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どうぶつの森e+ - (2015/08/16 (日) 13:32:25) の編集履歴(バックアップ)


どうぶつの森e+

【どうぶつのもりいーぷらす】

ジャンル コミュニケーションゲーム
対応機種 ニンテンドーゲームキューブ
発売元 任天堂
開発元 任天堂、エスアールディー
発売日 2003年6月27日
定価 6,800円(税別)
判定 良作
どうぶつの森シリーズリンク

概要

『どうぶつの森』シリーズの第3作目。前作『どうぶつの森+』の海外版『Animal Crossing』をベースにイベントやアイテムなどの様々な要素に追加・変更が行われている。
前作『どうぶつの森+』は日本のイベントが中心であったが、本作は海外のイベントを中心とした構成となっている。
ソフト単品版は無く、「カードeリーダー+」が同梱されているセット品だけの販売。数枚の対応カードも付属する。
GBA&カードeリーダー+との連動機能がウリの1つである本作だが、機能を使うためには別途「GBAケーブル」が必要。(もちろんGBA実機1台も必要)
Wiiなどの『バーチャルコンソール』商品の展開の関係上、シリーズ中で最後の「ファミコンがゲーム中で遊べる作品」となった。
後の作品がWi-Fi通信対応プレイを前提とする傾向にあるため、オフラインプレイをメインにした1人プレイゲームとしての作品は、現時点では本作が最後となっている。

このシリーズの記述がまだ少ないため、項目によってはゲームの基本的な内容についても触れていく。


特徴

  • 『どうぶつの森』シリーズをとおしての話になるが、本体の時計機能に連動しているため季節や時間帯などが現実の時間に応じて変わり、
    1年通してゆっくりと遊ぶのがこのゲームの本来のコンセプトである。ただし、本体時計とは別扱いになるゲーム内の時計部分を調整することで、
    アイテム収集によるインテリアコーディネイトゲームとしてのやり込みゲームの側面も持つ。
    • 村の時間はゲーム中に設定した時間を本体時計の動きと計算して算出する仕組みになっており、
      つまり、複数のメモリーカードを使用する事により、時間の違う村を作る事も可能となっている。
      村の時間は変更可能だが、むやみに変更すると村が雑草で埋め尽くされる、「カブ」というアイテムが腐ってしまうなどの弊害もある。
  • 前作までは村内の固定キャラクターの服装などは日本向けの表現であった。本作は海外版をベースにしているため、服装が洋風になっていたり、
    施設の看板などの文字も英語表記されている点など、細かな変更点が見受けられる。
  • 前作同様にGBAとの連動機能が搭載されている。それにカードeリーダー+を併用することにより様々な要素が追加される。(下記に記述)
  • アイテムには「道具」「家具」「虫・魚」など様々なものがあり、店で購入したり、道具を使って入手したり、村の住民とコミュニケーションしたり、
    イベントをこなすなど、様々な入手方法がある。もちろん入手困難なものも多数存在し、徐々にコレクションが増えていく充実感が魅力的である。
  • 部屋の内装は「ハッピールームアカデミー」という組織に評価され、その評価が手紙で自宅に郵送される。
