ナナシマ(ポケモン)

登録日:2017/10/29 Sun 09:57:54
更新日:2025/10/06 Mon 12:34:22
所要時間:約 15 分で読めます




ナナシマ(Sevii Islands)とは、『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』(以下FRLG)に登場する架空の地域の名称である。
リメイク元の『ポケットモンスター 赤・緑』には存在しなかったマップで、FRLGの目玉としてこのマップが公開された当時はかなりの話題となった。


概要


カントー地方の南に位置する7つの島からなる地域。
各島の周囲の潮の流れは速く、距離も離れている。そのためポケモンの「なみのり」を使って島の行き来をする事は不可能で、専用の連絡船「シーギャロップ号」が唯一の移動手段となっている。ちなみに「1~3のしま」「4・5のしま」「6・7のしま」の間はそらをとぶで移動可能。
またダンジョン内の水辺も潮の流れが激しいことから、なみのりが出来ない箇所も存在する。

カントーと比べると温暖な気候であり、空気も綺麗なため夜になると綺麗な星空を見る事が出来るらしい。
中にはほぼ手付かずのままの状態で残っている島や、謎の遺跡がいくつも発見されている島もあるので、腕におぼえのあるトレーナーや遺跡の謎を解明しようとする考古学者、絶景を描くために来た芸術家などが多く訪れている。
「7つの島で構成されているからナナシマ」と一般的には言われているが、7のしまには「島が7日間で出来たからナナシマ」という伝承が残されている。
島の一部にはカントーにはいない第二世代のポケモンが生息しており、特別なアイテムを使う事で幻のポケモンが待つ特殊な場所へ行く事も可能。
なお、各島にある道路や水道は「◯番道路」のような名前ではなく全て固有名詞がつけられており*1、一部のBGMには『金・銀』のものがアレンジされて使用されている。

シナリオ上ではグレンタウンジムリーダーカツラに勝利した後、マサキに誘われる流れで1のしまへと行く事になる(イベントを終わらせないとカントーに戻る事は出来ない)。
帰還後はクチバシティの桟橋にいる船員にパスを見せる事で自由に行き来できるようになる。ただし、サント・アンヌ号を停泊させたままの場合は、そちらを出港させておかないと行き来できない。
最初は「トライパス」を渡されるので1~3のしましか行けないが、殿堂入り後に入手出来る「レインボーパス」があれば全ての島へ行けるようになる。

モチーフは伊豆諸島と小笠原諸島。


各島の詳細


□1のしま


ごえんが あつまる むすびじま

最初に訪れる事になる島。
島の北には火山島があり、その麓には火山の地熱を利用した温泉がある。
モデルは新島、神津島、式根島、利島。

  • ポケモンネットワークセンター
ネットワークマシン完成イベントの拠点となる場所。
他の街にあるポケモンセンターより大きく、右側にニシキが開発を手がけているポケモンネットワークマシンがある。ちなみにBGMも他のポケモンセンターと違っている。
初訪問時はネットワークがカントーと繋がらないためにパソコンが利用できない。それをニシキとマサキが修正する間に、あるお遣いを頼まれることになる。

殿堂入り後かつ、全国図鑑バージョンアップ後にネットワークマシンの完成に必要な「ルビー」と「サファイア」を入手するイベントが追加される。
これを完成させれば『ルビー・サファイア・エメラルド』や『ポケモンコロシアム』『ポケモンXD』と通信が出来るようになるほか、強化四天王・チャンピオン&ハナダの洞窟が解禁され、ライコウorエンテイorスイクンがカントー地方で徘徊を開始する*2
ちなみに個体値決定のプログラムは『ルビー・サファイア』の徘徊する方のラティの仕様を引き継いでしまっており、防・特攻・特防・素早さが個体値0確定の逆4Vである*3

  • たからのはま
船着場の南にある浜辺。
「ハイパーボール」や「おおきなしんじゅ」など、いろんな道具が流れ着いており、ダウジングマシンを使うとそこら中で反応する。
全て拾っても、しばらく経つと落ちている道具が復活し、再度拾える。全ての道具が必ず復活するわけではないが。

