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鉄人27号


「ガ オ !」

横山光輝氏の漫画『鉄人28号』に登場するロボット。
旧日本軍が試作していた軍事用ロボットの27番目の機体で、28号よりも人型に近いデザインが特徴。
基本性能は28号よりも劣り、飛行能力もないが、自衛隊の戦車隊による砲撃が効かないほど強固な装甲の他、
原作漫画では全身から強烈な光を発して目くらましを行う能力もある。

太平洋戦争の最中、戦況が不利に陥った旧日本軍は乗鞍岳の秘密研究所にロボット兵器開発を命じた。
1号から26号までは戦闘に堪えない欠陥品だったが、27号で今までよりも優れたロボットの開発に成功する。
だが敷島博士を中心とする開発陣は27号の性能にも満足できず、より高性能な28号の開発に着手するも起動に失敗して爆発。
結局、戦況の更なる悪化もあってロボット兵器開発は中止となり、南方の秘密研究所へ移った開発陣が爆撃で全滅した事もあり、
鉄人の存在は歴史の闇に消えていったかに思われていた。
しかし、戦後の日本にロボット26号とそれを操る怪人が現れ、事件を捜査していた少年探偵・金田正太郎の館を巨大なロボットが襲撃する。
実は鉄人開発に関わっていたと思しき謎の覆面男が乗鞍岳の研究所跡で鉄人の再開発を行っており、
15年の歳月をかけて26号、「大型27号」の再現に成功。そして完成形である「鉄人28号」の開発を進めていた。

大型27号は自衛隊を圧倒して富山市を蹂躙し、放送局から機械を盗んで姿を消す。
敷島博士が残した日記から秘密研究所の存在を知った正太郎と大塚署長は乗鞍岳に向かうが、
密かに生き延びていた敷島博士、26号に手下を殺され復讐を企むギャングの村雨一家、鉄人奪取を企む国際密輸組織PX団も現れる。
最終的にいち早く秘密研究所最深部に辿り着いたPX団は、未完成の28号を発見・起動させるも暴走を開始してしまう。
覆面男は27号を使って暴走した28号の鎮圧を図り、一時は優勢に立つも最後は27号が投げ飛ばされて地面に突き刺さり、大破してしまった。

鉄人28号の項目でも触れられているが、当初はこのロボットこそが(怪獣映画的な意味で)主役ロボット「鉄人28号」だったのだが
(実際、先述の28号起動失敗シーンで爆発しているロボットは外見が27号のままである)、
少年探偵である正太郎が生身で悪のロボット28号を退治する展開から、28号を操って悪のロボットと戦うロボットヒーローものに路線変更された関係で、
よりヒロイックにデザインされた28号が主役ロボットになる事が決定。
これまで「28号」とされていたロボットは「大型27号」だった事になり、鉄人28号に敗れて退場する結末となった。

なお、このページの冒頭にも貼られている『鉄人28号』第1話が掲載された「少年」別冊ふろくの扉絵で既に「27」と書かれている件だが、
本作は貸本向けに描いていた『鋼鉄人間27号』が採用される際に「少年」編集部から改題を提案されたものであると、
アップルBOXクリエートや横山光輝プレミアム・マガジンで当時のアシスタントが語っているため、修正漏れ疑惑が囁かれていたりする。
ただし、横山氏自身は文庫版のエッセイで「鋼鉄人間28号」を編集部からの提案で縮めたもの、と語っている。

+ 他媒体における鉄人27号
結果として異常に長い主役ロボ登場前の期間に活躍するロボとなった27号は、中々原作再現に恵まれない。

1960年の特撮ドラマ版では原作漫画における1号~26号までと同じ扱いを受けており、
戦時中の起動テスト時に一斉射撃を受けて破壊されてしまった事になっている。
デザインは原作のものに近いが、色々と省略された適当なものになっている
また、原作では鉄人28号の産みの親なのに謎の人物のまま退場した覆面男に「花井」という名前が設定された。
かつては敷島博士らと共に鉄人開発に携わっていた科学者の一人で、未完成に終わった28号を完成する執念に取り憑かれていたが、
最終的には村雨一家との銃撃戦で銃弾を浴び、道を踏み外してしまった事を敷島に懺悔しながら息を引き取った。
1:10~。等身大なのは(28号含め)仕様です

