遊城十代


「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』の主人公。
担当声優は KENN 氏。

デュエルアカデミア・オシリスレッド所属の生徒。決め台詞は「ガッチャ!」*1
基本的には明るく温厚な性格で、上記の台詞にもあるようにデュエルを楽しむ事を重視した楽観的にも見えるキャラクター。
しかし実技即ちデュエルの腕に関しては天才的な能力を発揮し、意外にも使用デッキがテクニカルな事もあってクレバーかつドライな一面も持つ。
一方で筆記試験は苦手で、座学に対しても授業中に居眠りする等消極的であり、その点では教師達から「問題児」と見られる事も多い。
要するに好きな事には前向きで向上心が高いが、逆に苦手な事に対する姿勢は理解に努めたりせず逃避する傾向にある、
ある意味とてもリアルな「子供らしい」人物であった。

幼い頃からカードに宿る精霊の姿を見る力を持っていたが、ある理由から封じられており、
アカデミア入学試験の際に武藤遊戯からハネクリボーのカードを譲り受けた事で、再び見えるようになった。
それ以降はこの能力のため、世界の命運を左右する重大な局面に幾度も対峙する事になる。大丈夫TCGのアニメだよ

+ ネタバレ注意
実は生まれながらにして、宇宙の生命を全て抹殺するという目的を持つ「破滅の光」に対抗できる力にして、
宇宙が育んだ生命を守る事ができる正しき闇の力を統べる「覇王の力」を所持している異能者。
元々十代は前世から生まれつきこの力を所持しており、
現世で遊城十代として生まれ変わったも後もやはり前世同様に「覇王の力」を自覚無く持ち、
そしてデュエルモンスターズの精霊とも深い関わりを持って生まれたのである。

また十代に備わったもう一つの特性、それが周りの人物全てに良くも悪くも影響を与える圧倒的な人間性、カリスマである。
ぶっちゃけて言えば、この『GX』というアニメは「十代という一人の人間と、それに影響を受け巻き込まれていく人々」の物語であり、
作中の数多くの人物が十代を特別視し、何らかの形で影響を受けている。
これは創作の主人公では大なり小なりある要素であり、実際前作主人公同じように周りに影響を与えているのだが、
十代のそれは度を越しており、作中でキャラ達が自ら、
「十代と関わると皆おかしくなる」「十代は皆の希望」「十代には特別な力がある」
などと言って憚らないほど。
そして第1期で三幻魔、第2期で光の結社(破滅の光)という学園の危機を実際に十代が救ってしまった事で、
学園内での彼の英雄視は絶対的なものになってしまう。
作中のとある教師曰く、十代に影響を受けた事で授業中に居眠りをするなどの態度の悪さまで真似する生徒が続出した結果、
半ば学級崩壊のような事態にまで発展してしまったらしい。
(尤も、その先生の授業が優等生である明日香をして「つまらない」内容である非も全く無いわけではないのだが)
だが、十代はあくまで「自分の好きな事、やりたい事をしているだけ」というスタンスであったため、こうした影響力にはとことん無頓着であった。
本来「大いなる力には大いなる責任が伴う*2わけだが、十代のこうした無責任とも言えるような精神性が、
次第に大きな歪みとして表出し、そして問題の第3期において最悪の形で結実してしまう事になる。

+ 覇王十代(第3期)
「我が名は覇王、この世界を支配するもの」

作中の事件を切っ掛けに、前述の「覇王の力」が暴走し心を乗っ取られた事により生まれたもう一つの十代の姿(所謂「闇堕ち」)。
全身に黒色の鎧を纏い、デュエルディスクも非常に禍々しい攻撃的な形状に変化。
言動も普段の彼とは正反対の、威厳がありつつも冷酷で残忍なものに変わっている。

目的はデュエルモンスターズ世界を力で支配する事であり、そのために「覇王軍」を結成して手駒のモンスター達を使い、
世界を蹂躙して少なくない数の善良なモンスター達の命を奪っていた。大丈夫?TCGのアニメだよ?
使用デッキも普段の「E・HERO(エレメンタルヒーロー)」ではなく、邪悪なデザインに変化した「E-HERO(イービルヒーロー)」となっている。
(実際にはE・HEROもデッキに入っているのだが、融合素材でしか使っていない)
+ 覇王と化した経緯
第3期中盤において、デュエルアカデミアはデュエルモンスターズの住人達が住まう異世界に学園ごと転移する事になる。
そんな中で十代は当然生徒達の期待を一身に背負う存在となり、実際十代の言う事なら素直に従うという姿勢を示す仲間も多くいた。
しかし、十代はそんな責任とは関係無く身勝手に行動し(これは親友であるヨハンを助けるためという理由があったのだが)、
その果てに付いてきた仲間達が敵の生贄として捕らえられてしまう事態を招いてしまう。

