鬼太郎

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鬼太郎 - (2022/01/20 (木) 13:00:04) の編集履歴(バックアップ)



「自由を最も愛し、奴隷になることを最も卑しむのが妖怪なんだぞ」

+ 担当声優(Wikipediaより引用・改変)
野沢雅子
19868年アニメ版、1971年アニメ版、『墓場鬼太郎』
『妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』『妖怪ウォッチ4』
戸田恵子
1985年アニメ版、『妖怪軍団』『妖怪大戦争』『最強妖怪軍団!日本上陸!!』『激突!!異次元妖怪の大反乱』
テレビCM『宝くじ ビンゴ5』
かないみか
『水木しげるの妖怪画談』
松岡洋子
1996年アニメ版、『〜コピー妖怪対鬼太郎〜 不正商品には気をつけろ!』『大海獣』『おばけナイター』『妖怪特急!まぼろしの汽車』
PS『ゲゲゲの鬼太郎』
松本梨香
『逆襲!妖魔大血戦』『異聞妖怪奇譚』『危機一髪!妖怪列島』
高山みなみ
2007年アニメ版、『日本爆裂!!』『妖怪JAPANラリー3D』、『妖怪大運動会』
佐藤利奈
『パチンコ ブラック鬼太郎の野望』
沢城みゆき
2018年アニメ版、『ぷよぷよ!!クエスト』『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』

水木しげる氏の漫画『ゲゲゲの鬼太郎』(旧題:『墓場の鬼太郎』)*1の主人公。「きたろう」。
妖怪と人間の共存出来る世界を目指して戦う。父親は目玉おやじ
かつて地上を支配していた幽霊族の末裔にして最後の生き残りであり、外見は少年。本名は「墓場鬼太郎(はかば きたろう)」。
実写ドラマ版では六浦誠氏、実写ビデオ映画では和田求由氏、実写映画ではウエンツ瑛士氏がそれぞれ演じている。

長髪で左目を隠し、古めかしい学童服と縞模様のちゃんちゃんこを着て下駄を履いている
学童服の素材は仙人の髭で、百年経っても破れない。下着には天女の羽衣で出来ていると言われるシャツ、
目玉親父が桃太郎から貰ったと言われるのパンツを着用している。
なお左目が無く隻眼であり、理由については「元々潰れていた」「生まれた時に墓石に目をぶつけて目が潰れてしまった」
とアニメや漫画などで様々な描写があり一定していない。

性格は基本的に温和、困っている人や妖怪を放っておけないお人よしな所がある。
また美人の女性、特に年上の女性には弱く、それにより危険な目に遭う事も少なくない。
両親は鬼太郎の生まれる前に死亡。だが親父は死んだ後に鬼太郎が心配になって、
自らの遺体の眼球に魂を宿らせて生き返り、「目玉おやじ」となった。
なお、「鬼太郎の眼球に乗り移ったのが目玉の親父」と思われる事がしばしばあるが、これは誤り。
どの作品でも一貫して父親自身の眼球である。

原作漫画を参照すると、幽霊族の最後の末裔である両親は、血液銀行に血液を販売する事で生計を立てていた。
ところが、その血を輸血された人々が、死んでいるのに生きている状態になってしまい、調査員が送り込まれる。
彼は鬼太郎の両親と交流を重ね、その事実を隠匿する事を決心するも……やがて病によって両親が死亡。
哀れに思って墓場に埋めてやった所、なんと死んだ母親の胎から鬼太郎が生まれ、自力で土を掘って外に出てきたのだ。
驚いた調査員は、思わず彼を放り投げてしまい、その際に墓石にぶつかって片目が潰れてしまう。
そして鬼太郎のためにと蘇ってきた目玉の親父と共に、再び自分の前に現れた鬼太郎を見た調査員は可哀そうな事をしたと反省し、
彼を引き取る事を決意したのだが……。その末路は下記の『墓場鬼太郎』を参照の事。

