ルングターゼ

存在の初出:第659話
名前の初出:ハンネローレの貴族院五年生 第1話

家族構成


 異母兄:レスティラウト
 異母姉:ハンネローレ

父方の親戚
祖父:先代アウブ・ダンケルフェルガー*1
祖母:傍系王族出身の第一夫人*2
 伯父:ダンケルフェルガー領主一族として在籍*3
  従兄:レギナルト*4
  従兄:ケントリプス
  従兄:ラザンタルク
 叔父:少なくとも一人ダンケルフェルガー領主一族として在籍*5
  従兄:コードネスト*6
 叔母:マグダレーナ
  従兄:ヒルデブラント

容姿

髪の色:淡い紫色*7
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瞳の色:濃い紫*8
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理知的な瞳が印象的。顔立ちは母・ライヒレーヌによく似ている。

地位

階級:領主一族
職種:領主候補生

年齢と属性関連

  • ローゼマインとの学年差:-5*9

ルングターゼ視点の回

SS第56話 保身のための根回し

作中での活躍

ダンケルフェルガーの領主候補生
アウブ・ダンケルフェルガーの第二夫人の娘。ラオフェレーグの妹。

13年冬、ルングターゼが洗礼式を終えてすぐの頃にレスティラウトが貴族院での嫁盗りディッターに敗北し、恋心に振り回されたハンネローレがダンケルフェルガーを敗北させたことで第一夫人の子両名に瑕疵がつき、第二夫人である母親と派閥の貴族が調子づいてしまう。その原因となったレスティラウトに「次期領主を目指すつもりか」と問われた為、貴方がしっかりしない所為で面倒な状況になって迷惑しているという八つ当たりを込めて微笑んで返答したところ面白がられてしまった。*10

15年春、ルングターゼの継承の儀式への参加はすんなり決まったが、兄のラオフェレーグの参加は見送られた。
継承の儀式以降、些細なことでも母のライヒレーヌではなく父であるアウブに相談を持ち掛けるようになっていた。*11

15年冬、貴族院で兄がハンネローレへの求婚を始めとした問題行動の数々を引き起こした。
貴族院入学前に既に行われている筈だった兄と上級貴族の養子縁組が先送りになった事で分不相応な望みを未だに抱いている母に困っており、その兄のやらかした求婚も派閥の貴族に唆された母親の入れ知恵で、兄を領主候補生として残す為だったと判明した。
このままでは血族の括りで一緒に領主候補生から外されてしまうと危機感を募らせ、父に身の保証を求めて直談判したが言質は得られなかった。兄を領主候補生として残すためなら娘に累が及ぼうと母はきっと何でもするとルングターゼは確信しているが、父は母がそこまで愚かだとは予想しておらず、兄だけでなく母を切り捨てる決断をしたルングターゼを極端と評す。
父からは「累を及ぼさない」という言質を得ることは叶わなかったが、母親の影響下を出る許可は得られたため、母の息がかかっている側近をジークリンデの派閥の貴族と入れ替えていく予定。*12

ハンネローレの女神降臨後、割れてしまった寮内を統一するため、ラオフェレーグとラザンタルクでディッターを行うようにアウブから通達が下り、ラオフェレーグが敗北した場合はラオフェレーグは上級貴族に降格、その側近は全員解任されると発表された。*13
しかし、兄を諦めきれない母が貴族院にいるルングターゼの側近に「ラオフェレーグを絶対に勝たせるように全力を尽くせ」と勝手に命令を下し、兄からも「同母妹なのだから当然」とルングターゼの許可も取らずにルングターゼの護衛騎士本人の同意も無いまま自陣の参加希望者に名前を連ねられてしまう。貴族院にいる側近達には中立の立場でいるように指示を出していたが、側近の文官見習いであるコードハンツから「中立の立場を保てなくなった」と母と兄の暴挙の報告を受ける。
母と兄から距離を取ろうとしていたにもかかわらず、兄が貴族院で暴走、母はその後押しをしている状況となり、このままでは否応無しに巻き込まれる為、父に伺いを立てつつ異母姉であるハンネローレの庇護を求めた。*14

ハンネローレを庇護者に選んだ理由の一つは、ラオフェレーグの求婚を断ったハンネローレがその妹であるルングターゼを庇護する事により、第二夫人の派閥全体が冷遇される事は無いと周知できるため。第二夫人であるライヒレーヌが旧ベルケシュトックの管理をしていたためライヒレーヌの派閥の大半は旧ベルケシュトックの貴族である。その為、ディッターで決着した事を後に引きずらないというダンケルフェルガーの常識が通用しない。

母ライヒレーヌの派閥が違うため、他領に嫁いでダンケルフェルガーと他領との縁を繋ぐことは出来るが、成人後ダンケルフェルガーに留まっても次期領主夫人であるアインリーベと協力するのが難しいのではないか、とハンネローレに思われていた。*15

アウブ・ダンケルフェルガーはルングターゼをメルヒオールに娶らせる事が出来ないかと考えている。*16

経歴

13年  洗礼式
15年春 継承の儀式に参加する。
15年冬 母や兄の暴走に巻き込まれるのを避けるため、ハンネローレに庇護を求める。*17


作者コメント

2024年 03月17日 ハンネローレの貴族院五年生  第34話  第二夫人の娘  後書き
領地のルングターゼ。
「スパイ扱いされても困りますし、わたくしの側近は中立で」
「お兄様が勝手にリストに入れたですって!?」
「お母様がわたくしの側近に命令を!?……お父様ー!」
貴族院に行けないルングターゼにとっても大変な一日でした。

2024年 03月17日 活動報告
兄が領主候補生から下ろされるのはそのうち来るだろうと思っていたけれど、ディッターは寝耳に水のルングターゼ。
アウブにとって計算外だったのはライヒレーヌの暴走。