    • N64版では、特定のシリーズだけを集めたり、単体で評価の高い家具を集めないと倉庫呼ばわりされていたが、
      シリーズを重ねるごとに評価の基準も改善され、より安心して自由な部屋作りを楽しめるようになっていった。
  • 基本的には1人だけで遊ぶ本作だが、複数のメモリーカードや別売のSDカードアダプタ(『e+』のみ対応)を使用してお互いの村にお出かけすることが出来る要素がある。
    • 複数のメモリーカードを使ってお出かけする際は、両方のメモリースロットに村データの入ったカードを挿せば良い。
    • GC専用SDカードアダプタは本作のセーブデータをSDカードに保存できる商品。残念ながら現在は販売が終了している。
    • アダプタを使って保存したデータをメールなどでやりとりすることにより、離れた相手とも交流を行うことが出来た。
    • お出かけする際には事前に強制セーブがかかるため、お出かけ手続き後にちゃんと帰村手続きをしないと非常に重いペナルティがある。
    • ちなみにSDカードアダプタを接続している際にZボタンを押すと、JPEG形式で画面写真が撮影できる。
  • 1枚のメモリーカードに1つだけ村を作成でき、村にはプレイヤーキャラクターを4人まで作成可能。もちろんアイテムカタログなどは別扱いである。
    • 最初から始める際に前作のデータが入ったメモリーカードを使って、本作に自分のプレイヤーデータとアイテムカタログ、捕まえた虫・魚の記録を引き継ぐことが出来る。
  • 任天堂の公式ホームページとの連動企画がある。ここだけでしか入手できない要素があるのでプレイするなら要チェック。
  • このシリーズでは基本的にはセーブせずに終了する事は禁止。つまり都合の悪いことをリセットしてしまおうという考えは御法度である。
    • 実際にセーブせずにリセットしたり電源を切ると、次に遊ぶ際に「リセットさん」というキャラクターが登場し、
      事故で電源が切れようがお構いなしに、リセット行為に対して説教をされる。
      説教自体にも面白みがあり、 ゲームとはいえ都合の悪い出来事も認める大切さを教えてくれる 事もあり、かなりインパクトが高く好評なキャラクターでもある。
  • システム面においても、ゲーム中は画面にマス目や目的や目標を示すアイコンの類は一切表示されない。あるにしても、アイテム画面等の指カーソルぐらいである。
    また、マス目単位での作業が求められるインテリアに関しても、カーソルを操作し、どのマス目に家具を配置するかというシステムではなく、
    自キャラを動かして、直接家具を置いていくというシステムである。
    アナログかつやや不便を感じられる面ではあるが、むしろそのおかげで自分の手で時間をかけつつ何かを積み上げているという実感を感じられ、
    また、何らかのシミュレーションゲームとしてではなく、村の中で生活しているという没入感を感じさせてくれる。
    • 個々の操作もシンプルかつシステマティックなインターフェースでないがゆえに、覚える事も少なく慣れるのも容易。あみや釣竿やスコップなどの道具を買う際にも説明を聞く事はあるが、聞き逃したにしても操作が簡単ゆえに問題なく扱える。

