圧縮機
- 密閉圧縮機
- 対象:吸込み蒸気に因る電動機の冷却構造が対象
- 障害:真空運転の長時間継続に因り冷却不足に併せ電動機の過熱を誘引
- 多気筒圧縮機
- 小形の場合高・低圧側圧力の均等保持に因り低負荷始動を確保
- オイルフォーミングに因り油ポンプの吸込み油量が減少、供給潤滑油量・圧が低下
- スクリュー圧縮機:給油ポンプの供給圧力は吐出し圧力に対し0.2~0.25[MPa]程度高圧を保持
凝縮器
- 凝縮方式別の性能
- 蒸発式凝縮器は冷却塔付設の水冷式凝縮器に対し低温凝縮
- 空冷凝縮器は冬季の外気温低下に伴う
凝縮圧力の極度低下因り膨張弁の冷媒流量が減少
- 障害要因
- 凝縮器
- 冷媒潤滑油の分解に因る冷媒・潤滑油の不凝縮ガスに因り凝縮圧力が上昇
- 膨張弁
- 供給量の低下に伴い圧縮機吸込み圧力が低減
- 感温筒の流体漏洩放出に際し膨張弁は閉止
- 蒸発器
- 汚濁の除去等、伝熱抵抗の低下に伴う冷却対象の温度の
適正検出に因り蒸発圧力が上昇
- 冷却空気の風量低下に伴う冷媒蒸発不良に因り蒸発圧力が低下
冷媒
- フルオロカーボン冷媒
- ハライドトーチ式ガス検知器に因り漏洩を検出
- クランクケースヒータ
始動時において下記性能を改善- 潤滑油の溶解冷媒を分離、
- 潤滑油粘度の低減に因り油膜切れを防止
- 障害
部品加工に伴う残留切削加工油、防錆油の高温劣化に因り
膨張弁、キャピラリチューブ流路面積の低減に伴い供給量が低下
- 非共沸冷媒
液体状態に因る充填にて成分比の変化を防止
制御機器
- 電磁弁
- 直動式電磁弁:弁前後の無圧状況における作動が可能
- パイロット式電磁弁:弁前後の圧力差に因り作動
- 低圧フロート弁
- 満液式蒸発器の冷媒蓄積量を保持
- 手動膨張弁・電磁弁に因る蓄積量保持に対し液面変動が低減
- 蒸気圧式サーモスタット
感温筒に対する受圧部位の高温保持に因り正常動作を確保
付属機器
- 油分離器
- 圧縮機・凝縮器間に付設
- 吐出しガス因り潤滑油を分離
- 伝熱性能低下・油量不足を防止
- 低圧受液器
- 強制液冷媒循環式冷凍装置に対し付設
- 還流冷媒を気体・液体に分離
- 液ガス熱ガス交換機
- フルオロカーボン冷媒の利用に際し採択
- 液管内におけるフラッシュガスの生成を防止
- 長距離の液・立上り管に対し有効
- 不凝縮ガス分離器
- 運転時における不凝縮ガスの分離・排出が可能
- 排出に併せ多少の冷媒が排出
配管・弁
- 横走り吸込み管:冷媒流路方向に対し1/150、1/250程度傾斜、下り勾配とし液圧縮を防止
- 配管要項
- 吸込み管の圧縮機付近へのトラップ付加の禁止
- 凝縮器に対する圧縮機の上方配置において立上りを付加後に下り勾配とし液体冷媒の逆流を防止
- 止め弁
- ボールバルブ
球体に流体流路を付加、回転に因り流路を制御- フルポート形
流路断面積が配管断面積に対し同一、流路抵抗はほぼ無し
- レデュースポート形
流路断面積が配管断面積に対し少量、構造に因り流路抵抗が発生
据付・試運転
- 冷媒充填量の不足に伴う性能低下・障害
- 冷媒循環量不足に伴う蒸発圧力の低下
- 蒸発圧力の低下に併せ圧縮機に対し下記を誘引
- 吸込み蒸気の過熱度が上昇
- 吐出し圧力は低下
- 吐出しガス温度は上昇
- 潤滑油の劣化が進行
- フルオロカーボン冷媒漏洩における障害
大気に対する高密度の特性に因り底部位に滞留、酸欠を誘引
最終更新:2010年03月05日 09:44