ピーカ(ONE PIECE)

登録日:2021/08/31 Tue 05:40:24
更新日:2025/01/28 Tue 14:59:36
所要時間:約 8 分で読めます





海軍も海賊も…!! 暴れていいのなら…

おれ一人で 充分だ!!!



ピーカは漫画ONE PIECE』の登場人物。



●目次

【プロフィール】

通称:ピーカ
本名:不明
年齢:40歳
身長:470cm
懸賞金:元9900万ベリー(ドフラミンゴの七武海加入前の額)
所属:ドンキホーテ海賊団・『ピーカ軍』最高幹部
所属船:ヌマンシア・フラミンゴ号
種族人間
悪魔の実:イシイシの実(超人系(パラミシア  ))
覇気武装色見聞色
誕生日:12月14日
星座:射手座
血液型:X型(現実だとA型)
初登場:単行本70巻・第700話・『奴のペース』
出身地:北の海
好きな食べ物:石焼ビビンバ
CVトンガリ三ツ矢雄二


【概要】

ドンキホーテファミリーの「ピーカ軍」の最高幹部。
他の最高幹部達であるトレーボルヴェルゴディアマンテとは古くからの仲間であり、他の3人と同じくファミリー創設期からの船員である。地味に最高幹部最年少。

浅黒い肌に灰色の長髪、そして身長470cmという巨体の持ち主。ただしこれでも一味の中で身長は上から三番目*1

十字状の飾りとトゲがついた金色の兜をかぶり、下半身は鎧をまといつつ上半身の胸から上はほぼという特徴的なスタイル。
肩は丸みを帯びトゲが生えた特徴的な形をしているが、成長期の頃からトゲ付きの肩当てをつけていたため、肩の形が特徴的になったらしい。
突っ込んではいけないところだが、その幅が狭いトゲの部分にお餅や粘土でもないのに膨らむのは現実では少し可笑しいことである。
まあ、漫画なのでそこは良いのかもしれないが。

胸元の装飾や両肩の入れ墨は自身が率いるピーカ軍の象徴であるスペードマークを象っている。


【人物】

無口で滅多に喋らないが、地声はそのいかつさからは想像もできないほど甲高く、ピーカ本人にとってもコンプレックスの種。アニメではあの三ツ矢雄二氏が演じたことでより顕著となり爆笑必至である。ただし、漫画ではその面白さを味わうことはできないが、ピーカの台詞のみ細い字体にすることで声の高さが表現されている。

聞きなれない者が聞くと思わず吹き出してしまうが、吹き出したが最後笑った人間は文字通り処刑される。絶対に笑ってはいけないドンキホーテファミリー24時といったところ
ドフラミンゴ曰く「『幹部』のメンバーは長く苦楽を共にした”家族“」で、たとえファミリーの一員であってもピーカの声を笑うことはタブーになっている。
バッファローも昔ピーカの声を聞いて笑ってしまい、酷い拷問に遭ったらしい。
笑い方は「ピッキャピッキャピッキャララ」。これで笑うなという方が無理である。

アニメ版では、引き伸ばしの都合上、ルフィだけでなくチンジャオキャベンディッシュなど後に麦わら大船団になる連中にも大笑いされており、いじめられているように思えなくもない。

「国とは武力」という持論を持ち、敵を滅ぼす力を持つドフラミンゴこそ王の座にふさわしいと考えている。


【戦闘能力】

基礎戦闘力

見た目通りその巨体を活かしたパワータイプの攻撃スタイル。
後述の悪魔の実の能力をベースに自前の剛腕による肉弾戦法の他、自身の身の丈を超える巨大なを用いた近接格闘戦を得意とする。

七武海の一味の幹部だけに覇気も習得しており、全身に武装色の覇気“硬化”を纏える他、見聞色の覇気による攻撃察知である程度敵からの攻撃を見切れる。


悪魔の実の能力

超人系悪魔の実「イシイシの実」を食べた「岩石同化人間」
自身の肉体を周囲の岩石と一体化することができ、それらを体の一部として使用出来るようになる。
同化した石を単純に動かすだけでなく自在に形を変化させられ、地面を隆起させたり無数の石槍を突き出したり様々な攻撃を繰り出せる。
建造物を同化させた場合、建物自体がピーカの肉体になっている状態であるため内部にいる標的を全方位から攻撃出来る。