作品毎に戦闘能力などは変化するものの、定番として上げられるのが、以下の三つ。
髪の毛を飛ばす「髪の毛針」、下駄を飛ばして攻撃する「リモコン下駄」、
自由自在に飛ばして相手を包み込んだりする「霊毛ちゃんちゃんこ」である。
このちゃんちゃんこは幽霊族の祖先が死に際に残す霊毛で編まれており、着用者が危機に陥った際には意思を持ち、自動で動く事が出来る。
また、アニメ3作目では筒状に丸めた先端から霊気を発射するバズーカとしても用いられた。
『続ゲゲゲの鬼太郎』では、鬼太郎の成長に合わせてなんと編み直されてセーターになっていた
なに?その後の展開で普通にちゃんちゃんこが出てきたって?聞こえんなぁ~。

その他の能力として、体内で発電した電気を放出する体内電気という技を持つ。
原作漫画では電気ナマズと同じ原理によるものと説明されており、アニメ5作目では見た目の派手さから決め技として多用されていた。
逆に相手の電気を吸収する事も可能。
また、驚異的な生命力や再生能力を活かし、指を弾丸代わりに発射する指鉄砲」(アニメ5作目だと指から空気を打ち出す技に変更)、
歯を弾丸代わりに撃ち出す「歯の機関銃」、更には「鼻毛ミサイル」なる下品な技も持つ。
これら再生能力の応用として、
意図的に自身の手首や髪の毛を切り離して遠隔操作し、諜報活動やかく乱を行う戦法を貸本漫画時代から得意とする。
肉体の変形も思いのままで、球状やトランク状に変形して防御や奇襲を行い、
紙のようにペラペラになった上で、周囲の景色と同化して敵から身を隠す事も出来る。
これ以外にも、凄まじい酸性を誇る自身の胃液で相手を溶かす、
体内に蓄積された毒素を加工して作った饅頭で相手を毒殺するなど、全身武器の塊である。
アニメ3作目と4作目では妖怪オカリナという鞭や剣に変形するアイテムを所持しており、
それが無くなったアニメ5作目では髪の毛を地獄の火炎や地獄の針と化して攻撃する「地獄の鍵」という物を手に入れたが、
当の鬼太郎自身にも制御が難しいため、みだりに使う事は閻魔大王から禁じられている。
戦闘能力のみならず、虫や動物の言語が理解出来るためにそこからの情報収集や、
妖気に反応する頭頂部の髪の毛「妖怪アンテナ」による索敵能力もあるなど様々な面で隙が無い。
そうした多芸な能力に加え、前述の通り実質的に不死とも言える生命力を誇り、
液状に溶かされてもちゃんとした施設で時間をかければ蘇生する事すら可能。

しかし最大の武器は、日本中の妖怪達との間に存在する、幅広い交流関係であろう。
まあ、基本的に妖怪はのんびりしてるし、戦闘能力ってものを持ってさえいない奴らが多いのだけど。
というか、鬼太郎自身も結構のんびりしており、かなり危機感が薄い。
上記の通り、チートの塊とも言える能力を持ちながら、敵妖怪にあっさり負けてしまう事もザラ。*2
その上、ねずみ男以外の相手の嘘を割とあっさり信じてしまい酷い目にあう事も多い。
ねずみ男の言う事に関しても疑いながらもホイホイ関わっていく辺り、相当なお人好しである。


「人間世界で生きていくのも、楽じゃねえな」

こうして妖怪退治をするヒーローとしての知名度が高いが、最初の『墓場鬼太郎』等では、
むしろ世話になった人間を生きたまま地獄流しにする等の悪行を多く行っていた。
風刺作品としての性格が強い『その後のゲゲゲの鬼太郎』では成長したものの、
子泣き爺や砂かけ婆等が嘆くほどに堕落した生活を送っているなど、割とヒーローらしからぬ面も多く持っている
アニメではそういった面が薄まっていった辺り、日本一有名な幼稚園児はだしでドラ猫を追いかける主婦怪盗と通じる部分がある。

