M78星雲・光の国

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M78星雲・光の国 - (2021/02/27 (土) 21:12:05) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/11/24(火) 18:50:52
更新日:2023/11/20 Mon 00:04:05
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「君は一体、何者だ?」

「M78星雲の宇宙人だ」

画像出典:© 円谷プロ ウルトラシリーズ放送開始50年 思わず「シェアッ!」したくなるウルトラ豆知識50 ●No.33(中級編)



M78星雲・光の国とは、「ウルトラの星」「ウルトラの国」とも呼ばれているウルトラマン達の故郷。
ウルトラシリーズにおいては、マルチバース(多次元宇宙)に存在する宇宙の一つ「M78ワールド」内に存在する。

近年改めてまとめられた設定ではM78星雲という銀河にウルトラの星という惑星があり、その別名が「光の国」。
そして、その中で最大規模の都市の名前が『ウルトラの国』ということになっている。

地球から300万光年離れており、惑星としての大きさは地球の約60倍。
M78星雲は暗黒宇宙の裏側に存在し、その中の6900万個の星の一つが光の国であり、300ほどの都市を有し、
後述する理由で太陽はない代わりに地下に設置されている900台の原子力発電所で作られているプラズマエネルギーを使用している。
銀河どころか星雲の定義にもギリギリなのは少々意外かもしれない。


人口は約180億人ほどいるとされ、その内の約100万人が宇宙警備隊員である(つまり出張メンバーを入れてもダークロプスは無理ゲー)。

使用通貨は『ウラー』。ちなみに1ウラー=30円である。
ウルトラマン80第3話の矢的先生こと80の思い出話から、アルバイト制や音楽などの文化もあり、感情面では地球人には劣るもののそれなりの文化は築いている模様。
このうち音楽に関しては後のステージで登場したゼロの幼馴染で音楽教師のボイスや、声を力に変える装置を開発したソラの存在や鼻歌を歌うゼットなどの描写がある。
ウルトラマン妹』の時代には女性の宇宙進出が盛んになっており、ゆとり世代もあるらしい。

学校では地球についての授業もあり、地球人同士のや決断に困った時はじゃんけんをすると言った事を教えている。
また、『ウルトラマンゼアス』には「Z95星雲・ピカリの国」というものがあるようにウルトラマンごとに違った出身地も設定されている。

政治形態については全く不明。
映像作品では基本的に有事の際が描かれているため、宇宙警備隊が中心になることが多い。
大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』を見る限りではウルトラ長老の一人であるウルトラマンキングが一応のトップとして扱われているようだが、
基本的には宰相に当たるウルトラの父が国全体の指揮を取っている模様。

ちなみにユリアンは皇女であるため、父親の「王」がいるはずだが全く語られていない。
また「大いなる陰謀」によると議会が存在するらしく、立憲君主制に近いのかもしれない。


【種族】


レッド族
体力や筋力に優れ、体術も得意な種族。所謂、パワー系。体色は主に
ウルトラ兄弟内ではウルトラセブンウルトラマンタロウがこの種族。

シルバー
超能力に優れる種族。光線系の技に特化している。所謂、テクニック系。体色は主に
ウルトラ兄弟内ではウルトラマンゾフィージャックなどがこの種族。

ブルー
戦闘よりも研究に向いた種族。体色は主に。設定自体は初期からあった。
ウルトラ兄弟内ではウルトラマンヒカリが該当する。

この他、ウルトラマングレートが該当するホワイト族、児童誌で言及されたグリーン族などが挙げられる*1
セブンの息子であるウルトラマンゼロはレッド・ブルーの両種族の特徴を併せ持った姿をしている。
ブルー族とのハーフなのか、特殊な血族なのか、後述のように塗っているのかは不明。


