並行世界(アニポケ)

登録日:2021/12/17 (金) 04:43:08
更新日:2025/03/07 Fri 20:36:28
所要時間:約 9 分で読めます





この項目ではアニメ『ポケットモンスター』シリーズに登場する並行世界について紹介する。

XY編

登場は第36話『うつしみの洞窟!鏡の国のサトシとサトシ!?』。

カロス地方の北西部に位置する「映し身の洞窟」は鏡の様に反射する岩壁が至る所にあるのだが、その岩壁に時空の穴が生じる場合がある。
穴の向こうには別の世界と繋がっており、そこに住んでいる人々は性格などが正反対になっている他、容姿も左右反転かつ色がやや薄め。あとは日中の空が黄緑色であるという位。
時空の穴は人の強い思いによって開ける事が出来るが、日没を過ぎると世界間の繋がりが切れ、翌日まで行き来が出来なくなる。

旅の途中で洞窟を訪れたサトシは壁に出現した時空の穴と遭遇。向こうのサトシ(鏡)がピカチュウをこちら側に連れ去ってしまった事で、サトシもピカチュウを取り返そうと向こうの世界へと飛び込む。

本編のサトシが熱血系とあって、こちらは気弱で臆病かつ泣き虫。それでもポケモン好きは変わらない。対して相棒のピカチュウはやんちゃで悪戯好きな乱暴者との事。
他にもケロマツルチャブルを連れているが、ケロマツはフォッコに負ける程弱く、ルチャブルも気弱で攻撃するのも遅すぎて余裕で躱されるという体たらく。
セレナ(鏡)とのバトルに敗れ、馬鹿にされた事で拗ねて逃げ出したが、洞窟の中でピカチュウ(鏡)とはぐれてしまう。
そして、岸壁に向かってピカチュウ(鏡)の事を思った影響で時空の穴が出現。サトシ(本編)のピカチュウをこちら側の世界へと連れて来てしまった。
その後、自分のピカチュウでは無い事に気付き、後を追ってきたサトシ(本編)に返す。

穏やかに反して勝気かつ関西弁で話す。手持ちは好戦的なフォッコで、ポケモンバトルではサトシ(鏡)に勝る実力の持ち主。
バトルで負かしたサトシ(鏡)を冗談で煽った結果、本編のサトシがこちら側に迷い込む事態が発生。
当初は本編のサトシが別世界の人間だと信じられなかったが、彼とのバトルに負けた事で事実を認めた。

本編のシトロンがサイエンティストなら、こちらはウィザード。
発明品では無く魔法を好むタイプだが、実際に使う魔法は通用しているかが怪しく思えるレベル。
運動神経や体力にも優れており、走るととにかく速い。
別世界の事にも詳しく、ほぼサトシ(本編)への解説役。

シトロンを「お兄様」と呼んで慕う、お嬢様気質。デデンネを連れているのは一緒。

こちらの世界でのロケット団は悪者を懲らしめる正義の味方になっている模様。
ところが、こちら側の世界でサトシ(本編)が出会ったのは、同じく元の世界から迷い込んだ本編のムコニャ達で、サトシ(鏡)とはぐれたピカチュウ(鏡)は彼らに捕獲されていた。
入った経緯は不明だが、別世界の事情は知らないのでサトシとピカチュウが2体も居る事に驚いていた。

SM編

登場は第100話『風を断つ稲妻!その名はゼラオラ!!』及び第101話『放て!友情のツインスパーキングギガボルト!!』。

こちら側のアローラ地方では人とポケモンが豊かに暮らしていたが、メレメレ島の方は無謀な土地開発によって自然が失われたという事情を抱えていた。
そんな折に地下から出現したアクジキングが本能のままにあらゆるものを貪り食う事態が発生し、対ウルトラビースト特殊チーム「ウルトラレンジャー」が事態の対処に向かったものの、凄まじいパワーを持ったアクジキングに敗北。
メレメレ島は街も自然も殆どが破壊され、住民は脱出を余儀なくされた。

劇中ではサトシのピカチュウとカプ・コケコのバトルによって時空の裂け目が発生。裂け目の向こうに飛ばされ、並行世界へと迷い込んだサトシとピカチュウはアクジキングに遭遇し、ディアに助けられる。
なお、こちらの世界線では少なくともサトシ達やククイ博士が在籍していたという痕跡が見られない模様。

