初出:第297話
名前の初出:第305話
声(ドラマCD第6弾):井上 喜久子
家族構成
父:故人。前王の第三王子
母:故人。
先代アウブ・クラッセンブルクの娘
姉:故人。没年は婚約の話がでる年頃
兄:故人。没年は洗礼式を終えて少し経った年頃
容姿
髪の色:豪華に波打つ金の髪
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瞳の色:明るいオレンジ色
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豪華に波打つ金の髪に明るいオレンジ色の瞳。
光の女神にも例えられる美少女。
地位
年齢と属性関連
- ローゼマインとの学年差:+5
- 誕生季:冬
- 洗礼時の属性(適性):全属性
- 加護の再取得:2の神々
エグランティーヌ視点の回
書籍第四部III 巻末SS 卒業式と祝福の光
書籍第四部VII エピローグ
作中での活躍
フルネームは「エグランティーヌ・トータ・アドティ・クラッセンブルク」。
先代アウブ・クラッセンブルクの娘を母に持ち、
祖父の養女として洗礼を受けた形になったため(この時点では第三王子の忘れ形見であることは公にされていない)、より正確に表記すると「エグランティーヌ・トータ・クラッセンブルク・アドティ・クラッセンブルク」となる(ただし実母と養子先が同じ家名なので、ユルゲンシュミットにおける表記ルール上実母の苗字が省略されている)。
第一王子との政争に決着がついた日の夕食後の食堂で、洗礼式前で同席できなかったエグランティーヌが就寝の挨拶をしている際に、兄・姉・毒味をしていた給仕・母が次々と嘔吐して倒れ、そのまま亡くなった。
その上同日の夜に、
グルトリスハイトを探す第一王子派により、エグランティーヌが暮らしていた離宮が襲撃された。
乳母を助けるべく必死でクラッセンブルクの援軍を招き入れたが、時既に遅く、襲撃者達だけではなく乳母や離宮に仕えていた中央貴族達など大勢の者が殺された。
幼さ故に何が起こったか知らされぬまま、
クラッセンブルクに養女として引き取られ、
政変が終わった際の祖父の報告で状況を把握した。
先代アウブ・クラッセンブルクに敵を討ったと誇られても、家族が倒れる姿が脳裏に浮かぶだけで嬉しさは覚えず、
政争は勝敗によらず死者が増えるだけで、絶対回避すべきであると、強く心に刻まれた。
入学時点で既に美しい少女であり、成績面では王族を凌ぐ優秀さを示し、その人柄は側近や下位領地の者達にも慕われていた。
第三王子とクラッセンブルク出身の夫人との間に生まれているため、いずれ魔力量や属性でトラオクヴァールを上回るだろうと予想されており、アナスタージウスの推測では11年冬の段階でトラオクヴァールを超えている。
貴族院の卒業式では奉納舞の光の女神役をした。
前王の第三王子の娘であり、王位継承争いの鍵の一つ。現在、最も王族の血が濃いとされる。
王位継承争いを恐れ、神殿へ入ることを考えるほど悩むも
ローゼマインの仲介により、アナスタージウスと結ばれる。「自分が原因となって争いが起こるのを望まない」と発言するなど権力欲を持たない一方で、自身を養育してくれた祖父の意向や自領の利益も考えずに神殿に入ることを画策するなど立場や恩を考慮していない。
ジギスヴァルトとアナスタージウスの王位争いはそもそも祖父の意向もあってエグランティーヌを娶った方がツェントになるという王族との取り決めによる穏健な争いである。だが、エグランティーヌ視点では双方共に王位を狙っているという認識であったため、婚姻を拒み神殿に入るとむしろ両者の政争が激化する要因にしかならないことや後述の言動からも正確には自分が政争に巻き込まれないことを一番の目的としていると考えられる。
また、自分から主導的に争いを終わらせたり国難を救うといった意思に乏しく、他に選択肢がないような状況で周りから促されなければ自発的に動こうとしない様子が散見される。
