登録日:2010/01/23(土) 18:51:17
更新日:2025/02/17 Mon 19:49:49
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『GOLD SERIES』とは2009年1月17日より発売された『
遊戯王OCG』のパック。
日本で発売された『GOLD SERIES』は1パック300円7枚収録のパックである。(1ボックス10パック)
新たなフォイル加工であるゴールドレアが登場し、1パックに必ずゴールドレアが2枚収録されている。
が、そのためか同価格帯の『
BEGINNER'S EDITION』や『EXPERT EDITION』と比べると収録枚数が4枚減らされている。
ただし『GOLD SERIES 2014』以降は1パック150円の4枚収録(1ボックス20パック)、内ゴールドレア(もしくはゴールドシークレットレア)が一枚とプレミアムパックと同様の仕様になっており、全体的に割高感がある。
しかしそれを補う程の人気があり、生産終了後も再録を願う声が相次いだ。
その人気の理由は第一線で戦えるカード、いわゆる必須カードがラインナップのほとんどを占めている事に尽きる。
遊戯王OCGで「使える」「強い」とされるカードは入手困難・高額になりがちであり、初心者やお小遣いの少ない子供のデュエリストは入手が難しかった。
ゴールドシリーズはそれらのカードを入手しやすいようなラインナップが組まれており、デュエリスト同士の格差の是正を目的にして作られたパックなのだ。
ちなみに個人差があるもののこのパックの目玉フォイルであるゴールドレア、ゴールドシークレットレアは独特の加工から評判はイマイチであり、光り物の中では下から数えた方が早いくらい人気が無い。
そのためこのパック出身のカードはシングル価格でも控えめな事がほとんどである。
◆GOLD SERIESの歴史
ゴールドシリーズ第一弾。
《聖なるバリア -ミラーフォース-》《激流葬》や等、汎用性は高いが入手が困難で、初心者や多数のデッキを作るデュエリスト泣かせのカードが大量に収録されている。
特に久々に制限に復帰した《死者蘇生》の再録は多くのデュエリストに歓迎された。
当時シンクロ召喚が隆盛を極めていたこともあり、高騰していた《
氷結界の龍 ブリューナク》が初再録。
公式も《氷結界の龍 ブリューナク》を本パックのメインに押し出していた。
ノーマルレア枠は《氷結界の龍 ブリューナク》と《ダンディライオン》。
発売当初は均一アソートと信じていたデュエリストも多かったようだが、そうは問屋が卸さなかった。
当然ながら発売と同時に飛ぶように売れ、あっという間に店頭からその姿を消した。
4月に再販が掛かったものの、そちらも瞬殺。
後続パックが発売された後も長らく「歴代ゴールドシリーズの中で最高のラインナップ」との呼び声が高かった。
★ラインナップ
前弾の好評から期待を集めたゴールドシリーズ第二弾。
《
神獣王バルバロス》や《ダーク・アームド・ドラゴン》のような大型の切り札、《月の書》《スキルドレイン》や等微妙に高騰していた汎用カードの大量収録情報にデュエリスト達は歓喜した。
特にダムドに関しては、今まで字レアしか存在しなかったため「ようやくダムドを光らせられる!」と喜んだ者が多かったとか。
しかし発売日近くの1月20日 某掲示板にフラゲした住民が残りのラインナップを明かした。
結果、残りのラインナップは《A・O・J カタストル》を除いて全て入手が簡単な上、多くは過去に活躍したカードであり、汎用性が高いとは言い難いラインナップになってしまった。
更にまだ絶版でないストラクチャーデッキと収録カードが多数被り、ただでさえストラクチャーのカードが余っているプレイヤー泣かせの内容となった。
しかし《A・O・J カタストル》や《月の書》等、なんだかんだ強力なカード自体は多く、新規プレイヤーには優しい内容となっている。
ノーマルレア枠は《神獣王バルバロス》と《マジシャンズ・ヴァルキリア》。
★ラインナップ
ゴールドシリーズ第三弾にして、5Ds期最後のゴールドシリーズ。
何は無くとも当時の超高級カードにして必須カード、《
氷結界の龍 トリシューラ》の再録にデュエリスト達と満足民は沸き立った。
2010の物足りなさを鑑みてか、《霊滅術師 カイクウ》や《強制脱出装置》《
キメラテック・フォートレス・ドラゴン 》等有用な汎用カードを多数取り揃え、《団結の力》《カオス・ソーサラー》等、初の高レア化を果たしたカードも多い。
《氷結界の龍 トリシューラ》《氷結界の龍 ブリューナク》の汎用性は無いが、そこそこ高額だった《氷結界の龍 グングニール》も初再録。
