パーモット

登録日:2022/12/06 (火) 22:47:31
更新日:2025/04/06 Sun 02:36:26
所要時間:約 5 分で読めます





普段はおっとりしているが いざ戦いになると 電光石火の身のこなしで敵を叩きのめす。



パーモットは『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモン


■データ


パルデア図鑑№:024/全国図鑑№:923
分類:てあてポケモン
英語名:Pawmot
高さ:0.9m
重さ:41.0㎏
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂50 ♀50

タイプ:でんきかくとう
特性:ちくでん(でんきタイプのわざを受けても無効化し、さらにHPを最大HPの25%分だけ回復する)
しぜんかいふく(戦闘中、手持ちに引っ込むと状態異常が治る)
隠れ特性:てつのこぶし(パンチ技の威力が1.2倍になる)



HP:70
攻撃:115
防御:70
特攻:70
特防:60
素早さ:105

合計:490

努力値:攻撃+3

パモ→パモット(Lv18)→パーモット(連れ歩き状態で1000歩以上歩かせてレベルアップ)


■概要


第九世代『スカーレット・バイオレット』より登場。

所謂ピカチュウなどと同じ、本世代の電気袋枠に相当するねずみポケモン。
頬の電気袋だけでなく手のひらにも発電器官を持ち、
自分の頬を撫でることで電気を帯びた手で相手に触れて感電させるのだ。

パモットに進化するとほぼ後ろ足のみで立つようになり、新たにかくとうタイプがつく。
これによりでんき・かくとうの2タイプは全てのタイプとの複合が揃うこととなった。
見た目は小さく可愛らしいが、群れの危機には腕での打撃や肉球からの発電を活かして勇敢に戦う。

体毛はバッテリーの役割を果たしており、パーモットとなると電気自動車1台分に相当する量の電気を蓄えられるとのこと。


■ゲームでのパーモット



進化前のパモが序盤から捕獲可能で、主に素早さと攻撃が高い物理高速アタッカーとしての活躍が期待できる。
パモットに進化するとかくとうタイプが加わり、攻撃範囲が広くなる……
と言いたい所だが、実はパモットまではレベルアップで覚えるかくとう技は「つっぱり」のみしかない。
故にそのままだと格闘枠としては些か力不足感は否めない。「かわらわり」や「ローキック」のわざマシンを拾うか作れるようになったら優先で使おう。
また、でんきタイプもどちらかといえば使いやすいものは特殊に集中しており、
リスクのないでんき物理技となると自力で覚える「スパーク」か、わざマシンで「かみなりパンチ」の二択になる。
一応思い出しで「ワイルドボルト」を習得できるが反動技なので旅パでの使い勝手はやや悪いか。

パーモットに進化するとわざマシンでも習得技が増え、三色パンチや「タネばくだん」も覚えるようになる。
自力で「インファイト」も習得できるが、習得レベルが44と高めなので順当に進めていればストーリーが終盤に差し掛かる頃になるのがややネックだが、しっかり育てていれば広い技範囲から頼りになるだろう。


一方で、パモットへの進化はすんなりできるが問題はパーモットへの進化方法。
連れ歩き状態で1000歩以上歩くとか、初見殺しもいいとこである。
一応ある一般トレーナーの台詞に「一緒に歩けば進化するというウワサもありまして」とヒントになるものもあるのだが。
さらに、先頭から外すと歩数がリセットされるのも注意が必要である。
逆に言えば進化条件さえ知っていたら早い段階で最終進化させられるので、ストーリー攻略で活躍できる。

敵としてはライバルネモの手持ちの1体として登場している。
進化前のパモは、アカデミーで言語学を担当するセイジとのイベントにおいてキーポケモンとなる……が、後々彼の手持ちに加わるという展開はない。
テラレイドバトルのボスとしても出現する。タイプ一致技で確定麻痺や高威力を押し付けることで多くのアタッカーを倒せるポテンシャルを持っているが、後述のサブ技を一切持たないためじめんゴーストタイプシロデスナにほぼ全ての技が無効にされる*1。これなら捕獲は容易なので進化条件の手間故の抜け道かもしれない……


