登録日:2022/12/19 Mon 12:07:23
更新日:2025/03/01 Sat 18:51:08
所要時間:約 5 分で読めます
木の枝や天井に糸で張りつき音もなく行動する。
獲物に気づかれる前に倒す。
丈夫でネバネバの糸を縄張りの中に張り巡らせて
侵入者を罠にかけるのだ。
■データ
全国図鑑№:0918
分類:トラップポケモン
英語名: Spidops
高さ:1.0m
重さ:16.5㎏
タマゴグループ:むし
性別比率:♂50%♀50%
特性:ふみん(
眠り状態にならない)
隠れ特性:はりこみ(交代で出てきた相手に2倍のダメージで攻撃できる)
種族値
HP:60
攻撃:79
防御:92
特攻:52
特防:86
素早さ:35
合計:404
■概要
『
スカーレット・バイオレット』にて初登場したタマンチュラの進化系。
進化前のタマンチュラは自慢の糸を糸玉のように束ねた弱弱しい顔つきをした
蜘蛛に似たポケモンだったのだが、糸はタコ糸のように胴体に巻かれた上に
まさかの立ち上がって戦闘をするようになった。SVの新ポケは猫や磁石や蝶等急に立ちだす奴多くね?
また
和製ヒーローを思わせる
エクスレッグに対して、こちらはそれに登場する悪役のようなデザインになっている。
木の枝や天井を音もなく近づいて獲物をしとめる隠密行動を得意とするポケモンであり、更にタマンチュラの持つワイヤーに匹敵する硬度に粘着性が加わった糸を張り巡らせて侵入者を捉えるという。
進化前は
ストライクが天敵であり、その大木を容易く両断する切れ味の鎌すら跳ね返す程の弾力性を持った糸で身を守るくらいが精いっぱいだったが、進化すると野生でストライクと縄張り争いをする様子が確認出来るくらいには強くなったようだ。
実際、きちんと基礎ポイントを振るとつばめがえし一発くらいは耐えて「
カウンター」で反撃できる見込みはあるらしい。
ちなみに普段は立ち上がっているが、移動時はちゃんと蜘蛛らしく腹ばいになって移動する。
公式絵や
ポケモン図鑑の表紙では糸であやとりをして、相手の攻撃を待つようなポーズを決めている。
また「藍の円盤」によれば
パルデア固有種ではなく
イッシュ地方にも生息しているらしく、BW2のヒウンジムのギミックで使われていたのがタマンチュラの糸だった様子。
■ゲームでのワナイダー
最序盤からタマンチュラが野生のポケモンとして出現し、そして
序盤虫ポケモンらしく進化レベルは15と低い。
また進化後も東一番エリア辺りから出現するようになる。
進化レベル15と書いたが、この系統の
経験値テーブルは
ツチニンと同じ60万テーブル(
イキリンコも同じ)で序盤の成長が非常に遅いのがネックであり、タマンチュラをレベル15にするだけの経験値では、
御三家の経験値テーブルであればレベル20に到達する。
ただし、逆に言えばラッキーやハピナスなどに出会える育成環境の揃ったクリア後は育成が最も楽なタイプで、最速でLv100に届く。
ワナイダーの種族値水準が御三家の中間進化とほぼ同等ということを考えると、
旅パ要員として起用する際は豊富な搦め手を活かす形になる。「みねうち」も覚えるのは便利。
ちなみに野生個体はかなり攻撃的で、主人公を見つけると地上にいる時は糸を持ってゆっくりと背後から近づき、木に登っている個体は上からとびかかって来る。
ただし飛び掛かりを外した場合、地面に激突してそのまま動けなくなる。
■対戦でのワナイダー
合計種族値は404とSVで初登場した進化後のポケモンの中では最低値。これは御三家の中間進化(本世代は410〜411)よりも低い。
配分は防御と特防が高めの鈍足耐久型となっているが、その耐久力もHPがやや低いため過信できるものではない。
ただ、素早さを限界まで削って特攻も抑えているため、合計値の割にはそこまで悲惨と言う程でもない。
攻撃技は一致では「シザークロス」・「はいよるいちげき」・「きゅうけつ」と実用的な威力のもの、「とびかかる」「とびつく」「むしのていこう」と追加効果に光るものが一通り揃っている。
中でも
交代技の「とんぼがえり」を後手からタイプ一致で使えるのは、後述の補助技と併せて地味に強烈な利点となっている。
また、条件付きだが威力の高い
