アダン(ポケモン)

登録日:2012/06/16 Sat 19:40:31
更新日:2025/05/21 Wed 20:48:36
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ユーは しっていますか?
ミクリに ポケモンを おしえたのは なにをかくそう このアダン…
すなわち わたくし だということを




アダンとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター。
初登場は『エメラルド』。


◆概要


『エメラルド』におけるホウエン地方のルネシティのジムリーダーみずポケモンの使い手。
そして『ルビー・サファイア』におけるルネジムリーダー・ミクリの師匠でもある。
師匠だけあり、ミクリと同様バトルに華麗さを求める。

『エメラルド』のみの登場であり、『ルビー・サファイア』やそれらのリメイク版である『オメガルビー・アルファサファイア』には一切登場しない。ただし、『オメガルビー・アルファサファイア』ではミクリが存在を示唆するセリフを残している。

通称「魅惑のダンディ」
白髪混じりのオールバックのヘアスタイルで口髭を生やし、青いコートに紫のハーフパンツといったスタイルの高貴な印象の中年男性。
アダンとのポケモン勝負に勝つと服を主人公に貸そうとしてくる。

多くの女性が彼のファンであり、ジムトレーナーも女性ばかり。ただし、ミクリと違いマダムのファンが多い。

敬語口調で会話の合間に英語をはさむ。
一人称は「わたくし」
二人称は「ユー」



◆ゲームでのアダン


ゲームでは8番目、つまり最後に戦うジムリーダー。
グラードンカイオーガの騒動後に戦える。

使用ポケモン

【エメラルド】
  • ラブカス  ♀ Lv.41 みずのはどう/じたばた/てんしのキッス/メロメロ
  • ナマズン  ♂ Lv.41 みずのはどう/じしん/ドわすれ/あまごい
  • トドグラー ♂ Lv.43 みずのはどう/オーロラビーム/のしかかり/アンコール
  • シザリガー ♂ Lv.43 みずのはどう/クラブハンマー/ちょうはつ/にらみつける
  • キングドラ ♂ Lv.46 みずのはどう/れいとうビーム/かげぶんしん/ねむる
    (カゴのみ)

切り札はミクリと異なりキングドラ。イブキと被ってしまっている。
使用ポケモンは『ルビー・サファイア』におけるミクリの手持ちからアズマオウミロカロスをシザリガーとキングドラに置き変えたものであり、レベルも全体的に上昇している。なお、共通3匹の技構成と性別はミクリと全く同じ。

ミクリ同様に貧弱なラブカスが先発、トドグラーが進化していない、全員が「みずのはどう」をメインウェポンにしている点など、彼と同じ欠点を抱えている。
シザリガーも威力がそこそこ高い「クラブハンマー」を使ってくるとは言え、弱点が多いうえ耐久も素早さも高くないのであまり苦戦はしないはず。

しかし、そこは『エメラルド』仕様。難易度は他のジムリーダー同様に高め。
その原因は、彼の切り札である キングドラ

みずタイプに効果抜群であるくさ技とでんき技ではドラゴン複合故に弱点を突けず、フェアリータイプが存在しない当時の弱点はドラゴンタイプのみ。

…しかし、あらかじめ手持ちに加えて冒険していない限り、弱点を突けるドラゴン技を用意するのはかなり難しい話であり、どうしても単純に真っ向勝負しなければならないのがほとんど。
仮にチルタリスやフライゴンが育っていた場合でもドラゴン技は威力60の「りゅうのいぶき」のみであり、余程レベル差がない限りは一撃で倒せずに「れいとうビーム」で返り討ちにあってしまう。

これだけで十分厄介であるのに、そこからさらに「かげぶんしん」で回避率を上げまくり、体力が減ったら「ねむる」で全回復するというプレイヤーの心を折りにかかる害悪戦術をしてくる

つまり、「早々に倒さないければ、攻撃が当たらずに非常にうざったい展開になる」点と「弱点を突く手段を手軽に用意できない」点が合わさるので、最後のジム相応の難易度といえる
しかし、よりにもよって最後のジムでこんな害悪戦術をしてくるのはいかがなものだろうか。

キングドラ対策としてはやはり「かげぶんしん」を無力化する「ちょうはつ」や「みやぶる」、もしくは必中技で対抗するのがベスト。
必中技自体はキンセツジムで貰える「でんげきは」やヒワマキジムで貰える「つばめがえし」があるので手軽に覚えされられる。
また、ドラゴン技は覚えていないのでみずタイプに対して有効打がない。キングドラ対策に手軽に入手可能でオススメなのがペリッパー。みず半減かつこおり等倍であり「つばめがえし」をタイプ一致で使えるの点が評価できる。できればLv.40前後までは育てておきたいところ。

一番手のラブカスは能力が極めて低いので、この間に積み技やドーピングで能力を上げまくって全抜きする方法もある。積み技自体もムロジムで貰える「ビルドアップ」やトクサネジムで貰える「めいそう」があるので入手には困らない。
そして相手の技を見れば分かるが、全員ヌケニンで完封可能。なのでヌケニンに『プラスパワー』を積みまくって全抜きさせるのが一番簡単な方法ではある。