一度に同化し操れる岩石の総量は不明だが、岩石の地盤に石造り建造物や道路が多く設けられているドレスローザでは地の利が働き、国全体の地形を自在に変えることすら可能。
一度形を変えた岩石は同化を解かれるとその時点で固定された状態になるため、作中でもこれによってドレスローザの地形は大幅に変わってしまった。

戦闘は主に岩石に全身を同化した状態で行っており、地面からの攻撃以外にも同化させた岩石を腕にしてリーチ伸ばしたり、被弾時に石像で身代わりを作ったりと対人戦でも応用が利く。
そして最もシンプルかつ強力な使い方は岩石を身にまとって巨人化するというもの。
この岩石巨人はピーカ自身の姿を象っており、本体の数倍程度の大きさの物から、街一つが体表に乗っているような超巨大サイズの物まで大きさを自在に変えられる。
特に超巨大サイズになるとその大きさは通常の巨人族はおろか60m程度の魔人オーズすらはるかに凌ぎ、パンチですら「街が降ってくる」と評される数百mはありそうな山の如き巨体となる
巨体過ぎるため動きが遅く細かな狙いを付けることも出来ないが、その巨大質量から繰り出される攻撃は単純なパンチ一発でも地形を変えてしまえるレベルである。
しかも、たとえ戦闘で腕部分などを破壊されても周囲に素材となる岩石がある限り無限に再生できるため継続戦闘力も高い。
ちなみに、地面に潜ったまま会話をする時などは地表に石で出来た顔部分だけを出現させてそこから声を出しているが、声は甲高いままである。

一方、自然系のように身体そのものを石に変化させているわけではなく、ピーカ本体は岩石の中に潜り込んでいるだけでそのままの姿で実体をもって存在しており、外部からでも本体にピンポイントで攻撃が当たってしまえばダメージを受けてしまう。
また、岩石巨人化している間は肉体と連動して動かしているのか、各部位の石を破壊されると本体にダメージがフィードバックする様子。
だがピーカの場合、その見聞色ゆえに敵の攻撃を事前に察知し、岩を破壊するような敵の攻撃の直前に同化を解除して逃れている。
更に本体は同化している岩石を操作しながら内部で流動的に位置を変え、危ないと思えば即座に足元の地面へと逃れてしまうため補足は困難。
これらのことから、たとえ相手の地力がピーカより上でも、陸上戦でピーカを「倒す」のは至難の業である。

弱点は「能力自体が岩石という自分以外の物質に依存していること」と「岩石に直接、若しくは同化している岩石を介して触れていなければいけないこと」。
このため空中戦などに持ち込まれるとピーカは手持ちの岩石と地力のみで対処しなければいけなくなる。
同じ理由から海上や氷上、砂漠などでは能力を発揮し難いと思われる。

また、石に武装色の覇気をまとわせることはできない様子。操る石が巨大なので消耗が激しいのかもしれないが。
そのため、攻撃の威力は高いものの部位毎の耐久力自体は所詮ただの岩石でしかないため、強者相手では攻撃を受け岩石を破壊され行動を妨害されてしまうシーンも多い*2
それでも強敵を好きな場所に誘導し、自身は大巨人化により別の場所に速く移動するといった絡め手も可能。

総じて、大規模攻撃で大量の敵を薙ぎ払うことに向いた能力であるといえる。

シマシマの実との関係

黒ひげ海賊団のアバロ・ピサロが操るシマシマの実の能力は島全体と融合することができる力で、イシイシの実の近縁種と思われる。
島全体ということは、当然、島の中にある石や石材建築物とも融合できるということなので、その点だけ考えると単純な能力規模はイシイシの実よりも強大ということになる。

ただ、イシイシの実のほうが単純な下位種かというと微妙な所。
何故かというと、イシイシの実の力は石であればサイズを問わない(おそらく本体がもぐりこめるサイズが最小)ため、シマシマの実より小さい単位で融合が可能なのである。能力の規模では負けていても器用さではイシイシの実のほうが上の可能性がある。

また、イシイシの実の能力は一塊の石に対して部分的な融合を行っている描写がある。一方、シマシマの実の能力は発動中に島内全域が常に能力者にフィードバックされ続けている描写があるのは今のところ明確な違いである。