《氷結界の龍 トリシューラ》と《氷結界の龍 グングニール》がラインナップされた事で、氷結界の三竜を全てゴールドレアで揃えることも可能になった。
数年越しの制限復帰となり、当時「ブラホ難民」というパワーワードを生み出した《
ブラック・ホール》の収録など、見どころ満載のラインナップとなっている。
ノーマルレア枠は《氷結界の龍 トリシューラ》と《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》。
★ラインナップ
ZEXAL期初のゴールドシリーズ。
初めてエクシーズモンスターが収録され、しかも海外先行カードかつ有用な効果を持つ《
発条機雷ゼンマイン》という事で話題をさらった。
《王家の眠る谷-ネクロバレー》や《
溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》、《D.D.クロウ》等、サイドデッキ向けのメタカードが多数ラインナップされているのが特徴。
汎用レベル8シンクロであった《スターダスト・ドラゴン》の再録も見逃せない所。
ノーマルレア枠は当時必須級の扱いを受けていた《
強欲で謙虚な壺》とまさかの制限復帰を果たした《
カオス・ソルジャー -開闢の使者-》。
ここら辺から「禁止カードが戻ってきた時は次の金箱の再録枠」という法則が囁かれ始める。
更に初代から本パックまでのカードを再録した「THE GOLD BOX」も年末に発売された。
こちらはノーマルレアだったカードの封入率が高く、強力なカードを集めやすくなった。
★ラインナップ
この弾よりゴールドシークレットレアが封入されるようになる。
《
エフェクト・ヴェーラー》の再録は多くのデュエリストを満足させた他、久々にシャバに舞い戻ってきた《月読命》、ノーマルながら高額だった初高レア化の《神の警告》。プロモカードで高額だった《THE トリッキー》に汎用カードの《禁じられた聖杯》など魅力的なものは多いが、どことなくネタ切れ感も漂ってきている。
ノーレア枠はこれまた当時高騰していた「TUEEE!」こと《ラヴァルバル・チェイン》と裁定変更で涙を呑んだ《
森の番人グリーン・バブーン》。
★ラインナップ
ゴールドシリーズ最終弾。公式からは「集大成」と銘打たれた。この弾から1パック4枚入りの形式になった。
当時トップメタであった【青眼征竜>征竜(遊戯王OCG)】から最上級(親)征竜を全種収録。
ノーマルレア枠を疑われたがノーマル枠での収録+当時制限であった為、1BOX買えばダダ余りという結果になった。
同時期に販売されていた『STRUCTURE DECK - 青眼龍轟臨 -』と組み合わせることで低価格で【青眼征竜】が組める。
他の目玉としては、入手難易度が高かった《魔界発現世行きデスガイド》や《E・HERO プリズマー》、投票で選ばれた《
No.61 ヴォルカザウルス》、《
天狼王 ブルー・セイリオス》、《虚無空間》などが再録されたほか、更に海外新規枠として《対峙するG》が来日。
更に公式デュエルで使用可能なゲーム付属版イラストの三幻神が初収録、初代・GX・5Dsから1枚ずつ新規カードがラインナップされた。
総じて有用なカードが多く収録されており、「集大成」に相応しい内容になっている。
OCG仕様の神のカードもシークレット枠でラインナップされているが、「誰得枠」と評価はあまり芳しくなかった。
確かに征竜との相性もいいし、ゲーム付属版イラストの神が欲しいという声も少なからずあったが、何故このタイミングで……。
だが、封入率が低いため、市場価格はかなり高額となっている。
今回のノーマルレア枠は、《対峙するG》のみ。あまり評価の高いカードではないため正直喜ばれていた。
発売前に行われた収録カードを決める投票により選ばれた《No.61 ヴォルカザウルス》、《天狼王 ブルー・セイリオス》、《虚無空間》の三枚はゴールド(シークレット)レアでしか出ず、後述する三幻神はゴールドシークレットレアの枠からしか出ない。
★ラインナップ
2014年が集大成だといったな。
あれは嘘だ。
だって俺ゴールドシリーズじゃないし~。
再び商品形式が変わり、1パック5枚入り300円、1ボックス10パック入りとなって帰ってきた。
今までの仕様を考えると割高な価格設定に見えるが、パック内は全てゴールドレア仕様になっており、うち一枚はゴールドシークレット仕様が必ず封入されている
遊戯王20周年を記念してか、それぞれのシリーズの主人公のエースモンスターを再録している。
再録カードは汎用性に乏しいもの、もしくは再録回数の多いカードばかりで、目玉の一つとされた《EMペンデュラム・マジシャン》はこの発売約1か月後に制限カードに指定されたため評判はよろしくなかった。