1963年のモノクロアニメ版ではデザインが変更され、先端が鋏になったジャバラ状の腕を持つロボットになっている。
正太郎邸や富山市を襲撃する展開も省略され、起動したばかりの28号と対戦して撃破された。
本作の覆面男には27号の開発に関わっていた「黒沼博士」と設定された。
敷島博士と共に正太郎の父親である金田博士(実は本作で初登場の後付け設定)の助手だった人物。
28号は完成後に悪用を恐れてあえて操縦機を作らずに安置されていたのだが、
正太郎らが秘密研究所を訪れた際に尾行してきた黒沼が現れ、敷島博士に操縦機を作るよう脅迫を行った。
しかし、その場にPX団が乱入してきたので27号で撃退を試みた所、PX団が28号を起動・暴走させた為に27号は撃破されてしまう。
なお、27号の操縦器は平たい箱型で上面にダイヤルとアンテナ(レバー?)が1つずつ備わったもので、
敷島博士に「27号を操縦できるのは黒沼だけ」と言われて正体に気付かれているため、その後の28号と比べ操縦は難しかったようである。
そのままPX団と行動を共にしていたがPX団壊滅(第2話)と共に行方不明になり、一度完結した後に放送された2期終盤(第94話)にてまさかの再登場
頭のカラーリングが変わった27号だが再び28号に投げ飛ばされ、黒沼博士の関与が判明した事で足取りが調査される。
悪人ゴールドウルフに利用され娘の命を狙われていたが、正太郎らに助けられた事で娘と再会し、ハッピーエンドを迎えている。

1992年の『超電動ロボ鉄人28号FX』では「鉄人27号サキガケ」が登場する。
日本警察が運用する事を想定した高機動ロボットで、2002年が舞台の本作では警視庁に配備されていたのだが、
本作のヒロインの一人である仁科詩織がメタ的な理由から第2部でICPOオセアニア支部に移動になった際、
彼女が専属操縦者に決定した事でサキガケもまたオセアニア支部に輸出され、以後はオセアニア代表のスーパーロボットとなっている。
……のだが、出撃する度に撃破されたり大破しており、28号FXの引き立て役などうせ私はやられメカ扱いな事は否めない。
なお、この機体は1970年代に榊財団が平和目的で始めた「新・鉄人計画」により開発された機体の27号であって、
新・鉄人計画の集大成として旧28号および新1-27号のノウハウを全て注ぎ込んだ鉄人28号FXとはそもそもコンセプトも異なり、
外見も旧27号とは似ても似つかない。
と言うか、ブラックオックス(29号OX)の没デザインなので二本角な上、本来は電磁警棒や盾を持つ予定だったので某パトレイバーっぽい
開発リーダーも榊財団令嬢にして正太郎の妻(=主人公・正人の母)の金田陽子(旧姓:榊)なので、本項の27号とは関係が薄かったりする。
厳密に言えば一応10号までは旧鉄人を参考に民間用の作業ロボを開発する計画だったらしく、鉄人ありきの計画のため一応繋がりはあるし、
本編の陽子は35歳(正太郎52歳、正人12歳)なので途中参加ではないかと推察されるが、
小学生の頃から正太郎のファンでロボット工学者を目指してはいたため、鉄人28号およびその前身である旧鉄人27号あってこその27号サキガケであり、
「鉄人27号の遠縁の子孫」と言うのが正しいだろう。
まぁ各国代表スーパーロボットとして輸出された新・鉄人計画18~27号機の中で、一番弱い気がするのは否めないのだが。ICPOオセアニア支部は怒って良い
なお正太郎の結婚相手については、1980年放送の『太陽の使者』視聴世代から「マッキー(敷島博士の娘・牧子)じゃないの?」と驚かれたが、
本作は原作(敷島博士の子供は正太郎の親友でもある敷島鉄雄一人だけ)の続編扱いなのに対し、
『太陽の使者』はパラレルワールド扱いだからしょうがない。『皇帝の紋章』でもしっかりとネタにされた。
「正太郎は私の娘のマキと結婚させるのだ!」「あんた娘いないでしょうがっ!」太陽ね
「でも正太郎くんは将来有名なロボット学者と結婚するって決まってるから……」「何 混乱しとるんですか!?」FXね

その長谷川裕一氏の手掛けた『皇帝の紋章』では本編には登場しないものの、巻末の設定資料集にて触れられている。
本作では覆面男/花井博士/黒沼博士が27号を開発しており、28号の開発を金田博士や敷島博士らが行っていたという過去作の設定を踏まえて、
「鉄人計画の最終段階は開発計画承認順に番号が振られ、26号、27号、28号が同時進行で別々の担当者によって開発されていた」とされている。
兄弟機であるはずの28号とデザインや性能が全く異なるのもそのためで、28号の性能はひとえに金田博士の天才性によるものとなっている。
本作において鉄人28号を正太郎がどのような経緯で入手したのかは他の登場人物の口から軽く語られたのみなのだが、
「突如暴走した28号を正太郎が制御して停止させた」という原作同様の経緯が、原作を彷彿とさせるコマと共に描かれているため、
恐らくは本作においても過去に27号対28号が繰り広げられたものと思われる。

