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ストリートファイターⅡ MOVIE

登録日:2024/12/17 Tue 12:54:49
更新日:2026/07/08 Wed 05:52:59
所要時間:約 6 分で読めます






超えられるか、俺を。



『ストリートファイターⅡ MOVIE』とは、ゲーム『ストリートファイターⅡ』(ストⅡ)を原作として1994年に公開されたアニメ映画である。


概要

2D対戦型格闘ゲームというジャンルにおいて絶大な影響を与え、社会現象にまでなっていた『ストⅡ』。
そのアニメ映画を作りたいとカプコンは準備をしていたが、様々なトラブルによって製作期間が短くなり、通常アニメ映画は1年から1年半の期間をかけて作るところ、与えられた期間はわずか半年*1そもそも、トラブルが無かった場合の元からの予定ですら1年という、アクション主体のアニメとしては無茶もいいところのスケジュールだった。

降板した池田成の代わりとして打診され、監督となった杉井ギサブローは17歳からアニメーターになり『鉄腕アトム』『どろろ』『タッチ』などを手掛けてきた大ベテランであり、当初はその短すぎる製作期間に呆れて憤慨したという。
しかし、大量のスタッフを動員して、30分のアニメを3班で同時並行で作らせて繋げ、90分の映画にするという人海戦術でなんとか乗り切った。
それでもそれを違和感なくデザインやシナリオを統一して繋ぐのは相当心血を注いだことは容易に想像でき、半年で作ったとは思えないクオリティだった。

もっとも、杉井は当時50歳過ぎで世代的にもテレビゲームなどというものは1ミリも知らない門外漢であったため、当然『ストⅡ』どころか格闘ゲームという概念すらも知らないという状況であった。
なので、そういった方面に詳しい知人の遠藤卓司を助監督として起用、杉井もそこから『ストⅡ』を学んでいった。
とは言え、そもそもシナリオも薄く、ドット絵で絵も粗い『ストⅡ』を90分に引き延ばし、おまけにカプコンから「メインキャラは全員登場させて原作の技を使わせる」という要望も出されていたため、杉井は頭を抱えていたという。
最終的には遠藤らが膨らませた物語を取り入れもしたものの、「オタクが望むようなものは作らない」と時代劇映画と同じようなノリで極力深いドラマは捨て、キャラクターのアクションを活かす形で映像化するという方向性に自然と定まった。
そういった経緯であるため、監督はカプコンから「監督はなんで自分たちがゲームに込めている想いをあんなに表現できるのか良くわからない。」と絶賛されて苦笑するしかなかったという。
声は声優を本業としない俳優や劇団所属の俳優が多く起用されているが、それぞれ担当するキャラクターたちと非常にマッチした人選を取り揃えている。

プレイアブルキャラクターが全員登場するだけでなく、一部のキャラは戦い以外の日常の生活や「ストリートファイトによってお金を稼ぐ」という設定も視覚化されるなど、バトルシーン以外の描写にも力が入っている。
一方で、監督は「ゲーム中で世界中どこへ行っても同じ衣装で戦っているのだから、例えばリュウが道着以外を着ているとすごく違和感がある」と、例外はあるものの、極力ゲーム中で描かれている衣装以外は描かないようにした。
これは現在まで続くゲームの日常描写にも通じる部分であり、前述の通りゲームには無縁の出自ながら要点を抑えた考察ではないだろうか。
また、当時の少年たちをくぎ付けにした春麗のシャワーシーンもあり、それらが混ざりあった結果魅力たっぷりのアニメに仕上がり、配収7億円と、単館上映としては上々のヒットを記録した。
他にも、作中の動きには現実の格闘技らしさも組み込まれており*2、ゲームの映像化を上手く落とし込んだと言えるだろう。

篠原涼子の歌う挿入歌『恋しさとせつなさと心強さと』は印象的なシーンで使用されており、ダブルミリオンヒットと相まってストリートファイターシリーズを代表する曲のひとつとなった。
2023年においても『ストリートファイターⅥ』のMVが作成されたほか、『NAMCO×CAPCOM』においてもシナリオタイトルなどに用いられることとなる。

本作を題材としたゲーム『ストリートファイターII ムービー』も販売されている。
インタラクティブムービーと銘打たれた育成アドベンチャーゲーム。
プレイヤーはシャドルー開発のモニターサイボーグを操作して、映画を元にしたアニメ映像をスキャンして育成していく。
たとえば突きを出しているシーンをスキャンするとパンチ力が上がったり、蹴り技だとキック力が上がったりする。
最終的にはストーリー上で実際に格ゲー形式でリュウと対決して、その結果によってエンディングが分岐する(※敗北するのが映画の正史であり、実際かなり難易度は高い)。
正直評判はよろしくないが、ifエンディングの評価は高い。
なおオマケ程度に格ゲーとしても遊べ、シミュレーション上でCPUリュウのホログラムと戦ったり、育てたサイボーグ同士を戦わせる対戦モードも存在する。


