バスラオ

登録日:2011/02/27 Sun 00:41:36
更新日:2023/12/21 Thu 15:23:22
所要時間:約 5 分で読めます



赤と青のバスラオはすぐにケンカするほど仲が悪い。
とても乱暴なポケモン。

赤と青のバスラオは仲が悪いが
なぜか色の違う個体が群れに紛れこんでいる。

温厚な気質など 相違点あれども
バスラオの特徴を多く有すゆえ そのリージョンフォームと定義す。


ポケットモンスター』シリーズに『ブラック・ホワイト』から登場したポケモン

◇データ


あかすじあおすじのすがた

全国図鑑:No.550
分類:らんぼうポケモン
英語名:Basculin
高さ:1.0m
重さ:18.0kg
タマゴグループ:水中2
性別比率:♂50♀50

タイプ:みず

種族値
HP:70
攻撃:92
防御:65
特攻:80
特防:55
素早さ:98
合計:460

努力値:素早さ+2

特性
すてみ(反動技の威力が1.2倍になる、あかすじのみ)
いしあたま(反動技を使った時に反動ダメージを受けない、あおすじのみ)
びびり(あく、ゴースト、むしタイプの技か特性「いかく」を受けると素早さが1段階上がる、しろすじのみ)
てきおうりょく(タイプ一致による技の威力の上昇が1.5倍から2倍になる、共通)

隠れ特性
かたやぶり(相手の特性を無視して攻撃できる、共通)

しろすじのすがた

分類:おんこうポケモン

進化:バスラオ→イダイトウ(反動技で自分が受けたダメージが累計294に達する)


◇概要


真っ赤な目に鋭いキバを持った魚型のポケモン。モチーフは恐らくバス(魚の種類)。
「あかすじのすがた」の個体と「あおすじのすがた」の個体がおり、二つの姿は背中のスジの色以外にも違いが見られ、
「あかすじのすがた」はギザギザしたヒレと丸い目を持ち、
「あおすじのすがた」はシュッとしたヒレと切れ長の目を持つ。

分類通り、乱暴かつ獰猛なポケモンで互いに仲が悪く喧嘩ばかりしている。
その為、基本的に同じ色の個体で群れるが、何故か色が違う個体が時々群れに紛れている。
気性の荒さから湖or川のチンピラと呼ばれており、バスラオの群れが現れた水辺にはせいぜいヘイガニやシザリガーしか住まなくなると言われている。
大アゴの力は鉄板に歯型を残すほど強く、それを活かして何でも食べ尽くす。
…が、自身よりも強い生物に対しては単なるエサにすぎず、ヘイラッシャオトシドリによく狙われている。
タフなファイトから釣り人に人気だが、無断で池に放流するので知らないうちにどんどん増え、問題になっている。

意外と美味しいらしく、昔はよく食されていたとのこと。
赤筋のバスラオの身は脂が多く若者向きであり、青筋のバスラオの身は淡白で食べやすいとのこと。
現実のブラックバスも見た目に反してとても美味しいらしく、バスラオを食べられるのはそれが反映されていると思われる。


Pokémon LEGENDS アルセウス』では、リージョンフォームに相当する「しろすじのすがた」が登場。実質的にヒスイバスラオと言える。
「ヒスイのすがた」とされないのは、恐らく元々二種類の姿を持っているからなのだろう。

川で生まれたあと、極寒の海に下って群れを作り、取ったエサを分けあいながら暮らしている。
時が来ると生まれた川に帰っていく。
原種と生態が異なるため、近年では別種という説が有力視されている。

あかすじの目と背びれ、あおすじの胸びれと尻びれを持つこの個体は二種とは異なり温厚な性格。
そして反動ダメージを受け続けることでイダイトウに進化する。

名前の由来は恐らくバス+益荒男(ますらお)。


◇ゲームでのバスラオ


ヤグルマの森やリュウラセンの塔など、中盤から終盤にかけて登場する。
『ブラック』でも『ホワイト』でも普通に登場するが、それぞれ筋の色が違い、もう一つの筋は泡状態でないと出現しない。『ブラック』ではあかすじ、『ホワイト』ではあおすじが一般的。
元々のモチーフが淡水魚のため、海では出現せず、ピンポイントな水場でしか出会えない。
そのため全盛期のメノクラゲや今世代のプルリルに比べて戦う機会は少ないものの、野生のポケモンとしてはかなりの強敵で、
特性を生かした高い火力と速めの素早さでパーティーのHPをゴリゴリ削っていく。
バスラオが出現する場所は“バスラオしか出現しない”といったことが多いことも拍車を掛け、エンカウント運が悪ければメンバーの数匹は持っていかれる。
次々と襲いかかってきてパーティーを貪っていく様はピラニアのようであり、「キバニアよりもピラニアっぽい」との声も。

