スカタンク

登録日:2012/04/15 Sun 21:03:45
更新日:2025/10/26 Sun 09:57:25
所要時間:約 2 分で読めます






尻尾の 先から ひどい においの 液体を 飛ばして 攻撃する。
飛距離は 50メートル以上。



■概要


全国図鑑No.435
分類:スカンクポケモン
英語名:Skuntank
高さ:1.0m
重さ:38.0kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂50♀50

タイプ:どく/あく

特性:あくしゅう(攻撃すると1割の確率で相手をひるませる。手持ちの先頭にすると野生のポケモンの出現率が半分になる)
   ゆうばく(接触技を受けてひんしになったとき、攻撃してきた相手に対して相手の最大HPの1/4のダメージを与える)
隠れ特性:するどいめ(命中率を下げられず、相手の回避ランクも無視する。手持ちの先頭にするとレベルが5以上低い野生ポケモンの出現率が半減する)

HP:103
攻撃:93
防御:67
特攻:71
特防:61
素早さ:84
合計:479

努力値:HP+2

スカンプーがLv34で進化


■概要


元ネタがスカンクであるため鳴き声がちょっとアレ。
さらにプラチナでグラフィックがダイパと変わったわけだが……スカタンクマジあくどい。

普段は地面に穴を掘り、そこで生活している。
その最大の武器である凄まじい悪臭の液体は、背中と頭の上に乗っかっている尻尾の先から噴射され、飛距離は50メートル以上にも及ぶ。更に体内で熟成させることで臭いを強化できる
臭いは24時間は消えないうえ、2km離れた場所の人が具合を悪くするほど臭く、食べたものによって臭いが変わる。現実のスカンクの場合は約一週間消えないのは内緒
ただし、尻尾は常に前を向いているため、真上からの攻撃に弱く、間を置かずに連射すると臭いはどんどん弱まっていく。
悪臭を放つ液体は狩りに用いることもあるが、獲物を仕留めても液体が放つ凄まじい臭いに耐えきれず、食べられなくなることも。

しかし図鑑説明を読んでいると、どことなくひy……げふんげふん。
そもそも「スカタン」が非常に強い罵倒の言葉(ジョジョの奇妙な冒険などで多用される)だし、まぁいいんじゃないですかね?



■ゲームでのスカンプー一族


ギンガ団幹部のジュピターが使用し、彼女の切り札を務める。
初登場時のレベルにつっこんではいけない。
序盤にしては耐久があり、も食らわせてくるので地味にウザイ。
ナエトルなんかを選んでしまうと……とはいえこの時期はすでに「御三家で草を選ぶと苦行になる」というのが知られるようになっていたので、ドーミラーなどに比べるとあんまり印象には残らないかもしれない。

HGSS四天王キョウも強化版の際手持ちに加えている。

一応、ブニャットとは対のポケモン。
……なのだが、何故か出番は雲泥の差と言う本当に対なのか?とツッコみたくなる事請け合い。
しれっと剣盾どころかSVにまで登場しており、なんと登場ポケモンが制限された第8世代以降全作品皆勤
公式は一体コイツになんの魅力を感じたのであろうか?

なお野生で出現した場合、レベル帯によっては「だいばくはつ」と「おきみやげ」を両立し、高確率で自滅してしまう。
図鑑集めのために捕獲したい場合は、クイックボールで挑戦するか、諦めてスカンプーから進化させよう。
また、レベル34で進化すると同時に「かえんほうしゃ」を覚える。
別にタイプ一致でもないしそれがどうした?と思う人も多いだろうが、ダイヤモンド・パールでは殿堂入りするまで野生に炎タイプポケモンがポニータしかでてこない。
その癖炎弱点のポケモンはそこそこ出てくるし、何より「炎以外一切弱点なし」というドーミラー系列*1迄いるので炎技をレベルアップで覚えるポケモンは攻略するうえで結構便利なのである。


■対戦でのスカタンク


体力以外は平均的。
複合タイプで双方のタイプの弱点を相殺しており、弱点はじめんタイプのみと優秀。
メジャーな「じしん」には注意が必要…なのだが、HPが高いので不一致ぐらいなら耐えてしまう。
同じ複合タイプドラピオンがいるが、こちらも火を吹いたり「おきみやげ」したりはたまた爆発したりとなかなか器用。

さらに特性「ゆうばく」によりとどめの接触技をためらわせることもできる。これは第四世代の頃、まだ「あくしゅう」が戦闘でバニラ特性だった時期に多かった。
「きあいのタスキ」や「こらえる」で耐えると、「先制技でトドメを刺しに行きたくないが、かといって放置しておけば絶対爆発などでひっかきまわしてくる」という嫌な二択を迫れるのだ。
一方現在の対戦においては「ゆうばく」自体がメジャーどころとは到底言えないため、そもそも「ゆうばく」を知らない(知っていても対処のしようがない)ことも多い。
そこにうまくハメていくのがポイントで、特に「しんそく」におんぶだっこのカイリューなんかを仮想敵にする型なんかは「ゆうばく」にうまくハメやすい。