評価点

  • シリーズとおしての話になるが、季節や時間帯によって村の装いやBGMが変化し、プレイヤーが村に住んでいるという空気が感じられる。
  • 収集できるアイテムの種類が非常に多く、集めるというコレクション要素だけであってもボリュームがあり、ある種の楽しさがある。
  • 集めたアイテムを利用して、自宅内を自由にカスタマイズ可能。一部のイベントのアイテムはそのまま無断で拝借して飾ることも可能。(ナイフとフォーク等)
  • アイテムの中には「虫」・「魚」があり、ぼーっと釣りを楽しんだり、虫に夢中な子供のように追い掛け回したりと、「スローライフ」を楽しめる。
  • 村にはプレイヤー以外のキャラクターがおり、外見などは特に個性的。固定キャラクター以外は交流を深めることでいろいろな要素がある。
    • キャラクターは「どうぶつ語」という独特のボイスでしゃべる。単に1文字ごとに割り当てたボイスをテキスト通りにそのまま再生しているだけなのだが、数種類の声色があり、独特のかわいらしさがある。よく聴いていると、テキストを見なくても何を言っているのかがなんとなくわかる。
    • 会話の内容も膨大であり、独創的な会話や小ネタなどを楽しむ事ができる。
      • 今作から、どうぶつ同士が会話している時に話しかけると、2匹の会話を聞くことができるようになり、会話を聞く楽しさがさらに増した。
    • ちなみに、前作にあった「何かお手伝いはない?」の選択肢は廃止され、動物と会話をしているとたまにお手伝いを頼まれる、というシステムに変更された。
      • これにより、どうぶつが単なる「お手伝い製造機」ではなくなり、彼らとゆっくり会話を楽しむ余裕が生れた。
    • 仲が良くなると、自分に対して親切にしてくれるようになったり、「おーい」と呼びかけてくれたりするようになる。仲が良くなることで初めて貰える珍しいアイテムもある。
  • 特定イベントにちなんで固定キャラクターの数も多く、また非常に個性的。
    • このシリーズの看板ともいえる固定キャラクター「とたけけ」の存在がユニークで印象深い。
      • 毎週土曜日の20:00に出現するが、このときに彼が聴かせてくれるのは生声フルVer.でスタッフロール兼用。なんとも言えない「」がある。
      • 曲にはクラシックや民謡、ポップスなど様々なジャンルがあり、 ボイスとギターと口笛を巧みに使い、様々な音色を再現し演奏してくれる
      • 演奏を聴くと、アイテムとして音楽データを貰えるのだが音楽自体の出来はかなり良く、自宅内のオーディオアイテムで再生できたりする。
      • 曲は初代の時点で隠し曲含め55曲もある。そしてシリーズごとにその数が少しずつ増えている。
      • 実はとたけけのモデルは、主にゲームボーイで活躍した任天堂の音楽スタッフである戸高一生氏である。「とたけけ」とは彼のあだ名から来ている。犬のようなキャラクターは、友人がデザインしたものらしい。
        --曲のひとつである「けけソング」は、『ゼルダの伝説 夢をみる島』や『マリオペイント』でも聴く事ができる。
  • ゲームをある程度進めると、前作ではGBAが必須だった「プライベートアイランド」が購入できるようになった。
    • 常夏なので資金稼ぎにも使え、ここでしか入手できないアイテムやここでしか会えない住民などがいる。
    • 自分以外でも島に入れるように設定しておくと、村内のほかのプレイヤーキャラやお出かけしてきたキャラなども行くことが可能になる。
    • 島に移動する際にカッペイに舟歌を聴かせて貰える。歌は数パターンあり、妙な味があって良いのだが、スキップ不可な点だけが残念。
  • 前作とイベント内容に変更がある部分も多いが、イベント数自体は多く、季節にちなんだものも多いため、村の季節感を醸し出すのに一役買っている。
  • 前作に引き続き、予め用意された数種類の色パレットから作るドット絵である「マイデザイン」としてオリジナルの服や看板などが作成できる。
  • 公式ホームページで指定の手続きをすると、比較的容易に限定アイテムが手に入る。
  • 前作ではゲームをある程度進めると入手できたファミコンが、今回は母からのプレゼントとしてプレイを始めた日の翌日にランダムで必ず2つ入手できるようになった。
    • 自宅の部屋に設置して調べると、その家具の名前のタイトルのファミコンソフトが実際に遊べてしまうという代物。
    • さらに、ゲームボーイアドバンスとGBAケーブルを使用することで、本体の電源を切った後でも携帯機でファミコンで遊べるようになった。
      • 「ゴルフ」や「ドンキーコングJR.」といった、GBAに移植されたことのない作品でもちゃんと転送してプレイできる。この機能のためだけにどうぶつの森を買ったという人も。
    • 全体的に入手困難なものが多いのだが、その種類は10種類を超える。知らずに入手したプレイヤーにとっては嬉しいご褒美であるだろう。
    • さすがにこれだけを目当てに本作をプレイするのは本末転倒だが、ゲームを進めると自然にファミコンが遊べるようになるのは評価されるべき点である。
    • なお今作には発売当時は何かと不遇なソフトであったワリオの森も収録されている。マイナーだったこの作品は今作への収録がきっかけに再評価が進んだとも言われている。
  • 集めた虫・魚・化石などいった物を寄贈という形で集めることができる「博物館」も強化されている。
    • 寄贈した物は博物館内で自由に見ることができる。なお、寄贈する際にはその物に関するちょっとした小ネタも挿まれそれがまた面白い。
    • 従来では化石はともかく虫や魚は生き物の為、外に出しておくということもできず部屋に飾るのもスペース的に限度があった。博物館ができたことにより、より「やり込みゲー」としての側面が強化されたと言える。