…しかしそれは同レベルでの話。
レベル差がつき始めると素早さ努力値を稼ぐ恰好のカモになる。前述の通りバスラオは“バスラオしか出現しない”場所に出ることも乱獲を推進している。

因みにこんな見た目や能力なのに孵化歩数が何故か600族並に多く、捕獲率もかなり低い。
おまけに「いのちがけ」で自滅するので、筋の色まで拘った場合の捕獲や厳選は中々大変かつ面倒くさい。


◇特性について


バスラオの特性は『BW』時点ではあかすじ・あおすじはともに「すてみ/てきおうりょく/かたやぶり(隠れ)」であった。
いしあたまの個体はホドモエシティでチラーミィと交換してくれる少年からしか手に入らなかったのである。

後にあおすじ個体は野生個体に限り『BW2』で「いしあたま/てきおうりょく/かたやぶり」となり、
XY』以降は完全にあかすじと分化された。
『BW』からあおすじすてみ個体を送ってもいしあたまに変更されるため注意。

「かたやぶり」持ちはPDW終了後は長らくGTSで貰うしかなかったが、『USM』の仲間呼びで再び入手可能になった。しかし何故かあおすじは仲間を呼ばないのであおすじの「かたやぶり」個体は依然として貴重である。
剣盾』でも続投。「かたやぶり」持ちはヨロイじまのレイドで出現する。


◇対戦でのバスラオ


能力値的に速攻アタッカー…なのだが、素早さが特に秀でているわけでもなく、攻撃、特攻も高めとは言え尖っていない。
能力のバランス的にはサメハダーに似ているが、攻撃特攻で大きく離されている…。
耐久性能では勝っているがこちらも高いとは言えない。

しかし、特性の「てきおうりょく」が優秀で、これによってタイプ一致の物理攻撃がちからもちマリルリと同程度とかなりの数値に。
また、ポリゴンZイーブイのてきおうりょくと違って敵の弱点を突けるため、得意な相手に対する爆発力は高い。
ただし物理型は同じてきおうりょくアタッカーのシザリガーの方が火力技範囲ともにより優秀なのが痛い。
幸い素早さはこちらがかなり勝っているのでシザリガーとはまた違った運用が可能。
特殊型は、「ハイドロポンプ」を覚えないために火力はそこまで無く、まず無双は難しい。また、水以外の威力に補正が掛からないので水を半減以下にされると厳しい。
水技の他にサブウェポンとして「かみくだく」「れいとうビーム」があるが、弱点を突けないと厳しい。

他の特性の「すてみ」「いしあたま」は共に反動技に関するものだが、バスラオの持つ反動技は「とっしん」と「すてみタックル」のみ。
そのため、基本的には「てきおうりょく」推奨。

隠れ特性は「かたやぶり」。「ちょすい」etc持ちに水技を撃ったり、マルスケカイリュー技を叩き込んだりできる。正直火力が足りてない

また「じたばた」や「いのちがけ」、「みずびたし」などのトリッキーな技も持っているため、単に力押しだけでなく、地味に多彩な戦法が取れる。

持ち物は素早さを補う「こだわりスカーフ」、紙耐久を補う「きあいのタスキ」、「てきおうりょく」補正を更に生かす「しずくプレート」がメジャー。
たまに「しめったいわ」を持たせた雨パ始動要員や、「こだわりハチマキ」「こだわりメガネ」を持たせたロマン火力型も。

第9世代では、「しろすじのすがた」がタマゴ技で「おはかまいり」を覚える。♂のイダイトウに進化させて使うと対戦環境をぶっ壊すほど強い。


◇余談


5世代までは特性を4つ持つ唯一のポケモンだったが、『XYにてニャオニクス』が、『剣盾』にてイエッサンが登場。
♂♀で姿と特性が変わりこちらもまた特性を4つ持つポケモンとなった。


追記・修正は、バスラオを100匹位捕まえてからお願いします。

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最終更新:2023年12月21日 15:23