  • ほてりのみち
1のしまとともしびやまを結ぶ道路。
泳ぎに来た奴・キャンプしに来た奴・修行に励む奴と様々なトレーナーがいる。
下記のともしびおんせん周辺にはからておう・かくとうむすめが多く集まる。

  • ともしびおんせん
ほてりのみちの途中の岩場の中にある温泉。そこの湯の中央に浸かるとポケモンを回復できる。ちなみに混浴。
疲れた体に良く効くとの事で、四天王のシバも御用達らしい。
ひでんマシン06「いわくだき」が手に入るのもここ。

  • ともしびやま
1のしまの北にそびえ立つ火山。
現在は活動を停止しているが、夜中になると山頂で炎が燃え盛っているといった報告が相次いでいるという。
また、山の入口から右手側の行き止まりにはロケット団のしたっぱが2人いるが…?

頂上に進むルートは最初から進めるが、地下を進んでいくルートは殿堂入りし、全国図鑑にバージョンアップしないと入れない。
地下ルートへの入口は上述のロケット団したっぱ2人が穴を掘って開通させたもので、コイツらをバトルで倒すと進めるようになる。
ひでん技は頂上を目指すだけなら「かいりき」だけで十分だが、道具を残らず取る&地下を進むならば「いわくだき」も必要。

FRLGにおけるファイヤーの引越し先であり、山頂で待ち構えている。
外壁にはブーバー(LGのみ)がいるほか、全国図鑑解禁後の洞窟にはマグマッグが生息している。
地下ルートの洞窟最深部にはルビーがある。


□2のしま


ひとりより ふたりの ゆうぎじま

中心地は僅かに賑わっているものの、その他の名所はきわのみさきくらいしかない小さな島。
モデルは三宅島、御蔵島。

  • 出店
タマムシシティから引っ越してきた兄弟が営んでいる小さな店。
始めは寂しい品揃えだが、ストーリーの展開(きのみのもりでマヨ救出→全国図鑑へバージョンアップ後→ネットワークマシン完成後)にしたがってどんどん品数が豊富になっていき、客足も増える。
「おいしいみず」を始めとする自販機飲料をまとめ買い出来るので、中々の優良店舗。

ネットワークマシン完成後に現れる女性によると、あのシバもいかりまんじゅう目当てに来店したらしいが、無いと分かるとガッカリして帰ったという。ジョウト行けよ

  • ゲームコーナー
タマムシにあるゲームコーナーとは違い至って健全な遊技場で、ワイヤレス通信を使ったミニゲームを遊ぶ事ができる。
参加人数が多いほどレアなきのみが貰える。ただし1人では遊べない。ぼっち涙目。
なお、このゲームコーナーのゲームで好成績を出す事が本作のトレーナーカードのランクアップ条件の一つとなっている。キツいのは言うまでもない。

ここの主人は石マニアでマサキとはマニア同士の付き合いがある他、アルバイト店員は出店を出している男性の弟。

  • きわのみさき
民家が1件だけ建っている岬。
途中に小さな滝が流れているが、草むらの生える左の道からでも徒歩で辿り着けるので「たきのぼり」が使えなくても問題は無い。
民家には、自分の編み出した究極技を引き継ぐポケモンを捜す「キワメ」という老婆が住んでおり、彼女に最高になついているフシギバナリザードンカメックスのいずれかを見せると、そのポケモンに超強力なわざを教えてくれる。
教えてくれるのは「ハードプラント」「ブラストバーン」「ハイドロカノン」で、教えてくれるのはいずれか1つを1回だけ。後のシリーズでは御三家全体に範囲が広がり、割と大安売りされているだけに厳しい。
池の奥にはキャラ一人分の広さしかない怪しい陸地があり、そこでダウジングマシンを使用すると「ポイントマックス」が手に入る。


