うしろの正面カムイさん

登録日:2021/04/19 (月曜日) 21:59:10
更新日:2021/04/28 Wed 06:51:44
所要時間:約 5 分で読めます




“超”除霊の幕が開く!!
エッッッッッッッッッッロイムエッサイム!!

「うしろの正面カムイさん」とは、原作:えろき・作画:コノシロしんこによる日本の漫画作品。
2020年3月27日よりマンガワン、4月3日より裏サンデーにて連載開始。
単行本は現在2巻まで発売中。ちなみにカバー裏は乳並べ。

概要

現世にうごめく怪異を除霊する凄腕の霊能力者・カムイと、彼の助手を務める女子高生・耳塚シヅカの活躍(?)を描くホラーギャグ漫画。
「悪霊退治をメインとする漫画」というだけであれば今のご時世さほど珍しくはないが、本作の場合その手段が文字通り悪霊を犯すという点が異彩を放つ。エロ漫画でもここまでド直球なものはあまりない。
というのも本作の世界観において「死の象徴である物の怪や霊は、生を育む行為である性交を激しく恐れる」とされているため。
一見完全な出オチだが元ネタの怪異への独自研究とその引き出しの多さ、
文字通り本番である除霊シーンの多彩さ、そして回を重ねても色褪せないシヅカのリアクションが見どころであり、ある種熱いバトル漫画へと昇華されている。

余談だが本作同様現代に潜む怪異を主題とし、かつ掲載誌・サイトも同じ「裏バイト:逃亡禁止」との凄まじいまでの温度差は時折語り草になる。
読者の中には、裏バイトの救いのない展開を吹き飛ばすべく本作を読む者も居るとか。
いっそカムイさんがあっちの世界に出張すれば良いのでは?


登場人物

  • 耳塚シヅカ
主人公。
幼少期から事あるごとに悪霊を引き寄せてしまう霊媒体質の女子高生。かなりの爆乳。
尋常ではない憑かれっぷりに神社にも寺にも見放されて怯えながら暮らしていたところに偶然出会ったカムイからその体質と逃げ足の速さを見込まれ、怪異を誘き出す囮兼助手のアルバイトとして彼の事務所に住み込む。
ちなみにカムイと出会った当初は自分を取り囲む霊たちより、寧ろその霊たちをまとめてイカせるカムイの方が怖かったとか。

怪異を誘き出してカムイが除霊する隙を作るのと、その後のフォローは彼女の役目。
カムイのあまりにも破廉恥な除霊と性癖に対して時に赤面、時に絶叫、時に諦観するも、
霊媒体質故にぼっちだった自分が明るくなれたのはカムイのお陰だと感謝もしており、何だかんだで彼には全幅の信頼を置いている。
理解できないと漏らしてもいるが。


  • カムイ
もう1人の主人公。
日本一とも謳われるカリスマイケメン霊媒師。
圧倒的な霊力を誇り、あらゆる悪霊や物の怪を一方的に除霊させていく…が、上記の通りその手段は性交。シヅカが誘き出した怪異を背後から襲って問答無用に犯す。
そもそも彼自身が生きている女性にはピクリとも反応しない、怪異にしか欲情しないド変態であり彼にとって「除霊」とは趣味と実益を兼ねた行為なのである。
オフの日は心霊写真をおかずにして抜く。

そのためシヅカを異性とは全く意識しておらず*1、普段の態度も基本そっけないが、
毎晩のように霊を引き寄せる彼女を(全裸で)夜通し守ったり、外出の用事があれば手製の(青臭い)お守りを持たせたりと少なくとも囮抜きにしても妹程度には気にかけている模様。


  • お市
第4話より登場。市松人形の付喪神。
百年以上もの間様々な持ち主を点々とし、仕舞われては捨てられるのを繰り返した末に自我を持つようになり、神主や僧侶でも手が出せないほどの強い霊力を備える。
自力で動き回れるのは勿論、髪の毛を伸ばして他の怪異を縛り付ける事も可能。主にシヅカが誘き出した怪異を拘束するのに用いられる。

当初は「何度捨てられても戻ってくる呪いの人形」としてカムイとシヅカの元に持ち込まれ、
2人を呪おうとするもオナホ代わりにされるのではと戦慄しつつカムイに(舌で)溜まりに溜まった穢れを祓ってもらったことですっかり彼に惚れ込む。
それ以降はシヅカに続く2人目の助手となり、シヅカを小娘呼ばわりして漫才しながらカムイの除霊をサポートする。


  • イナガワ
第3話より登場。オカルトマニアなシヅカの同級生。
霊感が無いという割に何かと怪異に取り憑かれたり襲われたりしている被害者。しかし本人にその自覚は全くなく、寧ろシヅカをハラハラさせている。


