神様の方が無難かつ有利だろう。
さらに棄教した際の「処罰のデッキ」も相当に凶悪なので、普通にプレイしたい場合には近づかない方がいい。
更にデッキは未鑑定の状態で下賜されるため、鑑定の手段に困る事もあるかもしれない。
ただし『カードを何枚か引いてみてそれでどのデッキだか判別する』という方法を身に付けるのであればこの限りでもない。
実際、運悪く「不思議のデッキ」を引くような事がなければそこまで重大な危険は発生しづらい。
(というか、危険性を考えてそれに対処する覚悟でなければ最初からこんな神を選ぶべきではない)
各種デメリットを克服できたなら、☆やレアアイテムに恵まれ優雅なプレイができるだろう。
シフ・ムーナの様に直接下賜してくれる事こそ無いものの、
「不思議のデッキ」によって他の信仰ではありえない回数の『獲得』と『ラビリンス』が供給されるため、
ネメレクス信者にとっては指輪・護符・杖・ロッド・
その他に分類されるアイテムを全種類揃える事は決して難しく無い。
強力な指輪と護符の加護を受け、「魔力の水晶球」を後ろ盾としてロッドに含まれる26種類の呪文を駆使する事は、
事実上ネメレクス信者にのみ許される特権である。
ロッド以外にも「耐減速の護符」+狂戦士化、あるいは「テレポート制御の指輪」+瞬間移動で危機回避が可能な他、
「召換のデッキ」「召換のロッド」+「静寂」で上位ミイラに対抗できるなど戦術面での引出しが多い。
デッキの内容をよく考えた上でなら戦術的に役に立つ。
「力のデッキ」からは獲得や悪魔の召換(と見過ごせないマイナス)がある。
「奇術のデッキ」は状況を考えた上でなら、
イマイチ頼りにはならないものの加速手段としてや、あるいは死ぬほどではない微妙なピンチの回避手段として使う事ができる。
更にデッキの能力上昇系のカードがネメレクスの真髄である。
発動のスキルを「浮遊のブーツ」やロッドなどを使って何とかして、
高めて集まるに集まった「不思議のデッキ」を引きつづければ、いつかは完全体(参考:
完全体を目指して)になれるかもしれない…
パラメータを限界まで上がった完全体の姿とこの労力が見合うかどうかは人それぞれ。
なお、能力値の最高は72。
総じて信仰による歪曲気味のメリットと危険性ばかりが目立つため、不思議のデッキばかりが注目されてしまう。
だが、神に頼らずに中盤まで到達できるだけの経験を積み、
デッキから生じる危険から身を守る術を知っている冒険者にとっては、非常に安定した進行を保証する神であろう。
魔法使いでネメレクスを信仰すると苦労します。
発動スキルを上げるにはロッドを使っていくのが手っ取り早いですが、
「獲得の巻物」で杖を願ってロッドを入手しようとする場合、
魔法系のスキルが発動スキルより高いとロッドではなく杖しかもらえないので、
いつまで経っても発動スキルを上げられない悪循環に陥ります。
魔法使いはシフかヴェフメットを信仰した方が有利です。
戦士系ならオカワルを信仰した方が有利。
自然にネメレクス信仰を選択するタイプは、最初からロッドを持っているスプリガンの一部の魔法使いと、
オカワル信仰による恩恵の薄い飛び道具使い・短剣使いではないですかね。
アイテムの量は断然ネメレクスで「奇術のデッキ」などからピンチの回避手段も得られるが、
武具や戦力強化ならオカワルの恩寵が確実だし、魔法書にしてもシフに及ばず。
召換ならばヴェフメット信仰による魔法などの方がよほど頼りになるため、どちらにせよ概して中途半端な印象は否めない。
『非常に長期的に』見る場合であればまた別ではあるが…
なお、この信仰の要となる「ネメレクスの移動式祭壇」は迷宮のお掃除に便利との評判である(笑)