□3のしま


だいしょう そろって おやこしま

7つの島の中では最も栄えている島。
大小2つの島が橋で繋がれているのが特徴。
最初はカントー連合を名乗る暴走族が島にやって来ており、島内で暴れているがボス(スキンヘッズのゴウゾウ)を倒すと姿を消す。
モデルは八丈島、八丈小島。

  • 3のしま みなと
連絡船の船着場があるだけの小さな港。
港の横穴ではおじさんがあるものを探し求めて穴を掘っており、全国図鑑入手後に行くと珍しいポケモンが見つかる草むらに通じる横穴が開通する。
開通後におじさんに話しかけるとあるものが貰え、それと同時におじさんの正体も判明することになる。
洞窟を抜けた後にある草むらにはノコッチが生息している。

  • きずなばし
3のしま中心地ときのみのもりを繋ぐ橋。

  • きのみのもり
文字通り、いたるところにきのみが落ちている森。
地面を見るときのみが落ちているかもしれない場所が点々とあるが、いずれも目には見えない隠しアイテム。勿論「ダウジングマシン」を使えば反応する。
たからのはまと同様に、しばらく経つと落ちているきのみが復活する。必ずではないが。
とあるポケモンが事案を起こそうとし、ネタポケ化する事となったイベントが発生した場所としても知られる。


□4のしま


あたたかく あおい こおりしま

7つの島の中では最も小さく、道路や水道は存在しない。
カントー四天王の1人・カンナの出身地でもあり、北東部には内部が氷で覆われた洞窟が存在する。
池にはウパー(FRのみ)やマリル(LGのみ)が生息。
モデルは青ヶ島。

  • カンナの家
部屋中にポケモンのぬいぐるみが置いてあり、25回殿堂入りする度に1つずつ増えていく。
カンナ自身は基本的に不在だが、たまに戻って来ている。

カントーのものとは違い2匹同時に預ける事が可能で、ポケモンのタマゴが発見される事もある。
本作における廃人たちの拠点……と言いたいところだが、「マッハじてんしゃ」も廃人ロードの類も存在しない本作では非常に使い辛い。
島内が狭く、走り回るのに適していないのも使い辛さに拍車をかけている。

  • 民家
シールを集めている青年が住む民家があり、彼に話しかけるとどんな自慢を持っているかを聞いてくる。
選んだ自慢が一定の記録を超えていると「じまんシール」を貰う事が出来る。本作のやり込み要素の一つであり、彼から貰ったシールはトレーナーカード裏面左上に貼られる。
自慢の種類は「殿堂入り数」「タマゴを孵した回数」「通信対戦の勝ち数」の3つで、それぞれ4枚まで貰えるが最高ランクのシールを3種全て手に入れるのは至難の業。


  • いてだきのどうくつ
街の北東部に位置する洞窟。入口から入ってすぐに大きな滝が流れているのが特徴。
1年中水と氷に覆われており、中には珍しいこおりポケモンが生息。そのせいか最奥エリアではロケット団がポケモンを乱獲に勤しんでいた。
滝を登った先から繋がる最奥エリアは海に繋がっており、そこの水上では低確率でラプラスが出現する。
カンナのラプラスもここの出身である模様。全国図鑑前は♀だったのに、ネットワークマシン完成後だと♂になってるけど。別個体?
洞窟内ではウリムーデリバード(FRのみ)、ニューラ(LGのみ)が生息。

ひでんマシン07「たきのぼり」が落ちており、シナリオの都合上、一度は最奥エリアへ赴く必要があるがアズマオウを育てていれば入手不要。


□5のしま


かんきゅうの ながれ ときのしま

いくつもの島で構成されている島で、ナナシマ唯一のリゾート地がある。
この島の草むらや水上ではハネッコが多く現れる。風に乗って飛んできているのだろうか。
5の島以外の水上で「すごいつりざお」を使うとたまにハリーセン(FRのみ)、テッポウオ(LGのみ)が釣れる。
モデルは聟島列島。