今川泰宏監督による2004年アニメ版では、戦時中「鉄人計画」に携わっていた敷島博士が、
戦後10年の歳月をかけて自社「敷島重工」で開発したロボットとして登場。
だが、27号完成と時を同じくして、爆撃によって破壊されたと考えられていた鉄人28号が発掘され、
同時に27号起動試験時の電波が28号の眠っていた南方の秘密研究所跡まで届き、28号が東京へ飛来してしまう。
さながら大戦の亡霊、復員軍人の化身のような姿で暴走する28号を食い止めるため、敷島博士は27号で28号に挑む事を決意。
28号のリモコンとは比べ物にならないほど大型の固定式操縦装置から指示を飛ばし、27号を28号へと立ち向かわせた。
27号はタックルやダブルチョップ、マントのように被っていた布で28号の目を覆い隠し、鉄骨を振り回して殴打するなどの戦法で果敢に攻撃。
一度は28号に奪われた未接続の28号左腕パーツを叩き落とし、そこに収納されたリモコンを正太郎が手にするチャンスを作る事にこそ成功したものの、
やはり28号には敵わず、海に叩きつけられ、さらに空中へ担ぎ上げられると同時に鉄人の頭部で身体を貫かれ、27号は爆発四散してしまった。
しかし、敷島博士は28号や鉄人計画の責任者である金田博士を狂信しているせいか徐々にテンションが上がって様子がおかしくなっていき
たぶん最初に言ってた「ここでためらってしまえばチャンスは二度と無い!」も自作機体で金田博士の28号に挑むチャンスって意味だと思う
最終的には27号が爆散してその残骸が踏み潰されている事や、このままでは東京や敷島重工が28号に破壊されるかもしれないという危機的状況すらも忘れ、
ヤバい表情の笑顔を浮かべて嬉しさを隠しきれない声で28号の性能を褒め称えていた
もちろん正太郎くんもドン引きしてたし、遅れて現れた復員軍人の村雨健次からも「冗談じゃねぇ!!」と激怒された。

「そう! どんな攻撃にも耐えうる鉄の鎧に身を固め……!
 図り知れぬ力で居並ぶ敵を叩いて……砕く!
 決して倒れる事も無く、死ぬ事も無く、
 ただひたすら操縦者の意のままに戦い続ける、不死身の兵士!
 海であろうが……空であろうが……戦う場所を選ばない!
 それが……それが……勝利することのみを目的とした完全なる兵器……」

「──鉄人ッ! 鉄人28号ッ!!」

「ガオオーッ!!」

あなたの作った27号が目の前でぶっ壊されてるんですよ敷島博士。


ゲームにおける鉄人27号

サンドロットによる2004年のアクションゲーム『鉄人28号』においては、
2004年版アニメと同じく敷島重工で製造されていたものが悪の組織「X団」によって奪取されてしまうが、
正太郎の活躍で奪取を免れた28号と二度にわたる戦いを経て撃破された。敷島博士の演説も狂気は抑え気味だが聞ける
しかし、27号の構造を解析したX団はその量産に成功、戦時中に構想されていた「鉄人軍団」として国会議事堂を襲撃する。
X団が28号をも量産しようと企んでいる事を知った正太郎は、28号を悪魔の手先にしない為に必死で立ち向かい、
ただし多くのプレイヤーは国会議事堂を投擲武器代わりに投げつけ、鉄人軍団以上の悪魔の手先になったと思われる
更に敷島博士が以前の戦いで鹵獲したブラックオックスを出動させた事で殲滅された。
隠し最終面では「ロボット軍団」として再生ロボット7体のうちの2番手として登場。
モンスター弱キャラコンビを組んで襲ってくる。

性能的には最初の敵という事もあり、飛行不能で移動スピードも遅いなどあらゆる面で鉄人より劣っている。
必殺技はアニメと同様のダブルチョップを出す「必殺チョップ」。
チョップの威力はかなり高い為、建物を掴んで当たり判定を広げて出すと効果的。
敵対時も弱キャラと思って油断していると、必殺チョップで大ダメージを受ける恐れがある。


MUGENにおける鉄人27号

怪獣キャラでお馴染みのカーベィ氏によって製作されたものが2026年5月28日に公開された。
スプライトはGesura505氏製作の鉄人28号をベースにカーベィ氏が顔パーツ等を描き直したものを使用しており、
モーションは「OPTPiX SpriteStudio」で作られている。
原作漫画、2004年アニメ版、PS2版の能力が織り交ぜられており、
飛行は出来ないものの、同氏製作の鉄人28号と似たモーションの動作・技が多い。

技はパンチやキックの他、必殺技としてアニメやPS2版でお馴染みの「ダブルチョップ」、
地上にいる相手にしか効かないが、広範囲の相手を怯ませる「全身発光」などがある。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、28号と同じ「必殺パンチ」および「突撃」の他、アニメ版を再現したコマンド投げ「鉄骨」の3つ。
また、7P以降はハイパーアーマーが付与される。
AIもデフォルトで搭載されている。

なお、同日に26号も公開されている。

出場大会

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最終更新:2026年08月15日 23:59
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