上位領地の横暴から守ったりアナスタージウスに助力を頼むなどエグランティーヌの望みをかなえるサポートをしたローゼマインには友達として好意を持つも、上記のように自分の言動や立場に対して無自覚なところが多々見受けられる。
貴族院での友人は、大領地は
アドルフィーネくらいで中小領地のほうが多い。
アウブ・クラッセンブルクからは隔意を抱かれており、その第二夫人の子である男の領主候補生
ヘンスフェンとの交流はほとんどない様子。
そろそろ引退したいという高齢の傍系王族の教師の希望とエグランティーヌ自身の優秀さ、ローゼマインと親しくエーレンフェストの情報を探るのに適任である事から13年冬より領主候補生コースの教師を務める。
14年春の領主会議の途中、本人曰く祠巡りをした時に祈りを捧げた神から懐妊している事と子供に障るので祈りを止めるように言われ、奉納した魔力を祝福として返される。
その後、エグランティーヌは洗礼式まで子供が居る事を表に知らせないという慣習もあってか情報提供はせずローゼマインにアナスタージウスと共に脅迫も交えてグルトリスハイトの取得を強要した。
「王族としての自覚が薄くローゼマインに甘えている」とヒルデブラントを評し、「地下書庫の解読と古語習得は王族の義務」とフェルディナンドに忠告されたにも関わらず、エグランティーヌだけの意思ではないが王族ですらない学生に頼ったり、アナスタージウスとの独断でグルトリスハイトを取得するようローゼマインを脅迫し、さらには「エーレンフェストの崩壊は些事」と言い切り訴えを無視するなど、政変後の王族に貢献し振り回されているローゼマインやエーレンフェストを蔑ろにする言動を行うようになったため友達付き合いは無理だとローゼマインに判断され、王族に対する不信と隔意を持たれる。本人やアナスタージウスとしては、一連の言動は友達付き合いに支障が無い行為と思っていた模様。
また魔力不足が深刻な上ジギスヴァルトの地盤が安定していないことを自身が訴えながら、女児なので運よく回避されたが更なる火種と窮地を呼び込みうる時期を考慮しない懐妊は、ジギスヴァルトに自分や妻の大きな負担となったことも併せて心中で批判されている。
14年冬の貴族院ではクラッセンブルクとの橋渡しを行い貴族院で行う奉納式の準備をするが、大人が基本は不干渉とされる貴族院での研究をエグランティーヌが仲介するという、実質王族肝いりという断るのが不可能な状況を作っている事や、王族入りなどの受難を課したエーレンフェストへの負担を考慮していないとローゼマインに指摘されると困惑するなどエーレンフェストの状況と自身の立場を考慮していなかった様子が見られた。
その後、ローゼマインが始まりの庭に飛ばされて失踪し、戻ってこなかった時にはグルトリスハイトの取得をするために祠巡りをすることを命じられる。
出産後で体に障る可能性がありクラッセンブルクとの関係からアナスタージウスは難色を示すが、グルトリスハイトの取得が最優先という方針からエグランティーヌはこれを受け入れる。
ランツェナーヴェとアーレンスバッハ首脳部が引き起こした
貴族院防衛戦の後に、女神が降臨したローゼマインとの話し合いに王族の一員として参加。
上位の立場となったローゼマインとフェルディナンドに王族全体が「(王族の過去の行いや政変の大規模処刑による魔力不足・知識の断絶がそもそもの原因であることなど)自分たちの非すら分からず、自覚や能力が足りない」と批難され、二人の誘導もあって初めて「王族の不始末は王族が償う」とエグランティーヌ自らが発言し、白の塔での幽閉を回避するためにもグルトリスハイトを授かる次代の王になる事を決意する。
ローゼマインに名を捧げ、貴族院にて奉納舞を舞う儀式を行い、始まりの庭に赴く。
フェルディナンドが作成した魔術具のグルトリスハイトを授かり、ツェントの座に就いた。
