スカッドバトル戦術指南



スカッドバトルとは?

ランクマッチやカジュアルマッチの基本ルールを踏襲しつつ、参加人数が半分以下の少人数マッチになったゲームモード。
4vs4が基本人数だが、5vs5などの変則的なルールでも開催されるため、各イベントごとによく確認しておこう。(このページ内では4vs4を前提としている)
イベントバトルとして開催され、そのほぼ全てが3〜5戦の上位スコアが集計されるラダーマッチ形式のランキングイベントになっている。
マップはいずれも完全点対称デザインでスカービ程度の広さ。このモード専用マップの中から選出される。
要請兵器も使用可能で、一部はセッション出撃に対応している。

当ゲームモードの特殊性について

ボーダーブレイクはそもそも10vs10前提でゲームが設計されており、このゲームモードはアーケード時代に小規模な大会を開催しやすいよう開発された経緯がある。
基本的に顔を突き合わせた知り合い同士のシビアなガチンコバトルをする前提として生まれ、そこから特に大きな調整もされていない。
そのため、全国対戦での野良マッチをするために調整されていないと思っておいて欲しい。
わざわざ本項を読みに来てくれたような初心者の方には大変心苦しい話なのだが……このゲーム自体(特にランクマ)をある程度習熟するまでは見なかったことにして
このイベントには参加しないという選択肢も十分視野に入るもので、ここより下はそれを踏まえた上での記事になること念頭に置いていただきたい。

そうはいっても報酬が欲しい

わかります。規定ポイントでガチャチケやシードが設定されていることも多いので、5戦だけでも稼いで参加賞くらいは欲しいよね。
そんな人のために、最低限参加者みんなで気持ちよくゲームが出来るようなアドバイスになれば幸い。
なお、基本的には初心者向けの野良マッチを前提とした項目になっているため、セッションや稼ぎ方の鉄則などといったガチ向けの攻略ではないことも先置きしておく。



最低限これだけは意識して欲しいこと

導入の「ランクマの人数を半分以下にした」という部分でピンとくる人もいるかもしれないが、このモードでは個人個人の力量、及び立ち回りが非常に重要になる。
可能ならば、全員それぞれがコア凸・防衛・戦闘やライン形成・修理索敵すべてを柔軟に対応出来る必要があるくらいの意識を持てないと勝利は難しいだろう。
例えば、誰か一人がフルタイム重火力でハナから乗り換える気0の場合、戦闘以外の仕事すべてが他のプレイヤーに押し付けられる事になってしまう。
ランクマであれば、その他の作業を多くの人数で分担できるため味方がどうにかしてくれるだろうでも問題なかったりするが、そもそも人数の少ないスカッドバトルに於いては基本的にその考えは通じないものとして考えて欲しい。

マッチングに関する問題点

開催時の設定によりセッション出撃が可能になる場合がある。
ただし最大単位がチーム単位のために一方がセッションを組んだチーム、もう一方がランダム選出のチームといったマッチングが発生する。
セッションチームがボイスチャットなどを使用している場合もあり、チーム内の意思疎通で不利になるランダム側にとっては一方的な虐殺ショーと化すことも頻発するため、
嫌気がさした非セッションユーザーが参加を見送るといった事例も発生している。


実際のゲームの流れ

大きくはランクマと変わらず、コア攻撃やキルデスでゲージ差を付けるか、ゲージを割った方のチームが勝つ。
ただし、大破やコア攻撃の及ぼすゲージへの影響はランクマよりかなり大きめに設定されているため、
コア凸一本や全滅一回などでも、下手すれば半ゲージほど一気にゲージ差がひっくり返る可能性すらあり、ランクマ以上に常に緊張感は持って臨みたい。
リスポン位置とマップの狭さから、奇数マップでは中央プラントの維持そのものの重要性は薄い。取ったらすぐ凸か敵第1プラントを踏みに行こう。
逆に、自陣第1プラントだけは何があっても死守すること。落とされた場合、全プラントを染め直すくらいできないとまず負けると思っていい。
公式にはどこにも言及がないものの、プラント占拠速度が一般マップの1.5倍となっている。
このため敵がプラントに侵入している状況では「ちょっとリペアポッドで補充してから」「ちょっとセンサー置いてから」という僅かなロスタイムでもプラントの陥落につながりやすいため注意が必要。
また、ベースに設置されている自動砲台も通常マップと異なり、火力や設置台数が大幅に強化されている。
ACもバリアもなく突っ込むと重装甲でもあっという間に蒸発するため、凸や奇襲の際に余裕があれば破壊しておこう。

