ポン

「ポン」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ポン - (2017/10/10 (火) 16:32:47) の編集履歴(バックアップ)



"You're a bug to me!"
(貴様など虫ケラ同然よ!)

概要

データイースト製作の武器格闘アクション『ファイティングファンタジー』、
及びその続編の格闘アクション『デスブレイド』の登場キャラクター。

麻雀用語では無い。コンピューターゲーム創成期のヒット作(別名「テレビテニス」の方が有名…というより
正式タイトルを記憶している人の方が少ないかもしれない)でもない。
……もっとも、「ポン」と言われてこのキャラクターをすぐ思い出せる人はほとんどいないだろう。

外見はどこからどう見てもウイグル獄長であり、かなり気の抜ける本名がまるで浸透せず「獄長」としか呼ばれなかった。
「ポン」で分からない人も「デスブレイドに出てた獄長」と言えばすぐ分かるはず。

+ ウイグル獄長とは
武論尊氏・原哲夫氏原作「北斗の拳」の第一部、アニメ版の分類では「第二部(風雲龍虎編)」の後半に登場した人物で、
鬼の哭く街カサンドラを牛耳る支配者。拳王の部下の一人で、トキを収監するという重大な任務を授かっていた。
担当声優はTVアニメ版及び旧劇場版ではキン肉マンロビンマスクドラゴンボールミスター・サタンを演じた郷里大輔氏。
原作及びTVアニメではケンシロウと戦い、泰山流双条鞭や泰山流千条鞭を使いこなし、奥の手である蒙古覇極道でケンシロウを追い詰めるものの、
最終的には北斗百裂拳で倒されてしまった。
しかし蒙古覇極道の一撃でケンシロウを一度は失神KOに追い込むという偉業を成し遂げており
(勝ち誇っている間にすぐ復活されてしまったものの、この漫画でケンシロウに有効打を与えられた者はほとんどいない。
ゲームでテーレッテーになっているハート様の張り手を食らった時でさえピヨってはいるもののすぐに立ち上がっている)
北斗・南斗・元斗・北斗琉拳などに属さない、宿命の星を持たない拳法家の中で最強 の呼び声は高い。

一方、旧劇場版ではウイグルと戦う拳士がレイに代わっており、ケンシロウとの対決は無い。牙大王との対決があるかと思われたがラオウに持って行かれた
こちらでも泰山流双条鞭や泰山流千条鞭を披露するものの、蒙古覇極道を披露する前にあっさりと倒されてしまった。
原作では鞭のスピードは見切れないとか言ってたはずじゃねえか絶対おかしいぞ獄長の方が強いはずだ


『ファイティングファンタジー』における獄長

ファンタジー世界を舞台に、国王を決める闘技試合のラスボスとして登場。
種族はジャイアントで、126インチ(約3m20cm)という凄まじい巨体を誇り、当然のように蒙古覇極道を繰り出してくる
体力はプレイヤーの2倍。


見ての通り物凄いでかさだが、元ネタでもこんな感じなので別に違和感は無かった。


ここまで完璧に獄長なのだから得物は当然泰山流双条鞭……ではなく、なぜか魁!男塾』の独眼鉄先輩の巨大ヨーヨーを引っさげて登場。
この両者を合体させようというのがさすがのデコセンスである。
地上にいては危険なので、ジャンプからの攻撃が有効。
リーチの長いハルバードを装備しておくのが定石とされる(本作は貯めた賞金で武器を買い替える事が出来る)。
獄長の体がでかすぎて一回のジャンプで勝手に二回ヒットする。
なお本作は敵味方共にガードは存在しない。


優勝者は国王に就任して王妃と権力が手に入るものの、
大会には人間もモンスター(ラミアとか王妃をどうするんだろうか?)も無差別に出場出来るうえ、
試合の敗者は「死亡」と表示される、と言う当にハイリスクハイリターンな大会である。
更には、毎年大会が開かれるうえ、国王は強制的にタイトル防衛戦をやらされると言う恐ろしさ。
この国は国王に死ねとでも言うのか。それでも参加してくる連中も大概だが……。
(まぁ政治そっちのけで 剣闘大会に出場しまくったローマ皇帝 なんてのも実在したが)

