登録日:2012/05/12(土) 01:30:02
更新日:2025/03/30 Sun 11:59:59
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怒ったときに 口から 噴き出す 炎には 毒素も 混じっていて やけどになると いつまでも うずく。
■データ
全国
図鑑No.229
分類:ダークポケモン
英語名:Houndoom
高さ:1.4m
重さ:35.0kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂50♀50
特性:はやおき(
ねむり状態から通常の半分のターンで回復する)
/もらいび(ほのお技を受けるとそのダメージと効果を
無効化し、交換するまでほのお技の
威力が1.5倍になる)
隠れ特性:きんちょうかん(相手は
きのみが食べられなくなる)
HP:75
攻撃:90
防御:50
特攻:110
特防:80
素早さ:95
合計:500
■概要
その容姿を一言で表すなら、
地獄の番犬。
肋骨のような胴体の模様、曲がった角は
悪魔を連想させ、本気で怒った際に口から吐く炎は毒素を含み、火傷を負うと傷口はいつまでも疼く。
また、ヘルガーの遠吠えは「地獄から
死神が呼ぶ」と例えられるほど恐ろしく、それを聞いたポケモンは一目散に住処に逃げ帰るという。
ツノが一番大きく反り返っているヘルガーが群れのリーダーとなる。♂と♀でツノの大きさが異なり、ツノが大きい方が♂である。
一方で、性格に関しては特にあくタイプらしい部分は見当たらず、群れの序列は重んじつつも基本仲間想いでチームワーク抜群という普通の
イヌや
オオカミと変わらない。
デルビル時代からトレーナーに対しても強い忠誠心を持つが、やはり頼りないトレーナーはバカにされたりするのだろうか。
悪・炎という初の組み合わせ、洗練された格好良さ、そして金銀当時の強さに心を奪われたプレイヤーは数知れず。
外見のモデルはドイツ原産の犬種「
ドーベルマン」からか。ドーベルマンが番犬として用いられることと地獄の番犬であるケルベロスからモチーフを取ったのだろう。
■ゲームでのヘルガー
ジョウト制覇後
カントー地方の草むらで夜のみ進化前のデルビルが出現する。
レベルアップで覚える「かみくだく」と「かえんほうしゃ」で大半の相手に等倍以上のダメージを通せる。
火力と素早さ、成長の早さ等を考慮すると本作の悪タイプの中では比較的
旅パ向き。
ただ、あくまで「他の悪ポケに比べて」の話で、登場が遅い割にレベルが低いのは辛い。
ジョウトで手に入ればブラッキーの「だましうち」で我慢する必要はなかったのに
その後のシリーズでは、第五世代で
ブラック限定で大量発生により9番道路、第六世代では
X限定で通常で10番道路に出現する。
それぞれ対となるポケモンが別バージョンで出現しており、ブラックだと同じ悪タイプの
ポチエナ、Xだと同じくメガシンカする
ラクライが入手できる。
なお、
ポケモンスタジアム金銀の
ジムリーダーの城で、途中乱入してくる
ロケット団の幹部も使用してくるが、これがなかなか手強い。
日本晴れからの「
かえんほうしゃ」や「
ソーラービーム」、そしてタイプ一致の「
かみくだく」を持つという強力なアタッカーである。更に裏では炎技が「
だいもんじ」になっており非常に厄介。
こちらのポケモンを次々に葬っていくので、ジムリーダーの城においては鬼門の一つとも言われている。
ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールの場合、たんけんセット入手直後の時点で地下大洞窟「マグマの空洞」の個体を加入させることができる。最速バッジ1個時点で加入となるが、その時でもレベル16から20の進化後のポケモンが加入と時期を考えれば破格のスペック。
■対戦でのヘルガー
高い特攻とそこそこ高い攻撃・素早さと、典型的なほのおタイプ型の配分。
一方あくタイプらしく耐久はかなり低め。
さらに悪と炎の組み合わせは半減が少なく攻撃面でなかなか優秀。
金銀当時はあく技は特殊依存だったので、最も高威力であく技を使いこなせるポケモンだった。
また、当時では珍しい「
ソーラービーム」を覚えるほのおタイプでもあった。
一応
ヘラクロスよりも速いこらきし使いでもあった。
とはいえ対戦ではこれらの特徴を生かすことはまれで、もっぱら高い特攻とあくタイプを生かし、ゲンガーやムウマ、フーディンなどを「おいうち」で狩る役を任されていた。
前述のポケモンはメインウェポンや主なサブウェポンがヘルガーに有効ではなく、かなり安定して倒すことができる。
