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眼鏡割る/ミシェる(スパロボ)

登録日:2012/04/02 Mon 21:09:02
更新日:2026/10/28 Wed 15:18:34NEW!
所要時間:約 6 分で読めます




『スーパーロボット大戦L』にて直面する悲劇。一部では隠語としても使われる

【概要】
スーパーロボット大戦シリーズでは、旧作第二次以降一部作品を除き「隠し生存フラグ」と呼ばれる、原作で悲運の死を遂げたキャラクターを救済するフラグが伝統的に存在し続けている。
そういった生存フラグはできるだけ成立させてあげたいというのがプレイヤーの心理なのだが、なかなかそうは問屋がおろさない。

スパロボのソフト自体の容量とシナリオ分岐の存在のせいで、両立不可能な隠し生存フラグを持つ作品が多いのである。

そういった場合、プレイヤー心理としてはまず「強力な隠し機体・パイロットを優先」か「原作の悲劇をできるだけ回避してあげたい」と言う判断でフラグ管理をするのでは無いだろうか。

だがそういった中、ネタ過ぎる生存(死亡)フラグを持ったキャラクターがスパロボには存在している。

『マクロスF』の眼鏡ことミハエル・ブランである。


【ミハエル・ブランの悲劇】
『マクロスF』がスパロボに初参戦したのは『スーパーロボット大戦L』である。
原作を見たことが無い方にはネタバレになるが、ミシェル君は終盤で仲間を庇って撃墜されてしまう。
その後、彼を見た者はおらず、河森監督も「TV版では死亡した」と発言した。
だがその死は決して無駄死にではなく、彼の尊い犠牲により、主人公・早乙女アルトはラスボスを撃滅に至ったのである。

…さて、今作の隠しフラグは『剣加入』『アトロス生存』『ステラ加入』『宗美さん加入』『ミシェル生存』『レイ生存』なのだが、
この内ステラとミシェルと宗美さんのフラグはどんなに頑張っても3つの内1つは犠牲にしないといけない。

ステラ自体は今作では生存が確定しているので、加入フラグさえ諦めてしまえばエンディングが非常に後味も良くなるし万々歳……と、
ミシェル好きなマクロスFのファンが言いたかったがそうはいかないのが悲劇たる由縁。

実はこの眼鏡の生存フラグは『特定ステージでミシェルの敵撃墜数を8つ以上増やす事』である。『8機以上敵機を撃墜する』ではないのがポイント。
で、一方今作では敵撃墜数は周回プレイで引き続きがある上に999体敵を撃破するとカンストしてしまう仕様がある。
そう、該当ステージ開始時にミシェルの敵撃墜数が992体以上だと問答無用で彼が死んでしまうのである。多分そこまで想定してなかったんだろうけど設定ミスだろコレ

ちなみにミシェルの死亡フラグが成立すると、恋人のクラン・クランが彼のVF-25Gに乗れるようになる。作中では特に説明はされない。
VF-25G搭乗時専用の顔グラフィックとカットインが用意されており、しかも精神コマンド「突撃」を覚える彼女とVF-25Gの相性は抜群と、ミシェル生存フラグを成立させないメリットも結構デカい。
一応、ミシェルも典型的なスナイパータイプだから使えなくはないし、原作では実現しなかったグレイスとの対決もできるけども。
また、ステラと宗美はフラグを立てないと加入しないため、1周目で加入させずに2周目以降で初加入させると初期撃墜数の補正を受けられず、撃墜数0で始めなければならなくなる。
そういった中で、ステラ好きだったりきれいな宗美さん好きだったりロリクラン好きだったりする多くのプレイヤーにあっさり見捨てられてしまうミシェルを揶揄する言葉として「ミシェる」と言う名前が生まれた。

