ソーナンス

登録日:2011/04/26(火) 02:03:33
更新日:2022/03/02 Wed 23:40:31
所要時間:約 11 分で読めます




ソォォ~~~~ナンスッ!(_>w<)>


ポケットモンスターシリーズに金・銀から登場するポケモン


【データ】


真っ黒な尻尾を隠すため暗闇でひっそりと生きている。自分からは攻撃しない。

全国図鑑No.202
分類:がまんポケモン
英語名:Wobbuffet
高さ:1.3m
重さ:28.5kg
タマゴグループ:不定形
性別比率:♂50♀50

タイプ:エスパー
特性:かげふみ(相手の交代と逃亡を封じる。相手も同じ特性の場合は無効)
隠れ特性:テレパシー(ダブル・トリプルバトルで味方の攻撃を受けない)

HP:190
攻撃:33
防御:58
特攻:33
特防:58
素早さ:33
合計:405

努力値:HP+2

進化:ソーナノ(レベル15)→ソーナンス


【概要】


丸い水玉のような身体に帯状の腕と黒い尻尾を持ち、デフォルメされた困り顔のような表情をしている、形容しがたいマスコットのような姿をしたポケモン。
あえて例えるなら「上下逆さまにしたナスビ」とでも言えば良いだろうか。後述の性質から、案山子をイメージする人もいないことはない。

光やショックを嫌うため普段は暗い洞窟内に潜んでおり、日が暮れると外で活動を始める夜行性。

「がまんポケモン」の名の通り非常に我慢強く、ソーナンス同士が出会うと我慢比べを始めるため、
ソーナンスを所持するトレーナーは注意が必要(しかし技の「がまん」は覚えない)。

大人しい性格をしており、自分から攻撃を仕掛ける事は無い。
そのため戦闘の際は、敵の攻撃を身体を大きく膨らませて跳ね返すという受動的な戦法を好む。

その黒い尻尾には何か秘密があるらしく、暗闇を好むのはこの尻尾を隠す目的もあるらしい。
尻尾を攻撃しようとする者に対しては普段の温厚な性格が豹変し、その相手を道連れにしてでも倒そうとする。
……それだけ必死になって守ろうとする尻尾には一体どんな秘密が隠されているのだろうか……?

ちなみに、ダイヤモンド・パールからポケモンの姿が♂と♀で微妙に違うようになったのだが、その中でもソーナンス♀は口に口紅が塗られていてとてもキモく不評である。



【ゲームでのソーナンス】


金銀では「くらやみのほらあな」(フスベシティ側)に登場する。
捕獲時期が遅く、後述の特異な性質から育成も大変なためストーリー攻略には向かない。

RSEではサファリゾーンで登場。
また進化前のソーナノも追加された。
ソーナンスの卵を作る際、親の片方に「のんきのおこう」を持たせるとソーナノが産まれるようになる。
フエンタウンでおばあさんからソーナノのタマゴが貰えるほか、滅多に見れない「マボロシじま」では野生のソーナノが登場する。

FRLGでは6の島の「いせきのたに」と「ハナダのどうくつ」に出現。
一撃で倒さないと、カウンターやミラーコートで返り討ちにあうので注意。

HGSSでは、ナツメが再戦時に使用する。
この作品でも「ハナダのどうくつ」に出現する。


ダイヤモンド・パールではクリア後「エイチこ」にポケトレで登場する事がある。


【対戦でのソーナンス】


190という異常に高いHPを持つがそれ以外の能力はかなり低い。
また覚える技が異常に少なく
「カウンター」
「ミラーコート」
「みちづれ」
「しんぴのまもり」
「あまえる」
「アンコール」
はねる
の7つのみ。
ちなみに下3つはソーナノ時代にしか覚えない。

なんと能動的に攻撃する手段が一切無く、攻撃手段は「カウンター」「ミラーコート」の反射技と「みちづれ」のみという異質なポケモン。
防御・特防は低いが、ハピナスの例の通り高HPな耐久はバランスが良いため意外に硬く反射技との相性も良い。

ツボツボ「俺にもくれよ……」
ゲーフリ「だが断る」


登場した当初の第ニ世代(金・銀)はソーナノがいないため今よりさらに技が少なく、特性も無いので対処が簡単な埋葬ポケであった。
対CPUであればポケスタ金銀以外の相手は思考が単純で反射技を警戒しないので使える。「ライバルをたおせ!」などでも使われ、ポケスタ廃人曰く「使えば勝って当然」。
レンタルポケモンとして使っても自分が育てたのと技が変わらないので気軽に採用できる。

しかし第三世代(RSE)から、相手の交代を封じる超強力な特性「かげふみ」と「アンコール」を筆頭とした有用な補助技を取得し、
それ以降の世代では一気に要注意ポケへと躍進する。