さらにBWからは「あくしゅう」にひるみ効果が追加。先手を取れれば怯みの運ゲーも可能、といやらしさが増している。
一方「だいばくはつ」が弱体化したため、元からあるとは言えなかった火力がさらに不安定になってしまった。

XYからはフェアリー技「じゃれつく」を習得。
さらにあくタイプでありながらフェアリー技が等倍で逆に一致どく技で弱点を突ける、
一致技両方に耐性を持っていたはがねタイプにあく技が等倍になるなど意外な強化をされた。

見た目通り、なかなか嫌な物を残してから退場することが多い曲者。

とはいえ、火力は中途半端
殴りつつも「だいばくはつ」「おきみやげ」で自主退場、積み技対策に「ちょうはつ」や「くろいきり」、
何気に「にほんばれ」や「あまごい」まで覚えるので、そのあたりの補助技でうまく立ち回りたいところである。
技のレパートリーは「パッとしないながらも重要どころが揃っている」という通好みの編成で、この不足気味の火力やレパートリーに加えて強い印象を残す「かえんほうしゃ」「だいばくはつ」「おきみやげ」などの印象から、
「物理か?特殊か?補助技は何を持っている?こだわってそうだが何を持ってる?いやそもそも何してくるんだ?」という型の読みづらさに拍車がかかる。ついでに言うと対戦中にスカタンクの型を検索しても、出てくる型は役割が特化しすぎているのでまったく参考にならない。ダストシュート?どうせ外すからヘーキヘーキ
この情報アドバンテージ優位に付け込んで、仮想敵や特定状況にがっちりハメて活躍させるという運用場面の仮定がもっとも重要になるという、煮詰まった環境における役割理論の申し子のようなポケモン*2
毒タイプに多い「使いこなせたら上級者」という、本当の意味での上級者向けのポケモンである。おそらくこの通好みな性質から、戦闘面を盛り上げるために皆勤賞になっている、といったところだろう。
ドクロッグやノクタスともども使いこなすと本当に華があるので、ぜひ試してみてほしい。相手を一度徹底的に翻弄すれば最後、二度と普通の対戦では満足できなくなってしまう。

第7世代では、同タイプにアローラベトベトンが登場。技のレパートリーも多くが丸被り。
しかし、「ふいうち」をレベル技で取り戻し、あくタイプの耐性として「いたずらごころ」を無効化できるようになった等もあり一概には悪いことばかりではない。ただし、「ふいうち」の火力は低下した(威力80→70)。
アローラベトベトンとの差別化としては「ふいうち」「イカサマ」「じゃれつく」等が有用だが、そもそも特性「ゆうばく」だけで十分差別化可能。
下手に差別化運用にこだわるとスカタンクの持ち味が完全に死ぬため、無理に差別化を狙う必要は一切ない。

総じて非常に地味だし鳴き声も設定もタイプもいろんな意味で汚い感じ、「どくタイプ」「あくタイプ」と言われると早くて6,7番目くらいに思い出すような地味なポケモンだが、
その地味さとは裏腹にどの世代でも侮るとそれはもうひどい目に遭うという現実のスカンクみたいなポケモンである。


■ポケモンレンジャーバトナ―ジ


固有のフィールド技で「すごいにおい」を放つ。
ストーリー中、ヤミヤミ団(本作の敵組織)の下っ端の集団がいる部屋にコイツを放つという色んな意味で強烈なインパクトを放った。主人公サイドのやることかと突っ込まれそうだが

■アニメでのスカンプー一族


ダイヤモンド・パールでワイルドなジュンサーの手持ちとしてスカンプーが登場。スカンプーの悪いイメージが少し薄れたか。

スカタンクは原作通りギンガ団幹部のジュピターが使用。

■ポケモンカードでのスカンプー一族

たいへん地味。
これ自体はスカタンクに限らないのだが、第四世代初出=現在の公式サイトでのカード検索にすべてのカードが対応しているにもかかわらず、ヒットするのはイラスト違いを含めて12種類。カード化された枚数がそもそも少ない。
どくタイプが「超」タイプに括られるようになった時期に初出のポケモンだが、あくタイプとしての性質が重要視されたことから「超」タイプのスカタンクは《スカタンクG[ギンガ]》のみ。ジュピターのイラストが申し訳程度に載ってるやつ。
拡張パック「パラダイムトリガー」では、特別なポケモン《スカタンクV》として登場。SR版が2枚存在しており、1枚は地下の巣でスカタンク一家が暮らしているもの、もう1枚は土気色のオーラのようなものがまとわれたもの。
土気色……スカンク……悪臭……あっ……。



ダストダス「今必殺の」

スカタンク「だ い ば く は つ」

ニョロボン「全力で阻止」

ラグラージ「出番くれ」


引きこもりの 脳味噌から ひどく 偏った 知識を 並べ立てて 追記修正する。 追記にかける時間は 1日3時間以上。

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最終更新:2025年10月26日 09:57

*1 「たいねつ」もちは炎半減で地面が弱点だが、野生の出現率は低くトレーナーは一切使ってこない。

*2 ヤケモンのことならそれは役割論理ですぞwww