結果的にその敵とのデュエル自体には勝利したのだが、
捕らえられていた仲間達は各々の怒り・悲しみ・恨みなどの増幅された負の感情を十代にぶつけながら生贄となって消滅
(オブラートに包んでいるが、異世界編において消滅=死である。まぁ後で生き返るけどね)。
さらに残った別の仲間達はそれが十代の身勝手さが招いた事だと非難し、一転して孤独に追いやられてしまう。
そんな中で、十代の中から聞こえてくる「覇王の力」の声が彼を大きく揺さぶる事になる。

そしてしばらくの時間が経った後、仲間達が見たのはデュエルモンスターズ世界を力により支配する事を掲げた
「覇王」となった十代の姿であった。

作中ではその圧倒的な力によりかつての仲間であるジムを下す他、部下のモンスター達を使って異世界を恐怖の淵に陥れていたのだが、
同じく仲間であるオブライエンとの再戦時には追い詰められ、デュエル自体は相打ちに持ち込まれてしまう。
さらにその際、彼がジムから託された「オリハルコンの眼」という謎のアイテムを使用した事で十代の覇王化が解除され、
結果的に仲間二人が犠牲になる事で十代の暴走が止められる形となった。
その後十代は、覇王の時に自身が行った非道な行いのトラウマから、一時は代名詞である「融合」を使えなくなるほどに精神的に弱ってしまうのだが、
初期からの友人たちの中で唯一敵からの干渉を受けていなかった三沢の叱咤や、
ヘルカイザーこと丸藤亮の死に際のデュエルで見せた最高の輝きを目にした事で再び復活。
全てに決着を付けるべく元凶との最後の戦いに挑む事になる。
その中で十代は、己の中にある覇王とそれにより犯してしまった罪を受け入れた事で、再び覇王の力を行使・制御する事が出来るようになり、
今度こそ「正しき闇の力」を統べる者として覚醒、第三期の大団円である「ユベルとの超融合」という超展開終幕に続いていく事になる。

+ 結局覇王ってなんなの?
以上が「覇王十代」の概略であるが、しかし良く良く考えると実は結構謎な存在であったりする。
そもそも覇王になった切っ掛けも作中ではぼかされ、気が付けば覇王になった十代が仲間と敵対するという流れであり、
一応作中では覇王について、「十代の心の闇」であり同時に前世から彼に備わった力である、という説明はされているのだが、
  • 本来「正しき闇の力」であるはずなのに何故力で支配という事になったのか
  • そもそも十代の目的はヨハンの救出であり、世界を支配する事に何の意味があるのか
辺りは作中でも説明されず、リアルタイムで見ていた視聴者の中にも分かるように説明しろ結局良く分からないという人が少なくなかったようだ
(もちろん単に暴走していた、という解釈も良く見られた)。
一応、これらについてネット上ではいくつかの考察がされているため、それらをピックアップして紹介する。

【覇王十代という存在自体が、破滅の光の影響を受けたものであるという説】
シンプルに黒幕の思惑通りに動いてしまっていたというもの。
実際、十代が覇王化する切っ掛けとなった事件のほとんどは黒幕が裏で糸を引いた結果であるのは確かである。

【十代の持つ無責任さの具現化であるため、支配という目的自体に大きな意味は無いという説】
十代の持っていた「無意識に集団を率いて目的も無く先導してしまう」という負の部分が表出した姿であるため、
その目的も十代の望んだものでは無く、行動するために都合の良いものを備えただけというもの。

【力により正義を示す/支配するという行為自体が、十代の持つ本質の一つであるという説】
力で支配するという目的は、それまでの十代が行ってきた「気に入らないものはぶっ倒す」という行動の延長上のものであり、
形は歪んでいるが十代の本質の一つであるというもの。
実際、十代を乗っ取る前の覇王の台詞の中に「遊城十代、悪を倒すためなら悪にでもなれ」というものがある。

