サキュバス・スペース

サキュバス・スペースとは、N121MTSaiNuiCraftingAdultChallengeで構想・執筆される予定の創作小説シリーズである。


概要

N121MTが構想・考案しているサキュバス・ランドは、現代の地球における世界情勢について憂いて作った作品ではあるが、今作は地球を飛び出して宇宙規模へ発展させた壮大な物語となっている。
基本的な内容としては前作と同じように「サキュバスによる色欲の力によって様々な問題を解決していく人間との物語」となっているが、現代におけるあらゆる問題が解決できたり、どこかのロボットアニメのような新たな問題に直面するなどの描写も存在している。
今作はあまりにも規模が大きすぎるのと、そもそも自由に作りたいということもあって、サキュバスモノではちょっと珍しいとされる「性描写の存在しないエピソード」も存在しており、描写についても追加で機能するという本編とはそこまで縁がないような構造となっている。

こだわりの1つとして、メインとなるキャラクターは設定しないというものがあり、オムニバス形式などのように様々なキャラクターたちがサキュバス・ランド(サキュバス・スペース)として進出していくという構成となっている。
エピソードの構造についても1話完結、繋がっても2~3話程度でしかないのと、メインキャラクターを設定するとそれを軸にしてしまうので狭くなってしまうという懸念もあってのことらしい。
前作のキャラクターについては、1000年の間に「サキュバスの長は定期的に交代する」などの設定を設けることで、生死は不明だが登場させないような方針を取っている。(回復魔法で生きている可能性もあるが長生きのしすぎなので)

キャラクターについてはそのような制約はあるものの、組織や技術など、キャラクターに捕らわれない共通の設定は発展したり消滅したりなど、いくつかは継続して存在するようになっている。
これは「イースターエッグの一種」として捉えているが、実際は二次創作の観点で極限に広げられることも考慮した上で、一応の共通設定があると助かるという観点もあってのことである。

どこかで「人類などの世界を支配した後の世界を描いた作品があんまりないような気がする」を見たので、サキュバス・スペースでオペレーション後の地球についても一応どうなっていたかを描いたエピソードも数件存在している。
そもそもこの作品はその後を描いたものでもあるため、この作品そのものも1つの回答とも言える。

ストーリー

人類の手によって枯れ果てようとしていた地球は、サキュバスたちによる国家であるサキュバス・ランドによって支配され、新たな技術によって地球は再建された。
50年後、サキュバスと人間は新たな技術を手にして母なる地球を離れ宇宙へと進出。 それから1000年後の世界で、サキュバスと人間たちは宇宙だからこそ起こる問題と向き合いながら、宇宙の果てまで次々と進出していく。

時系列としては、オペレーション(サキュバス・ランド)が完遂されたことによって地球が再建され、50年後にサキュバスたちは地球だけでなく様々な惑星へと進出するようになっていき、更に1000年以上経った世界ということになっている。
ただしサキュバス・スペースで展開される作品には進出直後の世界を描いたものも存在している。

設定

前作の『サキュバス・ランド』が現実寄りの設定になっていたのに対して、『サキュバス・スペース』ではかなりアバウトでかつご都合主義の色が非常に強く、よりコメディ・ギャグの要素も多く増えた設定にもなっている。
これは前作がやや暗めの雰囲気や設定があったということもあって、今作ではそんなものをほとんど排除して明るく、極端に言えばバカ一直線の方針へと切り替えられている。

サキュバス・ランド / サキュバス・スペース

前作の「オペレーション」によって見事に地球を完全支配し、人類の代わりに地球の再建を果たしたサキュバスたちによる国家。 オペレーションから50年後、次なる一手として宇宙への進出を果たしたサキュバスは、月、火星と次々と別惑星開拓へと着手している。
当初はサキュバス・ランドと名乗っていたが、平行次元も支配に置いていることもあってサキュバス・スペースと名乗るようになった。 作品によってどっちで名乗っているかはまちまちで、後にU.P.T.の組織もあって名乗るものについては複数パターンが存在する。
基本的に物語はどっちの次元であっても問題ないような描写となっているが、面倒なことを嫌うために「片方の次元では地球以外の生命体は居なかった」という扱いとしているとのこと。(ただその設定を無視することも全然可能な設計にもなっている)