  • 5のしま あきち
島内民家のモブNPCいわく先祖代々で管理する個人の私有地なのだが、そこにやって来たロケット団が勝手に倉庫を建てたため、地主は頭を痛めている。
数人のしたっぱが周辺住民を近づけさせまいと見回りをしている。倉庫に入るには2つのパスワードが必要。

  • ロケットだんそうこ
ロケット団がナナシマでの活動の拠点として建てた前線基地。
内部は物資やら4の島で乱獲したポケモン達が閉じ込められた檻でごちゃごちゃしているが、タマムシロケット団アジトにもあった移動する床が所々に張り巡らされている。
ちなみにナナシマにいるロケット団員は、カントー本土でサカキが解散宣言した事を知らずに男性幹部主導で活動を続けている。なんか哀れ。
最終的に主人公の活躍によってロケット団が解散していた事を知らされ、男性幹部は倉庫を手放すと宣言し解散、廃墟となる。「サカキ様を探し出し、ロケット団を復活させる」と言い残して……

しかしこれで終わりではなく、奥に「てんのあな」でサファイアを横取りしたはぐれけんきゅういんのスミオがいるため、「サファイア」を取り返すために戦うことになる。
当のスミオは「サファイア」を高値で取引する計画が目前でロケット団が解散したことでパーになり、主人公に対し逆ギレしている……が、モブトレーナーでしかないのでロケット団幹部らに比べると弱い。

  • おもいでのとう
5のしま あきちの水辺で「なみのり」を使う事で行ける場所。近くの島にはとりつかいも数人いる。

このおもいでのとうとは、1人の青年がイワークの「イワキチ」のために石を積み上げて作ったお墓のことであり、青年は近くの石をせっせと積み上げている。
お墓にはイワキチの好物だった「ミックスオレ」が備えられており、主人公も「ミックスオレ」をお供えすると青年からお礼を言われ、わざマシン42「からげんき」を貰う事が出来る。
途中の島にある草むらにはハネッコしか出ない。

  • みずのめいろ
小さな岩が海面からいくつも突き出ている水道で、この岩が複雑な地形を作っているためこう呼ばれている。
奥まで進むとジェントルマンがおり、最高になついたポケモンを先頭にして話しかけるとポケモンのタマゴを貰う事が出来る。
生まれてくるのはトゲピー
そのトゲピーを手持ちに加え、もう一度ジェントルマンに話しかけるとナナミに関する話を聞くことができる。

  • ゴージャスリゾート
ナナシマ唯一のリゾート地。
おじょうさまのアキホが住む屋敷があり、彼女のわがまま*4を聞いてポケモンを見せるとお礼に珍しいどうぐ*5が貰える。
屋敷周辺の砂浜には絵描きやお嬢様がいる。
大半のプレイヤーは「バトルサーチャー」を利用してお嬢様2人に対し、延々とカツアゲ…もとい小遣い稼ぎをする場所として有名。

  • かえらずのあな
ゴージャスリゾートの東にある人を惑わす穴。
噂では興味本位で入って行方不明になった人もいるらしい……
東西南北に入り口があるが、先に進めるのは一つだけでそれ以外に入ると最初の部屋に戻される。
次の部屋に続く入り口は部屋にある岩の数が示している*6
偶数の部屋で反対側に行くと道具が置かれた部屋に出る。「うしおのおこう」と「のんきのおこう」は本作だとここでしか入手できない。
最深部には散歩の途中で迷い込んだお嬢様のアキホがいる。
洞窟内ではズバット系統・ゴース系統のほか、ヤミカラス(FRのみ)、ムウマ(LGのみ)が生息。


□6のしま


いにしえの ことづて たこうじま

南に大きな遺跡がある事で知られる島。
遺跡の他にも、草むらが意味ありげに生えている林や、名前の由来が不明な穴など謎のスポットが多いのが特徴。
モデルは父島列島。

  • みずのさんぽみち
道なりに南に進むといせきのたにに、なみのりで北に進むとみどりのさんぽみちに行ける。
北には民家があり、ヘラクロスが大好きなお姉さんが住んでいる。
彼女にヘラクロスを計測してもらうと「ネストボール」が貰え、記録を更新するたびに「ネストボール」が貰える。