+ 二十代(第4期)
第3期での騒動を終え、元の学園へと戻ってきたデュエルアカデミアの生徒達。
しかし壮絶な経験を経た事で、以前の明るく社交的だった十代は人が変わったように冷めた言動で人との関わりを避けるようになってしまっていた
(代名詞である「ガッチャ!」という決め台詞もあるタイミングまで全く言わなくなる)。
見た目も少し変化し、髪の毛は後ろ側が大きく跳ねるようなデザインに変更、顔つきもかなり大人びたものに変わった。
さらに「覇王の力」を解放した時は片方の瞳の色が覇王時のような黄色になり、一時的にオッドアイのような状態になる。
ちなみにこの時の十代は、ファンの間では「二十代」などと呼ばれている。
彼が変わってしまった原因は、言ってしまえば自分のデュエルの力や周りへの影響力に対する責任を自覚した事、
そして自分が好きだったデュエルが決して楽しいだけのものではないと知ってしまった事だった。

一方、平和が訪れたはずのデュエルアカデミアには「ダークネス」という新たな危機が迫ろうとしており、
十代は再び戦いの中に身を投じていく事になる。
この頃になると十代は周りの人間から距離を置き、人知れず悪と戦うさながらダークヒーローのような様相を呈しており、
ネオスやユベルといったカード達、そして同じく裏の世界の人間達とのみ協力して事件解決を目指すようになっていた。

そんな冷め切っていた十代だったのだが、友人達の計らいやデュエルを通じてかつての熱意を取り戻し、
そして最後には憧れのデュエリストとのデュエルにより、再び「デュエルを楽しむ心」を完全に思い出す事になるのだった。

主な使用デッキは融合メインのアメコミ風のカード群「E・HERO(エレメンタルヒーロー)」。
特に融合の扱いに関しては作中の人物達からも評価されているようで、とあるデュエルでは露骨に魔法カード対策でメタられた事もあった。
1期の頃はフェザーマンとバーストレディの融合モンスター「E・HERO フレイム・ウィングマン」、
及びその派生である「E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン」が所謂攻撃力2500エースのように愛用されていたが、
2期からは新しく追加された「E・HERO ネオス」でトドメを刺すデュエルが格段に多くなり、そちらが実質エースカードとして成り代わった
(ちなみに、他のE・HEROは上述のようにアメコミ風だが、ネオスはどちらかと言うと円谷系のヒーローである)。
エースの座から陥落してしまったものの、十代のフレイム・ウィングマンへの愛着も強く、
「ネオスはエースカードだが、マイフェイバリットカードはフレイム・ウィングマン」という扱いを公式からもされている。

また、上記のハネクリボーを「相棒」と呼んで特に大事にしている他、4期からは「ユベル」を体に同居させてスタンドのように出したりするようになった
(一応カードとしてのユベルも切り札として投入している)。

なお遊戯ほど重くはないものの、E・HEROに加えてネオスのサポートの「N(ネオスペーシアン)」、さらにはネオスペーシアンのサポートの「C(コクーン)」、
ハネクリボーとユベル、あと汎用モンスター数体という、十代並のドロー力がないと碌に回らないデッキ構成となっている。
『OCG』的にはNはサポートカードもそれなりにあるのでまだマシだが、Cに至っては入れる余裕が全く無い。
そんな状態で『遊戯王GX』の放送も終わりシンクロの時代に突入していくと、融合は不遇の召喚方法として環境から消えていったのだが、
『遊戯王ZEXAL』にて登場した「エクシーズ召喚」にてレベル4を揃えやすく出しやすい「E・HEROバブルマン」が注目され、環境に入り込んできた。
しかし、規制に加えインゼクターや征竜による環境インフレに付いていけず再び環境から姿を消した。
その後、十代が環境入りするも下記の漫画版のカードであり、アニメ版は不遇の状態が続いたが、2023年状況は一変する。
「E・HERO」ではなく、「ユベル」のカードが追加されたのだが、これが環境に突き刺さり、最上位ではないもののそれに次ぐ強カテゴリーへと上り詰めた。

+ 漫画版『GX』の十代
アニメとはパラレルの漫画版『GX』では、「精霊を見る事ができる」というパーソナリティはそのままだがユベル関連が無い。
また、ハネクリボーも譲り受けた経緯がオリジナルキャラの「響紅葉」から託されたというものになっており、
シナリオでの重要度がアニメよりかなり高く、LV10に進化せずにフィニッシャーになる事もあったりと大活躍。
あと決め台詞が「よっしゃー!」。