- 実の所ダンジョンを掃除する必要は無い、どうせ脱出するんだしクリアタイムがかさむだけ。
逆に言えば、敵の矢の一本一本を片付けないと気が済まず、
能力値も水準以上でなければ安心できないパラノイアのセカイの住人がこの神を信奉するのだ。- 特定のエリアで戦い続けているとアイテムが溜まって少々困ったことが起きるため(表示のバグ等)これを解決する手段としてはアリかもしれない。
まあそもそも特定のエリアで戦い続ける必要はないわけで、それをすること自体がもはやこだわりに過ぎないと言ってしまえばそれまでだが。
発動が上げにくいので術師には向かないという意見の人もいるが、敵対的な召喚モンスターをなんとかできるなら、
完全体を目指すというような特殊なプレイをおこなうのでもないかぎり、そこまで発動スキルにこだわる必要はないと思われる。
奇術のデッキは病気を早く治したいときにちょっと引いてみるとか、飛び地があるとわかっているマップで試しに引いてみるとか、
川が流れていて対岸に飛んでいきたいようなときに物資を気にせず消費できるし、
召喚のデッキは強力な味方を呼び出せる。もちろん、安全な場所で力・不思議デッキでアイテム稼ぎをするのはどんな職でも有効だ。
普通にクリアする分には白紙のカードがいくらか増えても大差はないし、倒せるなら
敵対的デーモンは経験値にもなる(ヤバそうなら奇術デッキなどでテレポートしてほかの場所を探索している間に消える)。
計画的にゲームを攻略するのには向かないが、使いこなせればそれなりに楽しい信仰である。
ゾム
全ての神の下賜と全ての神の天罰があると言っても過言ではない。
信仰値を上げる方法もなければ下げる方法もない。
しかし、いつ下賜(一応*bandの混沌の戦士のようにレベルアップ毎に賞罰をくれるのだが)を授けてくれるのか?罰を下すのか?
それは誰にも分からない。
とりあえず祈るコマンドを押しつづければそのうちに願いを聞き届けてくれる…かもしれない。
ちなみに筆者は歩いていたら武器が踊る武器になって殴られているうちに守り発動、そしてそのままなぶり殺しコースを歩んだ訳で…
混沌を象徴するような神。
全てがランダムで扱いにくいかと思いきや、使ってみると案外強い事に気づくだろう。
以下に長所短所をまとめてみる。
- レベルの上昇が飛躍的に加速する
- 個人的にはこれが最重要であるように思う。
- レベルは最大HP&MP・魔法抵抗・そして記憶できるスペルの量に直結するため、高ければ高い方が良い。
- だが、中盤に差し掛かりレベルが20を越えてくる辺りにおいては、
- 衰弱攻撃を行ってくる敵が増えてくる事もあり、とくに重戦士などではなかなかレベルが上がらない。
- そこでゾムの薬物投与である。
- 「経験の薬」が投与される確率は1/42とかなり低いが、
- モンスターを倒した時にゾムの好意を受けられる確率は最低でも2/21。
- 分度値の計算上、モンスターを倒した際に薬物投与の効果が発生する確率は高いため、
- 実際にはかなりの体感頻度で「経験の薬」が投与される事になる。
- 良性、もしくはCosmeticな突然変異
- 重要度はやや落ちるものの、ゾムを特徴付けるフィーチャーである。
- ダンジョンを徘徊しているだけでじわじわ変化していく@は『変異混成術師の夜』を思い起こさせる。
- 『好意』によって引き起こされる変異は大抵は有効なものであるため、
- 迷宮最下層に到達するまでには耐性の一つくらいは獲得できている事が多い。
- しもべ
- 狙った時に呼べないのは多少厄介だが、しもべのお陰で状況を打破できる事もしょっちゅうである。
- 対ヒドラの際や階段プレイの際、そしてストーンジャイアントの弾除けにと様々に活用したい。
