キョウ(ポケモン)

登録日:2011/07/25 Mon 22:04:31
更新日:2025/07/13 Sun 16:06:54
所要時間:約 8 分で読めます





……毒を 喰らったら 自滅! 眠って しまったら 無抵抗

忍びの 技の 極意! どくポケモンの 恐ろしさ! 受けて みるが よい!




ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター。
初登場は『ポケットモンスター 赤・緑』。


サファリゾーンポケモンのほうが拙者より飯食ってるOh Yeah


◆概要


カントー地方・セキチクシティのジムリーダーであり、どくタイプの使い手。

忍者の格好をしているが、コスプレではない。伊賀忍者の末裔らしい。しかし英語での名前はKoga(甲賀)。
笑い声は「……ファファファ!」
どこのエクスデスだお前は。

ジムには見えない壁を設置しており、初めて来たトレーナーを驚かせる。
その為、セキチクシティの住人からは忍者屋敷と呼ばれている。

「強さだけではないポケモンの奥深さ」を求めており、相手を状態異常にして弱らせたりとトリッキーな戦いを得意としている。
毒だけでなく、薬の知識も豊富で手作りの薬で手持ちポケモンの傷を治している。
サファリゾーンの見回りもしているため、市民からの信頼は厚い。
家族に娘のアンズ、妹のアヤ(アニメのみ)がいる。

名前の由来は桔梗(キキョウ)。
中国語での名前は阿桔または阿梗で、こちらも桔梗が由来。
どくタイプの専門家であることから、猛毒植物として有名な夾竹桃(キョウチクトウ)も由来に含まれているという説もある。



◆ゲームでのキョウ


『赤・緑・青』と『ピカチュウ』では順調に進めると、5番目に戦うジムリーダーとなる。

見えない壁(よく見ると見える)や、何故かどくタイプを使わないトレーナー*1を攻略しないと戦えない。
サンドパンがどくばりを、スリープ族がどくガスを使えるから実質どくタイプ


続編の『金・銀・クリスタル』では、まさかの四天王に昇格
これには多くのプレイヤーが驚いた事だろう。
また、セキチクジムのジムリーダーは娘のアンズに譲っている。

ちなみに『ハートゴールド・ソウルシルバー』において明かされるが、四天王就任以後はジムリーダー以上に多忙になったらしく、娘のアンズはキョウの為に弁当を持ってくる事があるとのこと。
会ってみたい人は夕方のチャンピオンロード入口ゲートまで。


ダイヤモンド・パール・プラチナ』ではキョウに憧れるにんじゃごっこの少年が210ばんどうろに出てくる。

どこか ずっとずっと とおくには にんじゃの ジムリーダーが いるんだ
でしいり したいなあ


Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では挑戦時に入り口の親父に変化する術や分身の術を披露してくれる。


手持ちポケモン

【赤・緑・青】
  • ドガース  Lv.37 たいあたり/スモッグ/ヘドロこうげき/えんまく
  • ドガース  Lv.37 たいあたり/スモッグ/ヘドロこうげき/えんまく
  • ベトベトン Lv.39 かなしばり/どくガス/ちいさくなる/ヘドロこうげき
  • マタドガス Lv.43 スモッグ/ヘドロこうげき/どくどくじばく

【ピカチュウ】
  • コンパン  Lv.44 たいあたり/ねむりごな/サイコキネシス/どくどく
  • コンパン  Lv.46 ちょうおんぱ/サイケこうせん/サイコキネシス/どくどく
  • コンパン  Lv.48 ねむりごな/サイコキネシス/すてみタックル/どくどく
  • モルフォン Lv.50 きゅうけつ/サイコキネシス/かげぶんしん/どくどく

  • ドガース  ♂ Lv.37 ヘドロこうげき/じばく/どくどく/えんまく
  • ドガース  ♂ Lv.37 ヘドロこうげき/じばく/どくどく/えんまく
  • ベトベトン ♂ Lv.39 ヘドロこうげき/どくどく/とける/ちいさくなる
  • マタドガス ♂ Lv.43 ヘドロこうげき/たいあたり/どくどく/えんまく

【Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ】
  • マタドガス ♂ Lv.43 ヘドロばくだん/だいばくはつ/どくどく/まもる
  • ベトベトン ♂ Lv.43 ヘドロばくだん/ムーンフォース/どくどく/まもる
  • ゴルバット ♀ Lv.43 そらをとぶ/きゅうけつ/どくどく/まもる
  • モルフォン ♂ Lv.44 ヘドロばくだん/むしのさざめき/どくどく/まもる