種族と得意な事の関係性はあくまで向き不向き程度で、日本でいう血液型程度の認識らしい。
実際、御存知の通りセブンはウルトラ兄弟でも有数のウルトラ念力の使い手であるし、
一応見た目はシルバー族同士のケン(父)とマリー(母)からレッド族なタロウが生まれているし、
ヒカリのように偉大な功績を成し遂げた科学者でありながら宇宙警備隊でも活躍している文武両道の者もいるなど、
体色で生まれ付いての全てが決まるような事は無い(職業等の検討材料にする人はいるかもしれないが)。
というか、その気になれば後から体色を変える事も出来るらしい。
空想科学読本においては「シルバー族は股間だけ赤いから実は赤い部分は服で、地球でいう暴走族がいち種族じゃないのを踏まえるとシルバー族とかレッド族は種族的なものではなく、ただのファッション用語なのでは?」という結論に至っている。実際レッド族のセブンは寒がりなので割としっくりくる結論だが、掲載されたのが「科学で解けない謎」がテーマだったので半分ネタだろう。エースやキングは股間銀色だし。

『ウルトラ銀河伝説』で登場した宇宙警備隊の訓練施設では、青いウルトラマンも多数訓練を受けていた。
また一般市民でもある程度の超人的な能力を持つM78星雲人もさすがに幼少期はか弱い生命体なので、生体カプセルの中で守られながら育てられる。

長寿な種族で長い時間を生きるが、人間の年齢に換算すると2000歳のウルトラマンボーイが10歳に相当し、
5000歳のジャンヌが中学生、5900歳のゼロが高校1年生位(18歳~20歳という説も)に相当するらしい。
また、ウルトラマンメビウスが大体社会人一年生、80が矢的先生時と大体同じ感覚の年齢換算らしい。
その後大体ゾフィー、ヒカリまではわりと人間の年齢と比例してくれるが、とある夫妻がその比例関係をぶち壊しにしてくれる人生を歩んでいる。


【歴史】

本来、この星の住人は地球人と同じ姿をした種族であった(地球と似た惑星でもあったらしい)。
26万年前、太陽が大爆発を起こし、ウルトラ長老を初めとした科学者によって人工太陽「プラズマスパーク」が開発された。
しかしプラズマスパークが発した「ディファレーター線」は、星の住人達の肉体を強化し、様々な超能力をもたらした。
これが現在のウルトラ族にあたる。

その23万年後、エンペラ星人が光の国を襲撃するウルトラ大戦争(ウルティメイトウォーズ)が勃発。
長き戦いの末、数々のウルトラ戦士達の活躍とウルトラベルの奇跡により怪獣軍団を撃退する。
この大戦争を機に宇宙警備隊が結成された。
以降も外敵から狙われる事も多く、映像作品でも稀に襲撃されている。
特に、内山まもる氏やかたおか徹治氏の著作を始めとする漫画媒体ではしょっちゅう危機に陥っている。

このように繁栄はしているものの、太陽爆発による自然へのダメージは大きく、
地表には荒野が広がり、植物は苔の様な物程度しか生えていない。つまり星としてはほぼ死んだ状態。ウルトラ族以外の固有生物は全て絶滅している。

またコントロールされた人工太陽で温度が均質化されている事により季節の変化も存在しないため、
基本的に寒さ、取り分け雪などの冷媒が多い環境に弱い者もおり、
ウルトラセブンの様に冬が苦手な人物も存在する(ウルトラ戦士が日本に来る理由の一つに四季があるからというものがある)。
ただし夏は何となく泳ぎたくなるらしい。

ウルトラ族の居住する都市等も地表ではなく地下に建造されており、まだ惑星の完全復活には程遠いという現実を物語っている。


▽帰ってきたウルトラマン

バット星人が光の国に侵攻。
防衛のためにジャックが地球を去った。


ウルトラマンレオ

ババルウ星人がウルトラキーを強奪。
星の軌道が狂ってしまう。


大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

ウルトラマンベリアルが光の国を襲撃。(太陽爆発を27万年後と言っていることから、メビウスの時代から最低でも数千年は経っている)