使用デッキは同じく「E・HERO」だが、幼少期はアニメ版のカードを使用しており、現在は紅葉から託された漫画オリジナルのE・HEROを使用している。
なお『OCG』では漫画から魔改造により結構な猛威を振るっているのだが、
漫画の時点では効果がしょぼかったり、むしろ通常モンスターだったりと融合以外のカードパワーは低め
(例として「HEROを召喚時サーチできるor相手のカードを破壊できる(要約)」と有用な効果で、
 制限カードになった「E・HEROエアーマン」は「攻撃力半分で直接攻撃できる」とかなりしょぼく、劇中でもほぼ活用されていない)。
その代わり漫画版はドローやサーチがかなりエグイ
エースカードは同じく紅葉から受け継いだ2500枠の「E・HERO ジ・アース」。
ネオスのような精霊はいないものの、こちらもストーリー上重要なカードの1枚である。

後半からは漫画オリジナルの「M・HERO(マスクドヒーロー)にデッキを切り替えたのだが、
その後のデュエルがたったの4回(内一回は最終回後の読み切り)、
ネオスやジ・アースのようなエースらしいエースカードもなく(強いて言うなら読み切りに登場した「C・HERO(コントラストヒーロー) カオス」か)、
かつ1勝2敗、残り1回は「C・HERO カオス」を融合召喚したタイミングで読み切りが終了。
……という主人公らしからぬ戦績に終わった。
しかもラスボス戦ではE・HEROを再使用している(一応「紅葉のデッキを使う事で紅葉と一緒に戦う」という理由はある)。
ちなみにマスクドの名前の通り、モチーフは仮面ライダーとスーパー戦隊だと思われる。

当初『OCG』では「HERO」自体がそこまでであり、カイザー亮のサイバードラゴン等に環境を持って行かれていたが、
単行本第2巻付属の「ライオウ」がサーチロックに特殊召喚無効と強力なメタカードであり、サイドデッキに投入など環境に顔見せしていた。
その後、第4巻付属の「E・HEROアブソルートZERO」が当時としては凶悪な除去能力を持ち、『遊戯王ONLINE』では制限カードになるまでに至る。
単行本の最終巻にて待望の闇属性を素材とする「E・HEROエスクリダオ」が付属したが、
その頃には既に環境が超融合で相手の闇を吸い取って等と言ってられない状況であり、あまりにも遅すぎる登場となってしまった。
その後はアニメ版と同じく環境から姿を消していたが、
「E・HEROエアーマン」が上記の「E・HEROバブルマン」と共にランク4のエクシーズ召喚を使いこなし、環境入りした時期もあった。
そして漫画も終了し、過去の物として完全に消えたと思われていた中、2014年にストラクチャーデッキ『HERO's STRIKE』が発売。
強化の軸がアニメの主役だった「ネオス」や「E・HEROフレイム・ウイングマン」や「N(ネオスペーシアン)」ではなくまさかの「M・HERO」であり、
「マスクチェンジセカンド」等の強力なサポートカードに加えて「C・HERO」も新規収録。
妨害やハンデス等隙の無い盤面で環境入りし、大会でも優秀な結果を残した。
……が、流石に強くなりすぎたため「マスクチェンジセカンド」が制限になる等大幅な規制を食らい、ファンデッキとしては強めの位置に落ち着いている。

なお、シリーズの歴代主人公では唯一、「遊」の字が名ではなく姓に含まれるキャラクター。
また、前作では遊戯と親友・城之内の二人の頭文字で構成されていた「友情」の言葉遊びが「遊城」という姓に統合されており、
そのものズバリな名前も含めて「10代の子供達に見てもらえるように」という意味を込めた名前となっている。
この「少年向け」という方針を象徴するように、
十代自身も物語を通して「無邪気な子供」→「挫折を経験し擦れた少年」→「現実を見据え、夢に向かって進む青年」へと成長していった。