その他、能力の細かな違いとしては以下の通り。
  • どちらも融合箇所が負傷すると本体にダメージがフィードバックされる描画がある。しかし、イシイシの実の融合は破砕・切断など致命的なダメージを負った部分は即座に切り離すことでダメージのフィードバックを防ぐことが可能。島そのものと同化しているシマシマの実の能力の場合、切り離すことが難しい性質上、能力を解除せずに同じ芸当を行うのは難しいと思われる。実際、島と同化していた頭や腕をカチ割られたアバロ・ピサロは本体の同じ部位がダメージを受けた。つまり刺激逆流である。
  • イシイシの実の能力で融合した石は明らかに人体の範疇を超えた変形を行うことが出来る。シマシマの実の能力は本体が手足を動かすとそれに合わせて島が動くというモノであったため、イシイシの実と同じような変形ができるのかはまだ不明。
  • イシイシの実の能力で石に融合している場合、その石が地面から完全に切り離されていても本体が融合してさえいれば問題なく制御が可能。一応、シマシマの実の力は影響範囲がであるため、これはイシイシの実でしか出来ないことである可能性がある。(空島や他の能力者の力浮いている島があったらとして同じことが出来るかもしれないが)
  • 作中では描写がないが、イシイシの実は石さえあれば船上でもどこでも能力を発動できると思われる。一方、シマシマの能力は島がなければ発動できない、有体に言えば大海原では恐らく何の役にも立たない能力である。過去の描写でピーカはドフラミンゴの航海にも同伴しているため、当然海上戦は想定すべき点だっただろう。(といっても、ピーカは素でも武力に長けているようであるし、船にピーカの戦闘用の石を積んでいたのかどうかなどは何も明かされていないが。……まぁドフィーならそのくらいの手配は快くしてくれたのではなかろうか、家族だもの)
  • 物質の種類を問わないほうが強いという話は置いておいて、イシイシの実の能力が及ぶ範囲の限界については言及されていないため、単純に島といえる規模よりでかい石があればイシイシの実のほうが影響範囲は広大になるかもしれない。……そんなでかい石があるわけないって? 探せばどこかにあるかもしれないだろ!

まとめると、イシイシの実の能力は石に入り込んで自由自在に操る力であり、シマシマの実の能力は島と一心同体になって操縦する力であるため、実現できることは似ているようで微妙に異なっているのである。

尤も、描画がないだけでシマシマの実でも同じことが出来るのかもしれないし、上述の話はピーカの能力の練度や見聞色の覇気により実現されているという可能性もある。今後のシマシマの実の能力の描画に期待。……もちろんピーカの再登場にも期待だ!


技一覧

  • 石押(イシウス)
相手の左右に巨大なトゲトゲの石を展開させてから挟み込む。

  • 舞踏石(チャールストン)
全身にまとった石の鎧から鋭い石をのように隆起させて攻撃をする。

  • 噛石(バイトストン)
岩石で構成された自身の巨大な顔を出現させ、繰り出される噛み付き攻撃。

  • 蛸石(フルポストン)
石を無数の触手のようにへし曲げて相手に襲いかからせる。


【作中での活躍】

ドレスローザ編

序盤のコロシアムなどには姿を見せておらず、ルフィゾロヴィオラの手引きで王宮に侵入した際迎撃のため登場。
王宮を同化し変幻自在の攻撃でゾロを足止めするが、シュガーの能力が解け起こった混乱の中で王宮からルフィたちを締め出し、「鳥カゴ」の発動と共に王宮とSMILE工場を移動させ、ドフラミンゴを含む仲間の安全を確保すると共に「ゲーム」の舞台を整えた。

ちなみにこの時自分の声を聞いて笑った部下の一人を生き埋めにしようとしたが、ベビー5が「遺体が残らなくて遺族が困る」と言って代わりに制裁を行ったため未遂に終わった。