登場キャラクター

声:清水宏次朗
ご存知主人公。かつてサガットを打倒した事で格闘家の間では有名であった。
修行のために世界を旅しており、トレードマークのハチマキは兄弟弟子でありライバルのケンからもらったもの。
作中では寡黙な求道者としての一面がよく見て取れ、余り喋る事はなく旅の荷物もお馴染みのズタ袋1つである。
普段は優しいものの、そのオーラは実力者すら…いや、実力者であればあるほど恐怖するものとなっている。
シャドルーの計測によると、どんな格闘家も潜在格闘値は2000が限度とされている中で、彼の潜在格闘値は3620であり、リュウを配下にしようと企むベガに狙われる事となる。

清水氏の本職は俳優で演技が若干辿々しいが、それが逆にリュウの寡黙さを表現できていると好評。叫び声は怪しいが。チェイサー。

声:羽賀研二
ご存知もう一人の主人公。
リュウとの再戦を望みながらもそれが叶っておらず、ストリートファイターとしての熱意よりも恋人イライザとの恋愛を優先している。
明るい性格で「ポルシェ・911」を乗り回すという、わかりやすいアメリカ人像が作中で描写されている。
リュウに匹敵する腕前は健在であるが、そのせいでシャドルーに目をつけられる事になる。

羽賀氏は清水氏と同じく俳優であるが、本作の前年にディズニー映画『アラジン』で主役のアラジンを演じた経験もあってか専業声優と比べても何ら見劣りしない演技で違和感も無く好評。
後のTVアニメ「ストリートファイターII V」でも引き続きケンを演じたが、氏がその後色々やらかしたせいで俳優業を干されるハメになっちゃったのは内緒

声:藤谷美紀
ご存知ヒロインにして格闘ゲーム界女性キャラの筆頭であるチャイナガール。
作中では本職であるインターポールの捜査官としての側面も描かれており、表情も喜怒哀楽豊かに振る舞う。
春麗のシャワーシーンはおっぱいも尻も丸出し乳首も出しており、その後も半裸状態で戦うなどお色気要素がとにかく強い。
なお、このシーンは一部媒体ではカットされているので注意しよう。
勿論腕っぷしも強いので、宿泊したホテルの部屋に忍び込んできたストーカーバルログとの戦いは名シーンのひとつである。

藤谷氏はやっぱり本職俳優で、演技も若干辿々しい。
声優としてはこの後「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」で神谷薫役を務めることとなる。

声:津嘉山正種
ご存知待ちガイル…であるが、アメリカ空軍少佐という立場の軍人らしさも描かれている。
シャドルーひいてはベガが大事な人の仇という繋がりから春麗との絡みが多く、最初は1人で戦うとしたところを春麗の説得で協力するという流れとなる。

津嘉山氏も本業俳優だが、声優としても経験豊富な大御所。山路和弘野沢那智と並び、両方で知名度の高い珍しい役者である。
TVゲームをしたことはなかったが、当時中学生だった息子がゲームのファンだったらしく「是非出て欲しい」と言われてオファーを受けた経緯がある。

コミカライズ版ではベガによって洗脳され、偽のケンとしてリュウと戦わされてしまうが、
正気に戻ると自分がメッセンジャーにされたはずと推理して大戦の記録を分析させ決戦の場を突き止める。

声:郷里大輔
ご存知お相撲さんレスラー。
ストリートファイトでダルシムと戦い、彼のゲームにない謎のヨガパワーに苦しめられて敗北しかけるも、近くにいたリュウの強い気を感じて意識をそちらに向けたダルシムに勝ちを拾うこととなる。
ダルシムの不可解な言動に対しては「負けでいいとはどういうことだ?」「賞金は俺のものでいいのだな?」と若干粗暴な態度を見せたが、自分が勝てた理由が突如現れたリュウのおかげだとは理解しており「お前のおかげで勝てたもんだ」と賞金の半分を手渡す。
それで気があったのかリュウの修行の旅に同行し、バイソンと死闘を繰り広げることとなった。
この通り本田本人の「気立てが良く潔いところもあるが善意が強引過ぎる性格」というのがうまく表現されている。