賛否両論点

  • グラフィックが64時代と変わらない。
    • 同時期に発売された『スーパーマリオサンシャイン』や『メトロイドプライム』と比べると見劣りがする。
    • ポリゴンモデルは流用しているが、N64からGCに鞍替えする際には解像度とフレームレートも向上し、なめらかに動くようになった。
    • それでも世界で200万本を超える売上を記録。いかにグラフィックよりもシステムが大切かを示した好例とも言える。
  • 主人公の影が薄い
    • いつも村をぶらぶらしてるだけのように見えるどうぶつたちも、実は主人公の知らない間に他のどうぶつ達と様々な形で交流している。
      • 誕生日パーティーを開いたり、旅行、デート、交換日記、ガーデニング、食事会、ぬいぐるみ作り、テレビや雑誌鑑賞、合コンなどなど。
    • しかし、主人公はそれに参加するどころか、その模様を見る事すら出来ない。
    • 「昨日の合コンはサイテーだった」「○○の誕生日会に向けてぬいぐるみを作ってる」といった話は聞けても、主人公は決して呼ばれることはない。
    • 要するに主人公はどうぶつ達のふれあいを外から眺める傍観者のような立場であり、なんとなく住民たちと馴染んでない感じや疎外されてる感じを受ける。
  • 一部のアイテムの入手が困難。
    • 家具アイテムにはテーマやシリーズと言った「セット」があるものが存在するが、どのテーマやシリーズにも入手しづらいものが必ず1つ存在する。
      • その中には店やイベントの景品だったり、目玉商品だったり、ランダムで現れる店限定の品であったりと一筋縄ではいかない。
    • 季節の移り変わりを楽しむゲームでもあるので、は収集可能な季節・時間帯が限定されているものが多い。
    • 見方を変えれば、「来週は目当てのアイテムをゲット出来るかもしれない」「次は大物を釣り上げられるかも」という風に、コンプリートの難しさがプレイヤーにまた遊びたくなるモチベーションを与えているとも言える。
    • また前述のファミコン(NES)で現在では通常の手段で入手不可能なものが存在する。
      + 若干ネタバレにつき、隠し表示
      • 具体的には「どうぶつの森 写真くらぶ」入会時の特典だった『ドンキーコング3』、元々不明の『パンチアウト』の2個。前作の+は、入手困難なアイテムもあいことばの解析によりそれを用いて入手可能だったが、こちらは現在も情報がないため入手不可能である。非売品なのであいことば化も無理なため、所有している人からおでかけデータ経由で貰うなどでしか入手できない。なお+で入手して引っ越していればカタログに載せることは可能。
  • 子供向けゲームに不釣り合いな腹黒いキャラ
    • たぬきちとは村ただ一軒の雑貨屋兼不動産業を経営する動物のこと。
    • 彼のアイテムの下取り価格は、元の価格のたったの4分の1。たぬきち側の取り分はかなり大きい。
    • しかし、プレイヤーが物を買ったり、たぬきちへの借金を返すためには、たぬきちに物を売るしかないのである。
    • 少し嫌な言い方をするなら、たぬきちにとってプレイヤーは、自分への借金を返すために安い賃金で魚を釣ったりフルーツを摘んだりといった労働を進んでやってくれる都合のいいコマと言えるのではないだろうか。
      • ちなみに、ゲーム評論サイトのIGNでは「腹黑で不愉快なキャラ」、UGO.comでは「マフィアのボス」と評された。
    • 仕立屋エイブルシスターズの営業時間がAM7-AM2と不自然なまでに長いのは、ゲーム中の会話から推測するに、たぬきちが設定する服の卸売価格が非常に低いため、長時間労働をせざるをえないためであると思われる。(たぬきちの店はAM9-PM10)
    • そもそも主人公である子どもを強制的に働かせてる時点で色々とアウトのような…。
    • ともあれ、普通にプレイする分には、それ程気にならないことではある。
  • たぬきちの店舗で購入に関する取り扱いが出来ない「非売品」の数が多いわりに自宅に収納できるアイテムの数が少なすぎる。
    • ゲームを進めると地下室を利用できるが、それでも収納スペースとしては焼け石に水程度。
    • 家具の中にはアイテムを収納できるものもあるが、家具1つにつき3つまである。非売品の服だけでもかなりの数なので足りなさすぎる。
      • 自分宛にアイテムを添付して手紙を出し、郵便局で保存すればある程度改善できる。(5ブロックの空き容量が必要)
      • しかし、この機能はあくまで手紙の保存用に作られたもので、アイテムの保存用としての機能はあまり良くない。(手持ちの手紙にしかアイテムを出し入れ出来ず、アイテムを移動するには一度セーブ&ロードをする必要があるなど。)
    • とはいえ、前作にはなかった保存機能がついたお陰で、手紙に添付できる家具やはにわ、等なら、空き容量がある限りいくらでも保存できるようになった。