特性「かげふみ」により相手の交換を封じ、役割のサイクルを崩して捕らえた相手と強制的なタイマンの状況を作り出せるのは大きな利点。
対策をしていない単純なアタッカーは成す術無く反射技の餌食になることだろう。補助技にアンコールをすれば流すことも可能。
また、第三世代ではソーナンス同士が対峙したときに問題が起こることも理由の一つになっていた(後述)。
かと言って補助技を使えば「アンコール」で後続の起点にされる可能性もあり安心は出来ない。
交換封じからの「アンコール」は対人戦において非常に鬱陶しい。

特に同じ交代封じ特性「ありじごく」のダグトリオと組み、
耐久ポケを「アンコール」で縛ったうえで「じわれ」で無理矢理落とすコンボ通称「ソーダグ」はなかなか有名。

他にも「あまえる」により物理アタッカーを無力化して起点にしたり、
「みちづれ」で役割を終えた後に無理矢理仕事したりと技バリエーションの割にやれる事は多彩。

攻撃手段がどれも「ねこのて」を阻害しない技のため、レパルガッサや「りんしょう」パでも活躍できる。



ただしその尖ったコンセプトのせいか欠点も多い。

まずダメージ源が反射技のみなため、その反射技を無効化するポケモンには無力。
具体的には「カウンター」が効かないヨノワールゴルーグ等の物理寄りのゴースト、
「ミラーコート」が効かないヘルガーサザンドラ等の特殊寄りな悪タイプ、
更に反射技がどちらも無効化されるヤミラミミカルゲ等。

物理系ゴーストは正直言ってマイナーだったが、最近ではミミッキュギルガルドがいるので注意したい。
剣盾では「ポルターガイスト」の習得で評価が上がったポケモンもいる。

また全体的に状態異常にも弱い。
アタッカーでも奇石ポリゴン2等対策として「どくどく」を持つのは珍しい話ではない。
(ただし「どくどく」を「アンコール」して鋼タイプ毒タイプに交換したり、ヘラクロス等の「こんじょう」持ちの起点にする手もある)

他にも「とんぼがえり」「ボルトチェンジ」「バトンタッチ」「きれいなぬけがら」で「かげふみ」を逃れたり、
「ちょうはつ」で「アンコール」を封じたり、反射技は最後の一撃に食らったダメージしか返せない点を利用して「つららばり」等の連続技を使用する等。

全体的にソーナンスピンポイントな対策が多いのがネック。
だがそれだけの対策が必要なポケモンであるのも事実。
ひょうきんな顔してなんとも厄介なポケモンである。

また使う側も相手の使う技を的確に読む必要があるため、非常に玄人向けなポケモンであるとも言える。


第4世代の頃は海外コミュニティでは「使用禁止ポケモン」として名指しで禁止されていた。一部の、ではなくこれが主流だった*1
これについては様々な憶測や伝聞がある*2のだが、この時期は日本でも「厨ポケを自重して遊ぶ」ということが主流だった。
つまり当時のマナーの問題に近いので、当時のことを知らないプレイヤーがあれやこれやと憶測しても変な方向に話が進んでしまう。少なくとも「海外では単純なフルアタが主流だから」という簡単な問題ではないのである。
代わりにフィオネやセレビィといった「禁止枠の中では不遇なポケモン」を解禁することで使えるポケモンを増やすという補填措置が取られたルールもあったようだ。
第5世代の頃になると、このソーナンス禁止ルールは次第に姿を消していった。


■余談


第三世代ではソーナンス同士が対峙するとお互いの「かげふみ」により双方とも逃げる事が出来ず、
更にお互い直接攻撃が出来ないためPPが切れ「わるあがき」で長い殴りあいをしないと勝負が付かない。
お互い「たべのこし」持ちだと一生勝負が付かずどちらかが電源を切るしか無くなってしまうという不具合があった。
まさに図鑑設定の通り我慢比べ(というか電池耐久戦)をしてしまう訳であり、ソーナンス同士を対峙させないようにトレーナーは注意しないといけなかった訳である。
こういったものを避けるために「ソーナンスが互いのパーティに入っている場合、ソーナンスの選出を禁止する」「ソーナンス同士がかちあったら互いに逃げるを選択する」というローカルルールを作ることで対処するコミュニティもあった。

そのためかダイヤモンド・パールからは「かげふみ」同士が対峙しても普通に交代が出来るようになっている。
「わるあがき」の反動が最大HPの1/4に増大したため、最後の1匹同士となっても決着はつく。
XYからはゴーストタイプにも特性の効果が働かなくなった。もっとも先述のように物理攻撃で止めを刺されるのだろうが。


【アニメでのソーナンス】


無印金銀編で、ロケット団ムサシが手違いによりベロリンガと交換してしまい入手。
中の人はタケシ役のうえだゆうじ氏。
ちなみに当初は勿論タケシの方が演じている期間は長かったわけだが、DPでの彼のレギュラー降板と、
かつ後述のソーナンス復帰もあった現在ではソーナンスの方が氏が演じている期間は長かったりする。
ちなみにタケシとソーナンスのみが画面に写って掛け合いをするシーンがごく稀だがあった。