  • いせきのたに
中央部に遺跡がある谷。
地形が入り組んでおり、「かいりき」と「いわくだき」がないと全てのどうぐを入手出来ない。
ネイティヤンヤンマソーナンスが生息。

  • てんのあな
最近発見されたばかりの古代遺跡。
扉に6つの点がある事からそう名づけられた。
入り口は固く閉ざされているが、ある事をすると扉が開かれる。

謎を解く鍵は点字で、内部の石版にも点字が刻まれている。なので点字を正しく読み解かないと奥まで進む事は出来ない。
なお、点字の読み方は説明書とともに内蔵されている。
最深部にサファイアがあるが、後を付けてきたはぐれけんきゅういんのスミオに横取りされ、代わりにロケット団倉庫の2つ目のパスワードを教わる。

  • みどりのさんぽみち
みずのさんぽみちとはずれのしまを繋ぐ道路。
途中にしるしのはやしが位置している。

  • しるしのはやし
だだっ広い草むらがあるだけの林。
草がどうしても生えない場所があり、そこには何か秘密が隠されていると考える研究者もいる。

ここにいるトレーナーはたんパンこぞう・むしとりしょうねん・ミニスカート・キャンプボーイ・ピクニックガールと子供が多め。
イトマルレディバヘラクロスと虫ポケモンが多く生息。中でもヘラクロスはホウエン地方よりも楽にゲットできる。

  • はずれのしま
6のしまの北西部にある孤島。6の島から見て端にある事から「はずれ」と命名されているのだろう。
周囲に何人かトレーナーはいるが、島には洞窟しかない。
ロケット団倉庫で男性幹部が倉庫を手放す前に訪れると、したっぱが1人ここに来ているのを確認できる。

はずれのしまにある狭い洞窟。
大昔からこの名前で呼ばれているが、その由来を知る者はもう存在しない。
上記のロケット団したっぱはこの洞窟に珍しいポケモンを求めて来たようだが、何もいなかったためか大層ご立腹。
詳細は個別項目を参照。


□7のしま


おわりなく はてしなき もとめじま

ほぼ自然の形をそのまま残している複雑な地形の島。
北にはバトルの腕を磨く施設があるため、他の島よりも手強いトレーナーが多く集まっている。
トレーナータワー&アスカナ遺跡の水上にはリーフグリーンのみ低確率でマンタインが出現する。
モデルは母島列島。

ポケモンシリーズ恒例のバトル施設。
バトルタワーと名称は似ているが、勝ち抜いた回数ではなくタワーの頂上に辿り着くまでに要した時間を競う施設となっている。
途中の回にはトレーナーが控えているので、いかに早く倒すかが重要になってくる。
カードe+を使う事で階数が増えていき、最高の8階建てにしてクリアするとオーナーから珍しい道具を貰う事が出来る。
……というよりカードe+を使わないと固定フロアでタイムアタックできるだけ(報酬一切無し)なので虚無施設である。
ちなみにこのタワーのオーナーは結構変わった人。

  • けいこくいりぐち
文字通り渓谷への入り口。
ここで最初に戦う事になるであろうアロマなおねえさんのヒナコの性格と見た目のギャップに驚いた人は多いはず。

ヒナコ「キャハハ かるく ひとひねり してやるわ!」

  • しっぽうけいこく
険しい道が続く渓谷。
環境保全に従事する者や修行のために訪れる者が多いからか、ここで戦うトレーナーはどれも強敵だが、抜けた先にある民家でラッキーダンスを踊れば手持ちのポケモンを回復する事が出来る。
道具を一つ残らず手に入れるには「かいりき」「いわくだき」が必要。