GBA&カードe連動関連事項

  • GBA、カードe(カードe+)との連動機能がウリのひとつであるため、これらを利用しないと入手できないアイテムも多数存在する。
    • 郵便局で指定の手続きをすると、アイテムが手紙で送られてくるサービスもある。(これは通常入手できるアイテムのことが多いが)
    • 持っている住民カードをスキャンするとそのキャラクターが村に強制的に引っ越してくる。村からいなくなったら何度でも召喚可能。
    • 前作のカードもスキャンして使用することが出来る。主にプライベートアイランド関連だが。
    • 特定カードをスキャンすると村テーマメロディが変化し、たぬきちなどから「とたけけ」の曲の限定版が入手できる。
      • 該当曲が村メロディの状態のときに土曜日の晩にリクエストするとその曲の通常版が貰える。カードが無くても村メロディが合っていれば貰える模様。
    • マイデザインのツールをGBAにダウンロードしてプレイすることも可能。その際のマイデザイン作成料金は無料となる。
    • GBA連動イベント限定のアイテムがあるのだが、GBA上でダウンロードしたミニゲームをプレイする必要がある。
      • しかしミニゲーム自体は単調で、単なる作業になりやすい。また、貰える景品もよくダブるため、全部揃えるには根気が必要。
      • GBAにダウンロードして持ち出すことも可能。GBAでスリープをする際はセレクトボタン*1、解除する際はLボタンとセレクトボタンを押せば良い。
    • 前作のカードeに書かれている「あいことば」を手紙に書いて郵便局に送らないと入手出来ない家具もある。
  • 前作『+』においてもカードが発売されたが、この当時に出ていた『カードeリーダー』(初期型)は、GBAケーブルで直接接続する事はできず、eコードを読み取ると「あいことば」が表示されたり、村メロ、その他アプリなどが起動するという仕組みだった。
    • 本作において『カードeリーダー+』に対応し、直接接続可能になったのだが、前作の頃に発売されていたカードも、『e+』対応の物とほぼ同様に使用可能だった。

余談

  • N64版ではカセットのみと、コントローラパック同梱版が発売され、同梱版のコントローラパックには、宮本茂氏のメッセージ入り手紙データが入っていた。
    GC版『+』においてはメモリーカード59が標準同梱され、その中には前社長である山内溥氏の手紙が入っていた。
  • N64版のカセットには、時計機能とセーブ用にはフラッシュメモリが採用されていた*2
    遠い未来でも起動して村を覗いてくれる人もいるであろうという、スタッフの想いもある。
  • 『e+』版カードにおいて、雑誌「ニンテンドードリーム」からは、「ニンドリ」という住民キャラクター、
    「ファミ通キューブ+アドバンス」からは、みずしな孝之氏がデザインした「シナビル」という住民キャラクターが付録カードになり、実際に村に呼ぶ事も可能だった。

総評

N64版をベースとして開発されてきた据え置き機のシリーズとしては集大成ともいえる出来栄え。
一部入手困難なアイテムがあるのは、難点というよりはやり込み要素。軽くスローライフを楽しむだけなら全く問題ない内容である。
目立ったマイナスになるようなバグなども無く、お楽しみ要素も豊富。オフラインプレイ中心のどうぶつの森としては非常に完成度の高い作品である。

本作より後の作品はWi-Fi通信に対応し、色々とそちらに力を注ぎがちであるため、今後はこのような安定感は出にくい傾向がある。
しかしそのかわりに、他のプレイヤーとのコミュニケーション面が豊富になり、より良いゲームに発展していく可能性があることは良いことである。
このシリーズは時間をかけて徐々に発展していく作品とも言える。今後も期待して長い目で見守っていくのはどうだろうか?