プレイヤーが優勝した場合は当然獄長も死んだと思われたが……。


『デスブレイド』における獄長

何の説明も無く続投しており、タイトル画面で威風堂々の勇姿と謎の誤字を見せてくれている。(ページトップの画像)
前作主人公(1P,2P)は登場しないので主人公敗北が正史なのだろうか?*1

今回はプレイヤーキャラの一人になった。
さすがにあのでかさのままプレイヤーキャラになるのは無理があったのか、*2
種族をヘラクレスに変更しそれ種族なのか?、身長は一気に193cmまで縮んだ。*3

今度も人間・モンスター無差別参加で、ゴーレムやらドラゴンやらヒドラやら魔神やら恐ろしい面々が顔を揃える。
その中にやってきた人間型キャラクター三名のうちの一人で、
彼らをバランス型のファイター、スピード型のアマゾネス、パワー型の獄長と考えればファイナルファイトの三人に分類でき、
また「青年」「女性」「ヒゲのじじい」と見立てれば往年のゴールデンアックスのプレイヤーキャラ達を彷彿とさせる。
というわけでハガーやギリウスにネタキャラとして人気が集中したのと同様にプレイヤーは皆獄長を選択。
『デスブレイド』は「なんでか知らないけど獄長が出てるゲーム」としてその名を知られたのであった……。

大会のレギュレーションが素手限定に変更されたため(ラスボスのクロノスのみ魔法の杖を持っている)
前作で使っていた釽舞大円盤を手放し、重厚な肉弾戦で戦う。もちろん蒙古覇極道も健在なので安心だ。
そして決め技はキン肉ドライバー。あくまでもジャンプネタを貫く獄長であった。



MUGENにおける獄長




キャノン娘氏が製作。
画像・音声は『デスブレイド』のものを使っており、多彩な投げ技も備えている。
打撃技の種類は少ないが、通常技は弱P・強P・弱K・強Kの4ボタン制で、必殺技は2種類の突進技を備えている。
いずれも破壊力抜群で、ウォーデンハンマーは発生が遅いものの、飛び道具無敵でガードされても隙が少ない。
強力なドロップキックのウォーデンロケットはヒット・ガード問わずダウンしてしまうが、発生が速く、連続技に組み込むと絶大な威力を発揮する。
ただし、後述の更新によりダウン時間が固定となり、ガードされた場合は反確レベルの隙が出来る。ヒットすればほぼ五分にはなったが。
ぎりぎり尖端をガードさせることで隙が約105F不利から約75F不利に大幅軽減できるというテクニックが発見された……が焼け石に水すぎる。
ハイリスク・ハイリターンの慎重な運用が求められる技である。
更に特筆すべきは超必含む各種投げ技で、ステートを管理しているため相手はしばらく起き上がれず、よほど離れていなければダウン追い討ちがほぼ確定する。
超必殺技はもちろん蒙古覇極道ウォーデンタックルとキン肉ドライバーウォーデンドライバー。
必殺技の名は「ウォーデン~」で揃えられているが、このウォーデンというのは
別にオーディーンの発音違いとかではなく「warden」、つまり獄長のこと。
ウォーデンタックルとは「獄長タックル」という意味で、もはや隠す気も全く無い蒙古覇極道である。
コマンドファイルの中を見ると蒙古覇極道と書いてある

ウォーデンドライバーは特殊やられを設定することができ、アニメ9006と9007を使ってキン肉ドライバーやられポーズを作ることができる。
ウォーデンタックルは直撃すれば体力を3分の1以上奪う破壊力を誇り、ガードされても多段ヒットしてゴリゴリ削ってくれる。
長い無敵時間があって発生も突進スピードも速く、更には連続技にも組み込める優れもの。モンゴルが平定されるのも納得である。
実に頼りになる技だが、切り返しができる技がこれ一つしかないので、ゲージが溜まっていない時に押し込まれるとかなり苦労する。
ゲージがある場合でも最大で1本しか持てなくなったので、まさに一撃必倒の気合いを込めて繰り出そう。