イッシュ地方にあるシッポウシティとは当てる字は同じと思われるが、関係は多分ない。
ゴマゾウヨーギラスエアームド(FRのみ)が生息。

  • アスカナのかぎ
しっぽうけいこくの途中にひっそりとある小さな洞窟だが、洞窟自体がアスカナいせきにある謎を解く鍵となっている。
狭い洞窟内には7つの岩と7つの穴があり、「かいりき」が使えるポケモンが必要。

  • アスカナいせき
海の上に浮かぶ7つの小島にそれぞれ石室がある遺跡。
珍しいポケモンがいるとの噂があるが、噂ばかりで誰も確かめたことはない。

石室の名称は、西から順に「オリフ」「アヌザ」「コトー」「アレボカ」「ユゴ」「ナザン」「イレス」。
各石室は最初から入れるが、先にアスカナのかぎで謎を解いていないと何も現れないので注意。

どの石室にもアンノーンが潜んでいるが、石室によって出現する形が異なる。
第三世代内でアンノーンを捕獲できるのはFRLGだけだが、出現率がやたら低い種も存在しており、彼らをコンプリートするのは中々に難しい。ただしコンプリートしても何も起こらない。
「!」と「?」のアンノーンは金銀でもダイパでもなく第三世代の本作が初出。
アスカナは「七草」、各石室は春の七草のアナグラム。


□その他

  • たんじょうのしま
映画前売り券特典の「オーロラチケット」が必要。
6のしま南にある正三角形の形をしている島。
中央には三角状の石があり、それをある道筋で追うとデオキシスが出現する。
ちなみに『エメラルド』にも内部データ上には存在しているが、日本版では「オーロラチケット」が配布されなかったため、正規の手段で行く事は出来ない。
モデルは恐らく南鳥島。

  • へそのいわ
配信でしか手に入らない「しんぴのチケット」が必要*7
4のしまと5のしまの間、ナナシマの中央に位置する島。野生のポケモンは出現しないが無駄に階層が多く、やたら移動する羽目になる。
なお、どういうわけか洞窟内部では「じてんしゃ」に乗れず(ランニングシューズで走る事は出来る)、「あなぬけのヒモ」で脱出もできない。

岩の頂上にはホウオウが、最深部にはルギアが待ち構えている。
ちなみにホウオウ戦後、ホウオウが降り立った場所に立って「ダウジングマシン」を使用すると「せいなるはい」が手に入る。

こちらは『エメラルド』でも「しんぴのチケット」が配布されたため、持っていれば行く事ができる。

モデルは恐らく鳥島。


ナナシマに縁のある人物


  • ニシキ(マサキのパソコン仲間でネットワークマシンの開発者)
  • カンナ(カントー四天王、4のしまの出身者)
  • シバ(カントー四天王、ともしび温泉のリピーター)


ポケットモンスターSPECIALでのナナシマ


第5章の舞台。
ロケット団がホウエンから強奪したデオキシスの一体が、「たんじょうのしま」を根城にしたことから一連の事件に巻き込まれることとなる。
デオキシスレッドと強く引かれあっており、自分よりも仲間の痛みに怒りを覚える彼の気質を利用すべく、サカキ

「マサラの図鑑所有者3人をナナシマに誘き寄せ、全員を痛めつけることでデオキシスを強化し捕獲する」

という策を考案した。

また、偶々ブルーの両親がナナシマに住んでいた*8ため、マサラの図鑑所有者3人をナナシマに誘き寄せる材料として利用された。
その過程で、隠れたレッド達を炙り出すため「出てこなければナナシマ全島を攻撃する」という陽動作戦が実行された。

結果として、ナナシマの住民はロケット団の襲撃で甚大な被害*9を被り、その原因として名指しされた図鑑所有者3人を迫害するようになってしまう。
しかし、彼らのひたむきな姿勢に心打たれ、最後は自らの行いを悔いていた。

