凝縮器の運用・保守管理

凝縮器の運用
  • 放熱方式
    下記に因り放熱、性能別に昇順
    • 空冷式:空気を利用
    • 水冷式:冷却水を利用
    • 蒸発式:蒸発潜熱を利用

障害
  • 冷媒の過充填
    • シェルアンドチューブ凝縮器にて冷媒の過充填における障害
    • 受液器機能を兼ねる構造に因り下記を誘引
      • 備蓄空間の減少に因り凝縮圧力が上昇
      • 過冷却度が上昇

  • 不凝縮ガスの混入・検出方法・対策
    • 混入に伴う現象
      混入と共に凝縮器に残留、濃度上昇に因り下記を誘引
      • 熱伝達抵抗が増加
      • 冷却管・冷媒側間の熱伝達率が低下
      • 凝縮温度が不凝縮ガスの分圧相当量上昇
    • 混入の検出方法
      • 凝縮器の流路区間を遮断密閉
      • 20~30[min]間の注水
      • 冷媒の飽和圧力を超える場合、不凝縮ガスの混入として判断
    • 対策
      • 自動ガスパージャに因り不凝縮ガスを分離
      • ガスパージャの種類は冷媒の種類に依存
      • ガスパージにおいて不凝縮ガスに併せ多少の冷媒が放出

  • 季節変化に伴う凝縮能力の変動・対策
    空冷式凝縮器の冷却方法に起因
    • 凝縮圧力は凝縮器への冷媒流入温度に対し、15~20[K]程度高温相当の飽和圧力
    • 凝縮圧力は外気温度に依存、外気温度の低下に伴い下記を誘引
      • 凝縮温度が顕著に低下
      • 自動膨張弁において流路前後の圧力差が不足
      • 蒸発器への冷媒供給が不足
    • 対策
      • 凝縮器への風量を削減
        • 回転速度の低下
        • ダンパに因る接触量の低減
      • 小容量冷凍装置の場合
        凝縮圧力調整弁の付設に因り対策
        • 設定圧力未満への減圧に際し弁開放度が低下
        • 凝縮器に液体冷媒を蓄積
        • 伝熱面積の低減に因り凝縮器の圧力低下を防止

  • 水垢・油膜の付着、冷却水の管理
    • 水冷・蒸発式凝縮器の冷却方法に起因
    • 付着に因り下記の性能低下を誘引
      • 伝熱抵抗の上昇
      • 熱通過率が低下
      • 圧縮機の消費電力上昇
      • 冷凍能力が低下
      • 水垢における特徴
        • 冷却水の水質不良に因り発生
        • 熱通過率が顕著に低下
      • 冷却水品質の管理
        イオン指数pHを6.0を8.0に保持
    • 冷却水減少の要因
      • ストレーナの汚濁蓄積に因る流路遮断
      • 吸込み管内面への水垢の付着
      • 水源の水位低下
      • 吐出し弁の開放量不足
最終更新:2010年03月05日 11:09
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