先制技「であいがしら」をタイプ一致で使うことができる。「とんぼがえり」と組み合わせることで、なかなか高威力のむし技を先手後手で撃ち分けながらサイクル戦をする珍しい戦法も可能。
それやるならエクスレッグやチヲハウハネでよくね?とか言ってはいけない
サブウェポンは「じごくづき」・「つばめがえし」・「シャドークロー」・「どくづき」・「タネマシンガン」・「きしかいせい」等々、むし単にしてはなかなかに豊富。
特に相手を無理矢理交代させる「ともえなげ」は、設置技を数多く覚えるワナイダーとしては重要な技となる。
ただ、外見ゆえに「メガホーン」を覚えず「ミサイルばり」も無いためアタッカーには向いていない。
そのため、ワナイダーの本領は優秀なサポート技。
分類名に違わず「まきびし」・「どくびし」・「ねばねばネット」と
撒き技を得意としており、他にも「おきみやげ」・「いえき」・「ちょうはつ」・「とおせんぼう」・「いとをはく」等、相手を妨害して後続をサポートする補助技を多数覚える。
残念ながら「ステルスロック」は覚えない。
専用技の「スレッドトラップ」は相手の攻撃を防ぐと同時にそれが直接攻撃なら素早さを一段階下げるという「
キングシールド」に似た防御技となっている。
しかし攻撃技しか防げない上にワナイダー自身が超鈍足なため、その効果を実感する場面はあまり多くない。
そのため、基本的には後続との連携を意識する事になる。
通常特性の「ふみん」は「あくび」や「キノコのほうし」等で眠らされて妨害される心配がない。先発に出す運用上
カバルドンや
キノガッサと鉢合わせしやすいため、不眠が機能する場面は多い。
隠れ特性の「はりこみ」は上記の攻撃技を強化して、先制技や能力低下を嫌った相手やバトルの終盤に痛撃を与えるのに向くが、先述の通りワナイダーはアタッカーには向いておらず、おまけにむし単故の攻めの範囲の弱さもあってどうにも使いにくい。
欠点はやはりタイプ的に厳しいむし単と言う点と、変化技中心の立ち回りになりやすいため「ちょうはつ」や「
みがわり」に弱い点。
また、設置技を踏まないひこうタイプや特性「ふゆう」持ち相手もかなり苦しく、その中でもミラーアーマーで追加効果をことごとく反射してくる
アーマーガアは天敵中の天敵。「ともえなげ」で早急に引っ込んでもらうしかない。
とにかく、どれだけ後続に繋げられるかが重要になってくるポケモンである。
■余談
- 名前の由来は「罠」+「スパイダー」だと思われる。
- 大きな目玉に細い体と四本のようでちゃんと8本ある足や隠密行動に特化した生態などからモチーフはメダマグモだと推測されている。
- 色違いはピンクと紺色の体色に加えて糸は赤くなっている。
そして目の模様も似ていて蜘蛛がモチーフであることから某蜘蛛男を想起したトレーナーも多いとか。
あるいはエクスレッグと併せて怪人蜘蛛男とか蜘蛛グロンギにも
追記・修正はワナイダーの罠にかかった方にお願いします。
- タマランチュラって誰だ…? -- 名無しさん (2022-12-19 12:15:52)
- 気づいたんならいちいち重箱の隅をつつくような真似してないで、黙って修正すればいいのに…。それはそうと種族値の貧弱さを技の優秀さで補ってるポケモンよね -- 名無しさん (2022-12-19 12:27:12)
- 色違いは地獄から来たあの男に似てる。撒き技に特化した男!ワナイダーマッ!ワナイダーネット! -- 名無しさん (2022-12-19 12:33:50)
- 工作員みたいで好き -- 名無しさん (2022-12-19 13:30:04)
- (不眠で胞子を防ぐ)きのこ狩りの男!ワナイダーマッ! -- 名無しさん (2022-12-19 13:32:44)
- 今作のホシガリス→ヨクバリス枠と言っても過言じゃないと思う -- 名無しさん (2022-12-19 14:24:53)
- ツケヒバキ(パルデアのすがた). -- 名無しさん (2022-12-19 15:12:31)
- カバルドンに対してはめっぽう強い 耐久にちょっと振ればエッジだろうと普通に耐えるし不眠であくびは効かないし場を整える前に巴投げで無理やり交代させられる -- 名無しさん (2022-12-19 15:28:12)
- あくタイプの野望を粉砕する男!ワナイダーマッ! -- 名無しさん (2022-12-19 16:21:11)