また、「眼鏡を割る」とも呼ばれる。これは、TV版でミシェルが死亡した際に彼が掛けていた眼鏡のレンズが割れていたことに由来する。


現在では転用として『魅力的なフラグの為にあえて別な生存フラグをスルーする』と言う意味合いで使うようになっている。

例えばV‐UPユニット入手や東方不敗加入と言った魅力的なフラグの為に生存フラグをあえて立てないとかアマハド神加入ルートをあえて選ぶとか。

但し、ただ単に死亡フラグをスルーして殺してしまうという状況だったり、あるいはどちらの生存フラグも同じぐらい魅力的でユニットとしても実力が拮抗しているという場合では使わない。


【主にミシェられる被害者達】
◆アレンビー・ビアズリー(『機動武闘伝Gガンダム』/新スーパーロボット大戦)
『新』ではシナリオで少々絡んだと思ったら、いきなり第3軍でバーサーカーモードで登場。
ドモンで説得すると味方にできるが無視して倒すと即死、死後もウォルターガンダムに乗って出てくる。
説得しないと精神が優秀なレイン(ライジングガンダム)が使用できるようになるので仁義なきヒロイン争奪戦の様相を呈する。
また、隠し最終章をプレイする際に、地上編でアレンビーを味方にしたデータが無いと、
ゴステロにより死体を弄ばれ再生ウォルターに乗せられて悪役に混ざって出てくる。
さらに本編を視聴した人なら当然知っているように原作においてそもそも彼女は死亡しない。にもかかわらずこの扱いは……。
『新』はそもそも東方不敗が宇宙人だったりと「煮詰まってしまうことを防止するためのクレーム覚悟の新陳代謝目的」で原作の持っている使いやすい部分をストーリー上使いやすいようにアレンジした作品とはいえコレはやり過ぎだろう。

なお、『64』と『A』でもフラグを満たさないと死亡する。幸い排他要素もないので条件を知っていれば生存させるのは簡単で、失敗しても『新』ほど扱いは酷くないが。
どうも初期のスタッフは、アレンビーをフォウやロザミィのような宇宙世紀ガンダムの悲劇のヒロインと同一視していた向きが見受けられる。*1
流石にスタッフもおかしいと気づいたのか、近年の作品ではそんな事はない。

◆ロドニー・ジェスハ&エリス・ラディウス(バンプレストオリジナル/スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL(主にリメイク版))

俺のターン!場に居るロドニーとエリスを生け贄に捧げアドバンス召喚!アハマド神を召喚する!
アハマド神の効果発動!召喚に成功した時のプレイ総ターン数が250以下の際に500万クレジットを召喚に成功したプレイヤーに与える事ができる!

だいたいアハマド神のせい。
もともとはラセツルートは後味が悪く味方が少ないルートな為人気はなかったのだが、
リメイク版では「アハマド参入フラグを立てると500万」と言う周回プレイするプレイヤーには非常に魅力的なおまけをもらえたりする追加要素が加わった。
で、ラセツルート突入にはこの二人を殺す必要がある為ミシェられる羽目に。

◆ダイゴウジ・ガイ(『機動戦艦ナデシコ』/スーパーロボット大戦A他多数)
本名山田な機動戦艦ナデシコ屈指のネタキャラ。
生存フラグが無くても生き延びる作品もあるが、生存フラグが必要な場合非常にミシェられる可能性が高くなってしまう。
と言うのも、両立しない生存フラグがよりによって人気も実力も桁違いな師匠こと東方不敗だったりグレートゼオライマー加入フラグと両立しなかったり、初登場のAでは希少パーツのV-UPユニット持ってたりしていたため、
ナデシコのファン以外にはスルーされやすいキャラクター。
エステバリスも合体攻撃ありきな機体であり、単体だとそんなに強く無いのもマイナスポイント。
一方で『J』では1周目で生存させた場合に限り4段階改造された状態で復帰し、バグでさらに4段階改造が施される。
また『IMPACT』と『R』、『W』では無条件で生存する。
『BX』では残念ながら最初から死亡済みだが、思わぬ形で登場することに。色々な意味で愛されるヤマダさんである。