  • キョーコ
イナガワと同じく第3話より登場。ミーハーなシヅカの同級生。
ざっくばらんとした口調に反してオカルトは大の苦手であり、怪異の姿を直に見られる程度には霊感も強い。
しかし同時にカムイの大ファンでもあり、その関係で怪異に遭遇する事が少なくない難儀な娘。

怪異

現時点で本編に登場している怪異は全て女性(雌)であり、男性の怪異が相手の場合はどうするのかは不明。

第1話に登場。ご存じ、電話を掛けながら獲物の元へ迫り来る悪霊。
血まみれの少女の姿で、電話に貼られた「悪霊退散」のお札を簡単に引き裂ける程の霊力を誇る。その力でマンションの一室にシヅカを追い詰め…、

もしもし…私メリーさん。

今ね…、あなたのうしろにいるの。

俺もいるの♥

…と、背後から現れたカムイに成す術もなく除霊され、この漫画の方向性を分かりやすく読者に提示した。


  • テケテケ
第2話に登場。上半身と下半身が分断された女学生の霊。
列車事故で失った下半身を探して現世を彷徨い、上半身のみの姿でありながら猛スピードで走り回って獲物を追うがそれ故に急停止・急旋回ができないのが弱点。
下半身がないのでどう攻めるのかというシヅカをぶっちぎり、幻肢痛ならぬ幻肢快感による耳攻めで除霊された。


  • こっくりさん
第3話に登場。ご存じ、10円玉と鳥居の紙で呼び出される狐の霊。
シヅカが一目でヤバいと判断するほどの存在感を放ち、面白半分で自分を呼び出したシヅカやイナガワたちに凄まじい敵意をぶつけるも、幽体離脱で自分と同じ土俵に上がってきたカムイには敵わなかった。
爆乳の狐耳巫女という容姿に加え出現時に漂った強キャラ感からの情けない濡れ場除霊シーンの落差から読者人気の高い怪異であり、再登場が期待されている。


  • 隙間女
第5話に登場。その名の通り、到底人間が入り込めない隙間に潜むリブ生地セーター姿の女の怪異。
路地裏の壁の隙間に獲物を引きずり込み、5話冒頭で攫った少女とシヅカを亡き者にしようとするなど殺意は高い。
が、たまたまシヅカに引っかかっていたお市の髪の毛に全身を絡み取られ、壁尻状態にされながら除霊されるという顛末を迎えた。
少女も無事保護された。


  • ろくろ首
第6話に登場。日本で最も有名な妖怪の一つ…だが、本作に登場するのは写真加工アプリの発達により出現した新たなタイプのろくろ首。
スマホで撮影された写真の女性の首が引き伸ばされ、それに「ろくろ首の伝承」というミームが憑依して誕生したもので、その性質から自分の首を伸ばした撮影者をお礼参りのごとく付け狙う。
劇中では写真を撮ったシヅカとキョーコを襲う…が、事前に襲撃を察知していたカムイがその場に同席していたので呆気なく返り討ちにあった。
この回はむしろキョーコのリアクションと、それに対して必死でフォローするシヅカのほうが印象的か。


  • 峠の霊
第7話に登場。怪談話では定番の「死ねば良かったのに…」と呟く悪霊。
峠道でヒッチハイクを装っては交通事故を引き起こしていたが、交通系悪霊除霊ツアーで山を巡っていたカムイ達のバンに乗車してしまったのが運の尽き。
文字通りバックを取られながら「他の霊も同じことをしてるのに何で私だけ」「事故らせるだけで人は殺してないから私は悪霊じゃない」と見苦しく命乞い(?)するも、「お前で今日は6人目だ」とバッサリ斬り捨てられそのまま除霊された。
しかしこの除霊は、その後に待ち受ける「本命」への前哨戦に過ぎず…?


  • ジェットババア
第8話に登場。車を猛スピードで追いかける老婆の怪異。
7話から続く交通系悪霊除霊ツアーの本命であり、本個体の他にも「ダッシュババア」「ハイパーババア」「100キロババア」「120キロババア」など多数の亜種が存在する。
囮としてビキニ姿で運転席に座るシヅカ(運転はお市)に敵意を剥きだしながら集団でバンを追いかけるが、
怪異として誕生した時から老婆の姿ゆえ色事には不慣れという弱点を突かれ、カムイの裸踊りでまとめて除霊。これを以て峠道に巣食う怪異は一掃された。

…が、この騒動の中でカムイが海に放り出され、這い上がった彼の姿を通りすがりのドライバーが目撃した結果「ずぶ濡れ金髪フルチン男」という新たな都市伝説が誕生するのであった。
まあぶっちゃけ、下手な怪異よりよっぽど怪異らしい事も多いし…。


追記・修正は心霊写真で抜き、使用済みティッシュをお札に加工してからお願いします。
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2021年04月28日 06:51

*1 シヅカとしては身の安全は保障されている一方、それはそれでムカつくと複雑な様子。