- 寝てる時の格好が完全に行き倒れで笑う -- 名無しさん (2022-12-19 16:56:46)
- 俺〜の名は、俺〜の名は、ワナイダー♪ って思った奴はおらんのですか -- 名無しさん (2022-12-19 17:36:36)
- (とんぼ返りで交代したポケモンは)許せるっ! -- 名無しさん (2022-12-19 20:08:06)
- ↑12 タマンチュラが可愛くてもうタマランチュラってことだろ。そしてうっかり名前として書いちゃっただけだろう -- 名無しさん (2022-12-19 20:12:43)
- 蜘蛛モチーフのポケモンはいままで3系統いたが、純粋むしタイプなのは初。どくもでんきもみずもつかわない某蜘蛛男には一番似合う。(でんき使うのもいるけど) -- 名無しさん (2022-12-19 21:06:13)
- エクスレッグに話題も人気も持ってかれてる感が…でもこいつ使って勝つのは気持ちいいだろうなぁ -- 名無しさん (2022-12-19 21:22:46)
- 初見は色デオキシスを思い出したわ -- 名無しさん (2022-12-19 21:59:20)
- ↑↑↑なんなら蜘蛛ポケ初の8本足だし… -- 名無しさん (2022-12-19 22:07:41)
- ダーマ以上にデップーっぽい -- 名無しさん (2022-12-19 23:33:14)
- ロックマンの中ボスっぽい -- 名無しさん (2022-12-19 23:36:52)
- 最初はナナフシかと思ったけどメダマグモか… -- 名無しさん (2022-12-19 23:37:14)
- 技の種類とふみんで相手の動きが読めれば役割の遂行力はあるが、HP60とS35でやるのは色々リスキーすぎる -- 名無しさん (2022-12-20 01:34:47)
- 能力値的にもう一段階進化するのかなー これから進化したらどんな形態になるんだ…!? って思って育ててたけど 図鑑見たらすぐ横にマメバッタが埋まってて悲しくなった -- 名無しさん (2022-12-20 08:29:58)
- レイドでカウンター連打されて初見で積んだ思い出 -- 名無しさん (2022-12-20 11:01:43)
- 初めて見たときは結構驚いたな。上手く言えないけどポケモンらしからぬデザインというか……どっちかというとマイクラとかロックマンあたりにいそうなすごく小物臭いデザインしてる -- 名無しさん (2022-12-20 17:36:26)
- エクスレッグと合わせてBLACKSAN第1話の再現ができる -- 名無しさん (2022-12-21 18:25:17)
- 種族値が悲しいなあ -- 名無しさん (2022-12-25 11:44:38)
- ケンモメン -- 名無しさん (2022-12-27 16:29:13)
- ブラックサンが本編で最初に戦ったのも蜘蛛という… -- 名無しさん (2023-01-04 11:36:05)
- 防御と特防がセグレイブと全く同じとかいうどうでもいい事実 -- 名無しさん (2023-01-09 16:16:50)
- すりかえはできないのさ! -- 名無しさん (2023-01-11 13:28:05)
- 巴投げで積み構築を潰す男!ワナイダーマッ! -- 名無しさん (2023-03-14 11:16:51)
- セグレイブのこと指摘してる兄貴いるけど、実際HPが低いのとむしの耐性が悪いことが問題で、本当はもう少し硬いはず・・・ -- 名無しさん (2023-03-15 00:06:22)
- 某実況者が先発起用して活躍させてるから強く見えてくる(感覚麻痺) -- 名無しさん (2023-08-16 13:48:17)
- すりかえはできないが、はたきおとすは出来るようになった男!ワナイダーマッ! -- 名無しさん (2023-09-15 00:57:50)
- アニメだとかつてのアリアドスみたいな扱いになってたな…どくタイプも無いのに、アニポケ世界だと蜘蛛は害虫扱いってイメージがまだ強いのだろうか。オニシズクモのような例外もいるが -- 名無しさん (2024-11-04 12:50:50)
最終更新:2025年03月01日 18:51