◆ミネルバX(『マジンガーZ』/スーパーロボット大戦A)
だいたい強化パーツと経験値の肥やしにされてしまうマジンガーのパートナーロボット。
アドバンス版のAでは地形適応のおかげでマジンガー系が倉庫番なのに中途半端に弱い機体を増やしてどうするよ……。
まだ同じステージの隠し参入キャラのミユキさんは使い勝手があると言うのに。
PSP版ではさすがに改善された……とは言いにくいのも悲しい。

◆ロザミア・バダム(『機動戦士Ζガンダム』/スーパーロボット大戦A Portable)
逆にPSP???と大きく差を付けられた年上系妹キャラ。
もともとこちらのフォウと比べて知名度が低い上に、精神コマンドに差を付けられたとなるとフォローしようが……。
ちなみにα外伝では彼女を殺すことでΖガンダムがパワーアップしてウェイブライダー突撃を覚える。惨い。
そもそも生存させても保護されるだけで味方パイロットとしては参戦しないが。
ただしαシリーズ正史としては廃人状態ながらも入院生活を続けていたロザミィが、回復の傾向を見せ始めている事が第3次αのEDにて判明する。
つまりαシリーズとしてはα外伝でΖガンダムはウェイブライダー突撃を使えるようになっておらず、ロザミィが保護されたのが正史。
第2次αのΖガンダムは中盤にヤザンと戦闘しないとウェイブライダー突撃(あとハイパー・ビーム・サーベルも)を覚えない。
実は第2次αにて最初はウェイブライダー突撃が使えない事自体がロザミィが生きている伏線だった。
でも最強武器が最初は封印されるのはあるある…というか第3次αでは最初から武装欄にあるのに実際にはNTレベルの関係で使えないし、そもそもウェイブライダー突撃って普段から使える武装として扱っていいかも微妙なので気にしなかったプレイヤーもいたかもしれない

◆チェーン・アギ(『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』/スーパーロボット大戦R)
序盤のラー・カイラムルートにおいて、彼女が原作通りクェスを撃墜すると原作通り逆上したハサウェイに撃墜されて死亡してしまう。
実はこのイベントを発生させることがガンダムMk-Ⅲ入手フラグであり、しかもどの道チェーンはこのステージで永久離脱(ストーリー上はタイムスリップした主人公たちの方が離脱しているのだが)なのでデメリットはない始末。メリットもそこそこ止まりとか言わない
その後、主人公たちが介入したことによる歴史改変でシャアの反乱自体が起きなくなったため、EDでは無事登場する。
なお、クェスの方はミシェるどうこう以前に説得不可の敵としてのみ登場する。EDでもルート問わず登場しない。

◆カテジナ・ルース&クロノクル・アシャー(『機動戦士Vガンダム』/スーパーロボット大戦D)
原作からはまず考えられない非常に魅力的な味方加入フラグであり、実際加入条件がきついマーグ加入ルートより
シビル&ガビル加入フラグも両立可能なこちらのルートが好きと言う意見は少なくない。
……のだが、プログラムミスでクロノクル(およびガビルとB.D.)にPPを振ると周回プレイがきつくなってしまう。
しかもダルタニアスのパワーアップイベントをスルーするのはダルタニアスを使うプレイヤーにはきつい為、加入フラグを諦められる事が多い。
まぁ、同じルートのハマーン様仲間フラグ(アムロ・シャア・カミーユ・ジュドーの合計撃墜数400!)を満たすようなプレイヤーはこちら一択だろうからまだ救われてる。カテジナさんも強いし。
ついでに言えばアサルトバスターが入手できるのもこっちだけなのでV2使ってる人はこっちに行かないと辛い。

◆ミハエル・ブラン(『マクロスF』/スーパーロボット大戦L)
この言葉が生まれた元凶、通称眼鏡割り。
せめてロリクランが弱かったら……と思わずには居られない。
根本的な話、ミシェルを使いこむ人ほど死が近づくのは何の嫌がらせだろうか…。