地球を侵略する際は「自分たちも巻き添えになる」ということで仕方なく侵攻したものだが、基本的には誰も居ないような惑星をテラフォーミングしたり、生命体が居る惑星に対しては融和・調和の交流を取る政策がメインとなっている。
既存の作品で言えば『エースコンバット』における環太平洋戦争終結直後のオーシア・ユークトバニアの考えにかなり近く、また不必要に交流をそこまでしないようにはしているという。
こうしたことがきっかけで、宇宙における大半の生命体は「サキュバス(と地球)は数々の戦を経てようやく平和を勝ち取った優秀な生命体」と認識されており、またその認識から各惑星から平和活動の依頼も受けているという。

なお、宇宙へ進出した理由としては「いずれ地球は寿命や天体現象などによって使えなくなる可能性がある」という予測がなされたため、先に手を打つべくして宇宙へ進出したという設定が存在する。
この予測の設定は前作の『サキュバス・ランド』でも使われており、実はオペレーションもこの宇宙進出するための一環という新たな設定が追加されている。
前作ではサキュバス崩壊モノにおいての皮肉でもある「本来は増やす行為なのに減らされる」が存在しているが、今作のサキュバス・スペースは崩壊ではなく発展などがテーマとなるのでこの皮肉は存在しない。

高度な技術も持ち合わせていることもあって、一部の製品によって惑星の危機も乗り越えることも多くある。 相変わらず魔力も必要とするのもあるが、サキュバスが駐在しなくてもその惑星にある魔力を使用する技術が確立されたのでその必要はなくなっている。
ただし使用する魔力によっては惑星そのものを破壊しかねないこともあるため、そうした観点で魔力の調整や別の魔力や電気などのエネルギーを使用するなどの努力も怠っていない。
作り出した技術は時より「車輪の再発明」的に被ることもあるが、最終的には統合したりすることもあるのでさほど問題ないとのこと。

現実世界で言うPKO/PKF的な存在に近いものの、一部の生命体からは「色欲と魔法による侵略」とみなしているらしく、それらについては深くかかわりを持たないようにしている。
また様々な生命体と交流している関係で、スイスのように攻撃されたら各宇宙からの非難も避けられない立場も持たせている。 こうした設定を持たせた理由としては現実世界の情勢が苦しすぎるからこうしておけばなんとかなるという理由からでしかない。
とはいえサキュバス・スペースによる侵略のイメージがどうしても付きまとうこともあって、それとは別の組織として「U.P.T.」となるものも設立している。(後述)

一応、1000年の間に穏健派も増えてきているものの、「本能的な自衛が残っている」など強硬派のサキュバスも絶滅しているわけではない。 また、そうしたサキュバスたちは前述した平和維持活動や敵対生命体の対処にも駆り出されている。
穏健派が多くなった理由には「人間との交流でハーフサキュバスも普通となり、ハーフサキュバス同士での生命体も穏健派がちょっと多い」ということが理由らしいが、それでも確率的には50:50の割合なんだとか。

U.P.T.

また、サキュバスと人間、協力関係にある惑星の生命体たちによる治安維持部隊としてUniverse Peace Team(宇宙平和維持隊 / 銀河平和維持隊)が設立されており、サキュバス・スペースではなくU.P.T.としての活動をすることもあるという。
サキュバス・スペース単独だと「その国による侵略」とみなされるリスクが増えており、またそれ以外の生命体も協力したいという打診も受けて、やむなく作られた組織であるとしている。

組織の実態はサキュバス・スペースよりも更に「理想的なPKO/PKF」、「理想的で本当に必要だった国際連合・国際同盟」のような、非常に理想的な平和維持を目的とした組織と設定されている。

基本戦略は自衛隊と同様に専守防衛としており、U.P.T.による侵攻はせずに平和を脅かすとされるものだけを撃破するのみとなっている。 ただし攻撃計画などが察知されたらそれを阻止するための行動は可能となっているため、専守と言われると少し微妙ではある。
またそうしたことを察知するためのレーダー装置などが宇宙空間などにも多数配置されており、それらの情報は瞬時に検知できるようにもなっている。
このあたりはサキュバス・ランド時代のミーナが地球とその周辺を担当していたという設定が存在しているが、1000年の時を経てそうしたデバイスも不要になっているため、ミーナのような存在は居ないとのこと。(なお作中でミーナについて深くは言及されていない)

U.P.T.はあくまでもチームでしかないので、いわゆる「所属同士による戦争」も起こりえる可能性はあるため、所属同士による鎮圧活動は当事者とは別のU.P.T.所属メンバーで解決するようになっている。
ともにもかくにも争いによって殺害するのが良くないという考えが先行しているのであるため、まずはそれを防ぐために当事者とは別のメンバーによってそれらを抑止するための行動を取っている。(兵器や武器についても一時無効・無力にするだけで、破壊も最終手段と捉えている)
一応最終的な決定については一応サキュバスと人間に委ねられているが、よほどなことが無い限りはそんなことは起こらないとされている。 また、サキュバスと人間は既にオペレーションで戦争は起きない状況なので、最終決定権同士で争うことはない。