兵装選択について

状況に応じてスイッチできるようにしたいが、基本的には「防衛の為の強襲1」「修理索敵の為の支援1」はほぼ必須。
開幕の兵装選びは、味方のセレクトを眺めつつ特に慎重に。
不得手な兵装を押し付けられても泣かない。練習と割り切って頑張ろう。
  • 強襲兵装
偵察・リペア以外の全てが行える、このモードにおいて最重要な兵装(ランクマでもそうだけど)。
油断をすれば一瞬でコア凸が決まるマップの広さであり、コアダメージが非常に大きいので、コア凸・防衛を軸にゲームが進んでいく(ランクマでもそうだけど)。
  • 重火力兵装
熟練者とマッチすると、バリ凸や開幕重火3〜4などに荒らされて大敗……などがままあり、惑わされそうになるが、
あくまで上級者の裏択というか奇襲戦法の一種なので、決して安牌ではない。
もちろん、通常マップ同様プラントを占拠して押し上げる重要性は依然残っているので、敵との火力差などで必要だと判断した時は敵プラント制圧を最優先に動こう。
  • 遊撃兵装
偵察と奇襲が一手に行えるため、他の人の強襲兵装で戦闘力などが十分だと判断できた場合は選択肢としてアリ。
偵察はマップが狭いため、支援1枚の索敵でも問題ない場面が多く、あまり強みを見いだせない。
なら奇襲含めた搦手はというと、上手く扱えないとそれこそ強襲の下位互換になってしまいがち。
このモードで最初のうちは、基本的には忘れていい兵装だろう。
  • 支援兵装
大破が痛すぎること、また索敵による敵の位置情報が重要すぎるので、強襲の次に重要な兵装(ランクマでもそうだけど)。
人数が少ないこともあり、よほどリアルスキルに差がないと、キルデスゲージでどんどんジリ貧になるので、必ず一人以上は欲しい。
逆に言えば、支援がきちんとリペアを回せていれば、チーム全体の戦闘力の差もある程度カバーできる。

全体的な機体アセンの方向性

前述の通り、全員がすべての役割を満遍なく行える必要があるので、可能であれば中軽量アセンを軸に組むのが鉄板である。
最低限ダッシュC以上、巡航特化アセンであれば巡航B以上は欲しいところ。
通常の10vs10のマッチと比較して、大破による戦線離脱の痛手が大きく、チップや装甲による耐久性の確保も大事。
特に、ちょっとした副武器一発で行動不能・大破してしまう様な、ダッシュS超えペラペラ装甲の紙飛行機アセンの凸麻などは、ハマれば強いが、
前線の押し合いで空気になり易く、よしんばベースまで抜けたとしても、自動砲台の火力も高くそこまで長居出来ない為、活躍するには相当の技量が求められる。
余程腕に自信がない限りは、大人しく中量気味に寄せた方が潰しが効くので、慣れないプレイヤーは特に、極端に軽量化を突き詰める必要性は薄い。
もちろん絶対それ以上無いとダメ!なんてことはないが、手が回らなくなる場面が増えるため、ある程度このモードのゲーム性を理解してからの方がいいだろう。