+ ニコニコなどネット上での扱い
「こいつはカーバンクルのルビー」
「カーバンクルぅ?」
「伝説上の生き物さ」
「ふ~ん……伝説って?」

「ああ!」

明るい言動でネタになりそうな台詞も多く発している十代なのだが、
第3期以降のあまりにシリアス過ぎるキャラクターに引っ張られているのか、
あるいは周囲の人間があまりに濃すぎるからか、ネット上では案外地味な扱いが多い
(まぁ「語尾がザウルスの筋肉ムキムキガチホモ」だの「背中にワニを背負ったルー大柴」だのが、
 ファンの間では比較的常識人扱いになっている辺りお察しである)。
ネット上では有名になり過ぎて一人歩きしている感のある上記の「伝説」構文も、
ネタの主体はヨハンの方であり十代はあくまでネタ振りする側であったりする。
まぁ良く読むと十代の受け答えも既に少しおかしいのだが……。

一方で、作中でかなりのデュエル巧者かつ比較的シンプルだった頃の『OCG』準拠(前作はまぁルールとか色々とアレだったから……)という事もあって、
彼のデュエル描写はかなり人気のあるものが多い。
特にファンデッキに対する向き合い方を真摯に描いた「一撃必殺!居合いドロー」の回や、
第1期第一話の構図を再現した「クロノスとの恩返しデュエル」などはファンの間でも非常に人気が高い。


MUGENにおける遊城十代

Justin kaiser氏による、『JUS』風ドットを用いて製作されたMUGEN1.0以降専用のちびキャラが公開されている。
手札を最大6枚までストックでき、カードに応じたモンスターを召喚して攻撃を行う。
カードが尽きてもドローで補充できるが、隙が生まれるので注意。
超必殺技では融合モンスターで攻撃したり、「摩天楼-スカイスクレイパー」を発動したりする。
AIもデフォルトで搭載されている。
DLは以下の動画から


「じゃあ先生に教えてやるぜ!
 HEROにはHEROに相応しい戦う舞台ってもんがあるんだ!
 フィールド魔法!スカイスクレイパー!」

出場大会



*1
I got you捕まえた!)」を略した「gotcha」というスラングが基。
決してソーシャルゲームのシステムとか『Dr.スランプ アラレちゃん』のキャラではないし、科学忍者隊とも関係無い
格ゲー界隈だと『モータルコンバット』のジャックスや『MVC』のサイクロップスが「目標を捕捉した」的な意味で使っているが、
十代の場合はページ冒頭のセリフの様に相手へのリスペクトを込めた感嘆符のような意味合いで用いている。
まぁ英語圏でも「幸運を掴み取った」という意味合いで「ヤッター」「よっしゃー」的に使われているので、十代のもそちらの使い方なのだろう。

余談ながら、データカードダス『スーパー戦隊バトル ダイスオー』の要素を盛り込んだ『スーパー戦隊シリーズ』第34作『天装戦隊ゴセイジャー』では、
ゴセイカードを読み込む変身アイテム「テンソウダー/レオンセルラー」を開く時の効果音としてガッチャが用いられている。
文字通り「ガッチャと開く」程度の意味合いだと思われるが、テンソウダーの独特すぎる見た目と、
ED曲「ガッチャ☆ゴセイジャー」の存在もあって割と印象に残る。
また、2023年度の令和ライダーも同じくカードで変身する『仮面ライダーガッチャード』であり、
そちらにおいてもガッチャが使われているが、劇中では主人公独自の造語のように扱われており、
「夢・目標」や「合体」など原点とは異なる意味も併せ持っている。
そして冬映画『最強ケミー☆ガッチャ大作戦』では、KENN氏も出演しガッチャとガッチャがガッチャしたのだった。

『ゴセイジャー』『ガッチャード』共にカードを主体としているあたり、ガッチャはカードに縁があるようである。

*2
これは作中でも実際に口にされており、ヒーロー繋がりで「スパイダーマン」が意識されているのは間違いないだろう。
ただ本家においてこの言葉は、「力を持った者はその力を用いて責任を果たさなければならない」というものであり、
この責任とは悪を倒すなどの問題解決行動を意味している。
しかし本作ではそれだけでなく、周囲に対する影響力まで考慮して行動しなければならないという一歩進んだものになっている。
ぶっちゃけ既に二度も世界を救っている十代は、実はその意味において十分「責任」を果たしているとも言えるのだが、
それだけではダメだとする本作での主張は、ある意味良くあるヒーローものに対するアンチテーゼも含まれていると言える。


最終更新:2024年09月07日 08:48
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