【内部組織】


宇宙警備隊

宇宙の平和を守るべく作られたウルトラ戦士の組織。たまにウルトラ警備隊や宇宙整備隊と名前が間違われる。

ウルトラの父が初代隊長を務め、現在の隊長はゾフィーとなっている。
その中で地球防衛に当たった歴戦のウルトラ戦士は「ウルトラ兄弟」という称号を持つ。
宇宙警備隊の上層部のウルトラ戦士にセブン上司が存在するという公式設定もあるが、セブン上司の存在自体が忘れられているのでこの設定も曖昧。
……というかセブン上司は恒点観測員のお偉いさんという訳じゃないのか?

当時の雑誌設定で入隊したものは体の色を赤く塗るという設定があったが(ジャックはもともと青い体で入隊時に塗った設定があった)、
ウルトラマンメビウス』では青い体を持つブルー族というだけでメビウスがツルギを宇宙警備隊員でないと判断していたため設定が公式化された。
……かと思われたが、『ウルトラ銀河伝説』で普通に訓練生にブルー族もいたので微妙なところ。

訓練を終えて制式採用されると塗られるのか、ヒカリが特別扱いなのか、ヒカリの入隊後にブルー族の入隊者も増えたのかはいまだに不明。
一応、『トレギア物語/青い影』にてブルー族であるウルトラマントレギアが宇宙警備隊試験を受けたが、自身のフィジカルの低さもあって落ちている描写はある。

地球人に自身の正体を知られてしまったら、光の国に帰還しなければならないというルールが存在する。
このルールは学校のテストに出てくるぐらい大事な掟らしい。
ただしセブンはカミングアウトした後もちょくちょく地球にやってきているので「知られたら二度と地球に行けない」というわけではないらしい。始末書でも書かされるのだろうか。

海外製作の『ウルトラマンパワード』(1993年)でも、第1話でパワードがケンイチ・カイに「宇宙警備隊に属している」と話していた。


中でも長男~六男は『ウルトラ六兄弟』として宇宙警備隊の中でも伝説扱いされており、
ウルトラの父から与えられたブラザーズマントを纏う資格を持つ。

なお、ウルトラ兄弟は一ヶ所につき、三人以上になると実力を発揮できない。
理由は、互いに庇い合って自分で自分の足を引っ張るため。
時代が下ると連携の練度が上がったのか、六兄弟が揃って強敵と戦うことも増えた。


▽勇士司令部

宇宙警備隊中のエリート部隊。ウルトラセブンの父親が最高司令官。
ウルトラマンネオス等が所属している。

▽宇宙保安庁

宇宙警備隊のパトロール担当。
ウルトラセブン21等が所属している。

▽宇宙情報局

宇宙警備隊の情報収集を担当。


その他、恒点観測員という部署もあり、セブンは元々そこに所属していた。今もこの設定が残っているのかは不明。


●宇宙科学技術局

科学者の組織。光の国のテクノロジーの大半はここが出所。
ヒカリが所属し、命を固形化する技術を開発している。
この技術でウルトラマン達の不死身を可能にしたが、バット星人襲来の引き金にもなっている。
トレギアもこの組織に属していた経歴があり、タイガスパークに関わる技術を提唱していた。
また、ジードライザーやウルトラゼットライザーもここで開発された。
内部部署として資料館と言う名の倉庫があり、ここでは過去の遺物などを管理している。『タイガ』のボイスドラマに登場したフィリスはここの責任者。
GUYSから贈られてきたメッセージ入りのトライガーショットもここで重要アイテムとして保管されている。