高額で取引されていた《
No.101 S・H・Ark Knight》《
励輝士 ヴェルズビュート》の再録も目を引くが、(特に《No.101 S・H・Ark Knight》は)《鳥銃士カステル》などの対抗馬の追加や環境の変化により、既に採用率に陰りが見えている頃であった。
もう1~2年早ければ喜ばれていただろう。
★ラインナップ
◆そしてレアコレへ
収録カードのネタ切れのためか2014年で実質終了となったが、2015年には後続として「レアリティコレクション」が発売された。
こちらは封入カード全てがスーパー~ホログラフィックレアに統一されており、非常に豪華。
2014年12月20日発売。
ゴールドシリーズから商品形式が変化し、1パック4枚入りで300円、1ボックス15パック入りとなった。
前述したとおりスーパー~ホログラフィックまでのレアリティで構成されており、非常にきらびやかな顔ぶれとなっている。
初出がプロモカードであったり、市場でのシングル価格が非常に高騰していたデッキの必須パーツや汎用カードなどバラエティに富んだ収録内容で話題をさらった。
《
青眼の白龍》《
ブラック・マジシャン》は初期イラストかつ、《青眼の白龍》はホログラフィック仕様で再録。
初版生産のみで再販されず、初高レア化したカードも多くシークレットの封入率もあって一部シークレットは高騰、箱自体にも未開封のものはプレミアがついている。
★ラインナップ
2018年2月10日発売。
約3年ぶりに発売されたレアコレで前回同様豪華なラインナップとなっている。
前回とは異なり海外先行の新規カードが3枚エクストラシークレットで収録された。
またアルティメット枠での再録にもシークレットが追加されている。
そのシークレットの封入率も2枚に変更され、汎用性の高いカードのシークレット仕様は高騰したものもあった。
が9期からの再録も多くシークレットが既にあるにもかかわらず、またシークレットが再録されたカードも多かったため一部を除き市場にも大きく影響した。
エクストラシークレットは前回と同じそれぞれのアニメ5作品関係から1枚ずつ選ばれたが、残り2枚は再録枠で需要も新規3枚と比べると低いものであった。
入手難易度が高く再録要望の多かった《青眼の亜白龍》も再録されたが、ホログラフィックレア枠での再録だったため流通数も多くなく、こちらはあまり市場に影響しなかった。
それでも予約完売する店や購入制限がついても当日のうちに完売してしまうほどの人気で、こちらも再販の予定がないことから既にプレミアがついている。
なお再録内容はある日公式データベースのカードが10期仕様のテキストに変更、そのすべてが再録され中にはレアコレでの番号が振られたものもあり、ユーザーのフラゲ以前に公式がばらしてしまう一幕もあった。
余談
ノーマルレアについて
ノーマルレアは1種類につき5BOXに2枚しかない(入っていない箱、2種類のノーレアのノーマル仕様、ゴールド仕様の5パターン)
何故ハズレ箱なんて作った……?
一箱の封入事情が年ごとに若干異なっており、
ノーレア、ゴールド仕様のノーレア、ノーレア無し箱のどれか
ゴールドシークレットレアの導入。一箱に一枚必ず入っている。
ノーレアは従来通りの仕様。
ノーレア枠が一つになり人気投票枠(虚無空間、ヴォルカザウルス、ブルーセイリオス)と神のカード枠の追加。
人気投票枠のノーマル仕様は存在せず多くても1箱に0~1枚しか出ない。実質的にノーレアに近い。
神のカードはゴールドシークレットとしてしか出ないためかなり当たりにくい。
ノーレア枠の対峙するGの扱いが少々特殊でありノーマル仕様で出た場合は従来の通り。
ゴールド仕様で出た場合 何故か人気投票枠が出なくなる。
ゴールドシークレット仕様で出た場合 人気投票枠、ゴールドシークレット枠共々喰い潰す。
対峙するG自体のカード性能がそこまで高くないため、引き当てたデュエリスト達の阿鼻叫喚の叫びがそこかしこで見られた。
海外版
このシリーズの元になったであろう海外版の仕様についても触れておく。
正式には『Gold Series』と言うタイトルで、通常のパックと同じくノーマル仕様かゴールド仕様のカードが入っている。
日本版はカード1種に付きノーマル仕様かゴールドレア仕様がランダムに封入される方式だが、
海外ではノーマル枠とゴールドレア枠がはっきりと区別されている。
- Gold Series
- Gold Series 2009
- Gold Series 3
- Gold Series 4
- Gold Series:Haunted Mine(カードの表記はGS5)
2012年6月18日現在、上記の5パックが発売している。
