TGUS-GR-LSN(TGUS-GameRule-Location Standard Names)とは、N121MTが規定した「"ゲームセンター"と呼べる施設」などを定義した規格である。
TGUS-GR-LSN.0
かつてのゲームセンターは、ゲーセンミカドやBTTAのようにビデオゲーム筐体やレースゲームなどの体幹型ゲームの大型筐体によるもので構成されており、今でいうUFOキャッチャーなどの全てがプライズゲームで固められているものではないとしている。
しかしプライズゲームばっかりのゲーセン状況を見て、
N121MTはがっかりしたのと怒ったということで「ゲーセンとは何なのか」を定義するために作ったとされている。
TGUS-GR-LSN.1
いわゆる「"本当の"ゲーセン」の規格。 以下の条件を満たすものとしている。
- プレイできるゲームは30台以上
- プライズゲームは他のゲームより30%未満(0でも構わない)
- 格闘ゲームやシューティングゲームなどの汎用ゲーム筐体が40%以上(種類が一辺倒だとそれはそれでちょっと異なるため)
- 最新のゲームだけでなくレトロゲームも「Xin1」のようなエミュ台ではなく基板はもちろん筐体から部屋のデザインなども全てそのままのものが最低でも20%はあること(そういう意味では「基"盤"」が正しくなることもある)
TGUS-GR-LSN.2
TGUS-GR-LSN.1から少しジャンルに特化したもの。 以下の条件を満たすものとしている。
- プレイできるゲームは15台以上
- ラインナップは汎用ゲーム筐体もしくはレースゲームの大型筐体のみ
いわゆるBTTAなどの「そのジャンルに特化した特殊なゲームセンター」を想定している。
TGUS-GR-LSN.3
近年における「アミューズメント施設」の規格。 以下の条件を満たすものとしている。
- プレイできるゲームは30台以上
- プライズゲームは他ゲームより40%未満、それ以外は全てレースゲームなども含めたビデオゲームやピンボールなどのゲームであること(汎用ゲーム筐体であるかどうかは問われない)
- 最新のゲームが必ず存在していること
- 交通系などの電子マネーが使用できること
GiGOやタイトーステーションなどのチェーン店あたりを想定している。
TGUS-GR-LSN.4
ゲーセンではなく、スーパーマーケットやおもちゃ屋などにある「キッズ向けのアーケードゲームが置いてあるエリア」の規格。 呼称として「ゲームエリア」としており、以下の条件を満たすものとしている。
- プレイできる全ゲームは全年齢向けでかつキッズ向けのものであること
- プライズゲームは他ゲームより40%未満
- 最新のゲームが必ず存在しており、全てフル稼働していること(メンテナンス中のままで放置されていないことを指す)
- 交通系などの電子マネーが使用できること
最近失速している『プリティーシリーズ』や『アイカツ!シリーズ』だけでなく、その前身にもなったカードダスシリーズなどのやつらを想定しており、プライズゲームもある程度は容認しているがそれでも半分以下であることを考慮している。
TGUS-GR-LSN.5
開店時から「クレーンゲーム専門店」などの呼称を使っている場所の規格。
- プライズゲームの比率が全体の70%~100%
- 開店時から「クレーンゲームのみしか置いていない」、「クレーンゲームがウリの店」と堂々と表明していること
後述するTGUS-GR-LSN.6とは違って、ゲーセンとは名乗っていなかったりする店のことを指している。 宇宙一の規模を誇る「エブリディとってき屋 東京本店」や、「クレーンゲーム専門店 もってきーな」などのようなものを想定している。
TGUS-GR-LSN.6
N121MTが蔑称的に使っている「エセゲーセン」の規定。 以下の要件に満たされたものは、全てこの規定となる。
- プライズゲームの比率が全体の70%以上
- 置いてあるゲームが統一的
- 開店時に「ゲームセンター」とうたってしまっていること
エセゲーセンというのは、ゲームセンターとして開店したにも関わらずその実態はクレーンゲームなどのプライズゲームのみにしかないという状況からつけられた蔑称である。
なお同じようなクレーンゲームばっかりでキッズ向けのゲームがおまけ的に置かれている店をゲーセンと呼ぶのが許せないのであって、例えばクレーンゲーム以外のエレメカ要素もあるゲーム等も十分に配置されていればその範疇ではないとしている。
TGUS-GR-LSN.9
これらの規格に当てはまらない特殊なゲームセンターの規格。 おそらくホテルや船、温泉などにおけるちょっと変わった場所にあるものとしている。
最終更新:2023年10月21日 01:25