  • ディア
CV:山寺宏一
帽子の上にゴーグルを付い、ローブを纏っている青年。Zリングを所有している。
ウルトラレンジャーの元メンバーだが、住民が脱出した後でチームを抜け、無人となったメレメレ島でアクジキングと終わりの見えない戦いを続けていた。廃墟となったポケモンスクールを隠れ家として使っている。
アクジキングの強さを身を以って知っている為、当初はサトシをガキ扱いし、協力を求められても拒否。
ポケモンバトルで打ち負かし、諦めさせた上で帰らせようとするが、サトシがポケモンスクールに詳しい事を知ると、彼が別世界の人間だと察した。
サトシが元居る世界にディアが存在するかは不明。

技:プラズマフィスト
のじんらいポケモン。
気難しく、他者とは慣れ合おうとしない性格。アクジキングを元の世界へ戻そうとするディアの意志に共感し、共に戦っている。

色違い個体。
メレメレ島の自然が失われたのを境に姿を消しており、その影響でZワザが出なくなったらしい。

ウルトラビーストのあくじきポケモン。
メレメレ島で目に映るものを残らず食べまくり、島を荒廃した環境に変えた。
口の上にあるもう1つの頭部が弱点だが、パワーもディフェンスも桁違いであり、ゼラオラでも弱点に一切当てられなかったという。

新無印編

登場は第89話『ディアルガパルキア!時空大異変!!』及び第90話『ディアルガ&パルキア!時空大決戦!!』。
こちら側の世界では住んでいる人々の性格が異なっている以外、本編とほぼ一緒。サトシを始めとするレギュラーキャラは服装がポケモンで言う所の色違いになっている。

ある時、シンオウ地方で別の次元に繋がる穴・ゲートが大量発生し、同時にオーロラが空に出現。
それに境にポケモンが自分の技を忘れ、徐々にタマゴへと遡っていく現象が発生。
被害に遭ったポケモン達がマサゴタウンのポケモンセンターへと集められる中、Bナナカマド博士は原因の解明に当たる内、歪みによって時間が巻き戻されている事を突き止めた。

気弱な性格で一人称も「僕」。
BゴウやBコハルとは面識が無いが、一方でBヒカリとは知り合いの様な雰囲気を出している。
手持ちはピカチュウとゴウカザルだが、ピカチュウの方は既にタマゴへ逆戻りしていた為、サトシ(本編)のピカチュウを見て泣きついていた。
何故か1人でシンオウ地方に居た際、元の世界から来たサトシ(本編)と出会う。

一人称は「わたくし」のお嬢様属性。でも、自宅は本編のヒカリと一緒。
本編のヒカリはポケモンコンテストを巡るポケモンコーディネーターだが、こちらはサトシと同じくジム巡りをしており、シンオウリーグで準優勝している
しかも、手持ちも本編のヒカリと同じ……つまり大半が未進化ポケモンなのに高成績である。
しかし、ポッチャマが歪みの影響でタマゴ化。偶然見つけたゲートの向こうに居たヒカリ(本編)のポッチャマを魔が差して連れ帰ってしまう。
その後、自宅で本編のヒカリとゴウに出くわすとポッチャマを連れ去った件で謝罪していた。

一人称が「俺様」の超自信家。
性格からすると、本編のゴウは自信家の様な言動をしているが、実際は「自信が無く、根は消極的」という事になる。
Bサトシとは知り合いでないが、色んなポケモンをゲットしている模様。
手持ちはエースバーンフライゴンプテラ

一人称が「僕」のボクっ娘。本編のコハルが文系だからか、こちらはメカに超強い理系になっている。
Bロケット団所有のデータをハッキングし、メカスーツをパクリ複製。その過程で弱点も突き止めていた。
手持ちはイーブイ

  • Bムサシ
  • Bコジロウ
  • Bニャース
  • Bソーナンス
本編のふざけた感じではなく、強さと引き際を併せ持ち、冷徹。幹部クラスで、4名の部下*1を引き連れている。様はBW編のシリアスロケット団そのまんま。
外見としては黒一色の団員服にメカスーツを纏っている。このメカスーツは飛行機能も備わっているが、そもそもは歪みの影響を抑え、時間逆行から身を守る目的で造られている。
なお、ニャースは人語を話せる上で「あくのはどう」を使えるし、シロナ(本編)ガブリアスとも互角に戦える*2
本編のサトシ達が元居る世界に出没したりもしていた。




抜けている並行世界があったら追記・修正お願いします。
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年03月07日 20:36

*1 新無印編におけるマトリの部下達。手持ちも同じ。

*2 本編のニャースは喋れる様になるのと引き換えに「ひっかく」の派生技以外は使えなくなった。

*3 狙っているのかは分からないが、人間やポケモンが退化すれば抵抗力が無くなる事も想定される。