TGUS-MOE-DUS(TGUS-MOE・Doujinshi Usuihon Standards)とは、コミックマーケットなどの同人誌即売会で配布される同人誌(薄い本)そのものを規定したTGUSである。 2023年11月11日に
作成廃止されている。
TGUS-MOE-DUS.0
2023年11月11日に定義された薄い本こと同人誌のフォーマットを定義したものである。 フォーマットと言ってもあくまでも大まかなところであり、細かな定義についてはあまりなされていないところが多い。
N121MTは「近年のコミケはプロが作る本と変わらないものが多すぎて、かつての"ステープラーを表紙から止めるような本"が存在しないのではないのか」ということに懸念を抱いたため、この規定を作っておくことにしたという。
TGUS-MOE-DUS.1
同人誌の構造について定義されたもの。 なおどの規定にも共通することは「ページ数は規定されていない」、「サイズについても規定されていない」、「色は問わない」というのがある。
TGUS-MOE-DUS.1-A
イニシエのコミックマーケットで見られたとされる、表紙からステープラーで1~2個程度で止めた簡易的な製本レベルの同人誌。 すべての薄い本における原点でもあり、基本となる構造でもある。
TGUS-MOE-DUS.1-B
TGUS-MOE-DUS.1-Aから少し発展させた、巨大な紙の中央にステープラーを止めて中央から折って製本したレベルの同人誌。 後述する印刷会社のプロ製本が流行する前はこのレベルの同人誌もかなり多かったとされている。
TGUS-MOE-DUS.1-C
TGUS-MOE-DUS.1-Bでステープラーの鉄部分が危ないということで、その器具を糸にして製本したレベルの同人誌。 時よりプロ製本でも見られる構造体でもある。
TGUS-MOE-DUS.1-D
印刷会社が手掛けている複数の紙をのりなどで張り付け、更に特殊な機械で結合部分のみを圧縮処理しして製本したレベルの同人誌。 近年の同人誌はこのレベルがほとんどである。
TGUS-MOE-DUS.2
同人誌のページ数についての定義。
TGUS-MOE-DUS.2-A
1~4ページ以内の薄い本。 1ページであっても同人誌とみなされている。
TGUS-MOE-DUS.2-B
5~10ページ程度の薄い本。
TGUS-MOE-DUS.2-C
11~20ページ程度の薄い本。
TGUS-MOE-DUS.2-D
21~50ページ程度の同人誌。
TGUS-MOE-DUS.2-E
51ページ以上ある同人誌。 基本的に合同誌だとか、本気で製本を目指したものでもない限りはここまで必要とされていないとしている。
TGUS-MOE-DUS.Z.END
上記の規定は2023年11月11日に廃止している。
そもそも同人誌は非常に自由なものであり、フォーマットを規定化してつまらなくなるよりももっと表現の自由を重視すべきであるため、あえて規定を作ってクソの車輪の再発明を抑止するという意味も込めて作ったものとされている。
また現在はインターネットが普及している時代もあって、ネオケットやFantiaなどのインターネット上で同人誌が全て完結するものが存在しているため、物理的な移動距離問題やペーパーレスのこともあって、今後この規定そのものが使われないことも想定している。
一応、リアル世界で物理的な同人誌を手に入れたい・作りたいという利点はあるのだが、その利点を得るためのリスクやデメリットが現時点では多すぎることもあって意味合いが薄いのではないかと思われる。
2025年に「ZINE」という新しい単語が出てくることについては「なんか文字を変えると別の意味合いになるね」や「結局この規定を廃止して先に食い止めようと思ったけど、食い止めきれなかった」など、一部については悔いていた模様である。
最終更新:2025年04月02日 10:27