ちなみに誤解されていることがあるが、サノスは素でも地球中のヒーローをフルボッコにできるくらい強い。
多くの格闘ゲーマーにとってサノスというキャラに触れる最初の機会であった「MSH」において、
- 超必殺技(インフィニティ・スペシャル)が全てインフィニティ・ジェムの力を借りたもので、
サノス自身の力を用いた超必殺技は無い
- しかもジェムをプレイヤーキャラに奪われると超必殺技が使えなくなる
- さらにマグニートーとの対戦前デモで「ジェムがなければ何もできない能無し」と突っ込まれ、
本当にそうなのでプレイヤーも納得
- 故「ゲーメスト」の紹介文の見出しが「ジャイアン+ゴリライモ」という
適切な表現あんまりな扱いだった
……という悲惨な待遇であった。
アメコミでの彼を知らずにこれだけ見たら、どう考えても やられ役の筋肉馬鹿が最強アイテムを手に入れて調子こいてるとしか思えない。
この誤解をはらんだ初対面の印象が強く、サノスはガントレット抜きでも強いと言われてもピンと来ないかもしれない。
ではどのくらい強いのかと言うと、筋力は見た目通り全力の ハルクや ソーにも匹敵するかそれ以上のものを持ち、
宇宙での生身の戦闘や惑星の爆発・崩壊を無傷で乗り切るなど強力な耐性と防御力を持つが、
あの ギャラクタスの心を侵食できるほどの強力な テレパシーやテレキネシス、強力無比なエネルギーを操りブラストを発射したり、
分子を操って石化や分解を使うといった多彩な能力を持つ。
理由は不明だがテレパシーに代表される精神攻撃に対して理不尽な耐性を持ち、
ハゲ女性のムーンドラゴンと植物を操る女性戦士マンティスと 犬型種族の3者から
同時に超強力な精神攻撃を受けたが、それでもサノスを止めるには至らなかった。
ムーンドラゴンのテレパシーは最低でもプロフェッサーXや ホワイトクイーン並に理不尽な性能なのだが…。
そしてインフィニティ・ガントレットを装備してヒーロー軍団を手玉に取った戦いでは、
(いわゆる縛りプレイといやつで)力以外のジェム5つを封じている(=素の感覚だけで対応している)にもかかわらず、
シルバーサーファーが超光速で数十cm後ろまで接近した段階で気がつき、 即反撃できる素早さや、
時間操作で作られた牢獄から脱走するだけの(具体的に何の力かは不明だが)能力を持つ。
決してインフィニティ・ジェムに頼ってないとだめというわけではないのだ。
どう見てもパワージェムの力じゃねえだろという行動もしてたのでこっそりインチキしてた可能性もあるが。
シルバーサーファーを始めとするギャラクタスのヘラルド達や、対サノス用生体兵器である怪力の男ドラックスは
戦闘の二次被害や自力で天体を破壊してしまうとんでもない連中なのだが、
なんとサノスは素の状態でさえ彼らと互角(場合によっては圧倒)に戦う事が可能である。
岩石や大地を操作するヘラルドのテラックスと戦闘した際は カイルの目の前でテラックスを数秒で気絶させてしまう。
暗黒パワーを操作するヘラルドのフォールン・ワンを打ち倒し、洗脳して自分の手駒とした事さえある。
また上記のグランドマスターを始めとするオタク的コズミック・ビーイング「エルダーズ・オブ・ザ・ユニバース」は
平均的に全員がシルバーサーファーと互角以上であるが、サノスは彼らに能力と頭脳を駆使して挑み、見事ジェムの強奪に成功した。
オーディンやギャラクタスにはさすがに圧倒されたものの、それでもかなりの善戦を見せている。
オーディン戦ではドラックスが一発でやられたので、サノスはシルバーサーファーを連れて数の有利で挑んだが、サーファーまで一発で倒されたので結局1人で戦う羽目に。
かつていくつかの銀河を破壊してしまった強大なオーディンの魔力と、神槍グングニルの力で徐々に傷つくサノスだが、仲裁が入るまで激闘を繰り広げるタフさを見せた。
ギャラクタスのような例外達を除けばサノスは間違いなくトップクラスに名を連ねるスーパーヴィランであり、
彼に正面から挑んで勝てる可能性があるヒーローは本気を出したソーか激怒したハルク、シルバーサーファーか、
ハルクの親友セントリーぐらいである。
ただしシルバーサーファーですらサノスに圧倒される事もあり、ハルクやセントリーでも確実に勝てるという保証はない。
『DC vs. MARVEL』では DC側の最強ヒーローたち数名を相手に ちぎっては投げちぎっては投げの大奮戦を見せていた。
もちろん、この時はインフィニティ・ガントレットを使ったわけではなく、実力である。
MUGENで例えると素のサノスが 狂キャラ上位~最上位、
オーディンやゼウスのような神々の王、及びメフィストやサタンのようなクラス2の魔王が 神門番~神下位、
ギャラクタス達コズミックビーイングが 神キャラ(それぞれ下位~上位まで)、
そして バグものの即死技多数を搭載し、それらの耐性を装備させたのがガントレットつきサノス(神キャラ上位)といったところか。
+
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では論外キャラとなると? |