- 下賜
- ランダムなアイテムの下賜のほかに、獲得と同様の武器の下賜もある。
- 他の神の下賜と比べても有用なものが得られる確率は低いものの、
- ずっと信仰していれば幾つかは役に立つアイテムが貰える。
- バーサーク
- 先ほど述べた薬物投与だが、11/42の確率で「狂戦士の薬」が投与される事になる。
- 意図せぬタイミングのバーサークは往々にして致命的なものとなるにもかかわらず、
- この投与は極めて高確率で発生してしまうのである。
- ちなみにこの効果は『好意』の範疇。
- 対策としては「対減速の護符」が鉄板、というか中盤以降は無いと実にキツい。
- 踊る武器
- 発生頻度はそう高くないが、手の施しようの無い状態をもたらす可能性のある「悪意」である。
- 相当強く育っている、もしくは適切な対策を行っていない限りは死ねる、注意。
- 対策としては、
- 『そもそも武器を持たず徒手格闘』『瞬間移動で間合いをとり、魔法の矢等の無属性攻撃で仕留める』
- 『一旦テレポートで逃げて、時間切れを待つ』などが考えられる。
- 又、武器が踊った時のために予備の武器を常に持ち歩いておこう。
- 僕はこの踊る武器(6FVaultで拾った分断処刑人斧)で、
逃走ルートの確保(瞬間移動で逃げる、はて?どの階段で制圧済みの所に行けたっけ?)という教訓を学びました。
あと休憩中に武器が踊ると困るので、休憩中は素手になるのも重要でしょう。
- ランダムな突然変異
- ゾムの思うがまま極めて適当に突然変異が貼り付けられる、悲惨な突然変異を引かないよう(ゾム様に)祈るしかない。
- なお、悲惨な突然変異としては「代謝加速」「忘却」「草食」「空間の歪み」である。
- また、数年前に「戦士系にとっては「逆上」が上げられるだろう」と記載したが、
- 冷静に考えてみればゾム信仰の戦士系は常に逆上するので大した問題ではなかった。
- ここに訂正する。
- ちなみに、普通に「対突然変異の護符」でほぼシャットアウトできるが、良性変異も同時にシャットアウトしてしまうのに注意。
- 個人的には突然変異を避けたい人はゾムを信仰するべきではないと思う。
- 能力値低下
- 案外発生率が高く、ゾムを信仰中には大体能力値の一つは元値を割る感覚となる。
- 低下幅はあまり大きくないため、デュアルクラスならあまり気にする必要は無いだろうが、
- 能力値に偏りがある場合はたまに致命的な結果を生む事がある。
- 対策としては満遍なくステータスを上げる事、「能力維持の指輪」ではガードできない。
- 雷霆の一撃
- 発生度は非常に低いし、一撃を下す事に決めた場合も7/8の率でゾム様は貴方を守ってくれるだろう。
- だが、残り1/8は…
- 絶縁が無ければ中盤まではまず死ねる、お疲れ様でした。
- 対策は不可能、電撃攻撃をしてくる敵がいない場所でもできるだけ絶縁装備をしておくぐらいか。
- 発光
- 実際にゾムを信仰してみると、コレが案外大きな問題となる。
- 中盤以降、強めの敵をなぎ倒す事で「狂戦士の薬」「スピードの薬」「怪力の薬」などを連続投与されると、
- 発光の危険性があるのである。
- 対策としては、モンスターを倒す事が投薬のトリガーなのであまり急がずにゆっくりと攻略を進める事が考えられる。
- そうすれば光る事は無いだろう。
以上、様々な長所と欠点を抱えるゾム信仰であるが欠点部分をきちんと対策して埋めてしまえばなかなかの強さを誇る信仰である。
(運さえ悪くなければ…)
特に経験修正の厳しい種族はゾム信仰のメリットを十分に味わえると思うので、是非遊んでみて欲しい。
最終更新:2022年11月24日 21:54