●銀十字軍

医療部隊。隊長はウルトラの母が務めている。
ついでにウルトラマンの姿になる前(今の人類と同じ姿)に銀十字軍に所属していた者は全員ヒーリング能力を持っている。


●文明監視員

他の惑星の文明の調査を担当する組織。
ウルトラマンマックスウルトラマンゼノンが所属する。ウルトラマンリブットも元々はここの所属。
文明の進化を監視し、それがほかの文明と友好的な関係を結べるかどうかを見守るのが主な役目とされる。
また、文明に限らず惑星が不自然な衰退や滅亡を起こした場合、その原因の調査および対処も任務のひとつ。
マックスの行動からするに、「文明それぞれが自然な成り行きで発展・衰亡するよう監視する」部署の模様。その関係上メンバーの実力が抜きん出て高い。
寄生生物セレブロの「文明自滅ゲーム」はまさにここのメンバーが対処すべき事案の一つである(ただし、監視員のスタンスとセレブロの手口の関係上、外から見破る事は不可能に近い)。
劇中でのセリフなどから宇宙警備隊とは別の組織のようだが、緊密に連携を取っており、共同で任務にあたる事も多い。


犯罪が無いので、星の住人を取り締まる警察は存在しない(これはウルトラマンの力を得る前から)。
その歴史の中で唯一の例外とも言える明確な犯罪者はベリアル、別宇宙で悪行を繰り返している存在としてはトレギアがいる*2
正史の世界では彼ら二人程度であるが、レベル3バースにおいてはもう一名(そちらの世界にも宇宙警備隊が存在する可能性は極めて低いが)、漫画作品においてもう一名存在する。


【建造物】


●プラズマスパークタワー

光の国の人工太陽「プラズマスパーク・エネルギーコア」を収めた、ウルトラ一族の生命線。
エネルギーコアが奪われるなどして喪失すると、途端に国全体が凍りついてしまう。
その事もあってか、コアに手を出す事がウルトラ族の間では禁じられており、
それを破ったベリアルとゼロは光の国から追放されてしまった(なお、ゼロを拘束する際にゾフィーが「お前はM78宇宙警備法を破った」と口にしている)。
なのにベリアルもゼロも入るまでは普通に出来てしまうガバガバセキュリティ


●ウルトラタワー

エンペラ星人との大戦争に勝ち抜いた記念として建てられた塔。
ウルトラベルが納められており、ともすれば「ザル警備」とも言われてしまう光の国の設備の中でも例外的に異様にセキュリティが万全な場所

普段は悪意のあるものを焼き尽くす『命の炎』、通過する者に正しい心があるかどうかを探る『正義の炎』、ウルトラベルを護る『平和の炎』という三つの炎で守られており、
並みのウルトラ戦士では入っただけで焼失してしまい、6兄弟が一体化したスーパーウルトラマンタロウでも1分と生きられない。

▽ウルトラベル

ウルトラ長老が作った奇跡の鐘。
神秘的な力を秘めており、普段はウルトラタワー内部で命の炎に守られている。


●第2ウルトラタワー

ウルトラキーが納められた塔。
レオ本編ではババルウ星人の鎖分銅を食らって倒壊してしまった。

ウルトラキー
光の国のエネルギーや軌道をコントロールする鍵で、喪失すると星の軌道が狂ってしまう。
武器としても機能し、一撃で惑星を木っ端微塵に出来る。
ウルトラマンFighting Evolution Rebirth』では色んな意味でスゴイことに。


●ウルトラクリニック78

光の国にある病院。
ウルトラの母を始めとした銀十字軍が勤務している他、ライブカプセルという治療用ユニットが設置されている。
光の国の医療技術は他の星と比べても群を抜いているため、異星の人々もやって来ることがあるらしい。


●ウルトラ小学校 / 宇宙情報センター

光の国に存在する、小学校と情報センターを兼ねた施設。
地上135階・地下20階にも及ぶ施設で、5万人もの人々が働いている。

全宇宙のあらゆる情報を集め、その情報は宇宙警備隊に送られる。
ウルトラサインの伝言発信サービスもある。 


●クリスタルタウン

ウルトラマン物語』で初登場した、透明感溢れる建造物郡で構成されている光の国の都市。
ウルトラ族の人々のための生活空間も存在する。

クリスタルタウンの外れにはウルトラの谷があり、少年時代のタロウが訓練に明け暮れ、小型怪獣ドックンと出会っている。
また同じく外れにあるシルバーグラスの森の奥にはウルトラ大戦争で散っていった勇者たちの墓が存在している。