武器選出の基準

参加人数が少ないので、基本的に広範囲を大雑把に攻撃するような武器は向かない。(重火力の優先度が高くないのもこのため)
開幕のプラント取り合いや第一プラントをマウントしているような状況以外では、タイマンか2vs2程度で撃ち合う状況が非常に多く、
視界も開けているため、中近距離で撃ち合えるような主武器から選んでいくといいだろう。
滞空索敵弾(気球)やリペアマシン、オートガンが設置されている場面も多いため、遠距離をほどほどに狙撃できるような武器だと多い日も安心。
副武器は、タイマンを強引に進められるようなものか、バンバン大破を取っていけるようなものがオススメ。
とはいえ中軽量機体と相性の良いエナバリを装備している人も多く、直接大破が取れない場面も多くあるため、可能なら敵支援やリペアマシンを最初に落とすことを忘れずに。
下記はそれ以外の特筆事項になる。
  • 強襲兵装
冒頭のシチュエーションに加え、防衛をする場面も多いため、主武器は、スムレラやMPG、VOLTなどレンジを問わず振り回せるものが無難。
副武器は手に馴染んだもので問題ないが、求められる仕事の幅を考えるとコア凸にしか使えない/戦闘にしか使えないようなものは避けたほうが対応しやすい。
  • 重火力兵装
基本的に兵装自体の優先度は下がるが、あえて使うのであれば大破を取りやすい武器を最優先に考えたほうがいいだろう。
特別装備はバリアがド安定だが、味方と歩調を合わせられるならAiGISも悪くない。各種砲撃武器やNeLISは、敵味方含め人数が少なく展開も早いので呑気に構えている時間もなく当てにくい。持って行かない方がいいだろう(逆に味方がゲンナリするレベル)。
  • 遊撃兵装
主武器/副武器のチョイス基準は強襲兵装を参考に。
補助は前述の通り偵察がそこまで必要ない。仮に持っていくなら広域を安定して索敵できるロビンや、敵陣まで照らしやすいアウルが無難だろう。ファルコンも大幅強化により一瞬で戦場全域を照らせる高性能になったが、やはりクセが強いので、最初のうちはあまりオススメはできない。
PHユニットも若干使いにくい。ハマれば非常に強力だが、奇数マップの場合中央プラントを維持する重要性が薄く、占拠しか出来ない当武器は腐りがち。また、常にマップ全域に索敵が回っている事が多く、光学迷彩のない遊撃ではPHユニットの得意とする強引な奇襲占拠も通りにくくなっている。
反面、必要に応じてスポット投入するサポート兵装としてのPHユニットや偵察は大変有用。自陣第1プラントが落とされた時など単騎でも迅速に取り返すことが出来るため、事前にアセンの目的をよく考えておきたい。
  • 支援兵装
滞空索敵弾(気球/パラシュート)が強力。
死に補給になる場面が多いこと、敵の人数が少ないためそうそう割られないこと、割ろうと躍起になればそれだけ自軍に有利な時間が生まれること、敵陣深くまで照らせることなど、通常のランクマよりメリットが強調される。
中でも広域索敵弾は、その索敵範囲が必要十分である上に2発を撃ち分けられるため汎用性が高い。滞空時間管理や敵による破壊には気をつけよう。
特別装備は、自分ひとりが支援となった場合を考えて選ぶとシンプルかもしれない。
回転率や汎用性の面からデバイスεやショットηなどのSP効率と再始動速度の高いものが有力ではあるが他が使えないというほどでもなく、自身の立ち回りや手に馴染んだ武器を含めて精査しよう。
ただし、支援の大破はできるだけ避けたい事は前提としてあるため(死に補給になりやすいモードではあるものの)ユニットδやデバイスγのような特攻上等的な武器はオススメできない。
副武器は戦闘重視で問題ない。主武器がノックバックの取れるショットガン以外の場合は、スプーキーGなどの自衛できる武器を選ぼう。
各種マインなどの罠系武器は非推奨。前述のとおりゲーム展開が目まぐるしい上に前線でのリペアの重要性が高く、支援自身の戦闘力も求められるため、後方でいちいち設置している余裕がない。
防衛寄せの立ち回りをするにしても、設置の時間で自動砲台を修復したり凸を主武器で削った方が有効な場面が多いだろう。
  • 要請兵器
戦闘の比重が高いため、リペアマシンの人気が高い。
他にも、形勢を逆転しやすい爆撃要請や、凸重視でバラム、押し込まれた時に備えてオートガンなども。
リペアマシン以外は使用する場面によって効果が大きく左右されるため、溜まったからといって即使用するのはもったいない。
ここぞという場面で効果的に刺していこう。



おわりに

なんとこのページ、家庭用サービス開始から3年間存在していなかった。
それくらい敷居が高く、色々厄介複雑なゲームモードだと思って望んで欲しい。
とはいえ、このモードで活躍できるようになれば確実に腕前は上達している。
そういう一種のバロメーターとして、試験のつもりでチャレンジするのもいいかもしれない……。
願わくば多くの人が幸せな形で参加賞をゲットできることを祈っている。

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最終更新:2024年03月31日 19:30