■対戦でのパーモット


先述したようにシリーズ初となるでんき・かくとう複合で、高速低耐久の物理アタッカー。

主な技としてでんき技はデメリットなしの「かみなりパンチ」や麻痺撒きにも使える「ほっぺすりすり」、
かくとう技はもともと低耐久なので能力下降が気にならない「インファイト」に先制技の「マッハパンチ」(タマゴ技)、
相手の素早さを下げて後続のサポートにもなりうる「ローキック」が候補。

サブウェポンとしては三色パンチが有用。主に4倍弱点として刺さる相手に使っていこう。
これら(及びマッハパンチ)のいずれかを覚えさせるなら特性は「てつのこぶし」にしておきたい。
ゴーストエスパーに刺さる「かみくだく」も相性補完に良い。

特攻が低いため、特殊技は覚えさせてもあまり本領を発揮できないものの、「ボルトチェンジ」は様子見などに使える。
例によってじめんタイプによる無効化に注意。

補助技は特殊アタッカーの機能を弱らせる「かいでんぱ」、混乱させる「てんしのキッス」などがある。

積み技はかくとうタイプ定番の「ビルドアップ」の他には「こうそくいどう」ぐらいしか覚えないので、積んで全抜きを狙うという事はしにくい。
元々低耐久の速攻アタッカーなので積んでる暇が無いため問題ないと言えば問題ないが。

後両手が使えるかくとうタイプとしては珍しく「ドレインパンチ」を覚えない。

特性は相手のでんき技読みがうまくいけば無効化・回復できる「ちくでん」、
物理アタッカーの大敵・やけど状態を帳消しにできる「しぜんかいふく」、
マッハパンチ、三色パンチを強化できる「てつのこぶし」
…とどれも優秀なものが揃う。


そして専用技の「でんこうそうげき」。
高威力だが使用するとでんきタイプが消失するという、でんきタイプ版にして物理版「もえつきる」*2
………というのが本来の仕様だが、この技、

でんきタイプでテラスタルした場合はタイプが消えない

のだ。これによりデメリットなしでの連続使用が可能となる。
もちろん、テラスタルを切っていいかどうかだったり、そもそも電気が通るかどうかなど状況を見極めたりする必要は出てくる。
なんならパーモットを出した時点で相手に警戒される可能性は高いだろう。
なお、テラスタルで獲得したでんきタイプは喪失しないが、元々のでんきタイプは消えてしまう判定らしく、連発すると2回目からはテラスタルのタイプ一致補正は2倍ではなく1.5倍になる。
またでんき以外にテラスタルすると、使った使ってないに関わらず失敗する。
他言語から推測するに「電光双撃」が漢字表記の第一候補と考えられる。

また、手持ちのひんし状態のポケモンを体力半分で復活させることができる「さいきのいのり」というこれまた珍しい技を覚える。
PPが1しかないので一度の戦闘で一回しか使えないが、代わりに自分がひんしになるとかそういったデメリットがないという破格の性能。

ちなみに本作では、でんき・かくとう複合はパーモット以外にパラドックスポケモンテツノカイナがいるが、あちらは火力や耐久こそ優れるが鈍足な上にパーモットが可愛いので差別化は図れている。


■余談


  • 名前の由来は英語で「手のひら」を意味する「パーム(palm)」と、山岳地帯に棲息するげっ歯目の動物・マーモットを組み合わせたものだろうか。 

  • 実は「電気袋枠」が進化するのは初代のピカチュウ以来8世代25年ぶり2例目

  • みずタイプ以外で数少ない「フィールド上の水上で泳げる」ポケモンでもある*3

  • 図鑑テキストを見て「おっとり」な性格のパーモットを育ててみたくなった人もいるかもしれないが、補正は特攻↑、防御↓なので残念ながらパーモットには噛み合わない。ミント使えば解決するけどね。

  • 進化前のパモは、ピィに続く2匹目の「名前が2文字」のポケモンで、ピィの登場から7世代23年ぶり2例目。同じく『SV』にてボチが後ろに続いている。


追記・修正は頬を撫でまわしてからお願いします。

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最終更新:2025年04月06日 02:36

*1 ☆5にはてんしのキッスがあるので対策が必要だが☆6は外されている

*2 ちなみに2022年時点で第9世代に「もえつきる」を覚えるポケモンは存在しない。

*3 ちゃんと泳ぎ用のモーションも用意されており、立ち泳ぎの要領でぱちゃぱちゃ泳いでいる。