「長い歴史の中で少しずつ歪んできたユルゲンシュミットとツェントの在り方を見つめ直し、中央神殿の神殿長として古の儀式を復活させ、女神の化身であるローゼマイン様とお約束した通りにユルゲンシュミットを導いていくことを、わたくし、エグランティーヌは今この場で光の女神と側に仕える眷属たる十二の女神に誓います」
ローゼマインに礎を染めてもらった直後、アナスタージウスと共に国境門に囚われた
ジェルヴァージオを捕縛しに行ったが、同行した護衛騎士の半数を失った。
その後、グルトリスハイトに関する記憶が多くあることを考慮して、エグランティーヌが
ジェルヴァージオの記憶を覗いた。
15年春、領主会議前にアレキサンドリアを視察した際には、一連の出来事により思うところがあったらしくローゼマインには自分の今までの行為を改めて謝罪した。
15年春の領主会議では中央神殿長として星結びの儀式を行い、領主就任の承認に際してローゼマインを擁護し、会議中もクラッセンブルクではなくローゼマインの意見を伺う姿が見られた。
ツェント就任以降、自力でメスティオノーラの書を取得する為に努力をしている。
経歴
(年代はマインの誕生を0年とする)
前04年冬 誕生
01年頃 当時の第三王子の一家が毒殺され、離宮が第一王子派の貴族の襲撃に遭い、クラッセンブルクに引き取られる。
03年冬 先代アウブ・クラッセンブルクの養女として洗礼式を受ける。
06年冬 貴族院入学
11年冬 貴族院卒業
12年春 アナスタージウスと婚約する。
13年春 アナスタージウスと結婚する。
13年冬 貴族院の領主候補生コースの教師となる。
14年春 領主会議中、地下書庫の翻訳も並行する。
大神の祠に入る。
14年秋 アナスタージウスとの間に第一子である娘
ステファレーヌを出産する。
15年春
貴族院防衛戦の戦後処理の一環として、中継ぎツェントとなる
アナスタージウスと共に、国境門に幽閉されていた
ジェルヴァージオを捕縛し、記憶を覗く。
領主会議で中央神殿長として儀式を行う。
ローゼマインを擁護し、会議中はローゼマインに意見を求める(相談する)。
作者コメント
【
2018年 11月10日 活動報告 2018/11/12返答】
>ジル<ローゼマイン<エグランティーヌの魔力量の差
ユレーヴェに浸かって寝ていた間にジルヴェスターが魔力圧縮しているので、第四部開始時点ではジルヴェスターとローゼマインがほぼ同じ<エグランティーヌでした。
それは一瞬のことで、魔力の流れが良くなって、貴族院に在学中も圧縮している+子供なので成長しやすいため、ジルヴェスターとローゼマインはすぐに差がつきますが。
エグランティーヌは成人前後の政変前王族としては平均~やや下(ジギスヴァルトやアナスタージウスと結婚できる程度に調節)です。
>同じ○歳当時、と仮定した場合の魔力量の比較
ユレーヴェに浸かっていて成長していないローゼマイン(8歳相当)と成人直前のエグランティーヌではエグランティーヌの方が多いですが、
洗礼式直後の二人を比べるならばローゼマインの方が多いですよ。
【
2021年 11月22日 Twitter】
>いい夫婦の日 アナスタージウス&エグランティーヌ
ローゼマインの助言によって成立した王族のカップル。
いい夫婦だけれど、王位が絡むので結婚後も何だか波瀾万丈。
頑張るアナスタージウスは第四部Ⅱの書き下ろし短編でお楽しみください。
【
2022年 10月11日 Twitter】
>ウィンク考察第2弾
エグランティーヌ:できる。その可愛さにアナスタージウスはイチコロ。
【
2022年 11月22日 Twitter】
>第五部Xに関連しそうないい夫婦 アナスタージウスとエグランティーヌ
本編の流れからもわかる通り、エグランティーヌとラブラブ。娘が一人います。
学生時代から変わらず、アナスタージウスが全力で妻に尽くしています。
アナスタージウス視点「王族の立場」では離宮の様子も少し書いたことで娘の名前が決定しました。
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