「DC vs. MARVEL」に登場した両世界の化身「ブラザーズ」
……ではない。あれは神キャラの範疇である。神最上位クラスなのだろうが、 並キャラの壮絶な生き様を見せればブラザーズ同士が和解した。ありえん(笑)
正解はホステスケーキ。
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パワーだけでもこれほどの強さであるが、実は見た目に反し 驚異的な頭脳を誇り、
恐るべき科学力と経験に裏打ちされた 戦術・戦略的知識を持つため、
腹の探り合いではマーベルユニバースでも彼の右に出る者は少ない。
有名な事例としては「インフィニティ・ウォー」「インフィニティ・クルセイド」での的確な作戦指揮、
「アナイアレーション」で大艦隊の最高司令官アニヒラスを相手取った巧みな交渉などが挙げられる。
相手が自分より遥かに強大でも物怖じせずに交渉を行う事ができる豪胆さも彼の武器である。
ちなみにアニヒラスと交渉していた時は肩に乗せている妖精のような知生体スクリート以外に味方はなく、
銀河帝国 スクラルをほぼ壊滅に追い込みかける規模の大艦隊のど真ん中で交渉が行われた。
つまり凶暴で尊大なアニヒラスの機嫌を少しでも損ねればサノスが四面楚歌になる状況である。
しかしサノスはそんな絶望的な状況でも全く恐怖せずに、むしろ時々ニヤニヤしながら交渉していたし、
そもそもアニヒラスにわざわざ接触した理由からして「面白そうだった」からである…。狂いすぎ。
同事件では古代のコズミック・ビーイングから前述の下僕フォールン・ワンの惨殺体を見せつけられるが、
彼らに恐れをなすスクリートと対照的にサノスは眉1つ動かさず、またもスーパーニヤニヤ交渉タイムが始まり(ry
…第一印象としては(幾分偉そうな事もあるものの)落ち着いた物腰の人物で、isn'tやit'sなどの短縮系をあまり使わず ~in'のような表現も使わない綺麗な文法で喋る。
初期はともかくインフィニティ・ガントレットを持ってる時のように「!」を多用するハイテンションは珍しく、
何もかも知っているような超然的な態度が淡々とした口調と相まってなかなかカッコいい。
が、マッド・タイタンと呼ばれるように狂気を孕み、手段を選ばず卑劣な策を好む性格から 汚いと言われる事がある。 我々の業界では褒め言葉です。
冷静で利益を重視する傾向の為、自分の家族でも平気で殺す非情な振舞いを見せる事が多いが、意図せずに世界を救う事も少なくない。
「インフィニティ・ガントレット」の戦いの続編「インフィニティ・ウォー」「インフィニティ・クルセイド」では自分の都合を優先していたはずが、結果的に宇宙滅亡阻止に大きく貢献している。
困ったことに本人も自覚していないものの内心に破滅願望があり、物事がうまくいってくると無意識に倒されようとしてしまう。
彼の永遠の宿敵であり友人でもあるアダム・ウォーロックからこれらの点を指摘されて機嫌を悪くする事もあった。
「インフィニティ・ガントレット」でのジェム封じもそのうちの一つで、
「0.5%ぐらい相手に勝てるチャンスがないと自分が勇敢な所が見せられない」とついやってしまった。
それでも全てのヒーローと神々を打ち倒し、肉体を捨てて宇宙そのものに同化し、まさに神にふさわしい精神体となったのだが
力の源であるインフィニティ・ガントレットは捨てたはずの肉体に置き忘れてしまい、
さっきまでガントレットの力でいたぶっていた義理の孫(当然サノスに殺意を抱いている)にパクられてあっさり元に戻された。
驚異的な頭脳?戦術・戦略的知識?何の事かな
本来は知的であるはずのサノスがこのような初歩的なミスを犯すこと自体が破滅願望の発露であり、
「考えた事を現実にしてしまう」コズミック・キューブやインフィニティ・ガントレットは
知らず知らずのうちにサノスを敗北に導いていたのかもしれない。
強大なアイテムを持っている時はたいていポカをやらかして逆転負けを喫するが、
パワーアップアイテムを持っておらず、サノス側が劣勢な場合は逆にミスが少ないのである。やっぱり頭はいいはずなのだ。
ちなみに発明品は自作PCはもちろん光学ライフルや携帯用のフォースフィールド端末、ポケットサイズのテレポーター、基地や無人探査機、
大型の物だと移動要塞サンクチュアリィや 全長数kmの巨艦ドレッドノート666などの恒星間航行船で、サンクチュアリィで恒星を爆破した事も。
テレポートの範囲は宇宙の果てや異次元に一瞬で移動可能のオーバーテクノロジーで、
ここまで小型かつ正確なテレポーターはアニヒラス軍でも製作不可能なので、サノスの無駄に高い技術力がうかがえる。
有名な無人未開拓惑星での農民生活も、畑仕事から帰宅すると自作の機械群と お手伝いロボットに囲まれた超文明的な生活であった…もう発明家か慈善事業家になっちゃえよ。
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