ゲーム開始直後にはマッハ・バイスらに続いて新・王の台地の麓から超巨大サイズの岩石巨人となって出現。
その際自分の声の高さに大笑いしたルフィにブチキレてしまい、その圧倒的な質量攻撃によって進撃を止めようとするが、コロシアムの面々を加えた凶悪軍団の勢いを止めきれず巨人ボディが一部損壊。
更に自身を「ソプラノ野郎」呼ばわりするゾロにブチギレ彼と再度交戦。
当初は巨大な刀を使い生身で戦いつつ徐々に岩石同化を交えて攻撃を行っていたが、能力の仕組みを理解し始めたゾロが放った千八十煩悩鳳でダメージを受けた。

その後もゾロと戦いながら新・王の台地周辺まで移動していたが、ディアマンテも討たれたことを確認し、その際キュロスに「国中の人々がリク王の復位を望んでいる」と言うのを確認したため、敵方の原動力を断つべくリク王の抹殺を決意。
それまでの戦闘で行動不能になっていたハイルディンらを吹き飛ばしたり、寝返ったベビー5への制裁を行おうとしたりと手当たり次第に暴れた。
石を切り裂きまくる厄介なゾロを誘導しつつ遠方に放置して、自身は再度岩石巨人と同化してゾロの足や飛ぶ斬撃ではとても追いつけない速度で、リク王たちのいる旧王の台地に向かう。

国とは“武力”だ

敵を滅ぼせねェ奴が王になる資格もない!!

ピッキャララ... だから善人は歴史に名を残せない!!

お前の様に死んでゆくからだ!!

しかし、ピーカがリク王への攻撃を行おうとしたその時、オオロンブスの投擲によって背後から飛んできたゾロの武装色の覇気を纏った「一大・三千・大千・世界」を受け岩石巨人は腰部を上下に両断。
ピーカ本体は上半身部分に逃れていたが、そのまま空中で上半身部分を切り裂かれていき、左半身→左腕→ぶつ切りにされた左腕の一部へと本体が追い詰められ、とうとう捕捉されてしまう。
最後は自ら生身で飛び出し全身に武装色の覇気を纏い防御を固めながら正面からゾロに挑み殴り倒そうとしたが、ゾロの覇気の強さに負け「三・千・世・界」の一撃を受け敗北。
空中で失神し地表へ落下していった。

せっかくの覇気もゾロに劣る上に見せ場がなく無駄遣いに終わってしまった。
これに関しては、決して「素のピーカが弱い」というワケではなく「ゾロが強過ぎた」という方が正しい。ぶっちゃけ相手が悪過ぎた。

なお、ピーカ撃破後空中でバラバラにされた岩石巨人の上半身が旧王の大地周辺に降り注ぎそうになったが、エリザベローのキングパンチで吹き飛ばされ、街の上空に残った岩も藤虎の能力で浮かされた事で避難が間に合い、一人の死傷者も出さずに済んでいる。

ドフラミンゴ敗北後は他の幹部たち共々海軍に捕らえられ、御用となった。

余談ではあるが、かなり最初期の頃から登場しており、各種ゲームでもゾロの最強技として設定されていることの多い三・千・世・界ではあるが、原作において明確に敵を撃破したのはこのピーカ戦が初めてだったりする。


【余談】

彼の声を担当した三ツ矢氏だが、音響担当の新井氏から「三ツ矢さんが演じたキテレツ大百科のトンガリより高い声でやってほしい」と注文されたようで、そこに感情や抑揚などもつけないといけないので「収録するの大変でしたよ」と語っていた。
海外版で彼は声を加工した形で高音を再現したようで、日本でのピーカの声は加工なしと聞いた海外スタッフは驚いたとか。


追記・修正

ププッ………あっ

生き埋めだ…!!! 貴様を石の中に

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  • 七武海最高幹部
  • 懸賞金過小評価
  • 40歳
  • ドレスローザ
  • 懸賞金5000万越え
  • 初登場がドレスローザ編
最終更新:2025年01月28日 14:59

*1 一番は696㎝のバッファロー、二番は525cmのディアマンテ。

*2 巨人化時に強力な攻撃を受け部位単位で破壊される場合「攻撃を受ける寸前で本体の被ダメージを避けるため一時的に同化を解除→巨人ボディがただの岩石に戻る→巨人ボディを破壊される→再同化→周囲の岩石を取り込む→破壊された部分を再構成→行動を再開」といった工程が必要なため本体はダメージこそ受けないが一旦行動を中止せざるを得なくなる。