ちなみに、ブルーは第3章でファイヤーを捕獲した際、ナナシマに行った経験があるようだ。


余談


  • 現状ではFRLGのみの要素であり、同作品以後に発売されたカントー地方が舞台となる『ハートゴールド・ソウルシルバー』や『Let's Go! ピカチュウ・イーブイ』では残念ながらこの地域に行く事は出来ない。
    これら以外のところでは、ポケモンシリーズ20周年記念サイト「もやもやドガース ポケモン世界紀行」にてカントー地方のイチオシスポットとしてナナシマも紹介されているほか、ゲーム本編では2017年に発売された『ウルトラサン・ウルトラムーン』にてナナシマにゆかりのある人物が登場する。この人物によればアローラとナナシマは類似点も多いという。
    ただし言及こそされるがマップに実際に行けるわけではないため、ORASの「マーボービスナ」のように過去のネタを拾っただけであり、実際はもう再訪出来る機会が無いのかもとも言われている。
  • 7のしまの民家にある開かずの間は没データとして有名。
    また、FRLGには他にも「○ばん ななしま」というマップがいくつか存在する。
    改造ツールを使えば行く事は出来るが、所詮は没データなのでそこまでして行く価値は全くない*10 *11
    もし興味本位で行ったとしても、データが壊れるので絶対にそこでレポートを書かないように。自己責任でお願いします。
  • かなりメタいことを言うと非常に意味深な要素が多い上に、「へそのいわ」「たんじょうのしま」のような配布要素、「トレーナータワー」のような外部機器との連動要素、開かずの間や「へんげのどうくつ」のような連動予定だったものが結局放置された要素などとにかくプレイヤーの興味を誘う要素が多い。
    そのため「しるしのはやし」「はずれのしま」のような意味深なだけで別に何があるわけでもない場所にも様々な考察やガセネタが流布していた。
    幻のポケモンが手に入るというワザップ的なものだけではなく、元々何かとの連動予定だったものが放置されたという憶測や他情報との混同が今でも都市伝説的に流れているのだ(へんげのどうくつの項目に詳しい)。
    アンノーンもそうなのだが、「意味深そうに見えてあんまり意味のないもの」を追加して考察の余地を深めるという狙いがあったのだろう。
  • アニメ版ではサトシ達はナナシマを訪れていないが、劇場版の特典ポスターやパンフレットなどに掲載された地図に描かれており、ナナシマの南にニューアイランド、その南にオレンジ諸島およびアーシア島がある。
    また、サイドストーリーにてヒロシがともしびやまを訪れている。



追記・修正は、全ての島を巡った後でお願いします。

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最終更新:2025年10月06日 12:34

*1 恐らく金銀との整合性をとるためと思われる。

*2 最初に選んだポケモンがフシギダネ=エンテイ、ヒトカゲ=スイクン、ゼニガメ=ライコウ

*3 当時はバグではなく、連動する外伝作品であるポケモンコロシアムを優遇するための仕様と考えられていた

*4 主人公のポケモン図鑑に載っているポケモンの中からランダムで一種類を提示し、そこから250歩以上動く前に提示された種類を連れてきてコイツに見せると褒美が貰える。250歩は制限時間としてはあまりに短く、コイツに頼まれてから捕獲し、連れてこようとするとまず間に合わないので事前に用意しておく必要がある。

*5 「ゴージャスボール」「ふしぎなアメ」「きんのたま」などの換金アイテムからいずれか1つ。中でも「ゴージャスボール」はこの世代だと複数入手が困難なボールである

*6 岩が3個=東、6個=南、9個=西、12個=北

*7 このため第三世代ではルギア・ホウオウは幻のポケモン扱いであり、入手しなくても図鑑が完成する

*8 娘が行方不明になった後、各地を転々として探し続けていた。

*9 例として、5のしまはポケモンセンターを中心とした半径2kmを焼き払われ、6のしまでは住民がほぼ全員怪我をさせられた。

*10 ほとんどだだっ広くて何もない海だけで、没マップというよりマップ用の領域がそのまま残っている感じ。イベントの痕跡などもまったくない。

*11 ちなみに内部データ上にマップ名のみが残っているものとしては「22ばん ななしま」「23ばん ななしま」「24ばん ななしま」の3つが存在。