ちなみに身も蓋もないことをいえば『エメラルド』ではこの時点でレックウザを入手可能なので、圧倒的なレベルと能力の差で全て薙ぎ払うことも可能。

勝利するとミクリ同様、レインバッジわざマシン03「みずのはどう」が貰える。
みず技はとっくに「なみのり」がある上にサブウェポンとしての需要も無く、今更感が拭えない点もミクリと同様。


【エメラルド・再戦時(強化最終段階)】
  • ラプラス  ♂ Lv.61 ハイドロポンプ/れいとうビーム/あやしいひかり/ほろびのうた
  • ナマズン  ♂ Lv.63 みずのはどう/じわれ/かげぶんしん/あまごい
  • ニョロトノ ♂ Lv.61 ハイドロポンプ/さいみんじゅつ/ほろびのうた/あまごい
  • トドゼルガ ♂ Lv.63 みずのはどう/のしかかり/ぜったいれいどまもる
  • シザリガー ♂ Lv.63 ハサミギロチン/ちょうはつ/ねむる/まもる
    (カゴのみ)
  • キングドラ ♂ Lv.66 みずのはどう/れいとうビーム/かげぶんしん/ねむる
    (カゴのみ)

エメラルド版なので他のジムリーダー同様、再戦が可能。
再戦するたびに手持ちが強化され、再戦4回目で以上の強化最終段階となる。
なお、再戦時の戦闘は全てダブルバトルになる。

強化版では新たにラプラスニョロトノを使う。
また、ラブカスがリストラされているもののトドグラーがトドゼルガに進化している。

一撃必殺技持ちが3匹いるという驚異的な構成であり、シザリガーに至っては攻撃技が「ハサミギロチン」のみという潔さ。Lv.63以下のポケモンは低い場合は注意。
逆を言えばLv.63より高ければ一切効かないので周回でレベルが上がれば気にならない。
加えて相手の攻撃技はみず・ノーマル・こおりと一撃必殺技のみなのでやっぱりヌケニンで完封可能。ただし、ラプラスとニョロトノが「ほろびのうた」を使うので注意。


ブラック2・ホワイト2』では他のジムリーダー同様、PWTにも参加している。

【BW2・PWT(ホウエンリーダーズ)】
  • キングドラ Lv.50(ハバンのみ)
  • トドゼルガ Lv.50(オボンのみ)
  • シザリガー Lv.50(ソクノのみ)
  • ナマズン  Lv.50(リンドのみ)
  • ハンテール Lv.50(チイラのみ)
  • サクラビス Lv.50(ヤタピのみ)

【BW2・PWT(ワールドリーダーズ)】
  • キングドラ Lv.50(ハバンのみ)
  • トドゼルガ Lv.50(たべのこし)
  • シザリガー Lv.50(いのちのたま)
  • ナマズン  Lv.50(カゴのみ)
  • ジーランス Lv.50(しめったいわ)
  • ニョロトノ Lv.50(こうかくレンズ



◆アニメでのアダン


CV:速水奨日本語版)、ショーン・シュメル(英語版)

元ポケモンコーディネーターで、グランドフェスティバルでの優勝経験もある。
水のイリュージョニストとしてルネシティでショーを行うこともある。丁寧な言葉遣いで話す。アニメでのミクリとの関係は不明となっている。
ちなみにエメラルド発売前における今後のストーリーの告知では、ルビサファ準拠でミクリがジムリーダーとして紹介されていたが、ミクリの登場は次回作「ダイヤモンド&パール」まで待つことになった。

彼は芸術的なバトルを好み、それを徹底させるためポケモン達にいかに速く華麗に技を決めるように考えるまでに育てていた。
また、バトルではルビー・サファイアにおけるミクリの手持ちでサトシと戦った。

前半はダブルバトル、後半は3VS3のシングルバトルという稀にない戦いをした。

担当した速水は後にWEBアニメ『ポケモンジェネレーションズ』ではゲーチスを担当し、その後には第8シリーズにて約18年振りにアニポケに復帰を果たし、謎の組織「エクスプローラーズ」の首領であるギベオンを担当することになる。



◆「ポケットモンスターSPECIAL」でのアダン


元々はルネシティのジムリーダーで、ミクリが後を継いだが、彼がダイゴからチャンピオンを引き継いだため、ジムリーダーに復帰した。
ルビーサファイアをマボロシじまへ連れてきた。
ルビーからは師匠(ミクリ)の師匠なので、大師匠と呼ばれる。
目下の状況を打破するため、ルビーたちの精神とバトルの技術を磨くべく特訓をさせた。
キングドラで水のスクリーンを作り、そこに映像を映すことができる。それで戦いの状況を把握していた。
どっかの忍者ゴルバットのようである。
セレビィの存在を知っている数少ない人物。


追記・修正は華麗にお願いします。

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最終更新:2025年05月21日 20:48