声:岸野幸正
ご存知当時の少年たちにヨガを勘違いさせた罪深きインドのファイター。珍しく一人称が「俺」である。
本田とのストリートファイトでは優位に立つが、リュウの気配に気付き集中できなくなったためか、逆転されて本田に「俺の負けでいい」と降参した。

声:石塚運昇
声:金尾哲夫
カジノのショーの一環で戦っている姿だけが描かれる。
…お気づきの方もいるかもしれないが、全キャラ出るとは言っても出るだけのキャラが割と多かったりする。
特にこの辺のキャラからは立場が危うくなってくる。
一応迫力ある戦闘シーンが描かれているのが救いか。
ザンギエフが試合前にマントを外すパフォーマンスは、その後ゲームにも逆輸入され『ZERO2』の開始前演出などでも見られる。

  • ディージェイ
声:松尾銀三
ガイルと春麗が出会いに行ったジャマイカ出身のファイター。
その強さにガイルから「シャドルーに狙われている」と言われ、最初は冗談だと笑うがそのシャドルーの監視を直に見るはめになる。
戦闘シーンは自分の音楽にケチをつけたストリートギャングたちに披露される。

声:船木誠勝
リュウと戦った香港映画界の大スター。
罵声が轟く屋内でのファイト場を訪れ、そこにたまたま居たリュウの強さを見抜き、勝負を申し込む。
リュウとは一進一退の攻防を繰り広げ、ダウンを奪うなど健闘するものの地力の差から次第に圧倒される。
それでも闘志は衰えずに『とっておき』である熾炎脚をヒットさせるが決定打にはならず、
直後に反撃の竜巻旋風脚を喰らってノックアウトされた。
その後、リュウに敗れたサガットがシャドルーに所属している事を話すのだった。
主役に撮影をすっぽさかれた上に大怪我までされた撮影クルーはあの後さぞや頭を抱えたことだろう…。

演じた船木氏はプロレスラーであり、声優どころか(当時は)俳優ですら無い。
オファーを受けた際に「素人が作品の質を下げてはいけない」と断るが、プロデューサーにそれでもと言われて承諾した。
案の定めっちゃくちゃ困ったらしいが、収録の際は開き直っていたとか。
後にOVA版『高校鉄拳伝タフ』において宮沢静虎役を演じる事となる。

  • サンダー・ホーク
声:飯塚昭三
名を上げるためにケンに挑んだメキシコのファイター。一族を皆殺しにしたシャドルーに復讐するべく闘っているという原作設定はどうした。
闘う気がないケンに対して「闘え!」と猛攻をかけるが、やる気を出したケンの昇龍拳に負けを認める。

声:佐々木庸子
英国情報部の一員であり、ベガに洗脳された暗殺者。
春麗に続く二人目の女性キャラクターとして絶大な人気を誇り、映画のポスターにも大きく書かれていたが、肝心の出番は物語序盤でSP数人を蹴散らして麻薬撲滅に動く議員を暗殺し、逃走しようとするも多数のSPに取り押さえられて逮捕される、以上*3
なお、その際登場時の動きはゲームでの各種イントロに、議員暗殺時の動きは後にスト6のSA2のキラービースピンに用いられている。

声優の佐々木氏はTVアニメ「ストリートファイターII V」でも引き続きキャミィを演じる。

声:中田譲治
シャドルー四天王の1人。
作中の扱いはベガに付き従う忠実な部下という感じで、犯罪組織との取引を任されている等原作よりも賢そうに見える。
最終決戦の山中で本田と闘うが、お互いにクリンチのすえ転がり合って崖から落ちてしまう。
明らかに死ぬほどの高さから落ちたのだがお互い無事だった。
なお、本作ではボクシンググローブは着用しておらず、そのため「素手で戦うバイソン」という中々珍しい光景が見られる。

声:塩沢兼人
シャドルー四天王の1人。自分の顔を傷つけられることを激しく嫌うナルシスト。
単身シャワー上がりでパンツとシャツ姿の春麗を襲撃。
無防備だった春麗相手に優位に立つが、一瞬の隙を突かれて顔を踏まれてしまい、その事を狼狽している間に春麗から百裂脚と強い足蹴りを喰らって敗れてしまう。
春麗が泊まったホテルの部屋は結構高い場所でそこの壁をぶち壊して落下したのに死んでなかった。何なんだあんたら。

声優の塩沢氏はTVアニメ「ストリートファイターII V」でも引き続きバルログを演じた。
中の人はレイだが言動がユダとはこれ如何に…。

  • サガット
声:笹岡繁蔵
シャドルー四天王の1人。オープニングシーンでリュウと闘い敗れる。
その後はシャドルーに身を寄せ、リュウとの再戦を願いながらも叶わずに終わる悲劇の男。