戦法としては、こちらをどく状態にしつつ、回避率をあげたり命中率を下げたりする嫌らしい戦い方をする。
ドガースは「えんまく」、ベトベトンは「ちいさくなる」を使う厄介な相手。
マタドガスの「じばく」にも注意。汚いなさすが忍者きたない
戦闘が長引けば長引くほど厄介なので、弱点であるエスパータイプで一気に片付けたい所。
有効打がゴースにも無いのでエスパーおやじから貰ったわざマシン29の「サイコキネシス」習得や「さいみんじゅつ+ゆめくい」コンボでラクに片付く。
初代当時はまだ特性が無かったので、じめんタイプでもいける。
因みにマタドガスは最後の1匹として出ても初代の場合はAIの関係上平気で「じばく」を押してくる。そのため、残りマタドガス1匹まで追い詰めつつこちらが手持ちを2匹以上残していれば事実上キョウ戦はクリアと言える。


『ピカチュウ』バージョンでは手持ちがガラっと変わり、コンパン3匹とモルフォンを使ってくる。
順番的にはエリカの次に戦う相手だが、いきなりポケモンのレベルが高くなっている。
(エリカは30前後だが、キョウはいきなり44~50)
全員が「どくどく」と「サイコキネシス」を覚えた構成で、半減の少ないエスパー技と持久戦を許さないもうどく状態という二段構えの戦術になっている。
全員が弱点を突きやすいむしタイプ複合なのがせめてもの救いか。


『FR・LG』では4匹全員が「ヘドロこうげき」と「どくどく」を使ってくる。
また、ドガース・マタドガスは特性ふゆう』となり、じめん技が無効化される。
初代同様に「どくどく」「えんまく」「ちいさくなる」「じばく」はもちろん、新たにベトベトンの「とける」が加わり厄介技のオンパレードであるので早々に倒さないともの戦闘が長引いてものすごくダレる。
攻撃技はどく技とノーマル技しかないので、初代と異なりはがねタイプが追加されたコイル/レアコイルがいれば戦闘がグッと楽になるためオススメ。
もしくはノーマル技無効・どく技1/4・「ナイトヘッド」や「のろい」が使えるゴーストでも可。


『LP・LE』では手持ちの重複が無くなり、マタドガス・ベトベトン・ゴルバット・モルフォンの4匹を使用。マタドガスは一番手となり、エースはモルフォンとなっている。
こちらでは4匹全員が「どくどく」+「まもる」の戦法をしてくる。
相棒イーブイであればエスパー技の「どばどばオーラ」で全員の弱点を突ける。

ちなみに余談になるが、ベトベトンがイメージに不釣り合いな技である「ムーンフォース」を使ってくるのだが、これはベトベターの図鑑説明において「ドブ川や海底のヘドロが月からのX線を浴びて生まれた」という設定を反映してなのか、『LP・LE』限定でベトベトンは「ムーンフォース」を思い出しで習得可能となっているため。*2


勝利するとピンクバッジと初代と『FR・LG』ではわざマシン06、『LP・LE』ではわざマシン27が貰える。中身は共通して「どくどく」。
彼曰く「400ねん むかしより わがやに つたわる ポケモンわざ」とのこと。
つまり「どくどく」はキョウの家系が独自に編み出した術ということになる
その割には自力習得するポケモンが結構居るのは秘密だ。


+ ポケモンスタジアム 2
【ポケモンスタジアム 2(表)】

【ポケモンスタジアム 2(裏)】

何故か進化前のポケモンがやけに多い。
「どくどく」以外にもまひこんらん、「かげぶんしん」なども多用する。
しかし、この頃はエスパー全盛期だった上に、ジムリーダーのしろはミュウツーが出場できるため、ミュウツー1匹で「サイコキネシス」を連発していればノーダメ3タテできることも…。


【金・銀・クリスタル】
  • アリアドス ♂ Lv.40 ギガドレイン/かげぶんしん/クモのす/バトンタッチ
  • モルフォン ♂ Lv.41 かぜおこし/サイコキネシス/どくどく/ちょうおんぱ
  • ベトベトン ♂ Lv.42 ヘドロばくだん/どくどく/とける/ちいさくなる
  • フォレトス ♂ Lv.43 スピードスター/だいばくはつまきびし/まもる
  • クロバット ♂ Lv.44 つばさでうつ/でんこうせっか/どくどく/かげぶんしん