バリア

前作のオペレーションでも大活躍した、サキュバスの魔力による空間バリア。 宇宙では球体型だけでなく正立方体や三角錐など様々なバリアの形状を貼ることができ、かつバリアの出力範囲もサキュバスの周りに纏うようにすることも可能となった。
一部の惑星ではモンスターとも言える凶悪な生命体が居るため、その攻撃から身を守るためのバリアとされているが、一部のサキュバスはやられちゃうのを楽しみにしているのかあえてノーガードで攻めて、やられてる最中に仕留めるサキュバスも存在するという。

今作でもサキュバスが基本的に死亡することはないらしく、仮に死亡して消滅してもすぐに魔力によってそのまま復活したり、バッドエンドになっても数年以内には救助されたりなど、ギャグとも思えるご都合主義的な設定が付与されている。
これは「『ランド』では現実寄りの設定なので死亡は回避する方針だったが、『スペース』では宇宙進出とかしているほどの超世界なので、そのぐらいの芸当はできても不思議ではないかもしれない」としており、やや適当な設定にもなっている。

スカイラ・レース

前作のすかいらさんなどの活動がサキュバスの方でも注目され、国際的な競争やイザコザの解決などにもつながると注目されているモータースポーツ。 名称は彼の功績をたたえるということや、スカイラインの意味合いから取られたものとされている。
有り体に言えばサキュバス・スペース版『F-ZERO』のようなものであり、レースの内容そのものはガチのものではある。 ただしエネルギーで使われるものは電気だけじゃなく、性的エネルギーも使用することが可能となっている。

N121MTも同作のレースゲームが好きということもあって、特別に取り入れた設定ではあり、作中では全宇宙共通のエンターテイメントの1つとして描かれている。

エクストリーム・スカイラ

そのスカイラ・レースの車両で性的エネルギーのみを使用するチーム制のモータースポーツイベント。 どこかのAVで採用されている常にエッチしていないとエネルギーが供給できないマシンに乗り、どこまで走れるかのチャレンジ型の耐久レースとなっている。
スカイラ・レースが今でいうF1やMotoGPのようなスプリントだとしたら、エクストリーム・スカイラはWECやダカールなどエンデュランスの立場となっている。 なお名称もスカイラから取っているが、発足のきっかけは別のサキュバス(前作に登場したカナ)によるものではある。

一応レギュレーションとしては、出力できる最大エネルギーには制限があるものの、それを出力する方法については命の危険が無い限りは問われないものとしている。
このため性別無関係でかつ手法も問わないため、リョナなどの方面でなければ何でもOKみたいなことにはなっているという。 また、最大エネルギーも制限されているため、人海戦術による集団作戦も出来ないものとなっている。
(一部のシーズンではその人海戦術を利用したチームが圧倒していたらしいが、後にそれ潰しとも言える厳しいレギュレーション決めによって封じられている。 ただし、それはそれで面白いということで別カテゴリで発足するかどうかも検討しているとのことらしい)

エピソード

エピソードとしては1話完結フォーマットとなっているが、内容によっては共通の設定が進行する場合もある。 また、今作では最終話となるものは存在せず、イントロダクション用のエピソードとそれ以外は全て番外編的にアラカルトに描かれたものとなっている。

番号 エピソードタイトル 内容
I-1 サキュバス・スペース サキュバス・ランドのオペレーションから50年後、そして1000年後を迎えた宇宙で何が起きているかの解説的なエピソード。
火星のある地域を統治するサキュバスと人間がメインになって解説しつつ、その後はいつもの……
I-2 対外の戦略 サキュバス・スペースと他の生命体による国家や組織との対外関係、そしてその戦略についてのエピソード。
一部は平和を乱す存在もあれば、サキュバスや人間のみを脅威とする存在、それらとどうするかの問題を解決するには……
I-3 U.P.T.発足 サキュバス・スペースと他生命体による平和の組織「U.P.T.」の設立、そして初のミッションと組織の解説。
イントロダクションとしてのエピソードは以上となり、以降は1話完結型のエピソードが続くことになる。
R-X (他惑星、組織への調和・介入モノ)
Q-X (未入植、U.P.T.などの組織に入っていない惑星への進出)
U-X (平和維持活動関連のエピソード)
T-X (技術的な問題を解決するお話)
P-X (サキュバス・ランドが宇宙へ進出した直後の過去編)
最終更新:2025年02月13日 11:51