ウルトラマンマックス』では、瀕死のウルトラマンマックスが故郷であるM78星雲を思い出す際に映像が使用されており、
彼がこのクリスタルタウン出身ではないかという推察がなされている。


●宇宙牢獄

『ウルトラ銀河伝説』にて登場した宇宙牢獄。
別名:『ベリアルプリズン』。

光の国唯一の犯罪者であるベリアルの封印に用いられた専用牢獄であり、
キングがベリアルの乱の際に破壊された街の瓦礫を集めて作り出した。
内部には蟹のような生命体が群れをなして這いずり回っており、最奥部の壁に拘束されたベリアルが埋め込まれていた。
住人への戒めとして光の国から見える場所に浮かべてあった。

入り口には警備が敷かれていたのだが、にせウルトラマンに化けたザラブ星人の変身を見破った隙を突かれてギガバトルナイザーで蹴散らされ、
最終的にベリアルの脱獄を許す事態に陥ってしまったのだった。

考えてみるとこの牢獄や馬の首暗黒星雲など、同族の犯罪者には予想以上にキツイ牢獄が用意される模様。
ベリアルの脱獄以降、どのような扱いになっているのかは不明。


●ウルトラスペースポート

他の星の人々がやって来た際に唯一行動できる区画。文字通りの宇宙船発着港。
特殊なバリアで覆われており、プラズマスパークのディファレーター光線を遮断している(地球人等には害が出るため)。
『ウルトラ銀河伝説』ではZAP SPACYの面々が挨拶の為に一時訪れている。


●宇宙警備隊本部

読んで字の如く警備隊の本拠。
『タロウ』の時代にはIの字型の建物だったが、『ウルトラ銀河伝説』までに建て直されたのか、現在では空中に浮かぶ多数のひし形状のユニットで構成されたものになっている。


●ウルトラコロセウム

警備隊を目指すウルトラ戦士の訓練施設。
怪獣や侵略宇宙人のホログラムを用いた光線技の訓練や、組手などが行われている。


●都市の中の主な施設

  • トレーニングルーム
映像ライブラリーやウルトラ念力を練習する球体などの設備を備える訓練施設。

  • メディカルルーム
クリスタルタウンの中で最も高いタワーの最上部に位置する医療施設。
負傷したウルトラ戦士をプラズマスパークの力で治療する。戦いで重傷を負ったウルトラの父がここで治療を受けた。

  • 宇宙警備隊第411作戦室
『テレビマガジン特製 ウルトラ戦士スペシャルビデオ』で登場した、宇宙警備隊の作戦室と思われる場所。
宇宙警備隊が独自に編み出したプログラムで作られたバーチャルシミュレーションが存在し、地球上での戦いが体験できる。
パイロット版設定のザム星人が異次元空間を通じてこの部屋に侵入し、ホログラム映像のような形でネオスとセブン21(こちらもパイロット版設定)にメッセージを送った。

  • 銀の広場
プラズマスパークのエネルギーに最も満ちた広場。
キングがウルトラ兄弟やウルトラマンジョーニアスと話していた場所。
ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』でも登場しているが(ウルトラ大戦争の時代から存在していた)、ベリアルにトレギアと、どちらも闇堕ちした経緯の一部がここで描かれていた。

  • 光の神殿
内部全体が光で覆われ、周囲が観測出来ない神秘の空間。
『メビウス』冒頭において、ウルトラの父がメビウスを送り出した際の背景がここ。
…というより『メビウス』ではここしか光の国の描写が出てこない。