声:日下武史
シャドルーの総帥かつシャドルー四天王の1人であり、サイコパワーを操るラスボス。
強い格闘家を求めて様々な場所に部下やサイボーグを送り込み、その過程でリュウやケンを知ることになる。
「人間の力は正義や愛ではなく、邪悪な精神のみに宿る」という思想を持ち、任務に失敗したバルログとキャミィの始末をサガットに命じるなど、その性格は邪悪そのもの。
同時に格闘家としての絶対的な自信も持っており、どこまでも挑んでくるリュウとケンに対して「格闘家として相手してやろう」と宣言し、あえてサイコパワーをちょっとしか使わずに闘う面も見せる。

ちなみに日下氏は劇団四季創設者の一人で、声優活動は海外映画の吹き替えが主だったため、アニメへの出演は吹替入れても他に『ノートルダムの鐘』等わずかしか無かった。

最終決戦では空中浮遊を利用した受け身やホバーキックを駆使して終始2人を圧倒し、サイコクラッシャーのような大技こそ出さなかったものの、逆にそう言った大技すら使わず2人を手玉に取る強大さと恐ろしさを見せつけてくる。
だが、ケンの連打を受け止めている最中にリュウに脚をしがみ付かれ、一瞬身動きが取れなくなったところをケンの竜巻旋風脚、リュウの昇竜拳、そして2人の波動拳を同時に打ち込まれ、吹っ飛んで自身が乗ってきた「VTOL」と衝突し、爆発に巻き込まれて死んだはずだったが……、
なんと、エピローグで大型トラックを運転しながらリュウを轢殺(?)すべく襲い掛かり、それをリュウが迎え撃つシーンでエンディングに入る。
その際のリュウの叫び声「チェイサー」も妙な人気を誇る。
映画のオチとしては予想外な事この上なく、一連のシーンはファンから「サイコトラック」の名を付けられた。
監督によると、ベガは本来リュウとケンの二人がかりでも敵わず、倒されもしない存在である事と、「普通ならリュウの歩くカットで終わりですよね。あれで終わりたくなかったんですよ、マジになっちゃうので」と、ゲームが原作であることを強調するために冗談みたいな演出で物語を〆たかったらしい。
なお脚本段階ではあくまで「ベガに見えた」というだけで一応正体は伏せられてる。あれでベガ以外というのもおかしい話だが。

ゲーム版では3つの結末が用意されており、1つは原作通り。
もう1つはリュウを打倒し野望に邁進。その一環でシャドルー主催のパーティを開くが、紛れ込んでいたリュウに襲撃される。
慌てふためく周りと違いベガは「早くここまで来い…!」と、王者の余裕と格闘家としての期待を込めほくそ笑むというかっこいいエンド。やっぱりチェイサーで締められるが。
そしてもう1つでは…?

  • モニターサイボーグ
原作にはいないオリジナルキャラクター。
シャドルーに開発されたサイボーグで一見するとただの成人男性だが、その目にはカメラが仕込まれている。
その背格好で民衆に紛れたり等、様々な場所から格闘家達を「監視」している。

ゲーム版に登場するサイボーグは戦闘能力を持たされた新型プロトタイプであり実質的な主人公。
技性能そのものは『スーパーストリートファイターⅡX』のケンのまんまコピーであるが、しっかりスキャンして育成をきちんとしないとかなり弱い。
映画オリジナルキャラではあるが公式でも存在しており、「シャドルー格闘家研究所」ではよりメタリックになった姿にリメイクされた。

ゲーム版では最終決戦にてベガに挑んできたリュウと戦うこととなる。しかし大抵の場合は育成が足りず、リュウを倒すのはかなり困難。
そして前述通りリュウに敗北するルートが原作映画通りの正史であり、負ければそのままサイコトラックエンド。
そしてもしもなんとか勝てば、逮捕されたバルログに代わり新しい四天王となるも、リュウは完全には死んでおらず後のシャドルーパーティに潜入し、ベガの項で述べた通りのエンド。

さらに、パーフェクト勝ちを収めた場合は倒したリュウの過去を読み取り、なんと彼の格闘家魂が乗り移ったかのようにベガと戦い、打倒してしまう
そして彼はかつてのリュウのように世界を放浪する。途中、通りかかったケンがそのサイボーグを見て怪訝そうな顔をするも、それ以上の事は起こらない。サイコトラックもない。
サイボーグがどうしてベガに反旗を翻し、そしてどこに向かうのか、リュウがどうなったか、ケンが本当は何を思ったかは全く説明されず「これから」の事はプレイヤーの想像に委ねられる終わり方である。