コメント

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  • 母親や兄に似ず、しっかりしたお姫様だよなぁ (2025-05-31 20:10:15)
    • そらもう保身のために必死のパッチよ (2025-05-31 20:41:47)
    • しっかりしたで済ませていいのだろうか。シャルロッテもしっかり者の領主候補生だったけど、年相応って感じだった。彼女は冷静に父親から言質を引き出そうとしたり、父母を切り捨てる覚悟を早い段階に定めたり、心の自立が早すぎる気がする。 (2025-05-31 20:41:53)
      • 確かに頭抜けて頭回りそうな領主候補生…ドラヴァンシェルとかフェルディナンドみたいな境遇ならともかく、どうやって育ったんだろう (2025-06-01 10:07:12)
        • しっかり者の領主候補生と言うなら「確かに」なんだけど、9歳の女の子って考えるとね。読んでる時に怖くて、洗礼式直後のローゼマインを目にした貴族の気持ちがわかったよ。 (2025-06-01 14:59:54)
          • 作品の世界観で考えるべきなので優秀な領主候補生でいいでしょ。ロゼマいなかったら、シャルだって9歳か下手すりゃ6歳で似たようなことしてたよ。ロゼマは成人経験あるばかりか、文明進んだ世界の記憶持ってるんだからそんなもんじゃない。大袈裟に言うなら、宇宙人の科学力を持ち、猿にも人権与えようぜって言ってるのがロゼマ。 (2025-06-01 20:53:32)
        • ユルゲン貴族は親が育てるわけじゃないからね。たまたまつけた教育係がよかった。本当は理知的な女性で側近群もまともだったが、息子がアウブになれる可能性出てきて最近おかしくなっただけでもともとまともだったから教育係は優秀だった。とか、いくつか考えられる。。個人的には後者なんじゃないかなと思っている。 (2025-06-01 21:05:55)
          • 子供の能力 ≒ 両親の遺伝子ガチャ × 生育環境 × 本人の意思と努力 。ルングターゼの母だって廃領地の差配を任されるほど優秀(息子に対して目が曇るけど)、大領地の領主の子に付けられる側近団も優秀だろう。現実世界の事例では、子役の回顧などで幼い年齢でも大人たちの思惑を良く理解していたなんて事例が出てくるから、彼女が9歳にしておのれの状況を読み取って自ら手を打つ賢さを持つのは不自然でないと思う。 (2025-06-02 14:39:53)
            • 優秀かどうかは…領主一族なら能力がわからなくても立場上やらなきゃいけない時がある。シャルロッテだって能力どころか心構えさえなかったのにエーレンフェスト防衛に駆り出されるのと一緒だと思う。ただの上級貴族には任せられないけど次代の領主が自領として扱うことを考えると一族の傍系の端過ぎても困る。なら第二夫人に任せようって感じでは?と予想。有能かどうかの指標にはならない (2025-06-03 22:40:50)
            • 大人の思惑を察すること、考えること、実行することはそれぞれ別問題だよ。彼女の一番の違和感は、母親と父親が選んだ側近がいる中で、自分主体で考えて実行できることだよ。例えば、シャルロッテの領主を目指す価値観の根本は、フロレンツィア派の貴族からの教育による所が垣間見えるでしょ? ゲオルギーネだって母親に目指せと言われて母親を守るために領主を目指したはずが、故郷の領主になることだけに固執している。けれどルングターゼは洗礼直後でさえ、母親の言うことを受け入れているように「見せている」なんだよ。そして、側近の目を欺いて筆頭側仕えと密談する手段も持っている。おそらくは筆頭が優秀なのだろうとは思われるけど、行動からわずかに憶測できる大人の陰が、思考のほうでは全く見えないんだよ。ここが、大人すぎると感じる違和感。 (2025-06-04 02:30:52)
              • 答えの出ない考察続ける場所じゃなくね? (2025-06-05 01:03:28)
                • ああ、すまんね。年齢と不相応ってことの理由説明しようとして削って意味つながるようにしたら考察っぽくなるんだよ。本編の要約を例で伝えただけで考察はしてないんだ。 (2025-06-05 08:04:54)
          • ハンネ編の側近描写から、ダンケルでも領主の子それぞれの教育責任者は各筆頭側仕えと思われる ルングターゼの筆頭側仕えデルミーラは父アウブがつけた者だから、教育方針は父アウブの意向で定められ、進度報告も父アウブに行われているだろう 母ライヒレーヌが横槍入れてきたりしても父アウブが優先される (2025-06-04 07:11:59)
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  • ダンケルフェルガー
最終更新:2025年05月27日 16:00

*1 領主一族として健在。第582話

*2 領主一族として健在。第582話

*3 ハンネローレの貴族院五年生 第1話入寮

*4 ドラマCD ハンネローレの貴族院五年生特典SS

*5 第582話

*6 書籍版ハンネローレの貴族院五年生Ⅰ巻 ラザンタルク視点「休憩中の対立」

*7 ハンネローレの貴族院五年生 第34話

*8 ハンネローレの貴族院五年生 第34話

*9 SS第56話(15年冬)時点で来年入学と明言しているため確定

*10 SS第56話 保身のための根回し

*11 ハンネローレの貴族院五年生 第34話 第二夫人の娘

*12 SS第56話 保身のための根回し

*13 ハンネローレの貴族院五年生 第32話 寮内ディッターに向けて

*14 ハンネローレの貴族院五年生 第34話 第二夫人の娘

*15 ハンネローレの貴族院五年生 第31話 ダンケルフェルガーへの一時帰還

*16 ハンネローレの貴族院五年生 第10話 迷いと決意

*17 ハンネローレの貴族院五年生 第34話 第二夫人の娘