ただ、悪人や妖怪をバカにするものなどには容赦なく地獄へ落としたり妖怪として驚かせたりと妖怪らしいおっとろしいとこはきちんと描かれている。

ただし同じアニメでも深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送された『墓場鬼太郎』では原作のダークさを前面に押し出していて、
従来のアニメ版とは一線を画している。


「…ぼくは人間じゃありません……」

2018年から2020年まで放送されていた6期においても、悪人への容赦の無さがより強調されており、
6期のトラウマ回と言われる「幽霊電車」のエピソードにおいては、
自分の立場を鼻にかけ、社員達に対して理不尽なパワハラを行い死に追いやったブラック会社の社長を、
社員の亡霊達と共に精神的に追い詰め、そのまま地獄送りにした事も。
(なお、↑のセリフは地獄へ行くことを拒み助けを求めた社長を見捨てる際に放ったものだが、
 その際の表情はゴミを見るような目で社長を睨み付けている)。*3

なお、鬼太郎のルーツは戦前からある紙芝居『ハカバキタロー』で、当時は「奇」太郎だったらしい。

水木しげる氏の出身地である鳥取県では氏の作品をテーマにした観光名所「水木しげるロード」が有名であり、
鬼太郎をはじめとした多数の妖怪のオブジェ、絵タイル、モニュメントなどのコンテンツや、
「妖怪神社」「水木しげる記念館」などの施設が存在しており、町ぐるみで水木作品主体の観光業が行われている。

これらの試みは創作物のモデルとなった土地や作者の出身地の地域活性化「聖地巡礼」の先駆けとして知られており、
同じく鳥取出身で『名探偵コナン』の作者で知られる青山剛昌氏を紹介する「青山剛昌ふるさと館」や、
ドラマ『西遊記』のロケ地として知られ、コスプレイベントの際に『無双』シリーズや『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』などのファンが愛用する、
国内最大級の本格的中国庭園「燕趙園」と並び、コンテンツツーリズムによる県有数の観光地として広く知られている。


MUGENにおける鬼太郎

+ 某スレ民共同製作
  • 某スレ民共同製作
某スレにおいて射命丸文博麗霊夢ドットを改変した鬼太郎が、Passer-by氏(或いは339氏ことSchmidt Hans氏)ら複数の製作者の手により作られている。
おそらくMUGEN動画で一番登場頻度の高い鬼太郎。
技は「ちゃんちゃんこ」や「リモコン下駄」など原作通りの技、さらに何故か運送技ジェノサイドカッターを使い、
ストライカーとして猫娘やぬりかべなどを呼ぶ。
髪の毛針のヒット数が異常に多い(軽く100ヒットを越える)が、連射しても原作の様に禿げたりはしないので安心である。
またアニメ1~5作目+ゲーム版を合わせた6種のボイスが搭載されており、
1作目ボイスだとストライカーは一反木綿しか呼べない変わりに攻撃力と防御力が1.5倍など、ボイス毎に若干の差異がある。
そのために音声データだけでも容量が凄く重い
また、ろうそくのような専用のゲージがあり、このろうそくの火が全部消える即死技が使えるようになる。
ただしこの即死技、味方にも当たる。まあ、技名が「トラウマ行進曲」だし。
AIはデフォルトで搭載済み。「簡易的なもの」との事だがかなり強力なAIである。

さらに、別バージョンとして、ヴァンパイア風の鬼太郎も存在。
上記の通常版とは異なり長袖なのが特徴で、ニュートラルポーズや髪型など、ドットも大幅に描き換えられている。
性能面ではストライカーも一撃技も無い代わりに、ヴァンパイア特有のシステムが組み込まれている。
やはり強力なAIがデフォルトで搭載済み。

現在は双方共にPasser-by氏のOneDriveで公開されている。
前半がVP鬼太郎。ラストのタッグの片方が通常の鬼太郎

がんま氏によって6期の沢城みゆき氏に変えるボイスパッチが公開。


+ 神凪いくみ氏製作
  • 神凪いくみ氏製作
教材用のカンフーマンの画像を入れ替えたキャラである。
同じようにねずみ男も製作されていたが、いずれもYahoo!ブリーフケースのサービス変更に伴い公開停止している。

