シザリガー

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シザリガー - (2022/11/15 (火) 19:17:59) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/07/08(日) 18:10:24
更新日:2024/04/15 Mon 19:22:56
所要時間:約 5 分で読めます






■データ


全国図鑑No.342
分類:ならずものポケモン
英語名:Crawdaunt
高さ:1.1m
重さ:32.8kg
タマゴグループ:水中1/水中3
性別比率:♂50♀50

タイプ:みず/あく
特性:かいりきバサミ(相手に攻撃を下げられない)
  :シェルアーマー(相手の攻撃が急所に当たらない)
隠れ特性:てきおうりょく(タイプ一致による威力の補正が1.5倍から2倍になる)

HP:63
攻撃:120
防御:85
特攻:90
特防:55
素早さ:55
合計:468

努力値:攻撃+2

ヘイガニがレベル30でシザリガーに進化する。


■概要


額に星型の飾りがあるアメリカザリガニそのまんまな見た目のポケモン。
ヘイガニの時点で元は外国に生息していたのだが、ペットとして持ち込まれた際に野生化。
汚れた川でも平気で生活できる適応力と、雑食性であることから異常繁殖してしまった。

性格は獰猛で相手を見つけるとすぐに戦いを挑むほど。
池に棲む他のポケモンをハサミでつまみ出してしまうため、シザリガーの棲む池にはバスラオ以外の生物が寄り付かなくなってしまう。
その気性ゆえ育てるのもとても難しく、放置していれば生態系をどんどん破壊され……
外来種による生態系の破壊は現実でもあり、それを体現したポケモンだといえる。
だが、脱皮した直後の甲羅は柔らかく、ハサミがもげると一転して臆病になり、再生するまで敵に襲われないよう、川底で身を潜めている。
ちなみにハサミの中身は泥臭いため、食用には向かない。

百戦錬磨の個体はハサミに無数の傷跡がある。

また、ヘイガニの分類「ごろつき」と、シザリガーの分類「ならずもの」は両者とも漢字で「破落戸」と書く。


■ゲームでのシザリガー


進化前共々トレーナーが使ってこないため地味。
基本的に入手するにはつりざおが必要なため、クリアするまで存在に気づかなかった、なんてことも……

トレーナーとしてはジムリーダーアダンと、四天王カゲツ(エメラルド)が使うが、耐久値が低くそこまで強敵ではないため瞬殺されるケースが多発。地味。


■対戦でのシザリガー


攻撃がかなり高く、特攻もやや高い鈍足二刀流アタッカー。
反面HP及び特防が低く特殊耐久が悲惨なくらい紙。甲殻類の癖に物理耐久もあまり高くない。
半減無効が7つあるが弱点も5つで耐久値もさほどでもないので繰り出しには味方のサポートがほしい。
総じて、やや上級者向けのポケモン。

タイプは攻める方に優秀。
タイプ一致の「クラブハンマー」「かみくだく」だけでこれだけでもほとんどの相手に等倍を取れる。
ここに隠れ特性の(図鑑説明通りな)適応力が加わり、水物理・悪物理共に単発火力では首位を誇る。
どうしようもない相手に必殺の「ハサミギロチン」をかませるので、サブウェポンの少なさ(技、「ばかぢから」くらい)があまり気にならない。
補助技はあまり多くなく、おなじみ「ちょうはつ」か攻撃性能を上げる「りゅうのまい」「つるぎのまい」くらい。
特に「りゅうのまい」は鈍足を補助する意味でも強力だが、1回積んだだけでは最速にしても106族までしか抜けないため極端な高速アタッカー相手には素早さ関係を覆すまでには至らない。
逆にその遅さを活かして「トリックルーム」で採用するのもアリ。

第五世代までは鈍足な上に先制技がなかったため扱いづらいポケモンだったが、第六世代ではタマゴ技で「アクアジェット」を習得。
また一致技の「はたきおとす」の威力が大幅に上がり、さらに相手が持ち物を持っている時は威力が1.5倍になるというボーナスが追加。
「てきおうりょく」を利用したその破壊力は他を圧倒していると言って良く、強力なメインウェポンとして使っていけるようになった。