ブラッキーよりも特攻が高くムウマなどをキチンと狩れる点は評価されたが、カビゴンに対して大きな隙をつくってしまうことから
マイナーの域を出なかった。
VC版環境では努力値振りの浸透によって最低限の耐久性を確保できるようになったことから(第二世代までは全ステータスに努力値を全振りすることが可能)、レベル55ねむねご型を中心にそこそこ使われるようになった。
実機版当時から何だかんだ00カップ決勝大会にもエントリー実績があるため、ポテンシャル自体は当時から備わっていたと言える。
DPtでは特殊・物理依存の仕様変更があったものの、「
あくのはどう」の追加で火力は変わらず。
むしろ
先制物理技の「
ふいうち」習得により、高めの攻撃を活かせるようになった。
また、低耐久と相性がいい「
きあいのタスキ」の追加も追い風。「
カウンター」や「
きしかいせい」を搭載しても使える。
苦手な水は減ったが、強力な
ドラゴンや格闘の追加でどっこいか。特に
ガブリアスや
ゴウカザルが辛い。
DP期当時オフ勢の間でめざ氷万能論が唱えられ、ガブリアス対策としてめざ氷厳選した副産物のめざ氷親が多くのオフ勢のコミュニティ内で流通したため、めざ氷が滅茶苦茶流行した。
BWでは「
ニトロチャージ」が追加された位で目立った強化は少ないが、新ポケである
シャンデラに極めて有利。
シャンデラの一致技の炎霊は勿論、サブも軒並み半減以下、相手が
スカーフでも巻いていない限り先手もとれる。
また、シャンデラの弱点補完に組まれることが多い
ナットレイに対しても「
ねっぷう」なり「
だいもんじ」なり「
オーバーヒート」なりで一瞬で消し炭に出来る。
悪・炎の複合タイプにより攻撃範囲はかなり広い。
サブウェポンとしては晴れの影響下や「
クサZ」を持った状態なら水・地・岩の対策ができる「
ソーラービーム」が有用。
弱点でこそないが、フェアリーに有効な「ヘドロばくだん」も選択肢に入る。
「
めざめるパワー」を使う場合は、仮想的やパーティ構成に応じて氷・格闘・
電気・草等から選ぶと良い。
変化技としては「わるだくみ」等の
積み技や「おにび」、
晴れパ以外でなら「ソーラービーム」等の補助として「
にほんばれ」という選択肢も有る。
また、晴れパでも天候が永続しない第六世代以降では緊急時の「にほんばれ」始動役にもなれる。
特性はメガシンカの有無に関わらず受け出しの機会を増やせる「もらいび」の採用率が圧倒的。
メガシンカすると特攻の上昇効果は消滅するが、それでもタイムラグがネックの「はやおき」や効果の発動機会が少ない「きんちょうかん」よりも評価は高い。
余談だが、ダークポケモンや地獄の使いと言われている癖に晴れ下で強かったり、第1特性が「はやおき」だったりと昼型の印象が強い。
下記のメガシンカ形態もよりその傾向が強まっている。
■メガヘルガー
メガシンカで 全身が 発熱。 激しい 炎の 息吹を 噴き出し 相手を 炭に 変える。
HP:75
攻撃:90
防御:90
特攻:140
特防:90
素早さ:115
合計:600
サンパワー(天候が「ひざしがつよい」の時、毎ターンHPが1/8減るが、代わりに特攻が1.5倍になる)
第6世代では
メガシンカを習得。身体を覆う骨の模様がより禍々しくなった。
能力上昇は防御に+40・特攻に+30・特防に+10・素早さに+20。
何故か一番多く上昇値が振られたのは防御だが、耐久のあるあくタイプのアタッカーと言うのは意外と貴重。
素早さも115とあくタイプとしてもほのおタイプとしても相当高い数値まで跳ね上がった。
特性は「サンパワー」。
ダークポケモンだよなコイツ…
この特性を持つポケモンでは最も特攻が高く、なおかつ最速。
太陽神や
リザードンを使っていた人ならば、どれだけ強力な特性かご存知だろう。
加えて第6世代は物理環境。特殊耐久はおなざりにされがちなのでこれが思いの外ぶっ刺さる。生半可な相手は地獄の業火で焼かれてしまうだろう。
欠点はあまり高いものではないHPが磨り減っていく事でせっかく大幅上昇した物理耐久が実質無意味になってしまう。
また天候特性も5ターンしか持たない為長く火力を確保できないのも難点。
同じ晴れパのメガシンカ枠では「ひでり」により自力で晴れ状態にでき、火力でも勝るメガリザードンYに出番を奪われてしまいがち。
その他の「ひでり」持ちである
キュウコンや
コータスはメガヘルガーの補助として使えるものの、同じほのおタイプなので岩・地面が一貫するのが難点。
また天候始動役と併用することで十中八九メガシンカ型だと当たりをつけられるため、襷や
スカーフを警戒されず攻撃される点にも注意。