◆ロロ・ランペルージ&シャーリー・フェネット(『コードギアス 反逆のルルーシュR2』/第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇)
原作ルートでは死亡するが、ifルートに進めば愛機のヴィンセントと同時に加入する。
しかし原作ルートでしか皇帝ルルーシュが見られないため、敢えて原作ルートに進むプレイヤーも多かった。
また、ifルートへの分岐が発生する際シャーリーが生存するが、2周目以降は必ずシャーリーが生存する。
従って、シャーリーの死亡イベントは1周目でしか起こらないある種のレアイベントであるため、わざと条件を満たさず彼女を殺すプレイヤーもいる。
なお、第3次Zでは1周目原作ルートが正史になっているので、2人とも…もとい、ユーフェミアとカルロスも含めた4人が死亡している扱いになってしまった…

◆ダグザ・マックール(『機動戦士ガンダムUC』/第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇)
シャーリーと同じく2周目以降は必ず生存するため、ダグザの死亡イベントは1周目でしか起こらないある種のレアイベント。
ダグザはスーパー系のサブとしてはそれなりに優秀だが、離脱させてもそれほど不便は無いのも事実。
天獄篇では寧ろレアなはずのダグザ死亡が正史になっているのは何の因果か。ガンダムUC初参戦だし、原作再現との兼ね合いもあったのだろうが。

【余談】 
『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』のPVにおいて、
生身クランの素晴らしいカットインを目の当たりにした心なき最低野郎どもが、また眼鏡をブチ割ることを固く決心したとかしないとか…
まぁ、『再世篇』ではミシェルは確定生存なので眼鏡にヒビが入るだけで済んだんだけどな!生身クランはスポット参戦に留まった。

また、PSPのゲームソフト『マクロスエースフロンティア』でも生存フラグイベントではないが、多くのプレイヤーの間で眼鏡割れが頻発した。
全プレイヤーが割った数の合計で言えば一年に生産される眼鏡の総数を超えているかもしれない。それぐらい割れる。とにかく割れる。


その後『スーパーロボット大戦UX』には作中で死なずに済んだ劇場版設定で参戦。
そちらでは『L』の自虐ネタで女性陣から眼鏡を割られそうになって「大体みんな、何だってコトあるごとに俺のメガネを割ろうとするんだ!?」発言したり、ネコミミ幼女から自身が死んだループを伝えられたりした。*2
ちなみに『UX』では周回で生存フラグが全て引き継がれる仕様のためこのような憂き目にあうキャラクターはいなくなった…はず。
これは『L』の反省と見るプレイヤーも多く、ある意味『L』のミシェルの悲劇も無駄ではなかったと言えなくもない。
また、その『UX』では撃墜数条件の判定はその周回の実際の撃墜数で行われるようになり、『L』のようにカンストして条件を満たせないということは無くなった。
しかしその周回の実際の撃墜数は表示されないという別の問題が発生してしまった(「その周回で100機以上撃墜」等の条件があるので地味に面倒)。

さらにその後、『スーパーロボット大戦Operation Extend』にはTV版が原作終了後の設定で参戦。
遂にミシェルも御役御免か…と思いきや、何の説明もなく、さも当然の様にアルト達と一緒に登場した。

『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』ではシュレードがifルートに行かないと強制的に眼鏡が割れるが、
シュレードは眼鏡を割るとスパーダの武器が悲惨な事になる…つまり、割る利点が全くないと言うミシェルと逆の立ち位置だったという。
ちなみに『天獄篇』ではifルートが正史になったため、シュレードは生存している。


追記・修正は生存フラグをスルーしてからお願いします

この項目が面白かったなら……\バリーン/

最終更新:2026年10月28日 15:18

*1 『Gガンダム』におけるアレンビーのポジションが強化人間ヒロインに近いのはその通りではあるが。

*2 そのため、本質的には『UX』の隠しキャラ達と同様の存在なのではないかと推測する声もある。