+ 柳神鋭治氏 & 三十三氏
ファミコンのアクションゲーム『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境』のネタを多く取り入れており、
様々な攻撃方法やぬりかべ等の仲間妖怪のアシストを再現している他、
劣悪な操作性、後ろから雑魚敵がやってきて鬼太郎に当たると即死、子泣き爺が敵を捕まえると自動で鬼太郎に向けて攻撃が放たれる
など自分が不利な方向にまで原作再現ネタを盛り込んでいる。
また、専用ステージとして妖怪大魔境ステージも公開中。
妖怪地獄に登場した巨大ボス達が次々現れるという、往年のファンにはたまらない演出がある。しれっと第5期デザインになってる奴もいたりするが。

+ Tohru Sama氏製作
  • Tohru Sama氏製作

GBA版「危機一髪!妖怪列島」のドットを基調に、「ジャンプアルティメットスターズ」風に仕上げている。
波動コマンドと竜巻コマンドで簡単に必殺技を繰り出せ、ねずみ男のオナラで怯ませたりねこ娘が縦横無尽に引っ掻くユニークな技も。
また真空波動拳コマンドで繰り出せる超必殺技は、おなじみの「ビビビビン」という効果音とともに999連発のビンタをカマす豪快なもの。
最も原作再現に特化した鬼太郎と言えよう。

出場大会

更新停止中
削除済み


*1
実は鬼太郎は全く同じ『ゲゲゲの鬼太郎』というタイトルで少年マガジン、少年サンデーの2誌で連載されており、
しかも両作品は設定が根本から異なるため
(マガジン版は基本的に鬼太郎、目玉おやじ、ねずみ男のみで各地を放浪している。サンデー版は仲間達と共に一ヶ所に定住している)、
そういった経緯に詳しくないファンは、
ファン同士で鬼太郎の話をしているはずなのに微妙に話がずれているという事態に陥りかねないので要注意。
更にアニメ3作目に合わせてマガジンで『編ゲゲゲの鬼太郎』が連載されている最中、
コミックボンボンでも『最版ゲゲゲの鬼太郎』が連載され、
紛らわしい事に『ゲゲゲの鬼太郎』という作品もそれ以前に発表されている(これらは全て設定が異なる)ため初心者は注意が必要。
これ以外にも設定の異なる鬼太郎作品が大量に発表されており、
更に言うなら水木しげるや水木プロ以外の手による鬼太郎が2004年にコミックボンボンで、2018年に別冊コロコロで連載されている。
どれを最初に読んだかによって読者が抱く鬼太郎のイメージは大きく変わってしまうだろう。
伊達に半世紀以上も続いているわけではないのだ。

*2
一見無敵に見える鬼太郎にも弱点は存在し、そこを突かれて窮地に追い込まれる事が多い。
中でも、霊力の源である毛髪と霊毛ちゃんちゃんこを敵に奪われるという展開が多く、
この二つを失っただけで鬼太郎はほぼ全ての超能力を失い、ただの子供になってしまう。
逆にこれらを手に入れた者は鬼太郎の能力を継承し、原作漫画でもちゃんちゃんこを着たねずみ男が毛針を使用していた。
また、『鬼太郎の世界お化け旅行』では魔女にベラドンナ草のジュースを飲まされて超能力を一時的に封じられたり、
化け猫に体内に寄生されて衰弱死しかけるなど、全体的にピンチの描写が多い。

*3
なお、6期以前のアニメシリーズでも「幽霊電車」を基にしたエピソードが2期を除いて放送されていたが、
そちらでは、妖怪なんていないとバカにしていた2人組が想像を絶する恐怖を味わう様を面白がっていたり、
同様の考えを持つ自分勝手な人間に、己がかつて犯した罪を思い出させるなど、ある意味でマシな描写になっている。
いずれにせよ、どれが恐ろしいと感じるかは人それぞれだろう。