逆に敢えて組ませることでミスリードを誘う手もなくはないが。
「わるだくみ」を覚えるのでいっそ特性をかなぐり捨てて積みアタッカーにしてもいいかもしれない。
その特性の都合上、専用構築でその力を発揮する。
読まれやすいものの、一度決めてしまえば相手も簡単には止められなくなる。
さらに
GSルールでは永続天候の
ゲンシグラードンがおり、ゲンシカイキ故にメガ枠を取らず、なおかつ物理・特殊で分けられる為好相性。
え、GSルールだと炎の通りが悪いだって?知らね。
■アニメでのヘルガー
バンギラスのようにハンターと言った悪役のポケモンとして登場することが多い。
一方でライバルキャラが使用することもあり、良くも悪くも実力のあるトレーナーが使っているイメージがある(オーキド博士のポケモン講座でもトレーナーの力量に左右されると解説が行われた)。
悪役としては
劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇の冒頭でハンターが
セレビィを追跡するのに使っていた。DP編で登場した
デンジと
オーバが幼少期に戦った密猟者が所持。 XY編では
パキラ の切り札としてメガヘルガーが登場している。
ただし後者2人はのちに改心し、密猟者は足を洗ったのちナギサシティで
喫茶店を経営しており、デンジとオーバの知己となっており、パキラはフレア団の事件解決に協力後に自首している。
AG編ではキナギタウンのポケモンコーディネーター・トシキが所持。
ロケット団に捕まった
ピカチュウとユキワラシを助けるのに協力する。コンテストではシャドーボールとスピードスターのコンボで1次審査を通過するが、2次審査でハルカのエネコに敗れた。
とりわけ有名な個体としてアニメ初登場時の優しい性格のヘルガーが登場しており、お使い帰りにロケット団によって
サトシ達からはぐれた
カスミの
トゲピーの面倒を見ていた(ちなみにこの回は
ライコウの初登場回でもあったりする) 。
こちらでも大概が悪役の手持ちとして登場。
まずは
第3章にて
仮面の男の手持ちとしてデルビルが、ロケット団幹部(カーツ)の手持ちとしてヘルガーが登場。
どちらも「ほえる」を用いてトレーナーの動きを封殺する戦術を得意とする。
仮面の男の手持ちの中では一段劣るものの中々の強敵であり、
ジムリーダーすらそれを正面から打ち破ることはできなかった。
第9章ではロケット団幹部アポロの手持ちとして登場。だがやってることはチャクラの首を尻尾で絞めたり、プレートを
シルバーに奪われたラムダの首を尻尾で絞めて制裁したりとやたら首締めが目立つ。バトルの出番は無いため全体的に地味。
この他にも、
ギンガ団や
フレア団の科学者モミジ等がヘルガーを使って図鑑所有者たちに牙を剥いた。
しかし、ポケスペにおけるヘルガーの中で最も悪質と言えるのは、
第4章での
マツブサのヘルガーであろう。
最終盤まで出番がないにもかかわらず、その所業は悪の組織のポケモンの中でも悪質さが際立ち、
- レックウザを従えた反動で力尽きたセンリを息子のルビーの目の前で焼く
- ナギを人質をとられ、手持ちをボールに戻したミクリに対し、ボールの開閉スイッチを焼いて武装解除
項目の追記・修正は、トゲピーに優しくなってからお願いします。
- ジョウト地方のおじいさんヘルガーの回は名作。あれでヘルガーの見形が変わった人も多いかもしれない -- 名無しさん (2013-09-17 18:12:44)
- 何気にXYでは地獄の番犬っぽい道連れを遺伝できるようになったぞ。あとデルビルのポケパルレの破壊力がヤバい -- 名無しさん (2013-11-01 07:38:47)
- イグニション! -- 名無しさん (2013-11-01 10:57:48)
- ダーク♂ポケモン -- 名無し (2013-12-08 00:20:45)
- メガシンカ後は地味に耐久があるよ -- 名無しさん (2013-12-08 02:04:26)
- ダークポケモンなのに登場時からソラビ覚えたり、メガシンカでサンパワー手にいれたり…… -- 名無しさん (2013-12-08 02:32:57)
- ブラックサン(小声) -- 名無しさん (2013-12-08 02:45:56)
- スイッチ晴れパでメガヘルガーからの3タテするの楽しすぎワロリームwww -- 名無しさん (2014-01-06 20:30:12)
- ところで、メガヘルガーの記述はいつになるの? -- 名無しさん (2014-03-19 19:29:58)