『大いなる陰謀』での描写から、一部空間はウルトラの父が要所要所でこの空間を生み出していたのでは?なんて説が挙げられることも。

  • 神秘の碑
光の国の固有種である宇宙苔「シルバーグラス」が群生する草原。
病を治すオーロラに覆われており、『ウルトラマンA』において筋力を失ったエースがここでセブンに助けられている。

  • 命の泉
ウルトラマンタロウ』第1話で登場した場所。東光太郎がここに運ばれ、タロウと一体化した。


【関連星】


●獅子座L77星
光の国からの移住者が住んでいた兄弟星。
ウルトラマンレオアストラの故郷であるが、マグマ星人の襲来によって滅亡している。

●キング星
ウルトラマンキングが一人住む星。
キング以外は入れないという設定だが、キングの力を持つロイヤルメガマスターが入れるのかどうかは不明。

●惑星アルタラ
ウルトラマンスコットなどのウルトラマンUSAの主役3人組の出身星で、M78星雲内に存在する。
「惑星アルタラ=光の国と同一存在」とする説もあるが、現在までUSA勢の故郷として生きている公式設定と考えるとあくまで別惑星だと思われる。

●U40
ジョーニアスやウルトラマンタイタスらの故郷であるウルトラの星。
映画『ウルトラマン怪獣大決戦』で共演した事から、U40もM78星雲内であるという説が語られる事もあるが、
公式に語られたM78星雲とU40の関係は、2011年の時点では漫画『ウルトラマン超闘士激伝』にて両者が友好国であると語られたのみである。
新ウルトラマン列伝最終回のゼロはジョー二アスを紹介する際、「俺たちとは故郷が違う」と発言していることから少なくともM78星雲とは違う星であると思われる。
傍証として、超人化した源(ウルトラマインド)も時代(100万年前)も違い、一万年前に犯罪者(ヘラー軍団)を出している。

●Z95星雲・ピカリの国
ウルトラマンゼアスやウルトラ出光人のウルトラの星。
光の国が宇宙の平和を守るのに対し、こちらは宇宙の環境を守ることを目的としている。

この星出身のウルトラ戦士はM78星雲出身ではないが、U40出身者同様にウルトラサインを使用することが可能。
Z95星雲出身者であるゼアスは、少なくとも昔から初代ウルトラマンの存在を認知して憧れていた。

このように初代ウルトラマンが知られていることや、星の名前が似ていることなどからM78星雲との関連性を疑う声もあるが、現在まで関係性に関して詳細は不明。

『お正月だよ!ウルトラマン全員集合』では、ナイスとの漫才においてゼアスが、『ウルトラ銀河伝説』の光の国へのベリアル襲撃について「ウルトラサインで危機を知らせてくれてもいいじゃないか」と語っていた。

●TOY一番星
ウルトラマンナイスの出身地。
明確な設定はほとんど明かされていないが、一応、(どの宇宙なのかは曖昧気味だが)M78星雲内にある星とのこと。

●馬の首暗黒星雲
宇宙の遥か彼方にある暗黒星雲。
レベル3バースにおいて、この暗黒星雲に存在する惑星に、断罪されたとあるM78星人が幽閉された。
ただし、正史であるウルトラ兄弟シリーズの世界においてこの星雲が存在するのか(存在したとして幽閉牢獄として使われているのか)は不明。

●メタル星
●バッファロー星
●アニマル星
ウルトラセブンが使役するカプセル怪獣たちの故郷の惑星、
それぞれウインダム、ミクラス、アギラの出身地である。
映像作品内には登場しないが、漫画『ウルトラマンSTORY 0』ではセブンと彼らの出会いが描かれており、メタル星とバッファロー星も登場*3
また、タロウと交戦したトータス親子は最後にセブンによってウルトラの星へと連れられるが、その後はアニマル星で暮らしているという裏設定がある。

●K76星
ゼロがレオ兄弟に師事していた星。
何故ここを選んだのかは謎であったが、後に『大いなる陰謀』にてこの星がウルトラ戦士の修練の場になっているという設定が判明。
こちらではマックス救出のためにリブットがグレートとパワードの師事の下、3日間の猛特訓を行っていた。
ひょっとしたら、ゼロが修行している間も別の場所で他のウルトラ戦士が修行していたのかも……?