第六世代以降はフェアリータイプの登場がネック。
特に草/フェアリーや水/フェアリー複合組はメインウェポン両方に耐性を持つため、持ち味を発揮しづらい。
これらに対抗できる技も少なく、交代読みで「すてみタックル」や「ハサミギロチン」を打つぐらいか。
またメガシンカZワザの流行で「はたきおとす」が活かしづらくなったのも辛い所。

第八世代ではメガシンカとZわざの廃止により再び「はたきおとす」の通りが良くなる環境の追い風を受けた他、わざマシン化した「インファイト」を習得。
メインウエポンをどちらも半減にするサザンドラに対しての反撃手段を得た。はがねタイプにも抜群を取れるものの、大方の相手はみずorあく技で充分なのでナットレイへ手痛い一撃を与えられるくらい。それでも元々タイプ相性上は不利な相手な上に物理受け型なら受けきられてしまうため、無理な突っ張りは禁物。
「ダイナックル」で能動的に火力アップも図れるものの、やはりここでも鈍足低耐久が足を引っ張るため、切るべき相手はしっかりと見極めること。
耐久にある程度振れば「いのちのたま」ドラパルトの「ドラゴンアロー」も確定で耐えることができ、そのような型がダウンロードコンテンツ解禁前のランクバトル最終1位に残ったこともある。


物理型のイメージが強いポケモンだが、地味に禁止伝説を除く一般ポケモンの中であくタイプ特殊技の最高火力である。
他がそこまで高くないのが一番の理由なので特殊一本でやって行けるほどの性能とは言えないが、「わるだくみ」も覚えるため、特殊型として使えなくもない。地味に第八世代で「ハイドロポンプ」を覚えたため水技でも特殊方面の打点を高まった。
「何より意表がつける」という文言が良い意味で当てはまる数少ない例。もっとも、物理受け相手にもはたき落とすを使った方がいいことも多いが。

持ち物の候補としては、撃ち逃げに適し場合によっては「すりかえ」による耐久型潰しも選択肢に入る「こだわり」系全般、耐久を捨てて火力を上げる「いのちのたま」、「トリックルーム」下であれば素早さを落とし一発限りだが「なげつける」による超火力を叩き込める「くろいてっきゅう」など、「てきおうりょく」による一撃の重さをさらに伸ばす火力アップ系のアイテムは一長一短あるものの概ね相性が良い。
元々補助技に乏しいため「とつげきチョッキ」で低い耐久を補ったり「きあいのタスキ」で一発耐えてカウンター気味に仕留める戦術も。

以上のようにスペックはあくタイプらしいピーキーさで取れる戦法も「高火力を押し付ける」一点のみと単純だが、持ち物を絡めた戦術の幅は広いため型の読みにくさはそれなりと言ったところ。
だが、その「それなり」が相手にとっては致命的となる場合もあり、安易な受け出しを許さない「てきおうりょく」の超火力は一度の読み外しから一気に相手パーティーを突き崩す事も可能な破壊力を秘めている。
逆に言うと、「てきおうりょく」を相手に利用される危険性もあるということであり、特にサーナイトにトレースされると最悪の事態に。

■アニメでのシザリガー一族


サトシのヘイガニがおなじみ。
作中ではサトシを「クラブハンマー」でぶっ飛ばしたり(サトシの指示です、あしからず)、キモリのとしてジュプトルの「ソーラービーム」を浴びせられたり、
ハルカエネコの「ふぶき」で氷漬け&「ひのこ」(「ねこのて」)で丸焼きにされたり、一目惚れしたクチートに速攻で振られたりなどと大活躍。
ネタ的な意味だけでなく、バトル面でも切り込み隊長格としてちゃんと活躍している。
また、キノガッサからハルカのアチャモをかばったりと仲間思いな面もある。
ミズゴロウを差し置いてポケモンパンのCMにまで出演した。

ゲームでは地味な存在であったヘイガニだったが、アニメでサトシの手持ちポケモンになったことからそれで知った人もそれなりにいるだろう。


追記・修正お願いします。

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