もとはプロレスゲームなのでしゃがむことができない。
内部処理としてしゃがみガードは可能だが、グラフィックは立ちガードと同一。
外見上、「明らかに下段技なのに立ちガードしてる!?」という事になってしまう。

基本技から必殺技までかなり多くの中段技を持っているのだが、しゃがみ技が無いので下段技を持っておらず、
相手のガードを崩すのは強力な投げ技がメインになる。

AIはデフォルトで搭載されている。
強力な打撃と投げ技により、中・近距離では無類の強さを見せる。カサンドラ伝説は不滅だ!
特に投げからの追い討ちが地味に痛く、AI獄長にとって投げと追い討ちは最早一つの技と言っても過言ではない。
投げを喰らったがぎりぎり生き残った! → だが追い打ちでKO という流れになった時は無性に悔しい。
……が、後ろに投げ捨てるハンマースルーの場合は追い討ちが間に合わないことも。
多少離れていても飛び道具無敵のウォーデンハンマーや蒙古覇極道ウォーデンタックルで肉薄し、強力な打撃や投げで攻めて来る。
強クラスのキャラ相手でもそうそう引けは取らないが、やはり相性は如何ともし難く、弾幕系キャラは特に苦手なご様子。
2017年10月8日の更新により性能が調整され、最大ゲージが3から1になり、ダウン追い討ちの威力も減少、ウォーデンロケットの隙も大幅に増えた。
多少弱体化してしまったものの、それでも一発逆転可能なポテンシャルは健在である。
(ジャンプ強K → 弱P弱P強Pウォーデンタックルで6割。画面端ならさらに弱P弱P強Pウォーデンロケットが入って合計9割持って行く)

ちなみに製作者によると異種格闘技対抗戦ネタの大会を考えてみたもののモンゴル相撲枠が物足りなくて作り始めたが、
よく考えたらモンゴル要素は蒙古覇極道しかなかった とのこと。獄長の流派は泰山流拳法で、モンゴル相撲では無かった……。

出場大会



*1
『デスブレイド』のラスボス(=前年優勝者)は前作にいなかったクロノスという魔法使いなので、
素直に「前作の一年後、同じ国での大会」と考えると辻褄が合わないのである。

仮に、時系列上前作が未来次回作が過去と考えるなら、クロノスを倒した獄長が王となって前作に続くという流れになる。
これなら本作に前作主人公が居ないのも納得できる。

もうひとつの可能性は、時系列は前作の一年後、前作で主人公を返り討ちにして王座を守った獄長が、
似たような王位争奪戦制度を採っている別の国を支配すべくなぜか小型化して乗りこんできた……という感じか。
こんな無茶な制度を採用する国が他にあるのかという気もするが、実はゲーム業界にはほぼ同じ設定の『ダイノレックス』というゲームが存在する。
(そちらはファンタジー世界では無く、原始時代に人間と恐竜が共に暮らしていたという設定で恐竜使い達が一年間の王位を巡って対戦、
 敗北すると恐竜使いは どこからともなく飛来したプテラノドンに食われる。
 知らない人は同じ恐竜格闘の『プライマルレイジ』と混同しがちだが)
また、毎年ではないうえ殺しまではしないが『クイーンズブレイド』や『機動武闘伝Gガンダム』も似た様な設定である。
(ただし双方とも試合前に暗殺される事があったりもするが……。
 また『クイーンズ』の方は女王アルドラとの直接対決で負けると石像にされる

*2
「大会のサイズ規定のため、ドラゴン族からは比較的小柄なカンガルードラゴンが参加してきた」という設定がある。
おそらく前作の獄長のサイズではレギュレーション違反になってしまうのだろう。
『デスブレイド』で最も大きいヒドラの体長が3mで、前作の獄長よりは小さい。

*3
仮に『ファイティングファンタジー』以前の時系列だとすると、種族を偽って参加していたと考えられる。
身長に関しては……獄長は種族が「ジャイアント(巨人)」だし、まだまだ成長期だったんだろう、きっと。