- メガヘルガーよりも、襷カウンター+新たに習得した道連れで強引に2匹倒す方が使いやすかったりする。 -- 名無しさん (2014-07-29 02:07:29)
- あまり知られてないけど、金銀とクリスタルで配色が違う。 -- 名無しさん (2014-10-12 23:22:14)
- こいつのメガシンカは日照り要員がいないと特性があってないようなものだから結局自分で日照りが発動できるメガリザYでいいんだよなあ -- 名無し (2015-01-02 21:22:13)
- 通常はシングル・メガはダブルやトリプルが本領なイメージ -- 名無しさん (2015-01-07 01:09:48)
- メガヘルガーの特性、第7世代で新特性とかに変わってくれると有難いなぁ。ペンドラーって前例あるし -- 名無しさん (2015-01-07 03:07:31)
- ケルベロスってニックネーム付けて愛用してたっけなあ。 -- 名無しさん (2015-03-18 22:15:10)
- 俺はのらくろってつけてたなあ・・・ -- 名無しさん (2015-04-16 22:36:25)
- プラチナでストーリーで使ってたけど自力で悪の波動覚えないから噛み砕く止まりだった。もっとも攻撃もそれなりにあるしエスパーゴーストは物理防御低いから特に問題にならなかったが -- 名無しさん (2015-10-20 18:16:55)
- ポケダンでは・・・あれだったなぁ・・・。 -- 名無しさん (2015-10-22 09:23:29)
- メガヘルガーの悪巧み後のC特化晴れサンパワー文字で無振りハピなら確一にできるんだよなあ、ここまでお膳立てできるのはなかなか無いが -- 名無しさん (2015-12-20 20:29:28)
- 素ヘルガーを見ていると、やはり種族値のインフレに取り残されている感が・・・ -- 名無しさん (2015-12-20 20:49:01)
- レパルダスに素早さ圧勝してるんですがそれは…あと欠点は耐久の低さじゃなくてメガリザYに使い易さで負けてるってところだと -- 名無しさん (2016-01-12 19:10:10)
- プスカーッ -- 名無しさん (2016-01-12 19:15:21)
- ↑9 役に立たないわけではないから変更しなさそう。 -- 名無しさん (2016-06-25 15:10:28)
- メガヘルガーのモンコレはいつになったら出るんですかね -- 名無しさん (2016-09-11 20:36:12)
- 「唯一の悪炎複合」ってのは、ガオガエンきたので訂正して下せぇ。 -- 名無しさん (2016-11-28 15:27:47)
- USUMでもサン限定だしメガシンカしてからひなたぼっこしすぎですぞ。 -- 名無しさん (2017-09-23 11:25:34)
- モデルはタスマニアタイガーらしいよ 2世代目にしてはえらくマイナーだなぁ -- 名無しさん (2019-11-09 05:37:14)
- ビジュアル的に人気が高いのに抹消された一匹 -- 名無しさん (2021-02-13 17:38:14)
- かっこいいだけに金銀ではカントーまで行かないと野生で出ない上にレベルも低いから育成も大変というのが残念だったなぁ プラチナでまさか野生で出るとは思わず既に枠が埋まってたことを後悔したわ -- 名無しさん (2021-05-24 08:45:49)
- 現在だとおいうちも使えて特殊アタッカーとして有能なヘルガーは第二世代の環境でも結構活躍できることがわかってるとかなんとか -- 名無しさん (2021-12-22 23:06:25)
- ↑当時のゲンフーにありがちなサイキネ三色の大半を抑えられる耐性だしな 大袈裟に言うと4世代以降のバンギみたいなものか -- 名無しさん (2022-06-04 20:30:24)
- 昼型ポケモンだから太古の姿で出てきても良かったかもしれん。 -- 名無しさん (2023-01-19 20:56:11)
- ポケマスで完全にイッヌなヘルガーは必見 -- 名無しさん (2024-07-05 16:07:22)
- 合計種族値の割にやけに進化レベルが低めなのは何故なんだろう -- 名無しさん (2024-07-20 23:06:39)
- アカギがメガシンカを使うとしたらヘルガーだと思う(ギャラドスはフラダリと被るため) -- 名無しさん (2024-08-31 09:40:32)
- もしホウエンにいたらマグマ団が使ってたに違いない -- 名無しさん (2024-08-31 10:31:06)
最終更新:2025年03月30日 11:59