名前の由来は「M78」「L77」から続くアルファベットと数字であると思われるが、銀河伝説以降はキングがこの星らしき場所に在中しているため、
実質的に平成以降におけるキング星みたいな扱いにもなっている。伝説の超人がいて修行に集中できない人がいないことを祈りたい

●『ウルトラマンギンガ』の地球
宇宙警備隊の面々がスパークドールズと化して漂着した。
正確にはこの星自体ではなく、「ギンガスパーク」と「ダークスパーク」、そして「ギンガスパークに選ばれし者」についての伝承が光の国に存在している。
一方、ウルトラマンギンガについては全く知られていなかったことを踏まえると、2つのアイテムは過去の光の国に由来する何かだと考えられる。



ウルトラマン達が地球を優遇しているような気がするのも、同じ姿の種族であることに起因しているらしい。

また、あるウルトラ族と地球人の少年が「兄弟」の約束を交わして以降、星の住人にとって「兄弟」という言葉が特別な意味を持ったという。


【余談】

ちなみにM78星雲という名の星雲は、オリオン座に実在している。天体望遠鏡で見ると淡く青白い光を放っている。
地球とは1600光年離れている。

ただ、このM78星雲に光の国があるのか、ウルトラマン達がいるのかは、誰も行ったことがないのでわからない。

実在するM78は「反射星雲」と呼ばれる他の星の光を反射して輝いている星雲である。
また観測によってM78にある星は若いものばかりであることが判明している。
その為実在するM78にウルトラマンのような人類を超える文明を持つ生命体が存在する可能性は低い。

実は初期設定ではウルトラマンの故郷はM87星雲とされており、誤植など何らかのミスでM78星雲になってしまったという説がある。ゾフィーの光線もM87光線だし。
また、このM87もおとめ座に実在している天体である。
なお、これによりとある作品群に出てくる星の戦士と同じ方角から地球へやってきた事になった
ついでにその作品群の神の一柱を元ネタにした怪獣M78ワールドとは別宇宙のウルトラマンと戦っているが、因果関係は不明。

実在するM87は星雲といっても実態は巨大な系外銀河なのでウルトラマンのような巨大な生命体の故郷としては小さな星雲であるM78よりM87の方が相応しかったであろう。
ぶっちゃけM78とM87はサイズ比にすればアリとゴジラくらい違う。
『ウルトラマン』の前作『ウルトラQ』の未発表脚本には中性子怪獣ミクラーの出身地として登場する「M87星雲より!」というタイトルがある。

『ウルトラマン』第1話の脚本の印刷ミスでM87がM78になりそれが広まってしまったという説が有力である。
その為か昭和のウルトラシリーズでは設定に若干の混乱が見られ
『A』の第14話では北斗隊員がウルトラ兄弟を「M87星雲の平和の使者」と言っている。
もしかしたらM78星雲にあるウルトラの国はM87星雲にあるウルトラマンの住む星からM78星雲に移民してきた
ウルトラマンの開拓団が造った国なのかもしれない。


テレビアニメ『ふしぎの海のナディア』の古代アトランティス人はM78星雲から飛来した宇宙人という設定である。
第31話は『ふしぎの海のナディア絵コンテ全集』の絵コンテではウルトラマンのシルエットであり、そこにはウルトラサインまで登場していた。

『ウルトラゾーン』のコントコーナー「不良怪獣ゼットン」「怪獣職務質問」の舞台は、M78星雲をもじった「宇宙区星雲七丁目8番地」である。



追記、修正はウルトラの星を見た人がお願いします。

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