なお、Haunted Mineのみ僅かに仕様が違い、一部のゴールドレアのカードにゴーストレアというレアリティが存在し、1ボックスにゴールドレア2枚ゴーストレア1枚という配分になっている
韓国語(ハングル)版では日本のラインナップとほぼ同じだが、《人造人間−サイコ・ショッカー》《封印されしエクゾディア》《クリッター》が抜け代わりに《閃光の追放者》《
青眼の光龍》《スナイプストーカー》が封入されている。
2010から2013までは日本と同一の内容だったが2014では何故か《魔界発現世行きデスガイド》が《封印されしエクゾディア》に差し替えられている。
一応《封印されしエクゾディア》のゴールドシークレット仕様が存在するのは韓国版のみということになる。
また韓国版でははじめてノーマルレアが登場した(日本版と同様)
ゲームにおいて
ちなみに、ゲームの『
遊☆戯☆王ARC-V TAG FORCE SPECIAL』では『2014』までの『GOLD SERIES』が全て再現されている上、1パックに封入されているカードの種類が少なく全部ウルトラレア扱いになっている(すべてのカードが均等な確率で出る)ため、
序盤で汎用カードを集めるのに役立つ。
まあ一部禁止カードに指定されてしまっているが。
追記・修正はデッキ内の汎用カードをゴールドレアで揃えた事のある人がお願いします。
- 2014は久々の良パックになりそうだ -- 名無しさん (2014-01-08 23:05:56)
- 前回の神警みたいな悲劇は勘弁願いたいがな -- 名無しさん (2014-01-08 23:15:14)
- 2014はレア増えたせいで狙ったカードが中々出なくて泣ける -- 名無しさん (2014-01-13 17:15:47)
- 2014は通常封入少なすぎて意味わかんないくらい被る。一箱で征竜が三デッキ分揃うってなんやねんw -- 名無しさん (2014-02-04 16:33:32)
- デッキカスタムパックよりも、最初のゴールドシリーズの内容を毎年流行や禁止制限に合わせて変更して売るほうが、初心者にやさしいと思った。 -- 名無しさん (2014-05-07 20:27:53)
- ↑あのパック欲しいカードはあったけど絶対に初心者向けじゃないのが何個かあったよなw -- 名無しさん (2014-05-15 19:40:22)
- 確かに最初の奴しか欲しいとは思わんかったなあ -- 名無しさん (2014-05-15 19:42:48)
- ちょいちょい「なんでお前ここにいるんだよ」みたいなカードがあるな。エクゾディア本体とかウイジャ盤とかB地区とかフォースとか -- 名無しさん (2014-07-05 15:09:47)
- ボックスを除いたゴールド仕様のカードをコンプした。デュエリスト時代にゴールドデッキ使ってたのはいい思い出。 -- 名無しさん (2015-01-06 18:38:51)
- 2010でヴァルキリア1箱で3枚出たんだが、エラー箱だったのかな、でも友人も2枚当たってたし -- 名無しさん (2015-01-14 14:54:30)
- EXバリュー(アビスライジングとかの方)が近所で投げ売りされていたので買いまくった。 -- 名無しさん (2015-04-25 23:10:50)
- 来年2月に復活する模様。全20種と基本的なところはあんま変わってないっぽいけどゴールドレアの仕様が変わるらしい。 -- 名無しさん (2015-10-24 12:42:41)
- ↑8 同意。同じような話を上級者様()笑にしたら「毎年買っててダブるからヤダ」とか言ってたけどね…。毎年買ってる人ばかりじゃないんだけどねぇ。 -- 名無しさん (2016-01-16 04:06:45)
- ↑実際はあなたの話に出てる、毎年買ってる上級者様()笑のが多いからね。ダブらないようにコナミが配慮してくれてるのさ。 -- 山口剛(https://twitter.com/GOHwPhilip) (2016-01-20 22:44:14)
- 2016、ゴルシクのスタダ欲しくて買ったぜ。周りの評判は悪いらしいがな! -- 名無しさん (2016-03-19 16:25:33)
- ゴールドパック2016の事も追記してください -- 名無しさん (2017-01-30 22:18:09)
- ポジションが同じようなもんのレアコレもここに書いちゃっていい気がするな -- 名無しさん (2018-01-17 21:44:55)
- 何が格差の是正だ、肝心のブリュとトリシュはレア封入だったじゃないか -- 名無しさん (2022-01-01 22:01:33)
最終更新:2025年02月17日 19:49