初めはあまり気に入ってなかったが後に懐かれて愛着が沸き、いつもの決めポーズの最後を「ソーナンス!」の鳴き声と共に締めるという、
ニャースと並ぶロケット団のマスコットキャラとしての地位を確立した。

ロケット団がソーナンスをモデルにしたメカを造ったりした事もある。

またさりげなく優秀で、ムサシが物理技しか反射しない「カウンター」を命令してもちゃっかり特殊技を反射したりしている。
これは指示間違い等ではなく、単純にムサシが「ミラーコート」の存在を知らないためだが、
どうやら自分の意思で「カウンター」と「ミラーコート」を使い分けているらしい。
(ミラーコート=特殊攻撃のカウンターなのであながち間違いでもなさそうだが…)

挙句の果てにはムサシから「ソーナンス、よろしく!」と言われただけでちゃっかり役割をこなすようになった。何このチート。
しかし攻撃を反射仕切れなかったり、反射が間に合わなかった描写もあるため決して万能ではない様子。


無印の金銀編からDP編までの長い間レギュラーだったが、
BW編では「イッシュ地方で他の地方のポケモンを連れていると目立つ」という理由でロケット団本部に預けられた。


XY編から再びムサシの手持ちに復帰。
復帰してからは、サトシピカチュウと互角に渡り合い、ピカチュウとシトロンホルビーの同時攻撃をホルビーの攻撃を全て回避して、ピカチュウにミラーコートで反撃する等、大幅に実力を上げている。
まともに闘ったらマジモンの禁止級ポケモンですやん……。
ただし「技」と見なされないモノ、ケロマツのケロムースや、マーイーカの墨などは跳ね返せないらしい。
しかし、ロケット団のポケモンにしてはあまりに強すぎて扱いが難しくなったことに気づいたか、XY編以降は要所以外のバトルにはほとんど参加せずもっぱらギャグ要因としての出番が大半だった。
第63話には♀の個体も登場しており、ちゃんと前述の口紅模様も再現されている。
ムサシのソーナンスとトレーナー共々いい感じになったのでまさか離脱か!?と思ったがもちろんそんなことは無かった。

SM編でもしれっとというか案の定というか続投している。
XY編よりギャグテイストが強めな作品、ムサシがミミッキュをゲットしたのでやはりバトルはほとんどしない…どころか、専らニャースが人間の変装をするときの下半身役というポジションに。前作までは全く出ない回もあったが、常にボールから出ているので、ロケット団が出演する回には必ずいる。

新無印編にもちゃんと出演。SM編同様に常にボールから出ている状態である。2021年末現在、ムサシの手持ちはソーナンスのみである。

ちなみにゲームでは本来陰気なポケモンとしてデザインされていたはずなのだが、アニメのキャラクター性から一気にひょうきんで憎めないポケモンという方向性へ変わっている。
スタッフがあの独得の目を「目をつぶってじっと耐えている表情」ではなく「にっこり笑っているひょうきんな表情」と解釈したのだろう。


【ポケダンでのソーナンス】


原作通り、攻撃技はなくカウンター、ミラーコート、みちづれ、しんぴのまもりくらいしか覚えない。
敵として対時すると非常に厄介で確率でかげふみが発動するわ、みちづれするわ、一撃で倒したくてもHPが高いので難しいわで厄介極まりない。
反面仲間として使うには火力が皆無と言え、正直使えない。

救助隊においては、ソーナノ・ソーナンス共々清らかな森攻略が最も困難なグループとされている。
「道中で技が増やせないせいで足止めも戦闘も命がけ」
「いくらレベルを上げてもフーディン以下の防御にしかならない」(byソーナノレポ)
「救助されるたびにPPが回復するせいで『わるあがき』解禁が遅く、1Fで隣に敵がいたら詰む」
など、散々な評価。
どんだけ大変かって、クリアレポの中で救助回数30回をほぼ使い切ってたことからもお察しください。


【ポケモンカードでのソーナンス】

ダメカンの数を参照して相手に乗せたり、次の相手の番にダメージを受けたらその分相手にもダメージを返すというしっぺ返し系のワザを持つことが多いが、それ以上に環境に対する安全弁になるようにデザインされたカードの多さが目に付く。
「ポケモンexから一切のダメージも効果も受けない」「超ポケモン以外の特性を封じる」「プリズムスターポケモンのワザや特性を封じる」といった能力で、単なるレアカードを叩きつけるゲームに一石を投じる。
もちろんそういった能力を持たないソーナンスも多いが、原作でのいやらしさは健在ということだ。


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最終更新:2022年03月02日 23:40

*1 コミュニティとかローカルルールというと否定的な見方をされるようだが、当時の日本での主流ルール「持ち物催眠重複なし」も実は公式に定められたルールではない。単にポケモンスタジアムのルールがそれでバランスがいいから流用されたものにすぎず、そういう意味では「日本コミュニティで主流のローカルルール」なのである。

*2 この部分の編集者がかつて外国人に聞いたところによると「不平等な状況をたやすく作り出せるから」とのこと。