【ハートゴールド・ソウルシルバー】
  • アリアドス ♂ Lv.40 どくづき/ギガドレイン/クモのす/バトンタッチ
  • モルフォン ♂ Lv.41 かぜおこし/サイコキネシス/どくどく/ちょうおんぱ
  • ベトベトン ♂ Lv.42 ダストシュート/どくどく/いやなおと/ちいさくなる
    (くろいヘドロ)
  • フォレトス ♂ Lv.43 スピードスター/だいばくはつ/どくびし/まもる
  • クロバット ♂ Lv.44 どくどくのキバ/つばさでうつ/でんこうせっか/かげぶんしん
    (オボンのみ)

相変わらず分身バトンや「まきびし」「どくどく」「ちいさくなる」等を使った嫌らしい戦い方は健在。汚いなさすが忍者きたない
フォレトスは弱点がほのおしかないので、ほのお技を使えるポケモンを連れていくことを忘れずに。
ちなみに『金・銀・クリスタル』で先鋒のアリアドスをほのおタイプのポケモンで倒すと必ずと言っていい程フォレトスを次に出してくるのだが、これはフォレトスの「まきびし」がじめんタイプの技だからほのおタイプに有利とCPUが判断しているためのガバが原因なんだとか。

リメイク版の『HG・SS』ではモルフォン以外の4匹の技構成が少し変化したほか、ベトベトンは『くろいヘドロ』を所持している。
対策自体はリメイク前とあまり変わらないものの、フォレトスの「まきびし」が「どくびし」に変化したことでこちらのパーティが一層どく/もうどく状態にされやすくなる。
ホウオウルギアであればどくびしも気にならず、共にゲットした時点で「じんつうりき」を覚えているので、いっそのこと頼るのも悪くない。特にホウオウであれば「せいなるほのお」で厄介なフォレトスを確実に一撃で沈められる。


+ ポケモンスタジアム 金銀
【ポケモンスタジアム 金銀(表)】
  • モルフォン(きあいのハチマキ)
  • アリアドス(こおったきのみ)
  • ゴルバット(まひなおしのみ)
  • グライガー(はっかのみ)
  • マルマイン(にがいきのみ)
  • ベトベトン(やけたきのみ)

【ポケモンスタジアム 金銀(裏)】

「かげぶんしん」を連発して回避率を上げ、「どくどく」を食らわせるのが主な戦術。
相手のポケモンは耐久力や素早さが高いポケモンが大半を占める。
「かげぶんしん」を積まれるとなかなか攻撃が当たらず気づいたら壊滅的な被害を受けているパターンが多い。
ちなみにおもてでマルマインがいるのは、おそらくアニポケでセキチクジムにマルマインがいた影響だと思われる。
この頃はマルマインが素早さの種族値トップだったため、いきなり「かげぶんしん」を積まれて起点にされるケースもある。
他にもラプラス、オドシシ、ランターンと専門外のポケモンもいる。


【ハートゴールド・ソウルシルバー(強化後)】
  • スカタンク ♂ Lv.61 あなをほる/ふいうち/だいばくはつ/どくどく
  • ドクロッグ ♂ Lv.60 ダストシュート/クロスチョップ/シザークロス/いばる
  • マルノーム ♂ Lv.62 ヘドロばくだん/あくび/ドわすれ/いたみわけ
    (たべのこし)
  • ベトベトン ♂ Lv.62 どくどく/いばる/いやなおと/ちいさくなる
    (くろいヘドロ)
  • モルフォン ♂ Lv.63 ぎんいろのかぜ/サイコキネシス/かげぶんしん/バトンタッチ
  • クロバット ♂ Lv.64 クロスポイズン/そらをとぶ/どくどく/くろいまなざし

アリアドスとフォレトスが外れ、新たにスカタンク・ドクロッグ・マルノームが追加され完全にどく統一になった。
そしてとにかく戦法がガチでウザい
「いばる」で自滅狙い、どくどく&時間稼ぎ、回避率うp、分身バトン、回復アイテムで居座り、いたみわけ、だいばくはつ……などなど。
ベトベトンに至ってはなんと攻撃技ゼロの超害悪型
汚いなさすが忍者きたない
相手に行動を許すと高レベルでもじわじわとなぶり殺しにされるので、「ちょうはつ」を使うか、一致エスパー技でさっさと潰したい所。ただし先発のスカタンクはあくタイプ複合によりエスパー技無効なのでじめん技を使うこと。「あなをほる」の最中に「じしん」を使えばほぼ確実に一撃で仕留められる。
なお、ベトベトンは強化前同様に『くろいヘドロ』、そしてマルノームは『たべのこし』を所持しているが、両者とも特性が『ねんちゃく』なので奪えない。
手に入れたいのであれば「いえき」等を使い、特性が消えてから奪うようにしたら良い。


【Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ(強化後)】
  • ドククラゲ ♀ Lv.56 ヘドロばくだん/ハイドロポンプ/メガドレイン/どくどく
  • マタドガス ♂ Lv.56 ヘドロばくだん/だいもんじ/かみなり/どくどく
  • ゴルバット ♀ Lv.56 そらをとぶ/きゅうけつ/とんぼがえり/かみくだく
  • モルフォン ♂ Lv.56 ヘドロばくだん/むしのさざめき/メガドレイン/サイコキネシス
  • ベトベトン ♂ Lv.57 ヘドロばくだん/ムーンフォース/メガドレイン/あくのはどう

『LP・LE』の強化時ではドククラゲが追加され、一番手に繰り出してくる。
これまでの作品と打って変わって、技構成が全体的に攻撃重視となっている。
ドククラゲの「ハイドロポンプ」はもちろん、3匹が「メガドレイン」を覚えており、じめんタイプやいわタイプに対して弱点を突いてくるように。
また、エースがベトベトンに変更される。しかし、C65のフルアタ特殊型なので正直あまり強くはない。



◆アニメでのキョウ


無印編に1話のみ登場。
CV:大塚芳忠

妹のアヤと一緒にセキチクジム(忍者屋敷)で修行をしている。
サトシとのバトルは一度ロケット団の邪魔が入り中断。
再戦でサトシに敗れ、ピンクバッジを渡した。
アヤはその後、金銀編で再登場している。

実はカントーのジムリーダーでサトシが1度も負けず、尚且つちゃんと勝利した唯一のジムリーダー。
他は1度負けるか、バトルの決着が着かずともバッジを貰っている(カスミが言うところのお情けバッジ)。

ベストウイッシュ シーズン2 エピソードN』のサトシのヒトカゲの回想シーンにも登場した。



◆『ポケットモンスターSPECIAL』でのキョウ


第1章ではロケット団三幹部の1人として登場
主君に忠実な事を主義にしており、度々レッド達の前に現れては悪事を働いていた。
しかし第2章におけるスオウ島での戦いの際には打倒四天王のために協力。グリーンと共にキクコを倒した。
この戦いの中で自分を追い込んで得る勝利の喜びを知ったが、洞窟内で地震の被害にあうと危険を察知し「ベトベとんの術」で姿をくらました。
そのままロケット団解散時にも姿を見せなかった。

第3章では、カントージョウトのジムリーダー対抗戦で戦う娘の姿を陰ながら観戦。
そしてウバメの森に向かうレッドとグリーンに、シバと共に助力した。
スオウ島の戦いの最中にベトベとんの術で逃げようとしたら、突如起きた地殻変動によって逆に生き埋めになって身動きが取れなくなってしまったところをシバに助けられ、
前述の経緯から自分の戦いを突き詰めることを考え共に修行をしていた事が明らかになった。けど娘さんには連絡の1つくらい入れようぜ。
仮面の男との決着がついた後はシバの他にイツキカリンを誘い、修行の旅に出た。

  • ポケモンの死体や人を操れるゴース
  • 超音波を利用して口に映像が映るゴルバット
  • 身体の8割以上を切断されても再生できるアーボック
  • ストライクの刃も止める鎧になるベトベター
などの変わった能力を持つポケモンを所有している


そして第9章では、四天王としてポケスロン会場でゴールドアカネの前に登場。
しかしゴールドとは面識がなかったため「だれだっけ?」と言われ、4人はズッコケた。
協会に声をかけてもらったらしく、現在は無事に正式な四天王としてリーグで挑戦者を待っている。
ポケスロンに来たのは宣伝の一環らしく、手伝いとして競技にも参加している。
ゴールドに「忍者おじさん」と呼ばれていた。




追記・修正のことならなんでもござれ。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年07月13日 16:06

*1 どくタイプを使うのはアーボックを出してくるもうじゅうつかいのみ。ジャグラーは全員エスパータイプ使いで唯一使うもうじゅうつかいもアーボック以外の手持ちがじめんタイプのサンドパンというちぐはぐっぷり。

*2 ベトベターの時点では習得不可。