  • 師匠
声:天本英世
リュウとケンの師匠。本作では姿が一切映らず声だけの登場。
いつか勝負を越えて倒さなければならない相手に立ち向かう時が来る」、「拳の先に何を見るかだ。」などの言葉はベガに洗脳されたケンの正気を取り戻す切っ掛けとなった。

二人の師匠ということはおそらく『剛拳』と思われるのだが、本作ではそのあたりの設定が固まっていなかったのか『師匠』としか呼ばれない。

声優の天本英世氏は仮面ライダー死神博士等で特撮ファンにはお馴染み。吹き替え経験豊富なだけあって、さすがの演技を見せてくれる。

  • インドの少女
声:豊嶋真千子
リュウがインドのカルカッタの街角で出会った少女。褐色肌にボサボサの黒髪が特徴。
病気の母親のためにミルクを運んでいたところをリュウとぶつかり、持っていたミルクを全てこぼしてしまう。
お詫びとしてリュウから再度ミルクを買うための金をもらい、
その後お釣りを返そうとするがシャドルーのテロに巻き込まれて負傷、病院へ運ばれた。

後年発売されたカプコンキャラ同士のクロスオーバータイトルカプコンファイティングジャムではリュウがデミトリミッドナイトブリスの喰らうとこの少女の姿になるという小ネタが仕込まれている。

声優を務めた豊嶋氏は当時デビューして間もない新人だった。
その後メキメキと実力をつけ、2016年からちびまる子ちゃんにおいて2代目お姉ちゃんの声を演じるほどとなった。


余談

実は豪鬼も出演している。ほぼカメオ出演だが。どこにいるか探してみよう!

1995年に稼働した『ストリートファイターZERO』では本作のクライマックスにおける決闘を再現した『ドラマティックバトル』が隠し要素として存在し、
映画同様にリュウとケンのタッグでベガとの対決に臨むことができる。
BGMも主題歌である「恋しさと せつなさと 心強さと」のインスト版が流れ、リュウ側が勝った時の勝利メッセージも「チェイサーッ!!」になるという細かな作り込みが為されている。

PROJECT X ZONE1および2においてはベガ戦時のリュウが相手の脚にしがみ付いて身動きを封じる動作がペアユニット「リュウ&ケン」の『昇龍拳&竜巻旋風脚』中のモーションとして再現されている。リュウの波動拳とケンのラッシュからケンの竜巻旋風脚→リュウの昇龍拳と繋ぐ連携の途中動作となっている。プレイヤーからは改めて「これ卑怯じゃないか?」というツッコミが相次いだ。

平成ゴジラVSシリーズ(坂井孝行版)で有名な坂井孝行によってコロコロコミックでコミカライズされた。

また「ストⅡのアニメ」としては、後に一部スタッフが続投した「ストリートファイターⅡ V」が制作され、TVアニメとして放映された。
こちらも坂井氏によって『正伝 ストリートファイターII V』としてコミカライズされている他、コロコロのライバル誌コミックボンボンでも『ストリートファイターII V烈伝』が馬場康士によって執筆された。

概ね高い評価を得た作品であったが、『ストIIダッシュ』からシリーズに関わっていたイラストレーターの西村キヌは、本作における春麗の描写に不満があったらしく、のちに教育アニメ『よみがえる藤原京』を制作することになった際は、「劇場版の春麗ははしゃぎすぎでみっともないので、ああならないように注意してください」と釘を刺している。
関係者の一人として人物描写にこだわるのは当然だが、最悪のタイミングでバトンを渡されて何とか応えてくれた杉井監督にあんまりである。

味のある「チェイサー」という掛け声だが。実は脚本や台本には無い謎の言葉。
いつの間にかリュウの代名詞とも言えるほどであり、『プロジェクトクロスゾーン2』の攻撃時の掛け声なんかにこっそり混じってたりする。



追記修正はベガが乗るトラックが後ろから突っ込んできたら「チェイサー!」と叫んで立ち向かいながらお願いします。

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最終更新:2026年07月08日 05:52

*1 アフレコもなんと公開1カ月前に収録したほど。

*2 制作スタッフに「格闘技アドバイザー」という役職があり、K-1の関係者である石井和義とアンディ・フグが名を連ねている。

*3 もっとも、当時はまだそんなに設定が詰められていなかったので仕方のないことではある。